デイリーアーカイブ Jul 5, 2025
安価なDAHONでは走り重視の折りたたみ自転車 DAHON DASH P8
10万円以下の安価なDAHONのモデルの中で、異彩なモデルなのがDASH P8。通常の折りたたみ自転車とは違い、アルミフレームの折りたたみ部は六角レンチを使用するLOCK JAWシステムを採用している。また、折りたたむ部分がフレームしかないので、個人的には折りたたみ部がフレームしかないので、構造的に安心感がある。通常の小径車を折りたたむようにしている感じなため、通常の自転車と同じく長さがあるステムがある。そのためステム交換によってサイズ調整ができる。ハンドル~サドル間が長く、必然的に大柄な自転車が多い折りたたみ自転車だが、DASH P8は比較的こがらな人でもサイズを合わせることは可能。
ブレーキはVブレーキで不満はなかった。ギアは前は53Tのシングル、後ろはShimano CS-HG31-8速, 11-32T。小径車でもスピードを出せるように、前ギアは大型化している。前ギアは1枚しかないけど、フレームにフロントディレイラー取付台座がある。車輪径、タイヤ幅は20×1.5で20インチでも、車輪が少し小さめの406タイプとなっている。
サイクルモードで試乗した限りでは、折りたたみ自転車というより、折りたたみ機構がない小径車といった感じ。Boardwalk等、DAHONの折りたたみ自転車も昔のと比べたら進化しているけど、安定性や前輪の接地感はDASH P8のほうが良いと思った。また、ハンドル~サドル間が通常の折りたたみ自転車と比べたら短く、ステムで調節できるので、比較的大柄でない人でも、体に合わせることができると思う。
折りたたみ自転車としての制約が少ないDASH P8は走り重視で買う人向けだと思う。DASH P8の一番の欠点なのは、折りたたみサイズが大きくなること。走り重視で折りたたみをあまり重要視していないためこうなったのだと思う。通常のDAHONの折りたたみ自転車は折りたたみ重視だけど、DASH系列は折りたたむのはおまけだと思えばいい。DASH P8と通常の折りたたみ自転車を選ぶ場合、折りたたみ重視か、それとも走りとおまけで折りたたみが欲しいのかをきちんと考えてから買ったほうがいいと思う。
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純正カスタムバイクと言える存在の折りたたみロードバイク Tern Verge X18
Ternの折りたたみ自転車の中で高額モデルが多いVergeシリーズの中で唯一のドロップハンドルモデルがVerge X18。3次元的な形状をしたドロップハンドルだと、折りたたみ時が難しい問題があるが、Verge X18は特別な分解の必要なしで折りたたみが可能のようだ。フレームは見たところVergeシリーズと共通に見えるけど、ボトムブラケットはBB386という特殊な規格を採用していて、この規格は他のVergeシリーズには採用されていない。ハンドル~サドル間が長めのVergeシリーズに、ドロップハンドルを装着したためさらにハンドル~サドル間が長くなっているため、身長183cmの自分が乗って丁度いいというフレームサイズとなっているように感じる。カラーリングは非常に豪華な感じをさせる色使いとなっている。
ブレーキはKinetix Pro Xというロードバイク用のキャリパーブレーキを採用している。フレームとタイヤ間の隙間は殆ど無いため、タイヤを太くすることは出来ない。
前ギア(クランク)はFSA Gossamer, MegaEVO BB386, 53 / 39T、後ろギア(スプロケット)はShimano Capreo, 9-26T。前ギアが2枚ついているので長距離走行も可能だ。小径車のカスタムでは、前ギアを極端に大きくする方法があるが、Verge X18は前ギアを極端に大きくしない代わりに、スプロケットをシマノの小径車用部品ブランド「カプレオ」にして、重いギアを小型化してスピードを出せるようにしている。
ホイールは高さがあるディープリムを採用し、フレームカラーに合わせているので派手になっている。タイヤ径は20インチ(406サイズ)でタイヤはSchwalbe Durano, 406, 20x1.10を採用している。20インチでこのぐらい細いタイヤは簡単に調べた所Schwalbe Duranoしかなく、タイヤ選択にこまる可能性がある。
Verge X18に試乗したが、走りはまさしくロードバイクだった。細いタイヤなので走りはロードバイクみたいに軽くて、乗り心地は固い。但し小径車なので、20インチの小径車では安定しているが、大径車輪のロードバイクみたいに高速でコーナーを倒しこむような走りはあまりしたくないと思った。ハンドルの剛性は素人レベルでは高く、ドロップハンドルの下を握っておもいっきり引いてもビクともしなく、折りたたみ可能なハンドルポストなのかと疑うほどだった。
小径車はホンダのミニバイク「モンキー」みたいに、大改造するユーザーが多いが、Tern Verge X18はまさしく純正カスタムバイクとも言ってもいいと思う。価格は20万円以上するが、安いベース車を購入し、似たような部品に交換すれば高くつくし、調整の時間も相当かかる。しかも安いベース車だと剛性が高くてしならないステムをどうすればいいかという大問題もあるので、純正カスタムバイクと思えば納得できる。但し、タイヤ幅が細すぎてタイヤの選択肢が非常に少なく、タイヤ幅を太く出来ないのは問題だろう。
日本のストリート系自転車ブランド「HELMZ」の自転車を見てみる
ロードバイクやMTB等の本格的な競技志向な物や、クロスバイク、トレッキングバイク、ミニベロ、折りたたみ自転車等の公道で使う実用性重視の自転車は多く売られている。その一方、最近のスポーツ自転車では、競技用や実用性重視の公道用以外に、都会向けのファッション重視なストリート系の自転車も登場している。この手のストリート系自転車の多くは、自転車ブランドの1つの車種としてあり、通常の自転車のジャンルのものをストリート系に仕立て直したのが殆どだが、ストリート系専用しかラインナップしていないブランドも存在する。
日本ブランドのストリート系自転車ブランドは、主に有名な物としてHELMZとRockbikesの2つがあり、基本的に荷台は付けられなくて、レース用ではなくてファッション重視なのがコンセプトとなっている。今回注目する自転車はHELMZで、HELMZはブリヂストンサイクルの自転車ブランドの1つで、ファッションブランドのnarifuriとコラボレーションしたので有名だと思う。
フレームを見ると、前下りのフレーム形状に見えるけど、よく見ると実はほぼ水平になっている、また、タイヤも32ミリタイヤが標準装備していたりしる。フレームの形からしてGIANT・FCRみたいに、競技用自転車にファッション要素をくっつけたわけではないのがわかると思う。ただ、その実用性も街乗りの実用性であって、荷台、泥除け取り付け、ボトルケージ台座が無いので、ファッション要素重視で割り切っている部分もある。
個人的に面白いと思ったのはベルトドライブで、車輪はロードバイク規格を採用しながらも、ベルトドライブが可能で、車輪が簡単に外せる特徴を持っている。ベルトドライブなら、自転車を室内から出したり担いだりするときに手で持っても、油の汚れが無いので、街乗り自転車に使うのなら合っているかもしれない。
また、HELMZに装着されている部品は一部は単体購入が可能らしく、SSDD、ブルホーンバー、ライザーバー、ステム、サムシフター、クランク、シートポスト、サドル、バーテープ、タイヤが購入できる。注目する所はタイヤで、非常にマイナーな650c規格の中でも殆ど無い32ミリ幅のタイヤがあり、購入できるようだ。