フルサスE-MTBで重量12キロ台 デンジャーホルムがカスタムしたスコット・ルーメンeRIDEをチェック

デンジャーホルムは世界最軽量の電動マウンテンバイク(E-MTB)、スコット・ルーメンeRIDEを更に軽量化を行ったカスタムE-MTBを発表した。

スコット・ルーメン900SL eRIDEのカスタムは、単に軽量化するだけでなく、普通のマウンテンバイクに近い乗り心地を追求するというビジョンがあった。

今回のカスタムモデルでは、記録を更新した重量12.90キロの車体だけでなく、同じバイクでトレイル/ダウンカントリー向けのバージョンも用意。こちらの重量も約14キロと驚異的な軽量化を実現した。

スコット・ルーメンeRIDEシリーズは、同社の人力MTBであるスコット・スパークのEバイク版。リアサスペンションのトラベルは120mmから130mmに拡大され、TQドライブユニットとバッテリーシステムを搭載するために形状がわずかに異なるが、基本的なジオメトリーと多くの機能を共有している。

今回のカスタムではフレームの塗装を剥がし、カーボンファイバーの表面を露出させることで、ハードウェアを含めた重量は2072グラムとなった。

バイクの心臓部であるTQ HPR50ドライブユニットは、市場で最もコンパクトで軽量なドライブユニットシステムの一つで、セラミックスピードとMETIの協力を得てさらなる改良を実施。バイクのメインケーブルの軽量化、内蔵バッテリー用のカーボンファイバー製ハウジングの作成、ベアリングの交換、そしてカスタム中空チタン製取り付けボルトなどを装着するなど、一連のチューニング作業により、TQ HPR50システムの総重量は3783グラムにまで軽減された。

ドライブトレインも軽量化の対象で、11速にすることを決定。これはSRAM RED AXS XPLR 12スピードディレイラーを11速にするために、SRAM RED eTap 11速ロードディレイラーの「Pナックル」の使用や、ブラッシュド・ルックを施してさらに軽量化された。

軽量化と同時に性能も追求した結果、サスペンションはSCOTT Spark RCのリモコン式3ポジション・ロックショックスNUDE 5 RLC3リアショックとIntend Samurai TR 130mmフォークを選択。これにより、40グラム近い軽量化が可能になった。

この最軽量Eバイクには、最軽量のブレーキであるトリックスタッフ・ピッコラカーボンが採用されており、非常にスムーズで気持ちの良いレバーフィールを持ちつつ、パワフルな性能を保持しているとのこと。

ホイールは合成繊維のロープスポークを用いたPi Ropeホイールを採用。ホイールはわずか945グラムと非常に軽量で、スチール製のスポークではなく、まるで超軽量の紐のような感触の合成繊維スポークで構成されている。

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