狩猟・ハンティング用で注目されるE-Bike ハンターカブよりも凄いE-Bikeを紹介

野生の鳥獣を銃やわな・網などの道具を使って捕獲する狩猟・ハンティング。日本国内では狩猟は車を使うのが一般的だが、アメリカでは狩猟やハンティング用としてE-Bike(電動アシスト自転車)を使うのが注目されている。

狩猟用途として自動車ではなくE-Bikeを使うのは、走破性の高さ、車体の小ささ、積載性能の高さだと考えられる。野生動物がいる山の中の荒れた道を走る場合、E-Bikeのほうが狭い道を走ることができ、万が一タイヤが埋まってスタックしても、車体を持ち上げてすぐに脱出することができる。また、積載性能に関しては、モーターパワーにより通常の自転車よりも重い荷物を積んでも快適に走ることができ、トレーラーを引けば重い獲物を運ぶことが可能だ。

出典:https://quietkat.com/pages/apex-electric-bike

このような狩猟やハンティング用モビリティは、自動車以外にオートバイや4輪バギー(ATV)があるが、電動アシスト自転車がそれらの乗り物と比較した場合の大きな利点は、狩猟スポットに騒音や匂いが殆どないステルス状態でアクセスが可能なことだ。

RAMBO NOMAD750 XPC11(出典:https://www.rambobikes.com/electric-bike/nomad-750w-ebike)

狩猟・ハンティング用E-Bikeは、アメリカで販売されているのが多い。日本の法律では最大出力制限無し、アシスト比制限あり、アシスト可能速度時速24キロまでと決められている。欧州仕様の場合は定格出力250W、アシスト比率制限なし、アシスト可能速度時速25キロまで。アメリカの場合は州にもよるが、最大出力750Wまで、アシスト比率制限なし、アシスト可能速度時速32キロまでとなっており、州によっては親指でスロットルを操作しても大丈夫な場合もあるため、アメリカの法律では電動アシスト自転車は電動モペットの感覚に近い。日本国内で運用する場合は、自転車ではなく原動機付き自転車扱いで、法に準じた仕様に変更する必要がある。

狩猟・ハンティング用E-Bikeは迷彩柄のペイントが施されただけでなく。多くの道具を積み、トレーラーを牽引できるほどのパワフルなモーターを搭載している。出力750Wクラス、最大トルク150Nm以上を発揮するハイパワー・ハイトルクモーターを搭載している。

因みに欧州仕様のE-Bikeで、このようなハイパワー・ハイトルクモーターを搭載していないのは、欧州法で時速25キロまで制限されているため、最大出力に達する前にアシストが切れてしまうため、実質的に最大出力制限が課せられているため。そのため、現在の欧州仕様E-Bikeのドライブユニットは最大出力・最大トルク競争は行わず、モーターサイズの小型化競争を行っている。

関連記事:E-Bikeのパワー(馬力)はどれだけ出ているのか? 馬力競争は起こっているのか徹底解説

ジャンルとしてはマウンテンバイクとなっており、フロントサスペンションやリアサスペンションを装備しているのが殆どだ。タイヤ幅は、柔らかく緩い地形でも十分なトラクションを得ることができるように、4インチから4.8インチの太いタイヤを履いている。

狩猟・ハンティング用E-Bikeは、アメリカのハンターに支持されつつある。JimShockey.comのJim Shockey氏は 「究極のハンティングマシンです。 奥地まで行って大物を狩ることができるんです」と語っており、MissPursuit.comのCarly Brasseuxは「電動バイクはゲームを変えました。以前は、野生の場所に行くために自転車を使うのは、坂道を下って、歩いて坂道を上る以上の労力が必要でした。私にとっては、猟場までの労力を減らし、その分、猟に集中できるようにすることが重要です。それを可能にするのが電動アシスト自転車です。静かで、速く、スポーツをよりエキサイティングにしてくれるのです」と評価している。

車体に限らずオプションも迫力がある。例えば車体後方に装着するサイクルトレーラーは、4インチのファットタイヤを装着し、45キロの荷物を積載することができるのが多い。RAMBO ALUMINUM BIKE/HAND CART(URL)など、物によっては136キロの荷物を積むことが可能だ。

近年人気のホンダ・ハンターカブは、かつて存在した初期型モデルにはガンケースがあるなど、狩猟用として使われるのを想定していたが、アメリカの狩猟・ハンティング用E-Bikeは、ハンターカブが微笑ましい性能と思うぐらい気合が入ったモデルが出ている。

RAMBO THE MEGATRON (出典:https://www.rambobikes.com/electric-bike/the-megatron/)

アメリカのRAMBO THE MEGATRON(URL)は、前輪、後輪にそれぞれBAFANG 1000Wインホイールモーターを搭載し、合計3000Wのピークパワーを発揮することで、急な坂道、深い雪道、砂浜を簡単に登ることができると謳っている。また、ボタン一つで前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動の切り替えができる。バッテリーは2個装着したデュアルバッテリーで48V 34Ah 1632Whで航続距離は128キロと謳っている。価格は7,299.99ドル(日本円で約93万3900円)で、日本未発売。

Rungu Dualie™ XR Rubicon Trail Edition(出典:https://riderungu.com/product/2022-rungu-dualie-xr-rubicon-trail-edition-pre-order-only/)

狩猟・ハンティング用E-Bikeでぶっ飛んでいるのがアメリカのRungu Dualie。前2輪、後ろ1輪のファットタイヤE-Bikeで、走破性を重視している。ドライブユニットはBafang BBSHD1120Wで、Rungu独自の52Vバッテリーシステムと組み合わせて、1400Wを超えるパワーを実現。また、アメリカの一般的な電動アシスト自転車規制に正式に準拠するようにすることも可能で、クラス1またはクラス2の電動自転車として認定するようにRunguをプログラム変更もできる。車体後ろに装着されているカーゴラックは、左右にサイドバックを装備できるだけでなく、トレーラーヒッチを装備することもできる。価格は最上級モデルのRungu Dualie™ XR Rubicon Trail Edition(URL)で価格は8459ドル(日本円で約108万2000円)で、日本未発売。

このようなアメリカ系狩猟・ハンティング用E-Bikeは、日本国内では現時点で公道走行不可、価格が非常に高い等の問題があるが、電動アシスト自転車やE-Bikeの多種多様な使い方の実例として覚えておいて損はないだろう。

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