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街乗り用マウンテンバイクのおすすめは? 代わりのお薦めはあるか?

スポーツ自転車で街乗りをするならクロスバイクが一般的だ。しかし、クロスバイクブームやロードバイクブームの前はマウンテンバイクで街乗りする人がそれなりにいた。

例えば、自転車で北海道を目指す「自転車野郎冒険講座」では、タイヤが太く安定して走れるのでマウンテンバイクを薦めている。

また、ホイチョイ・プロダクションズが手がけた映画「メッセンジャー」では、マウンテンバイクにスリックタイヤを装着したのが使われていた。

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しかし、現在は街乗りでマウンテンバイクは衰退してしまった。その理由を考えてみたい。

一時期流行した街乗りマウンテンバイク

マウンテンバイクブームでは、オフロードで走らせるマウンテンバイクを街乗りで使う人が登場した。ユーザーだけでなく、メーカーも街乗り用マウンテンバイクを出すようになった。日本の自転車ブランド「ARAYA」のWebサイトには、かつて販売していた自転車カタログを見ることができる。それを見ると90年代にはすでに街乗り用マウンテンバイクがあるのがわかる。

araya-rinkai.jp/catalog

メーカー公式の街乗りマウンテンバイクは、細いスリックタイヤを装着したGT ZUM(Bikepedia)、フルサスペンションMTBに700Cホイールを装備し、普段は街乗りやサイクリングが楽しめ、26インチホイールに付け替えてオフロードも走れるルイガノ DW(公式サイト)があった。

ロードバイクブーム前では、マウンテンバイクを街乗り用にカスタムするブームもあった。一時期、マウンテンバイクの街乗り仕様のカスタムは、オフロード用の太いブロックタイヤから細いスリックタイヤに交換するのが一般的だった。

街乗りマウンテンバイクが衰退した理由を考える

2019年現在、街乗り用マウンテンバイクは衰退し、スポーツサイクルで街乗りをするのならクロスバイクが一般的だ。その理由は様々ある。

1つ目はマウンテンバイクが本格的なオフロード走行に特化するようになった事。今のマウンテンバイクは低価格帯でも、スポーツ走行を重視しているため前傾姿勢となる乗車姿勢、オフロード走行にも対応するため車体が頑丈になり重くなり、ママチャリみたいなフル泥除けが装着できないため、舗装路ではクロスバイクよりも遅く、汎用性が低いという欠点が出た。

マウンテンバイクのオフロード走行特化により、マウンテンバイクの部品規格を採用したツーリング自転車が登場している。Surly LongHaul TruckerやDisc Truckerが有名で、荷台や車輪を覆う泥除けなど、長距離サイクリングに適した部品が装備できる一方、マウンテンバイク用の頑丈なホイールが装着できる利点を兼ね備えている。

グラベルロードやグラベルクロスバイクの登場も、街乗りマウンテンバイクの衰退に貢献しているだろう。

近年のグラベルロードやKONA DEW(2019)、GIANT GRAVIER、FUJI RAFFISTA(2019)等のグラベルクロスバイクは、軽量なフレーム、サスペンションが無いフロントフォーク、太くて軽量なスリックタイヤを装着している。軽量なフレームは、本格的なオフロード走行は向かないが、日本国内の一般公道は、舗装路や砂利道しかなくサイクリングでは問題ない。サスペンションフォークが無いのは、フロントフォークのサスペンションは、大きな段差には効果があるが、一般公道によくある小さな凸凹ではタイヤで決まる事が多いからだ。

街乗りマウンテンバイクを買うのならデュアルスポーツクロスバイクを選ぶのも1つ

グラベルロードやクロスバイク、グラベルクロスバイクを検討していても、街乗りマウンテンバイクが欲しいと思う人もいるだろう。もし、街乗りマウンテンバイクを選んでいるのなら、デュアルスポーツタイプのクロスバイクを選ぶのも1つ。日本で有名なモデルと言えばTREK DSシリーズだろう。

TREK DSはフロントサスペンションを搭載したクロスバイク。一部ではデュアルスポーツと呼ばれるクロスバイクの一種。マウンテンバイクとの違いは700Cのホイールを採用し、クロスバイク用の軽くて細い舗装路用にタイヤと、29×1.8インチのマウンテンバイク用タイヤの装着が両立できる。サスペンションの稼働域が短く、オフロード走行でのジャンプやハードな走行は想定されていないが、マウンテンバイク風のデザインで舗装路走行を重視したい、グラベルを走りたい人には合っているだろう。

エントリーモデルのオフロード走行特化により街乗りしにくくなったMTB

出典:trekbikes.com

自転車では、低価格でスポーツサイクルを楽しめることができるエントリーモデルが用意されている。かつてのマウンテンバイクでは6~7万円クラスのモデルは街乗りから多少のグラベル走行を重視したタイプという位置づけだった。しかし、今のエントリーモデルのマウンテンバイクは、6万円台でも油圧ディスクブレーキやフロント2段化といった、舗装路よりもオフロード走行を重視したMTBが増えている。スタンドやキャリアの装着は可能だが、おまけに近い。街乗りマウンテンバイクは衰退しつつある状況だ。

街乗りマウンテンバイクに関しては、ダートをメインで走るのでは無い限り、マウンテンバイクよりもタイヤが太いクロスバイク(グラベルクロスバイク)から選ぶのがベストだろう。

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