マンスリーアーカイブ 7月, 2019
ハンドルをすっきりさせるロードバイク用電子ブザー「GENTZ」
https://youtu.be/sHeoF6S3qoc
ロードバイクやクロスバイク等のスポーツ自転車で長距離ライドを行うようになると、ハンドルにGPSやスマートフォン、フロントバッグアダプター等、様々な物を装着するのが一般的だ。そこで問題になるのがベルだろう。
法律により警報機の装着は定められているが、一般的なベルを装着すると貴重なハンドルのスペースが無くなってしまう問題がある。そんな人に注目なのがロードバイク用電子ホーン「GENTZ」だろう。
GENTZはドロップハンドルのエンドキャップ部分にブザーを挿入するタイプの警報機。クラウドファンディングにて目標支援総額の800%となる1,249,000円の資金調達に成功したプロダクトとしても知られている。ロードバイクのフォルムを崩さず、ハンドル周りをスッキリさせるのを売りにしており、重さは14gと軽量、フル充電により一日30秒利用した場合300日使用可能とのことだ。
充電を行う場合、ハンドルに装着したGENTZを外す必要がある。GENTZを装着した状態ではLEDランプ等が無いが、バッテリー低下時はブザー音が断続音するため、すぐに分かる構造を採用しているようだ。予定価格は税込み5,000円と安くは無いが、ハンドルまわりをスッキリしたい人や、ハンドルスペースを限界まで広げたい人に向いているだろう。
スペック
重さ:14 g
連続使用可能時間:300 日(1日30秒ボタン押下)
バッテリー:リチウムイオン電池
適合ハンドル内径:18.5 mm ~ 21.0 mm
周波数:4.0 khz
音圧:74 db ※音源より1m 地点において
対象自転車:ロードバイク
内容物:ブザー本体及びエンドキャップ※USBケーブルは別売り
USBタイプ:Micro B
http://www.gentz-tokyo.com/
街乗り用マウンテンバイクのおすすめは? 代わりのお薦めはあるか?
スポーツ自転車で街乗りをするならクロスバイクが一般的だ。しかし、クロスバイクブームやロードバイクブームの前はマウンテンバイクで街乗りする人がそれなりにいた。
例えば、自転車で北海道を目指す「自転車野郎冒険講座」では、タイヤが太く安定して走れるのでマウンテンバイクを薦めている。
また、ホイチョイ・プロダクションズが手がけた映画「メッセンジャー」では、マウンテンバイクにスリックタイヤを装着したのが使われていた。
しかし、現在は街乗りでマウンテンバイクは衰退してしまった。その理由を考えてみたい。
一時期流行した街乗りマウンテンバイク
マウンテンバイクブームでは、オフロードで走らせるマウンテンバイクを街乗りで使う人が登場した。ユーザーだけでなく、メーカーも街乗り用マウンテンバイクを出すようになった。日本の自転車ブランド「ARAYA」のWebサイトには、かつて販売していた自転車カタログを見ることができる。それを見ると90年代にはすでに街乗り用マウンテンバイクがあるのがわかる。
araya-rinkai.jp/catalog
メーカー公式の街乗りマウンテンバイクは、細いスリックタイヤを装着したGT ZUM(Bikepedia)、フルサスペンションMTBに700Cホイールを装備し、普段は街乗りやサイクリングが楽しめ、26インチホイールに付け替えてオフロードも走れるルイガノ DW(公式サイト)があった。
ロードバイクブーム前では、マウンテンバイクを街乗り用にカスタムするブームもあった。一時期、マウンテンバイクの街乗り仕様のカスタムは、オフロード用の太いブロックタイヤから細いスリックタイヤに交換するのが一般的だった。
街乗りマウンテンバイクが衰退した理由を考える
2019年現在、街乗り用マウンテンバイクは衰退し、スポーツサイクルで街乗りをするのならクロスバイクが一般的だ。その理由は様々ある。
1つ目はマウンテンバイクが本格的なオフロード走行に特化するようになった事。今のマウンテンバイクは低価格帯でも、スポーツ走行を重視しているため前傾姿勢となる乗車姿勢、オフロード走行にも対応するため車体が頑丈になり重くなり、ママチャリみたいなフル泥除けが装着できないため、舗装路ではクロスバイクよりも遅く、汎用性が低いという欠点が出た。
マウンテンバイクのオフロード走行特化により、マウンテンバイクの部品規格を採用したツーリング自転車が登場している。Surly LongHaul TruckerやDisc Truckerが有名で、荷台や車輪を覆う泥除けなど、長距離サイクリングに適した部品が装備できる一方、マウンテンバイク用の頑丈なホイールが装着できる利点を兼ね備えている。
グラベルロードやグラベルクロスバイクの登場も、街乗りマウンテンバイクの衰退に貢献しているだろう。
近年のグラベルロードやKONA DEW(2019)、GIANT GRAVIER、FUJI RAFFISTA(2019)等のグラベルクロスバイクは、軽量なフレーム、サスペンションが無いフロントフォーク、太くて軽量なスリックタイヤを装着している。軽量なフレームは、本格的なオフロード走行は向かないが、日本国内の一般公道は、舗装路や砂利道しかなくサイクリングでは問題ない。サスペンションフォークが無いのは、フロントフォークのサスペンションは、大きな段差には効果があるが、一般公道によくある小さな凸凹ではタイヤで決まる事が多いからだ。
街乗りマウンテンバイクを買うのならデュアルスポーツクロスバイクを選ぶのも1つ
https://www.youtube.com/watch?v=kGG_d1djF5E
グラベルロードやクロスバイク、グラベルクロスバイクを検討していても、街乗りマウンテンバイクが欲しいと思う人もいるだろう。もし、街乗りマウンテンバイクを選んでいるのなら、デュアルスポーツタイプのクロスバイクを選ぶのも1つ。日本で有名なモデルと言えばTREK DSシリーズだろう。
TREK DSはフロントサスペンションを搭載したクロスバイク。一部ではデュアルスポーツと呼ばれるクロスバイクの一種。マウンテンバイクとの違いは700Cのホイールを採用し、クロスバイク用の軽くて細い舗装路用にタイヤと、29×1.8インチのマウンテンバイク用タイヤの装着が両立できる。サスペンションの稼働域が短く、オフロード走行でのジャンプやハードな走行は想定されていないが、マウンテンバイク風のデザインで舗装路走行を重視したい、グラベルを走りたい人には合っているだろう。
エントリーモデルのオフロード走行特化により街乗りしにくくなったMTB
自転車では、低価格でスポーツサイクルを楽しめることができるエントリーモデルが用意されている。かつてのマウンテンバイクでは6~7万円クラスのモデルは街乗りから多少のグラベル走行を重視したタイプという位置づけだった。しかし、今のエントリーモデルのマウンテンバイクは、6万円台でも油圧ディスクブレーキやフロント2段化といった、舗装路よりもオフロード走行を重視したMTBが増えている。スタンドやキャリアの装着は可能だが、おまけに近い。街乗りマウンテンバイクは衰退しつつある状況だ。
街乗りマウンテンバイクに関しては、ダートをメインで走るのでは無い限り、マウンテンバイクよりもタイヤが太いクロスバイク(グラベルクロスバイク)から選ぶのがベストだろう。
https://www.cyclorider.com/archives/20510
お洒落なシティスポーツ車「LOUIS GARNEAU MULTIWAY 26」にあさひ70周年特別モデルが登場
LOUIS GARNEAUから、日常使いに最適な機能が搭載された「MULTIWAY 26 あさひ70周年特別モデル」を数量限定特別価格で発売する。
LOUIS GARNEAU MULTIWAY 26は「毎日の通学をもっと楽しく、スポーティーに」をコンセプトに企画された自転車。クロスバイク風のデザインだが、泥除けやハブダイナモライトなど、日常利用で役に立つ機能を標準装備した自転車。
今回のあさひ限定モデルでは、「MULTIWAY 26」をベースに様々な物を装備。車体には70周年特別モデルであることを表す「Asahi 70th Anniversary」のロゴを配置したり、レザー風のハンドルグリップやサドル、下部に籐風のデザインが施された、お洒落なフロントバスケットを採用した。
発売日は7月17日(水)から。あさひ公式自社ネット通販サイトの「ネットで注文・お店で受取サービス」を利用した販売のみでの扱いとなる。
製品名 :LOUIS GARNEAU MUTIWAY 26 あさひ70周年特別モデル
販売価格 :49,980円(税込)
カラー :LGホワイト
サイズ :420mm
メインコンポ:SHIMANO TOURNEY 7 SPEED
重量 :15.6kg(420mm)
発売日 :2019年7月17日より販売開始予定
70周年特別記念サイト:https://www.cb-asahi.co.jp/lp/contents/campaign/70th_anniversary/