デイリーアーカイブ Jul 16, 2024

ジェイテクト、「ONI BEARING」技術を車いす陸上競技用軸受に応用 – 鈴木朋樹選手に提供

株式会社ジェイテクトは、ロードバイク用高性能セラミックボール軸受「ONI BEARING」の低トルク技術を応用し、車いす陸上競技用の軸受を新たに開発しました。この新技術は、車いすトラックと車いすマラソンの二刀流で活躍する鈴木朋樹選手(所属:トヨタ自動車株式会社)に提供されます。 車いすマラソンは平均時速31.7km、下りコースでは時速80kmに達することもある高速レースです。選手の力と車いすレーサーの性能が競技の勝敗を左右する中で、ジェイテクトは鈴木選手の声を反映し、彼の力強い走りに貢献する軸受技術を提供しました。鈴木選手は、ONI BEARINGの優れた性能に感銘を受けており、特に下り坂でのスピード維持と後半に体力を温存できる点を高く評価しています。 鈴木朋樹選手は1994年6月14日生まれで、千葉県館山市出身。生後8ヶ月で交通事故により脊髄を損傷し、4歳のときに両親の勧めで車いす陸上に出会いました。彼は2015年の世界パラ陸上競技選手権大会に出場し、2020年には東京マラソンで優勝するなど、多くの実績を持つトップアスリートです。 ジェイテクトは、トヨタグループの一員として、パラアスリート支援のためにグループ各社の技術を結集して車いすレーサーの開発に取り組んでいます。今回の車いす陸上競技用軸受は、「ONI BEARING」の技術を活かし、従来品に比べて30%以上の転がり抵抗損失を低減するなど、鈴木選手の声を反映した高性能なソリューションを提供しています。 ジェイテクトは、「地球のため、世の中のため、お客様のため」に貢献する企業として、地域社会への貢献や競技振興を目的に、企業スポーツ活動や個人アスリート支援を続けています。バレーボールチームのジェイテクトSTINGSやバドミントンチームのジェイテクトStingersをはじめ、女子レスリング部やソフトボール部、女子プロゴルファーの支援など、多岐にわたるスポーツ支援を行っています。 ロードバイクホイール用ベアリング | 鬼ベアリング | 株式会社ジェイテクト (jtekt.co.jp) JTEKT SPORTS|株式会社ジェイテクト

秋田にサイクルツーリズムの新たな拠点、宿泊施設「Farm To Table NORICHIE」登場

木元精肉店が経営する宿泊施設「Farm To Table NORICHIE」は、2024年7月8日より宿泊者専用のサイクルステーションをオープンしました。この施設は、ロードバイクと共に宿泊が可能な1日1組限定の宿であり、サイクリストにとって理想的な環境を提供しています。 「Farm To Table NORICHIE」では、敷地内に宿泊者専用の駐輪スペースを完備。これにより、愛車を安全に保管できるだけでなく、空気入れやメンテナンスに必要な工具の貸し出しも行っています。これにより、サイクリストは安心して旅を続けることができるようになりました。 宿の周辺には、美しい田沢湖や雄大な抱返り渓谷、歴史情緒溢れる角館の武家屋敷、そして心癒される西木町の田園風景など、魅力的なサイクリングコースが点在しています。また、近くを走る秋田内陸縦貫鉄道では、自転車輸送サービスを利用でき、輪行袋なしで自転車を運ぶことが可能です。木元精肉店では、秋田内陸縦貫鉄道の「ほほ笑みこまち弁当」を担当しており、サイクリスト向けの専用テイクアウト弁当も提供しています。 2021年からは、隣接する系列のガーデンカフェ&デリカテッセンKimotoにてサイクリストが食事やカフェを楽しむサイクルカフェを運営しており、地域のサイクリストサポートに積極的に取り組んできました。今回のサイクルステーション開設は、その取り組みをさらに発展させたものです。 NORICHIEは、サイクルステーションの開設を機に、国内外のサイクリストが集う拠点を目指します。地域のサイクルツーリズムの発展に貢献し、多くのサイクリストに秋田の魅力を体感してもらうための努力を続けていきます。 施設は、秋田県仙北市西木町西荒井に位置し、JR角館駅から自転車で20分、秋田内陸縦貫鉄道の羽後太田駅から自転車で5分、西明寺駅から自転車で10分の距離にあります。1棟貸しの宿泊施設であり、シングルベッド3台とセミダブルベッド1台を備えています。予約は2024年6月6日から開始されており、AirbnbおよびBooking.comで詳細を確認できます。 ガーデンカフェ&デリカテッセンkimoto (kimoto-delica.com)

EUROBIKE AWARDを受賞したDJIのEバイク用モーター「Avinox」をチェック 注目したい所、疑問の所は?

DJIは、Eurobike 2024にて電動アシストマウンテンバイク(eMTB)のドライブユニット、Avinox Drive Systemを発表し、Eurobike Awardのコンポーネント部門で「Winner」賞を受賞した。 Eurobike Awardは、自転車業界で最も権威ある賞の1つ。2024年のEurobike Awardでは、元オリンピック/世界チャンピオンのマウンテンバイク選手Sabine Spitz氏や、インテリジェントマシンシステム専門家のJörg Hübler教授などの著名人が審査員を務め、ノミネートされた製品は総合的に評価された。 「Eurobike Awardのベストコンポーネント部門での受賞は、自転車分野で初となる製品を発表したDJIにとって大きな成果です。この受賞により、Avinox Drive Systemの優れた技術力が証明されただけでなく、電動自転車市場に革新をもたらすというDJIのビジョンが強化されました。また、自転車技術の可能性を最大限に広げようという当社の取り組みを証明することができました」とDJIのコーポレートストラテジー シニアディレクター、Christina Zhangは語っている。 DJI Avinox搭載車が日本にやってくるかは不明だが、ここでは詳しい内容をチェックしてみよう。 トップチューブに装着するディスプレイは、防水の液晶タイプでタッチパネル仕様。また、カタログによるとUSB-C PD3.0 65Wを出力機能も装備。アシストの強弱やディスプレイ内容を変更するボタンはBluetoothワイヤレス式となっている。 USB-C PD3.0 65Wを出力機能は素晴らしいと思うが、タッチ式ディスプレイパネルを採用する意味はあるのか疑問。トップチューブ装着型ディスプレイは、位置的に視線が低くなるので見る機会は少なく、また、タッチ式ディスプレイを使う場合は、どうしても片手運転を行うので基本的にはボタンを使用すると思われる。また、Eバイクの場合、基本的にディスプレイが破損・故障すると、電源が付かなくなるのが一般的で、タッチ式は故障リスクが高くなる一方で使いどころが少ないというように見える。 充電器は168Whと508Whの2種類を用意。508Wh仕様の満充電は、800Wh、600Whバッテリーで2時間25分。因みに168Wh充電器も充電時間が早く、800Whバッテリーで5時間50分、600Whバッテリーで4時間45分でフル充電が可能。この部分に関してはトップクラスだろう。 最大出力1000W、最大トルク105Nmはカタログスペックの見栄え重視か Avinoxのモーターは重量2.52キロと軽量でコンパクトながら、定格出力250W、最大出力1000W、最大トルク105Nmを達成しているのが特徴。パワーとトルクだけをあげるだけなら、BAFANG ULTRAMAX(所謂M620、定格出力1000W、最大出力1500W、最大トルク160Nm)のようにモーターを大きくすればいいが、DJI Avinoxのように小型モーターでこれだけの大出力や大トルクを謳うのは技術力はあると思っていい。 ただ、小型モーターで大出力や大トルクを出すという傾向は、既にYAMAHA PW-X3やNidec 51R(未発売)、BAFANG M820が行っているので、どちらかというと世界の流れに合わせたといっていい。また、また、軸のサイズをベースに比較すると、YAMAHA PW-X3やNidec 51R(未発売)、BAFANG M820といった既存Eバイク用モーターのほうが小さいので、そこまでコンパクトでも無いという意見もあるだろう。 重量に関しても、Shimano EP801が2.7kg、YAMAHA PW-X3が2.75kg、PW-X3の上位モデルであるPW-XMが2.65kgで、そこまで大きな差は無い。さらに、BAFANG M820に至っては2.3kgとDJI Avinoxよりも軽量だ。 Avinoxの最大出力1000W、最大トルク105Nmは、従来の欧州系Eバイク用モーターと比較して大出力や大トルクを達成しているので、消費者レベルのインフルエンサーがはやし立てている。 一方で、金とコネを駆使してEバイク業界内で”殴り合い”を行っている本職(業界関係者)からすると、最大出力1000W、最大トルク105Nmは、カタログスペックの見栄え重視としか見ていない人が少なくないだろう。 まあ、僕の講義を聞いた方ならお分かりと思いますが、出力を自慢している限りは成功しませんよ、この業界では。 その先にある「Rinding Experience」が真の価値ですから。 — Takahashi Daisuke (@dsktaka) July 4, 2024 筆者からすると、欧州法のアシストで最大出力1000Wは「意味が無い、使う場所が無い無駄な出力」だと思っている。かつてEバイクサプライヤー広報担当が語っていたのは、Eバイクの本場である欧州ではパワー競争はあまり行われなくなったと語っていた。その理由は、むやみに最大出力を上げても使う機会が無いためだ。 例えば、欧州仕様のFANTIC ISSIMOは、メーター読みで出力780Wを出すことができる。実際FANTIC ISSIMO EU仕様で上り坂を思いっきり漕いで登ったときメーター読みで出力780Wを記録したが、この時は如何にして700Wオーバーを狙うという無茶な走り方で出した数字で、780Wという数字も僅か1秒しか出すことができなかった。これ以上出すと減速せずにコーナーに侵入し、曲がれず壁に激突するか、崖下に落下するというレベルだった。 欧州仕様では最大出力を出す場面は非常に少ないが、アシスト比が大きい海外仕様は最大出力に達する前に、アシストが切れる時速25キロメートルに到達してしまうためだ。 アシスト速度が時速25キロで抑えられている欧州市場では、ドライブユニットを大きくしてでもパワー競争を行うより、今までと同じパワー・トルクと出しつつ、軽量化、コンパクト化を両立するのが主流となっている。これは、モーターをコンパクトにすることで、ロードクリアランスの向上、車体重量の削減、車体設計が容易になるためだ。 DJI Avinoxは最大出力1000Wあっても、欧州法の最大アシスト速度である時速25キロを出した場合背普通のトレイルを走る場合は精々600W付近が限界になるだろう。欧州仕様で1000Wという出力を発揮する場面は、車体と一緒にひっくり返るような急坂を時速20キロ以上で走行するような場面しかなく、99パーセントのライダーが活用するのは難しいだろう。 因みにEバイクや電動アシスト自転車のモーターで重要なのは単純なパワーやトルクではなく、意のままにアシストを行う性能で、パワーやトルクだけを見て注目するのは、業界関係者からはEバイクや電動アシスト自転車に詳しくない人と判断される。 Eバイクのアシスト性能は、単純にパワーやトルクが出ているのではなく「ペダルを踏んだ時の足裏の制御で、いかに意のままにパワーを制御できるか」が重要となる。駄目な例でわかりやすいのがアシストが強すぎて曲がれなくてコースアウトだ。だが、これは非常に可愛い事例で、一部のハードテールE-MTBにある木の乗り越えで不意にアシストがかかり、後輪が跳ねて乗っている人間もろとも一緒に吹っ飛んでコースアウトするという事例がある。 極端に言うと、平均的に制限比率1:2内を守っていればよくて、瞬間的にはその比率をはるかに超える出力を出しているのです — 松井輪業 (@cfDBJFcXkwJeNfb) July 5, 2024 法律が厳しい日本規制でも、アシスト制御は重要だ。日本車両検査協会のテスト結果の測定箇所を見れば、わかる人には抜け穴らしき所はあり、かつて日本製ロードバイクの開発を行っていた某社の開発担当者は「●社のEバイク用モーターはアシスト測定を行わない時速Xキロでアシスト比率X.XX出している」と持論を展開する(これに関しては、筆者も可能性はあると感じた)語っていた。Eバイクのモーターは、スポーツ自転車に詳しいマニアでは理解不能な世界だ。 Eバイクで一番重要なのは車体 Eバイクではモーターやバッテリーが注目されやすいが、重要なのは車体だ。Eバイクに限らず乗り物は、いくらパワーユニットが優秀でも、車体性能が低いと走行性能が低くなるという問題がある。この件に関しては、低い出力で、エンジン(人間)の性能が左右される人力自転車ではわかりにくいが、モーターアシストで一定の出力が出せるEバイクでは、車体性能で走りの違いが 車体性能に関しては、いくら外観が良くても、実際に乗ると走らないEバイクというのは実際に存在する。 逆にYPJ-MT Proのように、車体重量24キロあっても、綺麗に曲がり、車体剛性が高いので弱いアシストでも走る物も存在する。外面とスペック表だけを見て評価するのが一番危険で、実際に乗らないと全く分からない。 DJI Avinoxはカタログをみた限りでは、充電性能はおそらく世界トップクラス、モーターやディスプレイは、ややカタログスペックを重視していると感じた。個人的には一度は乗ってみたい所だ。 ...