デイリーアーカイブ Sep 17, 2025
Bosch Performance Line CXが2021年モデルに進化 最大トルク85Nmにアップしデュアルバッテリーも導入
ボッシュジャパンは7月10日、日本を中心としたアジア太平洋地域でのE-Bikeビジネス拡大に向け、「日本市場向け2021年モデルの製品ラインナップ拡大」「台湾にBosch eBike Systemsアジア太平洋本社を設立」「西日本最大級のeBike専用マウンテンバイクコースをオープン」の、3つの取組みに関して発表した。
日本市場向けBosch Performance Line CXの2021年モデルを発表 本場欧州に引けを取らない製品ラインナップの拡充
日本市場向けBosch E-Bike Systemに、Bosch Performance Line CXがマイナーチェンジと、バッテリーラインナップの拡充を発表した。
日本市場向けBosch Performance Line CXの2021年モデルを発表
Bosch Performance Line CXは、Bosch製E-Bikeユニットの中でも、E-MTB等のスポーツタイプ向けのE-Bike用ドライブユニット。2019年にモデルチェンジを実施したPerformance Line CXの開発コンセプトは「Uphill flow(坂を駆け上がる楽しみ)」。マグネシウム材の使用と内部機構の新設計により従来モデルより25%の軽量化と48%の小型化を達成し、欧州市場で支持を得ていることで知られている。
2021年モデルのPerformance Line CXは最大トルクが2020年モデルから10Nm増え、日本国内で公道走行可能なE-Bikeユニット最大の85Nmとなる。また、増加したパワーをライダーの意のままに操る為に、トレイル(山野の未舗装路)でのテクニカルな走行に適したアシストモード「eMTBモード」に対し、ライダーの踏力に対するドライブユニットの反応速度向上と、さらなる加速感をもたらす“Extended Boost(エクステンデッド ブースト)”チューニングが施された。
Extended Boostは、ライダーが路面状況に対して高めのギアを使用し、岩や木の根といった障害物を高速で走り越えながら走行する際に、瞬間的にモーターアシストを高める(ブースト)事で、ライダーへの違和感を抑えつつも、トレイルでの走破性を高めるアシストセッティングとなる。
2021年モデルのPerformance Line CXは2020年夏発売の2021年モデルE-Bikeより順次、搭載予定(搭載モデル詳細は、各自転車メーカーからの発表による)。
走行距離に応じた容量別バッテリーラインナップの拡大
今までは、E-Bikeの本場欧州で展開するバッテリーラインナップの一部である3タイプのみが日本国内で販売されていたが、2021年モデルから、フレーム内蔵型バッテリーのPowerTube 625(パワーチューブ625:容量約625Wh)フレーム外付け型バッテリーのPowerPack500(パワーパック500:容量約:500Wh)、PowerPack400(パワーパック400:容量約400Wh)を発表。PowerPack300/400/500, PowerTube400/500/625の合計6タイプのバッテリーラインナップとなった。
1充電当たりの航続距離は、EcoモードでActive Line Plusドライブユニットの場合、PowerPack 400は135キロメートル、PowerPack 500は167キロメートル、PowerTube 625は208キロメートルとなる。
互換性に関しては、フレーム外付け型のPowerPackシリーズは取り付け互換性がある為、現在使用しているPowerPack300から、PowerPack400/500に交換して使うことが可能。PowerTube 625はバッテリー全長がPowerTube400/500よりも長い為、取り付け互換性は無い。ただし、PowerTube500を標準搭載している一部E-BikeはPowerTube625との互換性をフレーム側に持たせてある為、該当しているE-BikeはPowerTube 500からPowerTube 625に交換可能。発売時期は、2020 年10 月末頃から自転車販売で販売予定。
2本のバッテリー使用で航続距離が倍増する「DualBattery(デュアルバッテリー)」が登場
2021 年モデルより、バッテリーを 2 個同時に使用する事で 1 充電あたりの航続距離を伸ばすシステム「DualBattery」が登場。これにより、Performance Line CX、PowerTube625+PowerPack500 合計約1125Whの場合、最大で1充電当たりの航続距離が188キロメートル(Turbo モード)から375キロメートル(Ecoモード)となる。
互換性はPowerPack 300、PowerTube...
GIANTからグラベルスタイルのクロスバイク「GRAVIER」シリーズの2021年モデルが登場
GIANTから27.5インチタイヤを装着したクロスバイク「GRAVIER」シリーズの2021年モデルが登場した。
GRAVIERシリーズは、27.5インチに45ミリ幅タイヤと、専用設計の軽量アルミフレームを組み合わせたクロスバイク。一般的なクロスバイクよりも幅広なタイヤにより、砂利道の通過が気軽にできるだけでなく、荒れた舗装路での乗り心地や、耐パンク性能が向上し、安定感があり幅広い楽しみ方ができるクロスバイクとして親しまれている。車体サイズも、5万円台のクロスバイクでは珍しく身長180センチメートルの人にも対応しているサイズを用意した。ラインナップはディスクブレーキ仕様の「GRAVIER DISC」と、Vブレーキ仕様「GRAVIER」の2モデルを展開。2021モデルではシートステーにリフレクティブデカールを採用し、夜間の視認性を向上させている。
GRAVIERはVブレーキを装着し、軽さと価格を重視したモデル。車体は ALUXX-Gradeアルミフレームと、 クロモリ製フロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ ALTUSで、クランクは PROWHEEL SWIFT 48/38/28T、スプロケットはSHIMANO HG41 11-32T 8速。ブレーキは TEKTRO TB07AL Vブレーキ。タイヤはKENDA K-1082 27.5x1.75インチ。カラーは、サテンゴールド, サテンレッド, サテンネイビーの3色。価格は5万2000円(税抜、以下同)。
GRAVIER DISCは油圧ディスクブレーキを装着し制動力を向上させたモデル。車体は ALUXX-Gradeアルミフレームと、 アルミ製フロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ ALTUSで、クランクは PROWHEEL SWIFT 48/38/28T、スプロケットはSHIMANO HG41 11-32T 8速。ブレーキは SHIMANO MT200油圧ディスクブレーキ。タイヤはKENDA K-1082 27.5x1.75インチ。カラーは、サテンブルー、サテンチャコールの2色。価格は6万2000円。
関連リンク
GIANT
https://www.cyclorider.com/archives/37871
E-Bikeでオーガニックコーヒーをデリバリー スペシャライズドがバイシクルコーヒーにE-Bike「VADO SL」を供給すると発表
スペシャライズド・ジャパンは7月9日、バイシクルコーヒー東京にクロスバイクタイプのE-Bike「Turbo Vado SL(ターボヴァドエスエル)」を供給すると発表した。
スペシャライズドは、日本市場において従来のE-Bikeとは違う軽量E-Bike「Turbo SL」シリーズを発売。E-ロードバイク「Turbo Creo SL」やフルサスペンションE-MTB「Turbo Levo SL」、E-クロスバイク「Turbo Vado SL」をラインナップしている。
バイシクルコーヒーはカリフォルニア オークランドを拠点とし、「有機栽培されたコーヒー豆を、正当な取引(フェアトレード)で購入することでコーヒー農家が経済に大きく左右されずに安定し、自分達で焙煎した豆を、自転車を使って得意先に届けて行くという形で自らそのサイクルの中に参加する」というコンセプトで展開している企業。コーヒー豆のパッケージには生分解性100%のバイオプラスティックを使用するなど、環境負荷を減らす取り組みも積極的に取り入れている。スペシャライズドとバイシクルコーヒーは、自転車というツールを通して「人々の生活の質」や「地球環境を改善」するというビジョンに共鳴し、スペシャライズドのE-Bikeでコーヒーデリバリーを開始する。
バイシクルコーヒーは日々のコーヒーデリバリーにスペシャライズドのE-Bike「Turbo Vado SL」を使用。Vado SLはE-ロードバイク「Turbo Creo SL」や、フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に搭載されている軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」(最大トルク35Nm)と、E5アルミニウムフレームと組み合わせることで、平均的なE-Bikeより40%も軽量な重量14.9キロを実現。また、完全内蔵式バッテリーを装着することで日常生活に溶け込む軽さとデザインを実現した。
バイシクルコーヒー成田氏コメント
VADO SLはペダルを漕いだらすごいパワーでアシストされる普通の電動アシスト自転車とは違い、ケイデンス(ペダル回転数)に合わせて適正にアシストされるので、しっかりとギア操作をして乗りこなさないと快適なアシストにならず、バイクを徐々に乗りこなせるようになってくる感じが楽しいです。デリバリー効率が上がって仕事が捗るとともに、走り出し・坂道・逆風など今まで辛い思いをしていたシチュエーションがとても快適になり、サイクリングを楽しむ心の余裕もできました。これから「働く自転車」としてのe-Bike VADO SLについてレビューもしていきます。
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関連リンク
スペシャライズド
バイシクルコーヒー
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