フランストヨタから、カーゴバイクタイプのEバイクが登場 ヤマハ製モーターを搭載

フランストヨタは2023年1月17日、フランスのカーゴバイクブランド「DOUZE Cycles」とコラボレーションを行ったカーゴバイクタイプのEバイクを発表した。

同社は、地域ソフトと持続可能なモビリティの推進の一環として、2022年7月、ブルゴーニュ地方のディジョン近郊に拠点を置くフランスのカーゴバイクブランド「DOUZE Cycles」とパートナーシップ契約を締結。カーゴバイクは仕事上のニーズ(地域の配達)だけでなく、プライベートなニーズ(子供の送迎、買い物など)でも、自動車を補完または代替するものとして、利用者が増えている。

両社は「DOUZE Cycles x Toyota Mobility」カーゴバイクの第一弾モデルを発表し、2023年9月からフランス国内のトヨタネットワーク300店舗で販売を開始する。

この「DOUZE Cycles x Toyota Mobility」は、電動アシスト自転車仕様のカーゴバイクで、積載スペースが運転者の前にある構造を採用したカーゴバイク。継ぎ目がないアルミフレームを採用した車体には、プラットフォームには様々なラッシングポイントがあり、取り扱いが容易だと謳っている。フロントステアリングプーリーやすべてのケーブルを完璧に統合しているだけでなく、すべてのカバーが取り外し可能で、メンテナンスがしやすいという実用面も重視している。

プロフェッショナルは、100kgまでのかさばる重い荷物をプラットフォームの床で直接、または容量300リットルの特別仕様の大型ボックスで運搬することが可能。また、フレームにはトウバーを取り付けることができるように設計されており、積載能力をさらに高めている。

また、発泡ポリプロピレンとアルミフレームでできた専用ボディには、通気性の良い布製の背もたれとシート、高さ調節可能なシートとベルト、乗り降りを容易にするステップなどを採用し子供3人、あるいは大人1人を適切な環境で移動させることができると謳っている。

DOUZE Cycles x Toyota Mobilityのカーゴバイクは、クラス最小の重心で、特にフル積載時の安定性を確保。ライダーが完璧なバランスを保つために、ステムとシートチューブは理想的なライディングポジションが取れるように素早く簡単に調整することが可能とのこと。静止時には、幅広の堅牢なスタンドで安定性を確保し、カーゴバイクの積み下ろしを安全に行うことができる。

DOUZE Cyclesはカーゴバイク用ケーブルステアリングのパイオニアとして知られており、今回のDOUZE Cycles x Toyota Mobilityでは、4本のシースケーブルが改良され、荷重に関係なく、より正確なステアリングができるようになり、ステアリングプーリーがバイクに内蔵。ゼロ点から左右に75°の操舵を可能にし、最適なハンドリングを実現したと謳っている。

搭載されているモーターは定格出力250Wのヤマハ・PW-S2モーター。バッテリーは容量500Whで取り外し可能、標準的なコンセントで4時間でフル充電が可能です。使用状況に応じて、1回の充電で最大100kmの走行が可能と謳っている。

このカーゴバイクのプロジェクトでは、当初からこれまでのDOUZE Cyclesの2輪車のライフサイクル分析を取り入れた。モデルの誕生から寿命が尽きるまでのカーボンフットプリントを描くことで、同社は初めて環境に配慮した二輪車を製造するプロセスを開発。フレームの各パーツはフランスで生産され、素材はフランスのリサイクル産業で生産されたアルミニウムを採用した。また、ポリマー部品には、環境負荷の少ないリサイクル材を採用している。そして、17個の独立した交換可能なパーツを組み合わせた構造により、修理性やリサイクル性を最大限に高めることができる。

トヨタフランス社長兼CEO フランク・マロットは以下のようにコメントしている。

「25年前、トヨタは初代プリウスでハイブリッドの道を開き、脱炭素社会への道を示しました。トヨタが世界をリードするようになったハイブリッドは、今やブランドのマルチテクノロジー戦略の中核をなし、顧客のニーズに応えることを可能にしています。

現在、トヨタが世界のリーダーとなっているハイブリッドは、各消費者の特定のモビリティニーズに対応することを可能にする、ブランドのマルチテクノロジー戦略の中核をなしています。ソフトモビリティ、ローカルモビリティもそのニーズのひとつです。そのため、カーゴバイク市場で重要な役割を担っているフランスのDOUZE Cycles社と、共通のビジョンに基づくパートナーシップを締結したのは、ごく自然なことです。トヨタのフランスでの歴史もあり、パートナーとしてフランスに生産拠点を持つことは非常に重要だと考えていました」

DOUZE Cyclesの創設者兼社長 トーマス・クルボーは以下のようにコメントしている。

「DOUZE Cyclesにとって、これは素晴らしい機会であり、自動車メーカーと初めてパートナーシップを組むという素晴らしい冒険の始まりです。トヨタフランスと同じビジョンを持ち、明日のモビリティを一緒に作っていきたいと考えています」

DOUZE Cycles x Toyota Mobilityの日本の発売は不明。

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