デイリーアーカイブ Sep 18, 2025

ファンティック E-MTBにヤマハ製モーター「PW-X3」搭載モデル発表

ファンティック モーターは11月21日、マウンテンバイクタイプのEバイクに、ヤマハ製モーター「PW-X3」搭載モデルを発表した。 ファンティックはE-MTBシリーズに関しては、ドイツ・ブローゼ製モーターを搭載したモデルを展開している。また、同社はヤマハモーターヨーロッパと関係を持っており、オートバイでは一部のモトクロスモデルでヤマハ製エンジンを搭載したモデルを展開している。 ヤマハ PW-X3モーターは、定格出力250W、最大トルク85Nm。「ゼロ・ケイデンスでのトルク」を特徴とし、即座にアシストが反応する。また、登り坂や各ライダーのニーズに合わせてアシストレベルを変更するオートマチックサポートモードを搭載していると謳っている。 また、リアスイングアームには、ファンティックのR&D部門とアチェルビスのコラボレーションによって開発されたインジェクションコンポジットストラットも採用。リアフレームの応答性を向上させ、アルミやカーボンなどの素材では実現できない形状を可能にする複合素材で作られている。 アルミフレームの「XTF 1.5」は、オールトラック、レースY、スポーツYの3モデルを用意。3モデルとも、ヤマハPW-X3モーター(85Nm)と、インジェクションストラットを搭載。 ヤマハ PW-X3モーターを搭載したFANTIC E-MTBの価格、日本発売は不明。 関連記事 FANTIC ヤマハ製モーターを搭載したEバイク「LIVING」発表  - シクロライダー (cyclorider.com) FANTIC MotorからE-Bikeブランド「F Moser」登場 ロードバイク・グラベルロードE-Bikeの2モデルを用意 - シクロライダー (cyclorider.com) FANTIC ファットタイヤE-MTB(E-Bike)「FAT SPORT」がイタリア軍に正式採用 その理由を考える - シクロライダー (cyclorider.com) FANTIC サイクルモード東京2022でフルサスE-MTB「XXF2.0」公開 オーリンズ製フォークを搭載したダウンヒル用E-MTB - シクロライダー (cyclorider.com) 雪の中でもE-Bikeは楽しめる!スキー場でE-Bikeを試乗 それぞれの特徴や違いとは? - シクロライダー (cyclorider.com) 関連リンク Fantic Motor: Motorcycles and Ebikes Made in Italy since 1968  

ジック 20インチ最軽量クラスの電動アシスト自転車 「TRANS MOBILLY NEXT206」と輪行袋をセットにした「旅にでよう!輪行セットII(電動)」発売

ジックは11月22日、20インチ・最軽量クラスの電動アシスト自転車 「TRANS MOBILLY NEXT206」と輪行袋をセットにした、「旅にでよう!輪行セットII(電動)」を2022年11月下旬に発売したと発表した。 TRANS MOBILLY NEXT206は、最小・最軽量クラスの折りたたみ式電動アシスト自転車「ULTRA LIGHT E-BIKE TRANS MOBILLY NEXT」シリーズの20インチバージョン。車輪サイズは20インチと、一般的な折りたたみ自転車と同サイズで、乗りやすさを重視し、外装6段変速を搭載することで、ちょっとしたサイクリングにも対応。重量は約13.5キロと軽量だ。 このセットは、持ち運ぶためにつくられた電動アシスト自転車「TRANS MOBILLY NEXT206(トランスモバイリーネクスト206)」と、3個のキャスター付きで安定感があり、持ち運び・移動がラクラクな、輪行キャリーバッグがセットになったモデルとなる。 価格は15万4000円(税込)。 TRANS MOBILLY NEXT206(トランスモバイリーネクスト206)のスペック フレーム     :アルミフレーム 組立時サイズ   :1480×530×790-990mm 折りたたみサイズ :810×500×650mm 重量       :約13.5kg(バッテリー・スタンド・ペダルを除く) タイヤサイズ   :20×1.5 ブレーキ     :Vブレーキ アシストモード  :1モード 走行距離     :約30km 補助速度範囲   :0~10km比例補助/10~24km逓減補助 モーター型式   :直流ブラシレスモーター モーター定格出力 :250W バッテリー型式  :充電式リチウムイオンバッテリー 電圧       :24V 容量       :5.0Ah バッテリー寿命  :約300回 充電器型式    :リニアレギュレータ方式 電源       :AC100~240V 消費電力     :120Wh 充電器定格出力電圧:25.2V 1.5A 充電時間     :約4時間 付属品      :サドルポーチ バッテリーカバー MOBILLY(モバイリー) 輪行キャリーバッグのスペック サイズ      :850×420×680mm 折りたたみ時サイズ:850×420×240mm 重量       :約3kg カラー      :ブラック 関連記事 持ち運ぶためにつくられた電動アシスト自転車 ULTRA LIGHT E-BIKE 「トランスモバイリーネクスト」に20インチモデル登場 - シクロライダー (cyclorider.com) ...

折りたたみE-Bikeで有名な「BESV PSF1」をインプレッション

電動アシストスポーツ自転車「E-Bike」の中でも、E-Bike専門のブランドで有名なBESV。BESVは台湾のE-Bike専門ブランド。他のE-Bikeと比較してデザイン性を重視しており、2013年のLX1から世界の様々なデザイン賞を受賞している。 BESVのE-Bikeの中でもベストセラーモデルで有名なのがミニベロE-Bike「PSシリーズ」。その中で唯一、折りたたみ機能を採用したのがPSF1だ。PSF1は2022年8月にマイナーチェンジを実施し、フロントフォークのロックレバーの位置を変更。レバーも爪ロックタイプから、カンヌキタイプへと変更した。仕様変更に伴い、フロントフォークのカラーはBlackとなった。 今回、マイナーチェンジを行ったBESV PSF1を借用することができたのでインプレッションを行う。 PSシリーズ特有の近未来デザインを採用しつつ折りたたみ機能を採用 BESV PSシリーズのデザインで特徴なのが、シートポストが途中で切れているフルサスペンションマウンテンバイク風のデザインを採用している所。PSF1は、サスペンションとフロントフォークに折りたたみ機能を採用していることで、PSシリーズらしいデザインと折りたたみ機能の実用性を両立することができた。 バッテリーはBESVオリジナルの36V 10.5Ahの378whで、PS1、PSA1と同じサイズを採用。一般的なE-Bike用バッテリーは汎用性を重視しているが、PSF1はPSシリーズ専用設計を採用しており、車体と一体感があるデザインを実現した。電源オン/オフはバッテリーにある鍵を使うタイプで、他のE-Bikeではあまり見られない。この方法は車体やハンドルに電源スイッチを装備しなくても良い利点があるが、電源オンの時は、バッテリーにキーを装着する必要があるため、キーホルダーを付けると漕いでいる時に脚に当たりやすいという欠点がある。 フロントフォークに関しては、マイナーチェンジモデルはカンヌキタイプを採用。旧型はレバー式を採用しており、簡単に折りたたむことができたのに対して、新型のカンヌキタイプは、レバータイプと比較すると少し面倒で、展開する際はきちんと穴に入れる必要があるが、安全性は旧型よりも向上している。 後輪インホイールモーターの味付けは良い。アップライトなポジションはやりすぎで前輪が滑りやすい BESVのE-Bikeは、明確に表示されていないが定期的に駆動系に改良を行っていることがある。駆動系の改良を行うと、電動アシスト自転車が道路交通法などに規定されている基準を適合しているのを表す型式認定(任意)の変更を行う必要があり、BESVは駆動系の改良を実施するとその度に型式認定を取得している。PSシリーズに関しては、PS1はYTRT03(取得会社はオギヤマサイクル)→YTRT05(取得会社はオギヤマサイクル)→YTRT05-61。PSA1はYTRT06(取得会社はオギヤマサイクル)→YTRT06-61。PSF1はYTRT10と型式認定を取得しており、PSF1に関しては、登場時からモーターなどの駆動系に関しては大幅な変更を行っていないと思われる。因みに型式認定に関しては、フレーム別でも型式認定を取得するのが一般的で、BESV JF1のように新サイズを採用するため新たに型式認定を取得する事例もあるため注意が必要。 BESV PSシリーズに関しては、PS1(旧型モーターと現行型モーターの2モデル)、PSA1(旧型モーターと新型モーター換装車)に試乗したことがある。 PSF1のアシストの味付けは、PSA1と同じのようだ。BESV PSシリーズのモーターは同じ物を使用しているが、PS1は踏んだ時のレスポンスが良くてスポーティな味付けを採用しているのに対して、PSA1やPSF1は、発進時に穏やかにアシストする特性を採用している。これは、スポーツサイクルに慣れていないユーザーでも安心して走れるようにしたのもある。 現行型PSシリーズは、旧型モーターの初期型PS1のような荒っぽいアシストや、旧型モーターのPSA1のようにムラッ気があるアシストは無く、自然なアシストを採用。アシスト力は街中や舗装路の坂道を走る分には過不足ないパワー、トルクとなっている。 最大航続距離は90キロで、バッテリー容量は378wh。BESV JF1が最大航続距離が105キロでバッテリー容量が252whなのを考えると、航続距離は短いと思うかもしれないが、JF1は、アシストが弱いエコモードでも航続距離を伸ばすためにアシスト力が少なく、人力で走る比率を大きくしている。そのため、同じアシスト力が弱いエコモードでも、JF1は上るのが厳しい坂でも、PSF1は快適に上ることができる。 モーターの特性に関してはもんだいないPSF1 だが、乗車姿勢には問題がある。PSF1はPSシリーズと比較して、アップライトな乗車姿勢を採用しているが、これにより前輪の設置感が非常に気薄だ。   一般的な人力マウンテンバイクは、前輪の荷重が4、後輪の荷重が6と、やや後ろに荷重がかかりやすいという特徴がある。BESV PSシリーズは、クロスバイク程度のやや前傾姿勢で運転する車体設計となっているが、PSF1は、上半身が起き上がった乗車姿勢により、後ろに荷重がかかり、後輪インホイールモーターにより、さらに後輪に偏っている。そのため、前輪に荷重がかかりにくく、前輪の設置感が希薄となっている。 アップライトな乗車姿勢で適切な車輪の荷重をかける場合、エレクトラのTownie Go!のように、チェーンステーを伸ばして後輪の位置を離すなど、よりアップライトな乗車姿勢にあった車体設計に適正化する必要がある。 ただ、この案は無理があるのでオプションで用意しているショートハンドルステムを装着するのが良いだろう。これなら、PS1やPSA1に近いハンドル高になるので、前輪荷重過小の問題は解決すると思う。身長183センチの筆者が乗ってもアップライトな乗車姿勢になるハンドルステムの高さは、設計的に些か無理があるのでショートステムが標準装備でも良いほど。PSF1を購入するのならショートステム交換は必需だと思って購入したほうがいいだろう。 BESV PSF1のスペック フレーム:アルミフレーム(リアサスペンション付き) フロントフォーク:アルミフォーク、折りたたみ機能付き 重量:18.3kg ブレーキ:Promax 機械式 ディスクブレーキ (エレクトリックブレーキ装備) ギア(前):48T ギア(後):12-28T 7段変速 フロントホイール:20インチ リアホイール:20インチ インホイールモーター タイヤ:DURO 20×1.5 ドライブユニット:BESV インホイールモーター(定格出力250W、最大トルク不明) アシスト方式:リアインホイールモーター バッテリー:36V 10.5Ah(378wh) 充電時間:約4.5時間 アシストモード:3段階+スマートモード 航続距離:90/74/60km 関連記事 BESVのミニベロE-Bike「PSA1」がリニューアル 限定カラーで「ピンク」も用意 - シクロライダー (cyclorider.com) ファッショナブルでスポーティなカーボンE-Bike「BESV PS1」を解説 2020年モデルの特徴やPSA1との違いも紹介 - シクロライダー (cyclorider.com) BESV 折りたたみE-Bike「PSF1」をマイナーチェンジ フロントフォークの形状を変更 - シクロライダー (cyclorider.com) ...