シマノ、Eバイク用駆動システムの改造に警鐘を鳴らす 

シマノは、欧州自転車産業連盟(CONEBI)の協力のもと、Eバイクのドライブシステムの改造を警告する公式声明を発表しました。

シマノは、Eバイク用ドライブシステムの不正改造に対して厳しく取り組んでいます。改造された自転車は法的責任を問われるだけでなく、技術的な問題や保証請求の無効化、事故のリスクなど、多くの問題が生じる可能性があります。

同社はEN 15194:2017に含まれる改造防止要件を満たすように設計されたEバイク用ドライブシステムを提供しており、改造防止策について継続的な評価を行っています。改造が困難になるように、ドライブシステムの継続的な改善にも取り組んでいます。

シマノは、Eバイクの改造に反対を表明するとともに、関係者の改造防止活動に積極的に協力しています。また、改造に伴う法的責任について周知するよう奨励し、改造されたE-BIKEを特定する市場の監督当局や警察の活動を支援することで改造防止に努めています。

改造されたEバイクの利用は法的責任を問われるだけでなく、自転車やその部品に損傷を与える可能性があります。自転車業界では、改造されたEバイクの不正使用に対して厳しい姿勢を取り、改造によって生じる問題を回避するために、法的規制の遵守や安全運転に努めることが求められています。

海外メディアMTBCULTのTuning sui motori Shimano 2023: ecco cosa si rischia(日本語訳:シマノ2023エンジンのチューニング:ここにリスクあり)によると、シマノの海外市場で発表した最新世代モーターであるDU-EP801およびDU-EP600(どちらも日本国内に未投入)には、機械的およびソフトウェア的なチューニングシステムの存在を検出する改造防止保護システムが搭載されているとのこと。検出された改造は、特定のエラー表示であるE299とともに「セーフモード」を起動します。セーフモードが起動すると、シマノがこのモードを解除し、適切な動作を取り戻すまで、モーターは動作に戻りません。

また、モーターの改造に成功した場合、保証は失われることになります。また、セーフモードの解除は、回数に制限を設けて行うことが可能で、回数が多くなると、モーターの正しい機能を回復することができなくなり、新しいドライブユニットを購入する必要があります。

他にも、シマノは改造防止に向けた啓蒙活動も積極的に行っており。製品保証や保証請求が無効になることや、改造したEバイクで事故を起こした場合の法的責任など、改造のリスクや危険性を理解し、改造を行わないよう周知。さらに、シマノは関係者への改造防止に向けた意識向上のため、トレーニングの実施や資料の作成、ワークショップ、キャンペーンの開催など、様々な取り組みを実施。他にも、市場の監督当局や警察の活動を支援しています。さらに、European Bicycle Industryや自転車業界、販売店協会、消費者団体、警察、事故調査機関、専門家、試験機関、そして専門メディアとも協力し、改造防止に向けた取り組みを進めているとのことです。

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