デイリーアーカイブ Jul 11, 2025

BESVから新型E-Bike3モデルが発表 E-MTBに折りたたみタイプも登場

アジアやヨーロッパ、北米で展開しているE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)ブランドのBESV(ベスビー)から、3種類の新モデルが発表された。今回発表されたのは、折りたたみタイプのE-Bike「PSF1」、ハードテールE-MTB「TRS2 XC」、フルサスペンションE-MTB「TRS2 AM」の3モデルとなる。 6月6日に行われた新モデル発表イベントでは、株式会社BESV JAPAN取締役会長「アンディー・スー」氏の挨拶に始まり、株式会社BESV JAPAN代表取締役社長「澤山俊明」氏の新モデルプレゼンテーション、スポーツe-Bikeナビゲーター「栗村修」氏と、モデル「福田萌子」さんのトークセッション、女優・創作あーちすと「のん」さんのトークセッションも行われた。 株式会社BESV JAPAN取締役会長「アンディー・スー」氏の挨拶では、2018年度は販売台数が伸びており、アジアやヨーロッパ、アメリカでの売り上げが非常に好調だと語っていた。また、日本でBESVアンバサダーを行っている「のん」さんを、台湾でもBESVアンバサダーとして採用すると発表。のんさんの台湾BESVアンバサダーの就任により、」日本のE-Bikeトレンドを台湾へ広がる事に期待していた。 そして、スポーツE-Bikeナビゲーターの「栗村修」氏と、モデル「福田萌子」さんとのトークセッションも行われた。「栗村修」氏は、ヨーロッパのE-Bikeブームの主流であるE-MTBの流行から、スポーツ自転車の主流がE-Bikeになると予想。クロスバイクタイプの「JF1」に乗っているモデルの「福田萌子」さんは、仲間と楽しく走ることができ、新たな魅力を広げるE-Bikeの魅力を語っていた。BESVのアンバサダーに就任し、ミニベロE-Bike「PS1」に乗っている「のん」さんは、折りたたみタイプのE-Bike「PSF1」がデザイン性と簡単に折り畳めることに驚いたとのこと。 今回発表された3車種(PSF1・TRS2 XC・TRS2 AM)を紹介 PSF1は、BESVのミニベロE-Bike「PSシリーズ」の折りたたみ自転車バージョン。PSシリーズの流れを組む車体デザインを採用しつつ、フロントフォークとスイングアーム、ハンドルステムを折りたためる。オプションでキャスター付きキャリアやハードケースなどが用意される。価格は¥245,000(税抜き)で、2019年10月に発売予定。 TRS2 XCは、アルミフレームにダウンチューブに取り外し式内蔵バッテリーを装備したハードテールE-MTB。ドライブユニットはシマノ・STEPS E8080を搭載し、27.5×2.35タイヤを装着。オプションでフェンダー&リアキャリアが用意されており、街乗りから本格的なオフロードライドまで楽しめる。価格は¥360,000(税抜き)で、2019年8月23日発売予定。 フルサスペンションE-MTB「TRS2 AM」は、前後150mmトラベルのサスペンションと27.5×2.6タイヤを採用したオールマウンテンタイプ。TRS2 XCと同じようにダウンチューブに取り外し式内蔵バッテリーをとシマノ・STEPS E8080ドライブユニットを搭載し、本格的なオフロードライドが行えるE-MTBだ。価格は¥445,000(税抜き)。TRS2 XCと同じく、2019年8月23日発売予定。 BESV JAPAN:https://besv.jp/

サイクリスト向けSNSアプリ「HILCRA」が登場

インターネットサービスを開発するクランチタイマー株式会社から、サイクリスト向けSNSアプリ「HILCRA(ヒルクラ)」が登場した。 HILCRA(ヒルクラ)はロードバイクなど、スポーツバイクでサイクリングをする人のためのSNSアプリ。サイクリングの様子を写真やテキストでシェアし、いいねやコメントを通じてサイクリスト間でコミュニケーションすることができる。 プロフィールにスポーツバイクのメーカーやモデルが登録でき、マイバイクで行ったサイクリングの記録を写真やテキスト・スポット名などで残すことができるだけでなく、他のユーザーが行ったサイクリングの記録が表示され、前から気になっていたサイクリングコースをチェックしたり、新たに行ってみたいサイクリングコースが見つかるとのこと。 2019年6月6日時点では、App StoreにてiOS版を配布。Android版のリリースは2019年内を予定している。アプリ利用料金は無料。 公式サイト:https://hilcra.me App Store:https://itunes.apple.com/jp/app/hilcra/id1398824907?&mt=8 Twitter:https://twitter.com/hilcra_me

パンクしないタイヤの利点と欠点を解説する

自転車はスポーツや趣味、レジャーだけでなく、通勤や通学などの日常生活でも使われている。そんな日常生活で問題になるのがパンクだろう。道に落ちているガラス片や段差でタイヤがパンクすることがあり、帰るのが大変な事もある。そんな問題を解消すると言われているのが「パンクしない自転車」だ。一般的に、パンクしない自転車は夢のような自転車に思えるかもしれないが、本当に夢のような製品なのだろうか。 パンクしない自転車の利点と欠点 パンクしない自転車とは、従来の自転車に採用されている空気入りチューブを無くし、空気の代わりにパンクしないタイヤを装着した自転車だ。このような「パンクしない自転車」は、空気圧の確認しなくても良く、パンクしないという大きな利点があるが、普及することなく最後は消えることが多い。 なぜ、ノーパンク自転車は普及しないのか。一番の問題が走行性能が低いということ。1888年に誕生した空気入りタイヤは、従来のソリッドタイヤと比べて、軽い空気で支えるため軽量化になった。また、タイヤサイドが柔らかくなり、その部分が伸縮するためクッション性が高く、乗り心地も良くなる。また、路面から伝わる振動は一種の「抵抗」でもあり、これが最小限になったことで、高速で長時間走行が可能になった。 ノーパンクタイヤの場合、チューブの中には空気が入っていない代わりに、特殊プラスチックやウレタンなどを入れている。そのため空気入りタイヤよりも性能は落ちてしまう。現在、ノーパンクタイヤは産業車両や電動車椅子など高速走行を行わない乗り物に装着されている。 ノーパンクタイヤのタイプを紹介 ノーパンクタイヤには一般的なホイールを使いタイヤのみを交換するタイプと、車輪とタイヤを一体化したタイプの2種類のノーパンクタイヤがある、一般的には前者が使われており、購入しやすいが乗り心地が悪い欠点がある。後者に関しては乗り心地も良いが、現時点では開発途中で一般販売されていない。 タイヤ・チューブのみを交換する方法 ウレタンチューブを使用する https://youtu.be/BhbE9OKDlrQ e-コアという弾力性がある発泡エラストマーチューブを使うことで有名なタイプ。 重量増加は27×1 3/8の場合、約1.6kg/台(e-コア+スペーサー空気チューブ)増加するとのこと。車椅子に使われていることが多いようだ。eコアシステムの発展形として、中空のチューブを使用したe-チューブタイヤというのもある。こちらはeコアよりも軽量なのが特徴だ http://www.katazen.co.jp/e-core http://www.katazen.co.jp/e-tube リペアムゲルを使用する ゴムとオイルで構成されたリペアムゲルをを満タンに充填して固めたタイプ。こちらはウレタンチューブよりも経年劣化で崩れにくく、形状が保持しやすい利点を売りにしている。特殊ゲルをタイヤに充填する方法のため、様々なタイヤサイズに対応している。リペアムゲルのパンクレス加工を行った場合の重量増加は、26インチの通学車の場合、約+2kgとなる。 http://www.masstech.jp/gel.htm 特殊なプラスチックタイヤを使用する方法 タイヤとチューブを一体化し耐パンク仕様にした物もある。有名なのはTannusで、こちらは高分子ポリマーを採用したソリッドタイヤを使い、従来型のノーパンクタイヤよりも軽量なのを売りにしている。カラフルなタイヤがあるのも特徴と言えるだろう。 http://tannus.jp ノーパンク専用ホイールを使用する方法 ブリヂストン・エアフリーコンセプト 従来のタイヤをノーパンク化させるのではなく、ホイールが衝撃吸収を行うという構造になっている。筆者が乗った限りではノーパンクタイヤで唯一、空気入りタイヤに近い乗り心地を実現していると感じたほど。欠点は、ホイールの構造を変えないといけないので、専用自転車を用意しないといけないことだろう。また、現時点では市販されていないため購入できない。 ノーパンクタイヤが気になる場合は、できるだけ試乗すべき 2019年では、ノーパンクタイヤは一般的な空気入りタイヤには性能面で叶わない。ノーパンクタイヤは振動が大きいため乗り心地が悪く、車輪の疲労も大きくなるため、スポークが折れやすい話もある。 それでもノーパンクタイヤが欲しいと思ったら試乗するのをお薦めする。かつて筆者は、室内試乗コース(サイクルモード2014)と屋外試乗コース(埼玉サイクルエキスポ)でノーパンクタイヤを試乗したことがある。室内試乗コースでは、走りは少し重く段差の通過は固かったが、普通に走れたが、屋外試乗コースでは、漕いでも進まず、漕がなくても惰性で走る部分が殆ど無く、タイヤが地面にへばりつき、アスファルトの微振動が伝わる乗り心地だった。もし、ノーパンクタイヤを買うなら実際の舗装路での試乗をお薦めする。