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佐川急便が豊田TRIKEと共同で業務用電動アシスト自転車を開発

豊田TRIKE株式会社と佐川急便株式会社は業務用電動アシスト自転車「TRIKE CARGO」を共同開発を行い、全国10カ所の佐川急便の営業所にて3月26日より順次トライアルを開始した。 「TRIKE CARGO」は荷重の影響を直接車体に受けない牽引タイプを採用し、積載可能重量を従来の物(30kg)よりも大幅に増加し120kgの荷物を積むことが可能となった。一度に運べる量が増えるため、集配拠点を何度も往復することを減らすことができ、作業効率の向上や集配エリアを広げることも可能になった。 前輪は、2つの車輪が連動して作動する「シンクロシステム」を採用。段差での衝撃を和らげるだけでなく、斜面では車体を垂直に保ち、急カーブや滑りやすい路面でも路面を捉える機構を採用した。そして、牽引部分には台車を直接積載し、ワンタッチでロック/解除を可能とすることで、積み替え作業の軽減にも繋がり、作業効率も向上した。 2019年3月26日~2019年4月20日まで、東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・福岡県の一部営業所で本格導入に向けて安全性や集配業務の効率化を検証する。 https://www.cyclorider.com/archives/24167

E-Bike/電動アシスト自転車は原付きやオートバイを殺すか

大手自転車会社から新興企業まで、様々な所から電動アシスト自転車やE-Bikeが登場している現代。その一方で、50CCの原動機付き自転車は電動アシスト自転車に市場を食われ、風前の灯だ。日本では衰退しつつあるオートバイ業界だが、復活するのだろうか? 10年以内に原付はさらに売れなくなり、電動アシスト自転車がモビリティの中心になる(2015年4月14日の記事) オートバイ業界では、2020年には日本国内でオートバイを年間100万台市場する目標を立てている。しかし、多くの人はオートバイに興味がないので金を出さない。これは第1次バイクブームの高校生が乗るバイクが今の物価にして新車価格100万円越えの大型オートバイなのを見れば言っている意味がわかるだろう。 https://www.cyclorider.com/archives/10266 また、オートバイ業界に大きな新しい価値観の提示がない(旧来の価値観は時代に即していないのがほとんど)などの問題で、筆者は、2020年に100万台市場になるのは無理だと思っている。 特に、オートバイ100万台市場に向けた取り組みで一番の障壁は電動アシスト自転車だろう。オートバイのエントリー層の入り口として原動機付自転車(50CC)があるが、電動アシスト自転車は原動機付自転車の市場を喰っているのもある。 原動機付自転車(50CC)と電動アシスト自転車を比較した場合、実用性は人が多い都市部では電動アシスト自転車が有利だ。また、趣味市場でも原動機付自転車は、趣味用の”ギア付”タイプはホンダのみ(エイプ・モンキー)のみとなっている。一方で、電動アシスト自転車では趣味に使えるタイプは、ブリヂストン・ヤマハ・パナソニックから複数登場している。また、ヨーロッパ市場では電動アシスト自転車の覇権争いが発生しており、趣味系の電動アシスト自転車は日本よりも数多く販売されている。例えばKTMの電動アシスト自転車のページを見ると、ファットバイク、マウンテンバイク、トレッキングバイクと数多くの電動アシスト自転車があるのがわかるだろう。 電動アシスト自転車の新しい流れは、ヨーロッパ圏で登場している。ヨーロッパの電動アシストユニットで有名なのはBOSCH。BOSCHは多くのブランドに電動アシスト自転車ユニットを提供しているが、BOSCHはこれに飽き足らず、ハンドルに装着したオンボードコンピュータを「Bosch Nyon」が登場している。 このオンボードコンピュータは、スピードの表示、電動アシストのモード変更は勿論のこと、スマートフォンから受信されたSMSメッセージの表示、フィットネス管理、ナビゲーションが可能となっている。モビリティの世界でスマートフォンの連携を打ち出した乗り物で、電動アシスト自転車はオートバイよりも早いというのが面白い。日本では販売されていないが、電動アシスト自転車は法律面の問題は比較的楽だと思われるので、いずれは、日本でもこのような機能がついた電動アシスト自転車は登場する可能性は高いだろう。 先進国の電動アシスト自転車の進化を見ると、今後のモビリティの中心は電動アシスト自転車になると自分は考えている。今後の社会や都市は、都市構造から法律まで、ある程度人がまとまり、自転車や歩きで住みやすい社会が重視されるのは間違いなく、自転車や電動アシスト自転車は、この流れにのるだろう。これは、賃金の差や就職先の数、地価、店舗のラインナップの差(小規模の店舗の多さや、マニアックな店舗の多さ、また大規模モール系でも差はある)を見れば一目瞭然で、自転車や歩きで住みやすい社会のほうが発展していて賃金が高く、最終的には多くの社会はそちらに追従するだろう。 因みに10年以内に原付は売れなる予想は、10年で世の中は大きく変わるので、10年と書いただけど、現在の状況を見ると、10年後には原付はもっと売れなくなるのは、間違ってはいないだろう。 オートバイの趣味化はオートバイ業界を衰退させる 2019年現在、筆者の予想を以上に50CC原動機付き自転車は衰退している。ヤマハはホンダと提携し、50CCの原付きはOEMを行った。かつては若者が多く乗り、オートバイのエントリーモデルとして機能していたギア付き原付は、国産ブランドから消えて絶滅。 オートバイ業界は、趣味性を打ち出して、この状況を打開したいと考えているようだ。しかし、趣味性を追求した乗り物は、最後は細々と売るしか無い状況に陥るだろう。 一例を上げるとサイドカーだ。かつては実用の乗り物として使われていたサイドカーは、雨に濡れる、運転しにくいなど実用性の問題があった。そのため、実用品に関しては4輪自動車に奪われ、今は趣味の乗り物に変化した。マイナーな趣味の乗り物のため、大手オートバイ会社は製造を行っておらず、市販車を改造した物が大半だ。サイドカーの事例を考えると、オートバイの趣味化はオートバイ業界を衰退させる可能性が高いだろう。 E-Bike/電動アシスト自転車はオートバイを殺すか 躍進し続けるE-Bike/電動アシスト自転車。気になるのは、E-Bike/電動アシスト自転車からオートバイに乗り換えるかどうかだ。日本自動車工業会のアンケートでは、電動アシスト自転車の保有者に対してのアンケートを行っており、電動アシスト自転車購入の時、オートバイはほとんど比較対象となっていない。また、今後のオートバイの乗り換え意向も非常に少ないとのこと。電動アシスト自転車は50CC原付ユーザーを取り込んだだけでなく、原付よりも大きいオートバイに乗るユーザーまで取り上げてしまった。 2015年度二輪車市場動向調査について:http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1801 筆者として気になるのは、高齢化しているオートバイユーザーが今後もオートバイに乗るのかどうかだ。デザインと走りが良いE-Bikeの登場は、健康面が気になる人や趣味性を失った50CC原付の代替だけでなく、高齢化しているオートバイユーザーも引き寄せる可能性がある。電動アシスト自転車ユーザーがオートバイの乗り換え意向が非常に少ないのを見ると、オートバイユーザーがE-bikeに流れたらオートバイ業界はさらに衰退するだろう。

折りたたみ電動バイク「Glafitバイク」と折りたたみ電動アシスト自転車の違いを紹介

電気の力で走る電動モビリティで注目されているブランドがある。それは和歌山県にある「Glafit」。2019年1月24日にはヤマハ発動機と電動モビリティの製品開発に向けた資本業務提携を締結し、多くの人に注目されている。 Glafitの名前を一躍有名にしたのが「Glafitバイク GFR-01」だろう。GFR-01は「人々の移動をもっと便利で、快適で、楽しいものにする」というコンセプトのもとつくられた折りたたみ可能な電動バイク。電動バイクのため運転するには免許が必要だ。世の中に数多くある電動バイクが既存のガソリンスクーターを元にしたタイプが多い中、Glafitバイクは、折りたたみ自転車のように折り畳めるため、多くの人に注目された。また、日本最大級クラウドファンディングサービス「Makuake」で、1億718万円の資金調達に成功し、国内最高記録を樹立され、覚えている人も多いだろう。 Glafitバイクの一番の特徴は、折りたためるため、自動車に積める事だろう。これにより、電動バイクの欠点である航続距離の短さを、タクシーなどの車載で補うことが可能となった。 車載可能な原動機付自転車と言えば、ホンダ・モンキー/ダックス/スカッシュ/モトコンポがあったが、自動車に載せて楽しむ使い方は普及しなかった。これは、オイルとガソリンが入っているため火気厳禁でにおいがする、エンジン停止直後はエンジンやマフラーに熱を持っているため手を触れることができない、車体が重いなどの問題があったためだ。 2018年12月に東京ビッグサイトで行われた「TRAN/SUM」でGlafitバイク・GFR-01に試乗できた。今回試乗したモデルはペダルアシストのみのエコモード、ハンドスロットルも使用可能だが15km/h以上でカットされるノーマルモード、リミッター無しのハイモードの3モード仕様。TRAN/SUMでは、試乗できる場所が小さかったため、エコモードとノーマルモードのみでの試乗だった。 GFR-01を最初に見たときは、自転車にある軽快感が少ないと感じた。これは内蔵バッテリーを採用したことによりフレームが太くなっている事や、車輪にキャストタイプのホイールを使われていることもあるだろう。シクロライダーを読んでいる人なら、この電動バイクを見てGicのTRANS MOBILLY ULTRALIGHT E-BIKEを思い浮かべる人もいるが、あちらは軽快感があるカタチのため、同じ乗り物には見えない。 https://www.cyclorider.com/archives/20347 最初にペダルアシストのみのエコモードで乗ってみた。ペダルアシストのみのエコモードは、電動アシスト自転車に近いが、モーターの作動にラグがあり加速もカッタルイ。エコモードの加速だけなら、GFR-01よりも俊敏なE-Bikeが沢山ある。筆者の感覚からすると、スタートダッシュならShimano STEPS E8080を搭載したミヤタ・クルーズのほうが速いだろう。 しかし、Glafitバイクは電動バイクなので、電動アシスト自転車にはないハンドスロットルがついている。ノーマルモードでハンドスロットルを使うと、直ぐに15km/hに達するほどの加速をする。この電動バイクに乗るのなら、ペダルアシストのみのモードはおまけと考えよう。 モペッド文化がない日本でどこまで普及するかが鍵だ 筆者がGlafitバイクを一言で表すと「現時点で実現可能なリソースを駆使し、世の中に電動モビリティを説いた電動バイク。」だ。例えば折りたたみ方は、電動アシスト自転車のBenelli MiniFold16のほうが考えられており、電動バイクとしての性能はヤマハ・E-Vinoのほうが良いだろう。そんな状況でも多くの人に支持されたのは、従来のモビリティにはないコンセプトに惹かれたからだと思う。 https://youtu.be/3wQ6XPbxLW0 今後GFR-01が売れるのかモペッド文化が無い日本で、どのような立ち位置にするかだろう。 https://www.youtube.com/watch?v=r4Q5j0tRYxI ヨーロッパでは、一般的な原動機付自転車よりもスピードが出なく、ペダルをこいで人力だけで走行可能なモペッドがあった。これにより、近年まで運転免許が必要なくても運転できヘルメットなしでも走れたようだ。しかし、日本では1958年にスーパーカブが発売されたことにより、モペッドは絶滅に追い込まれた。 https://www.youtube.com/watch?v=4gs73dgk8aY スーパーカブの影響は電動アシスト自転車にも及んでいる。日本では電動アシスト自転車は、法律により複雑なアシスト制御を必要とするが、これは電動アシスト自転車=自転車の発展形と判断したのもあるだろう。一方、海外の電動アシスト自転車の法律が緩いのは、モペッド文化の定着もあるだろう。現代でもヨーロッパの一部の国では最高速度25km/hの原動機付自転車(Class2 Moped)が売られており、ヘルメットなしで走行している動画も見られる。 https://www.youtube.com/watch?v=nzcPyTHhSRw Glafitバイク・GFR-01が売れるようになるには、スーパーカブで生み出された日本の原付文化を打ち破るということだ。ヤマハ発動機との提携でどのようなモノが生み出され、日本の原付文化が変わるのか注目だろう。 https://glafit.com/

女子学生向けの通学用電動アシスト自転車 ヤマハ・PAS フィオナ(サイクルベースあさひ限定)

免許が無く、脚力に応じてアシストしてくれる電動アシスト自転車。登場初期は高齢者向けの乗り物というイメージがあったが、スポーツ用や業務用など様々な電動アシストが登場している。特に予想していなかったのが通学用電動アシスト自転車の存在だろう。パナソニックの「TIMO」シリーズ、ヤマハのPAS CITY-Sシリーズ、ブリヂストンサイクルのアルベルトEシリーズをラインナップしており、通学用電動アシスト自転車が1ジャンルになっているのがわかる。 自転車チェーン店も通学用電動アシスト自転車市場に食い込む動きを見せている。自転車チェーン店「サイクルベースあさひ」は、ヤマハ・PAS Fionaを2019年1月11日に発売した。 PAS・Fionaは、サイクルベースあさひの一般車「フィオナ」のデザインを継承した電動アシスト自転車。「通学にも、もっと気軽に電動アシスト自転車を!」をコンセプトにしており、あさひオリジナル自転車の中でも女性に人気の高い「Fiona」のデザイン性と、電動アシスト自転車ブランド「ヤマハPAS」のアシスト性能をコラボレーションした、女子学生の通学に合う電動アシスト自転車とのことだ。 A4サイズのバッグが収まる大型カゴや革靴でも底が滑りにくいノンスリップペダルを採用している。車体や部品デザインはヤマハ・PAS Amiに類似しているが、ハンドルやカラーリングを変更し、要所にブラウンカラーを使うことでポップに仕上げることに成功した。電動アシストユニットはヤマハ製を採用している。電動アシスト自転車は、無名ブランドのアシストユニットを搭載した場合メンテナンス面の不安があるが、ヤマハ製ユニットを搭載しているのであれば安心だろう。数ある通学向け電動アシスト自転車の中では、可愛いカラーリングを採用しており売れるだろう。PAS・フィオナはサイクルベースあさひのみの限定販売。価格は税込み118,980円。 ヤマハ・PAS Fionaのスペック 全長 1,825mm 全幅 560mm サドル高 750~890mm タイヤサイズ:前後 26×1 1/2WO 適応身長の目安 146cm以上 車両重量 27.8kg 一充電あたり の走行距離 (標準パターン) 強モード 45km 標準モード 54km オートエコモードプラス 76km アシストレベル ★★★★ 電動機形式(定格出力) ブラシレスDCモーター(240W) 変速方式 リヤハブ内装3段 バッテリー リチウムイオン電池 電圧 / 容量/ 充電時間 25.5V / 12.3Ah / 約3.5時間 照明装置 砲弾型バッテリーランプ 盗難抑止装置 ディンプルキー カラー ターコイズ カラメルブラウン ミルキーアイボリー 価格 118,980円(税込) デザイン性に加え便利な装備・機能が充実した通学向け電動アシスト自転車 「PAS Fiona」を新発売 全国の「サイクルベースあさひ および公式オンラインショップ」にて販売(Yamaha Global News)

新潟県でロードバイク・クロスバイク・電動アシスト自転車があるレンタサイクル一覧

上越新幹線を使えば東京からを約2時間で行ける新潟。スポーツサイクルのレンタサイクルは東京、淡路島、京都などの観光地と比較すると少ないが、探せば見つかるようだ。今回は新潟県内にあるロードバイク、クロスバイク等のスポーツ自転車と、電動アシスト自転車のレンタサイクルを紹介する。 レンタサイクルは、会社によって表示している情報は多かったり少なかったりする場合がありマチマチ(殆どは情報が少なすぎる)で、レンタサイクル会社の都合によって情報が変わる可能性が非常に強いため、ご自身の責任において利用してください。 スマートクルーズ:主に新潟市中央区だが別の場所もあり 新潟のホテル等の施設にあるレンタサイクルで、1日1000円と安価に借りられる。車種はロードバイクからクロスバイク、MTB、小径車、折りたたみ自転車、ピストバイク、さらにはタンデム自転車までと幅広いラインナップ。車体も全車有名ブランドのスポーツ自転車となっており、貸出可能なスポーツ自転車が豊富にあるのは珍しい。 https://ssl.niigata-furumachi.jp/smartcruise/ 場所:公式サイト参照 時間:公式サイト参照 車種: ・ロードバイク:ANCHOR・BASSO・GIOS・MERIDA ・クロスバイク:Raleigh・TREK・Colnago・Bianchi・Panasonic・FELT・MBK・OPERA・GIANT・ANCHOR・GIOS ・ピストバイク:Schwinn・W-BASE ・MTB:Cannondale ・折りたたみ自転車:Dahon・Bianchi・Brompton ・小径車:Bruno ・ジュニアロード:Garneau ・タンデム自転車:Schwinn 料金:24時間以内1,000円 岩室観光施設「いわむろや」(電動アシスト自転車のみ):新潟市西蒲区岩室温泉 糸魚川にある自転車店「伊藤商会」では、ママチャリタイプの電動アシスト自転車とシティサイクル、子供用自転車がレンタルできる。 https://www.iwamuroya.com 場所:新潟市西蒲区岩室温泉96-1 時間:AM9:00~PM6:00 車種:電動アシスト自転車。その他にシティサイクル、子供用自転車がある。 料金:1日500円 伊藤商会:糸魚川市 糸魚川にある自転車店「伊藤商会」では、ママチャリタイプの電動アシスト自転車と街乗り用クロスバイクがレンタルできる。糸魚川エリアでは貴重なレンタサイクルだ。 https://itoo02.wixsite.com/itoo 場所:新潟県糸魚川市大町1-1-26 時間:AM9:00~PM6:00 車種:電動アシスト自転車/クロスバイク 料金:1時間500円/1日2,000円 佐渡観光交流機構:佐渡 佐渡市4箇所で電動アシスト自転車のレンタルを実施。 https://www.visitsado.com/tosado/insado/rentalcycle 場所:佐渡市4箇所で実施。公式サイトを参照 公式サイト参照 車種:電動アシスト自転車 料金: 2時間500円 7時間まで1500円 24時間まで2000円 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/23019 https://www.cyclorider.com/archives/26434 https://www.cyclorider.com/archives/31406

安い電動アシスト自転車が欲しいのならこれがベストか パナソニック・SW

電気とモーターの力により自転車よりも楽に走れ、免許いらずで乗れる電動アシスト自転車。既に販売台数は原付きを超えており、E-Bike(電動アシストスポーツサイクル)ブームで、新たな層も取り込もうとしている。 そんな状況で、問題なのが電動アシスト自転車の高価格化だろう。一般的な有名ブランドの電動アシスト自転車(ブリヂストンサイクル・パナソニック・ヤマハ)の価格は10万円の物が多い。E-Bikeに至っては、20万円クラスでエントリーモデル、30万円がメインマシンなのが現状だ。 高価なので、価格を抑えるために中古車を選ぶ人もいるが、辞めたほうが良いだろう。中古車は電池がヘタっている可能性があり、短時間でアシストが切れる問題がある。新品バッテリーは2~3万円と高価なため、下手したら新車を買ったほうが安い事もあるだろう。 無名ブランドの電動アシスト自転車も辞めたほうが良い。一般的な自転車店で修理対応が受けられるかどうか不安がある。実際、ネットでは胡散臭い低価格の電動アシスト自転車は直せる保証がないため修理拒否する場合や、事業撤退により修理が難しくなる可能性がある。 https://www.cyclorider.com/archives/24754 出典:Panasonic 低価格でもきちんとした電動アシスト自転車が欲しいのなら、パナソニックの電動アシスト自転車「SW」しかないだろう。SWは75,000円(税抜き)と低価格で買える有名ブランドの電動アシスト自転車。一般的に大手ブランドの電動アシスト自転車は、一番安いモデルでも定価8万円台の物がほとんどだった。しかし、この自転車は驚きの7万円台を達成した。 7万円台を達成したのには理由がある。アシストの切り替えはON/OFFのみで、よりなめらかなアシスト力を行うためのスピードセンサーや変速機も無い。アシストスイッチはフレームにあり、航続距離表示がなく電池容量のみわかる構成だ。荷台や前カゴは無くオプション設定はわかるが、サークル錠までオプションなのはやりすぎだろう。最も、これは価格を抑えるための苦肉の策かもしれない。 余分な機能は削減した一方で必要な機能は付いている。フロントライトはあり、荷台を装着すればチャイルドシートは装着可能。万が一盗難された場合3年間盗難補償も付いている。また、後輪は太くなっており重い荷物を積んでもタイヤが腰砕けになりにくい。一充電あたりの航続距離は36kmと短距離・街乗り向けだろう。 インターネット通販で売られている激安電動アシスト自転車は50,000~70,000円台で売られている。とある激安電動アシスト自転車のレビューを見ると、バッテリーが過熱して床が焦げる、ブレーキが効かない、すぐに壊れると言った話がある。また、アシスト比が道路交通法の基準を超えた公道走行不可の物が売られていた事もあった。仮に公道走行不可の電動アシスト自転車を買い、運転したら、道路交通法違反や道路運送車両法違反になり、重い罰則が課せられる。このようなリスクを考えると、激安電動アシスト自転車を買うのなら、素直にSWを買ったほうが良いだろう。 (参考)アシスト比率が道路交通法の基準を超える電動アシスト自転車に注意-公道を走行すると法令違反となるおそれも-    

その電動アシスト自転車はサポートしてくれるか「電動アシスト自転車サポート問題」

電気とモーターの力により、従来の自転車よりも楽に漕げる電動アシスト自転車。現在、日本国内での電動アシスト自転車は大手3社(ヤマハ・パナソニック・ブリヂストン)は、ドライブユニットと車体を製造。シマノ・ボッシュはドライブユニットのみの製造で他社に供給している。大手自転車会社が電動アシスト自転車に参入している中、新興の自転車会社が電動アシスト自転車市場に参入する例もある。ここで問題になるのがサポート体制の問題。電動アシスト自転車はドライブユニットやバッテリーなどが故障した場合、メーカーに問い合わせる必要がある。大手自転車会社ならサポートは期待できるが、新興ブランドだと不安に感じる人もいるだろう。 出典:http://taskal.laox.co.jp/product/   今回取り上げるのはラオックスサイクルの電動アシスト自転車「Taskal」。低価格を売りにした電動アシスト自転車で、かつてはサイクルモードで大々的に出展していた。しかし、有名ブランド品と比べると力がない、バッテリーのリコール、アシスト力が道路交通法で定められた規定値を超えている問題が発生。2015年からは新モデルの発表も無かった。 そんな中、神田無線電気のWebサイトを見ると、2019 年 9 月末日で電動アシスト自転車 Taskal シリーズのメンテナンス業務を終了すると発表した。 参考(PDF):電動アシスト自転車 Taskal シリーズに関するお知らせ 発煙、発火の可能性がある BC 型、BT 型のバッテリーの交換や、アシスト力過大によるプログラムの交換は行うが、既に一部の部品の入手が困難な状況のため在庫がなくなり次第、順次メンテナンス終了するとのこと。 2012年からスタートし2019年で終了と、僅か7年間で修理が難しくなった。2014年には実質的に休止状態のため、生産中止から4年後に修理困難になったと読み取れる。 一方、大手自転車会社はどうなのか。ヤマハに関しては個人ユーザーがパーツリストを見ることができる。また、パナソニックは生産終了後8年まで部品サポートするとWebサイトに書いてある。 参考:パナソニック|保証について 新興ブランドは電動アシスト自転車業界の参入が厳しい? 電動アシスト自転車は従来の自転車よりも参入するのが難しい。一番厄介なのが、ドライブユニットやバッテリー関係のサポート体制だ。一般ユーザーが容易に修理できないドライブユニットやバッテリーは、会社のサポートを受ける必要がある。電動アシスト自転車選びでは、既にドライブユニットのブランドや形式で選ぶ時代となったが、サポート時に不安感がある新興ブランドは難しいだろう。1流ブランドのドライブユニットを搭載したE-Bikeの登場や、パナソニック・SWなど有名ブランドの低価格モデルの登場により、新興ブランドは部品サポートに関して明文化しないといけないだろう。  

シクロライダーの電動アシスト自転車/E-BIKE記事まとめ

シクロライダーで公開した電動アシスト自転車/E-Bike関連の記事の中で、厳選した記事をまとめました。 インプレッション https://www.cyclorider.com/archives/26947 https://www.cyclorider.com/archives/23188 https://www.cyclorider.com/archives/20982 https://www.cyclorider.com/archives/22142 https://www.cyclorider.com/archives/23678 https://www.cyclorider.com/archives/24764 https://www.cyclorider.com/archives/21359 https://www.cyclorider.com/archives/21024 ドライブユニット関連 電動アシスト自転車/E-Bikeに装着されているドライブユニットについて解説した記事のまとめとなります。 https://www.cyclorider.com/archives/23353 https://www.cyclorider.com/archives/21446 自転車ブランド紹介 シクロライダーの目線から見たE-Bikeの紹介記事です。 https://www.cyclorider.com/archives/21870 https://www.cyclorider.com/archives/21896 海外モデル情報 日本では購入できないE-Bikeについての記事です。もしかしたら将来は乗れる可能性はあるかもしれません。 https://www.cyclorider.com/archives/24857 https://www.cyclorider.com/archives/24410 https://www.cyclorider.com/archives/21067 https://www.cyclorider.com/archives/21428 コラム 電動アシスト自転車/E-Bikeから、今後のモビリティについて考えたマニアックなコラムです。 https://www.cyclorider.com/archives/16666 https://www.cyclorider.com/archives/22445

洒落た子供乗せ電動アシスト自転車「HYDEE.Ⅱ」がモデルチェンジ

雑誌「VERY」とコラボレーションを行った子ども乗せ電動アシスト自転車「HYDEE.Ⅱ」。安全性とお洒落さを両立するため、車体からチャイルドシートまでゼロからの開発したことで有名だ。そんな「HYDEE.Ⅱ」だが、2018年9月にモデルチェンジを実施した。一番の特徴は、ブリヂストンサイクル製の電動アシストシステム「デュアルドライブ」を搭載したことだろう。 出典:http://www.bscycle.co.jp/news/release/2018/5692 従来モデルでは、他社製のミッドドライブタイプ・アシストユニットを搭載していた。ブリヂストンサイクル製のデュアルドライブの利点は、駆動部にベルトドライブを採用し、メンテナンスフリーを売りにしている所。欠点は前輪駆動のため、前輪に荷重がかかりにくい、車体の重量バランスが従来型(ミッドドライブタイプ)よりも劣ることだ。デュアルドライブは賛否両論ある電動アシストユニットのため、購入時は試乗を薦める。 「HYDEE.Ⅱ」には、通常モデルとは違うカラーリングを採用した限定モデルがある。今回も2019年限定モデルという名前で登場した。これは、限定モデル専用のロゴや、グレー系の迷彩柄チャイルドシート、グレーカラーのタイヤを標準装備した特別仕様。数量限定で10月中旬より全国の販売店を通して新発売する。限定モデルの販売台数は1,000台。価格は通常モデルが154,800円(税抜き)。限定モデルが157,800円(税抜き) この他にも、HYDEEシリーズに幼児用自転車も登場する。幼児自転車「HYDEE KIDS」は、「HYDEE.Ⅱ」と同じデザインで設計した幼児自転車。HYDEE.Ⅱを卒業する子どもたちに向けた最初の自転車として設計されている。9月中旬より発売。価格は34,800円(税抜き)

電動アシスト自転車 S1-Kはどういう自転車? 試乗した感想やスペックまとめ

電動アシスト自転車ブームにより多くの会社から電動アシスト自転車が登場している。2018年5月5日(土・祝)東京都で行われたサイクルドリームフェスタ2018では発表前の電動アシスト自転車S1-Kという電動アシスト自転車が展示されており試乗が可能だった。S1-Kという電動アシスト自転車は、Life Bikeが販売・サポートを行い、2018年夏に向けて販売準備を行っているとのこと。今回、サイクルドリームフェスタ2018で試乗した時の感想などをまとめてみた。 S1-Kのスペック S1-Kのスペックは、2018年5月8日現在正式に公開されていないが、話を伺ったのをまとめてみた。シートチューブを無くしたフレームは6061アルミを採用し、フロントにはサスペンションを装備。前輪は取り外し可能なクイックリリース式となっている。後輪はインホイールモーターを採用したシングルスピードタイプだ。 S1-Kは中国の製造会社の電動自転車に部品の変更など独自のアレンジを行っていると語っていた。主な変更点はアシストセッティングを日本向けにアレンジし型式認定の取得を行うとのこと。車輪はアルミとマグネシウムとの合金で、バッテリーはLG製を採用。ハンドルは手前にベントしたアップハンドルでサドルは大きくて柔らかい街乗り向けサドルとなっている。元の電動自転車はスポーティなフラットハンドルに、スポーツサイクル用のサドルを採用していたが、乗りやすくするために変更したようだ。希望価格は18万円台で、2018年夏に販売予定とのこと。 S1-Kに実際に試乗した感想 サイクルドリームフェスタ2018では、S1-Kに試乗することができたため、試乗コースを2週ほど回って試乗してみた。発進時はアシストに多少ラグがあり比較的フラットトルクで走るタイプのアシストユニットとなっている。ヤマハやパナソニックの一般車用アシストユニットは発進時のトルクが大きくアシストのON・OFFが明確にわかるタイプとなっており、好みが分かれるだろう。踏み込み時の感触は特に問題は無い。 乗り心地は意外と良い。一般的に小径車は乗り心地は硬く、さらに通常の自転車に採用されているスポークではなく、スポークと比較して剛性が高いアルミマグネシウム合金ホイールを装備しているため乗り心地は硬いと思ったが、厚めの大型サドルにフロントサスペンションを搭載しているためか、段差通過時の硬さは感じられなかった。 因みに参考品として折り畳み自転車バージョンも試乗が可能だった。折り畳みバージョンは現時点では日本向けの改良を行っていないため販売はしないとのこと。試乗すると、販売予定のS1Kよりもアシストのラグは大きすぎる問題がある。特に低速で再加速しようとしたときのアシストは2秒ほど遅れてアシストがかかり、アシストのパワーも少ないため、このままの状態では発売は難しいだろう。 S1Kの価格は18万円台とのこと、面白いデザインとコンパクトな車体を売りにして信頼性とアフターサービスがあれば、ニッチ層に向けてそれなりに売れるのではないかと思う。

レジャーバイク風の電動アシスト自転車 Coast Cycles Buzzraw【海外モデル】

世界的に白熱している電動アシスト自転車市場だが、海外では日本で見ることが出来ない様々な電動アシスト自転車が売られている。今回取り上げる電動アシスト自転車は、Coast CyclesのBuzzrawというモデルだ。 一般的な電動アシスト自転車は、通常の自転車のデザインを元にして作られた物が多いが、Coast Cycle Buzzrawは、原付にエンジンを外して電動アシストユニットを搭載した自転車に見えるデザインを採用している。このような自転車を見てホンダ・モンキーといったレジャーバイクを思い浮かべる人もいると思う。ホンダ・モンキーはスーパーカブのエンジンを搭載した公道を走行することが可能なレジャーバイクだが、海外ではColeman CT200U(日本未発売)など、ホンダ・モンキーよりも遥かに原始的なレジャーバイクが売られており、Coast Cycles Buzzlowはそのようなオートバイのインスピレーションをうけて作ったのではないかと思う。 Yay!!!...it fits on my tailgate rack!👍#minibike #colemanct200u #squishyface #dogswelove #boxer #boxerdog #boxador #boxerlab #badmotorscooter matt alholinnaさん(@mattalholinna)がシェアした投稿 - 2018年 4月月12日午後3時26分PDT Buzzrawの特徴は、原始的なレジャーバイクのデザインを元に自転車にしたということ。通常の自転車ならサドルには上下調節が可能だが、Buzzrawはモーター付きの乗り物を元にしたデザインを採用しているため、サドルは上下せずモーターサイクルのようなシートを採用している。普通の自転車ならサドルの上下調整が無いと脚が回しにくく乗りにくいが、Coast Cycle Buzzrawは電動アシスト自転車モデルがあるため、サドル調整が無くても良いと判断したかもしれない。タイヤは20×4インチと、小径ファットバイクタイヤを採用しており、迫力あるデザインに加え、走行時の安定性も期待できそうだ。 Coast Cycle Buzzrawには主に3種類のモデルがラインナップされている。通常の自転車仕様のBuzzraw。250Wのミッドドライブユニットを搭載した電動アシスト仕様のBuzzraw E250。1000Wのミッドドライブユニットを搭載した電動アシスト仕様のBuzzraw E1000の3種類がラインナップされている。また、通常の自転車仕様のBuzzrawに250Wか1000Wのアシストユニットを搭載するキットも存在するようだ。 電動アシスト仕様のBuzzrawが日本で販売するには、日本の電動アシスト自転車の規格に合わせないといけない問題がある。また、免許が必要な電動自転車として販売するには、1000W仕様のBuzzraw E1000は50CC扱いにはならない可能性もある。日本の法律ではモーターの定格出力が1kW以下の場合は第二種原動機付自転車(125CC)となるからだ。 https://www.cyclorider.com/archives/24433

日本のモビリティを変える3輪電動アシスト自転車 T-TRIKE(豊田トライク)を評価する【E-bikeインプレッション】

近年の電動アシスト自転車業界では、多くの会社がスポーツモデルを中心に力を入れているが、一部の企業では実用性を重視した電動アシスト自転車に力を入れている所が存在する。前2輪電動アシスト自転車を製造する豊田トライクも其内の1つ。安定性と積載性の高さを売りにした豊田トライクは、発売前から様々な事業所から引く手あまたとのこと。 この豊田トライクは、静岡県の下田でシェアサイクル用の自転車として一般ユーザーでも乗車することができる。今回、下田にある豊田トライクに乗車したインプレッションをまとめてみた。 取り回しは重量を考えるとあまり良くない場合もある理由 豊田トライクの全長・全幅は一般的な電動アシスト自転車と変わらず、車体重量は30kgと多少重い程度。 ハンドルを握った状態での押し歩きは、前2輪機構のおかげで安定性が高いため、押した状態は比較的安定してに移動できるが、ハンドルやサドルを握った状態で車体を持ち上げることは難しい。そのため、車体を持ち上げたい場合でも、ハンドルを動かして移動しないといけないため、非常に狭い路地で車体を持ち上げてUターンしようとするような場面では大変だと思う。 アシストの感覚は必要十分レベル 豊田トライクにはヤマハ製PASタイプの一般車用アシストユニットを採用している。一般車用のアシストユニットは、早めにシフトアップして、ややのんびり漕ぐとアシストが強くかかる特徴を持っているが、豊田トライクの場合、通常のPASユニットと比較すると必要十分だが、アシストパワーにゆとりがないと思った。理由は不明だが、考えられるのは以下の3つだ。 車体重量が重い クランクセンサーの設定がセミリカンベントに合っていない(http://www.jbpi.or.jp/report_pdf/as1.pdf参照) サドル位置が合っていない(今回乗ったモデルはサドルの上下調整ができなかった) 豊田トライクは積載重量100kg以上を売りにしているが、この状態で100kg以上の荷物を積載したら相当しんどいと思う。ギアはネクサス・インター5内装5段変速を搭載しており、ギアを積極的に切り替えて走る必要がある。 完成度が非常に高いシンクロシステム 豊田トライクの特徴として有名なのが「シンクロシステム」というサスペンションだろう。左右2輪をチェーンで連結し、前2輪を連動させることで片輪が上昇すると一方の片輪が下降するシステムだ。豊田トライクのWebサイトの説明によると「今までにない安定性で、自転車事故の最も多い、段差の斜め上がりや濡れた路面でのカーブにおける転倒を防ぐ」と書いてある。 実際に豊田トライクで、荒れた舗装路が多い下田の町中を走った感想を書くと、フロントは雲の上に乗っているかのような乗り心地で、路面のドタバタを感じさせなかった。歩道の段差を通過してもサスペンションが柔らかいため、衝撃が殆ど無いのに通過すること。従来のサスペンションではできなかった、道路上の小さな突起すらサスペンションがいなしてしまう。サスペンションはやわらかいが上下に揺すられる感覚はなく、直進安定性も通常の自転車よりも高い。横揺れによる頭の揺れが無いため、下手な自動車よりも乗り心地は良いのではないかと思う。また、前カゴにペットボトル飲料を入れてポタリングをしたが、ペットボトル飲料がカゴの中で暴れることはなかった。イメージとしてはスカイフックサスペンションに近いと思う。 左右独立サスペンション「シンクロシステム」の凄い所は、歩道に安全に上がることができることだ。通常の自転車で歩道の段差に上がる時、できるだけ歩道と垂直に上がるように入らないといけない。しかし豊田トライクはそのような事を考えなくても段差に上がることが出来る。写真の状態でも豊田トライクは安全に段差に上がることができるが、通常の自転車では確実に転倒するだろう。このような事が可能なのも、段差をなめるようにいなしてくれるシンクロシステムのおかげだ。 シンクロシステムは砂利道を走行する時も安定性を発揮する。一般的に車輪径が小さい小径車で砂利道を走ると、車輪が砂利にとられそうになる。豊田トライクのシンクロシステムはこのような砂利道すらサスペンションがいなしてくれる。乱暴にUターンをしてもサスペンションのおかげで安定して走ることができる。 豊田トライクの欠点 豊田トライクで気になる点はそれなりにある。シンクロシステムに慣れてしまうとラフな運転をしてしまうため、安定性を重視してリアタイヤはもう少し太いほうが良いと思う。豊田トライクショップ山陽では、通信販売で購入できるらしいが、Tektro製油圧ブレーキやシンクロシステムなど、通常の自転車よりも独特の構造を採用しているため、実店舗での購入がベターだ。 New Bike 🖤 Pezzewol🎀さん(@pezzewol)がシェアした投稿 - 2018年 2月月18日午後12時33分PST 豊田トライクは、イスに座るような乗車姿勢のため、お尻に加重がかかりやすい。豊田トライクは一般車タイプのコンフォートサドルが装備されているが、Electra Townie等の分厚いサドルを採用したほうが、楽に乗れるだろう。 完成度は非常に高い豊田トライク 豊田トライクは2018年4月26日現在、正式に販売されていないが、乗った限りでは完成度は非常に高く、いつ発売されてもおかしくない作りだろう。気になるのはアシストユニットのパワー感だけだと思うが、まだ販売されていないため実際に乗って確かめてほしい。 「CycleTrip」でT-TRIKE SYNCHRO OMEGA Longを借りて乗ってみる https://www.cyclorider.com/archives/24167

ウルトラライトの電動アシスト自転車版 TRANSMOBILLY ULTRALIGHT E-Bike

ルノーウルトラライトシリーズで有名なGicから、14インチ折りたたみ自転車のウルトラライトシリーズの電動アシスト自転車が登場した。TRANS MOBILLYというブランド名で登場した14インチ電動アシスト自転車「ULTRA LIGHT E-BIKE」が、通常の電動アシスト折りたたみ自転車と違うのは、車輪径が小さい14インチを採用し、折りたたみ時のコンパクト性能を重視したことだろう。 アシストユニットは中国製とのこと。かつてGicはFIATブランドでサンスター技研製アシストユニットを搭載した、14インチ折りたたみ自転車を販売していた時があった。中国製アシストユニットを搭載した理由は、軽量化と折りたたみ時のコンパクトさを重視したためと語っていた。 バッテリーは、ハンドル上部に装着するという珍しいタイプだ。バッテリー重量は僅か480gと軽いため、ハンドリングの影響は自分が試乗した限りでは非常に少ないと思った。 埼玉サイクルフェスタで試乗した限りでは、アシストユニットに関しては、踏み心地やアシストの違和感や遅れは特に問題になる部分は無いと思った。アシストレベルは1種類しかなく、アシストの感覚はマイルドと言ったところだ。アシストユニットのおかげで、従来版のウルトラライトではかったるい坂道も上れるのでアシストユニットを装着する効果はあるだろう。 バッテリー容量は2.8Ahと、一般的な電動アシスト自転車よりも容量が少なく、走行距離は約10~12kmと短い距離しか走れない。ただTRANSMOBILLY ULTRALIGHT E-Bikeは歩きよりも早く移動できる「ルノー・ウルトラライトシリーズ」の電動アシスト自転車バージョンのため、航続距離アップのために大容量バッテリーを積み重量アップさせるのなら予備バッテリーを持ち、車体重量を軽くしたほうがいいと判断したのかもしれない。(予備バッテリーの価格は税抜き15,000円) 個人的に気になるのが。バッテリー周辺部の高級感が全くないということ。ハンドルに質感が低いプラスチックケースが乗っていて、脱落防止のベルトで締まっているのを見ると、10万円の自転車とは思えないガッカリ感がある。デイトナ・ポタリングバイクのようにバッテリーを鞄のように見せるなど工夫が必要だろう。 コンパクトに折りたためることができ、重量11.9kgと電動アシスト自転車としては非常に軽いため持ち運びも容易だ。もっともニッチ商品のため購入する場合は、実車をよく見て購入したほうがいいだろう。 ULTRA LIGHT E-BIKE Collection|GIC BIKE COLLECTION / ジック株式会社

前2輪タイプ3輪電動アシスト自転車「TOYODA TRIKE」の詳細スペックが公開された

前2輪サスペンションを搭載した電動アシスト3輪自転車「TOYODA TRIKE」のサイトで、詳細なスペックが公開された。TOYODA TRIKEについては2016年9月に見た時から興味があり、動向を追っている。 https://www.cyclorider.com/archives/16490 TOYODA TRIKE 諸元表 項目 諸  元 (Ω-L) 諸  元 (Ω-S) 全長 1765mm 1630mm 全幅 580mm 全高 1150mm 軸距 1296mm 1136mm 輪距 212mm サドル高 795〜895mm 車両重量 30Kg 28Kg 乗車定員 1名 アシスト 速度範囲 比例補助 0km/h 以上 ~ 10km/h 未満 逓減補助 10km/h 以上 ~ 24km/h 未満 標準アシスト走行距離 70km …(路面状況や走行条件によって変化) 電動モーター形式 DCブラシレスモーター モーター定格出力 240W 変速機 内装5段(ラピッドファイヤーシフター変換式) 車輪寸法 前 16inx1.75 … (406㎜×44.5㎜)…2輪 後 20inx1.75 … (508㎜×44.5㎜)…1輪 制動形式 前 ディスクブレーキ×2 後 カンチ式ブレーキ×1 懸架方式 前 センタリングスプリング装備シンクロシステム 後 コイルスプリングサスペンション 出典:http://toyoda-trike.co.jp/basic/ TOYODA TRIKEのスペックで注目する所は車体重量。TOYODA TRIKEの車体重量は30kgと書いてある。通常のファミリーサイクルタイプの電動アシスト自転車「VIVI DX」が車体重量28kgクラスなのを考えると、予想よりも軽いと思う。子供乗せ電動アシスト自転車だとTOYODA TRIKE並の重量のモデルがあるので決して重くはない。 公式サイトのカラー写真ではサドルに背もたれがついているが、スペックを公開しているページのイラストでは背もたれは無い。Electra Townieのような乗車スタイルのため背もたれは無くても大丈夫だと思う。 http://www.electrabike.com/bikes/townie TOYODA TRIKEはドイツのトレッキングバイク市場のように、非競技用の高価な自転車を買う市場が無い日本で売るためか、最初は法人向けで売るようだ。公式サイトを見ても法人向けと書いてあり、導入事例のサイトには運搬から介護、ゴルフ、シェアサイクルといった提案をしている。 http://toyoda-trike.co.jp/introduction/

パーソナルモビリティは電動アシスト自転車や自転車があるので期待しないほうが良い理由をまとめてみる

http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20161016/p1 ロビイングして最高速25km/h未満のパーソナルモビリティは無免許公道オッケーにしたいという内容だがいろんな部分で突っ込む所が多い。まず、原付は日本独自のガラパゴスの規格という話があるが、シクロライダーを見ている人は、オランダのTOMOSやアメリカホンダのRUCKUS(日本名:ZOOMER)やMETROPOLITAN(日本名:ジョルノ)、アメリカヤマハのZUMA50シリーズ(日本名:BWs)と言った50CCが売られいるのは知っているだろう。特にRUCKUSや旧METROPOLITAN(日本名:クレアスクーピー)は、マニアがカスタムしていることでも知られていて、日本でもアメリカ風に限界まで車高を下げてロングホイールベース化を行う人達がいる。 http://tokyoparts.jp/blog/%E5%AE%8C%E6%88%90%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E3%81%94%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%80%90%E3%81%9D%E3%81%AE1%E3%80%91/ 折りたたみ自転車よりも危険な電動モビリティ 真面目な話、原付き業界どうせもう死ぬのが見えたんだし、自転車業界のことなんて気にせずさっさと時速25kmぐらいまでのパーソナルモビリティは(方式や形状、装備を問わず)無免許解禁にすべき。だいたい自転車が治外法権すぎるのである。ギアつきの自転車なら、鍛えてない人でも30km/hは平気で出せるのに無免許ノーヘルOKなのだから。ミラーもなければ尾灯も制動灯もないのに、ね! おっと、別に自転車が憎いわけではない、頑張れば40km/hだって出せてしまう自転車より、25km/h程度に最高速を制限したパーソナルモビリティのほうがより安全なんじゃないの、と。 この記事を書いた人は、どんな乗り物に乗っているのかは知らないけど、自分は20インチ自転車、Tern Link N8とASAMA BETAを2台持ち、試乗会で8インチから24インチの折りたたみ自転車や小径車に乗って、小径車や折りたたみ自転車について学んでいる。第三者からみたら、小径車や折りたたみ自転車についてそこそこの知識はあると思われるので、自転車乗りの視点から電動キックボードのJzoomを見て思ったことを書いていこうと思う。 Jzoomはグレードにもよるが、最高速度は27キロ以上出るようだ。容易に20キロ以上出る乗り物で、振動が大きいソリッドタイヤを採用しているのはどうかと思う。前輪はゴム製、後輪はウレタン樹脂製とのことだが、個人的な意見としては乗り心地などは通常の折りたたみ自転車とは期待できないだろう。段差の通過も8インチサイズのホイールを採用しているため、車輪が小さいため前転する危険がある。 Jzoomの車体はキックスケータースタイルのデザインで、両足できちんと体を支えることができない。最高速度で公道にある大きい段差に通過したら体が吹っ飛ぶ可能性がある。自転車で言うのなら、8インチの折りたたみ自転車のPacific Carry meでサドルに座らず体を浮かし、片足を離して時速30キロを出すようなことで、自分はJzoomには乗りたくない。そもそも時速30キロ近く出る乗り物で1920年初期のスクーターのデザインまで退化しないといけないのかがわからないし、むしろ1920年代に存在した立ち乗りスクーターのAutopedのほうがマトモに見える。 https://en.m.wikipedia.org/wiki/Scooter_(motorcycle) https://en.m.wikipedia.org/wiki/Autoped 世の中の売られているパーソナルモビリティと言われる物の殆どは車輪が小さすぎるのにスピードが出たり、電気が切れたら自立できないなど、実際の公道では扱うには危ない物が殆どだ。 頑張れば40km/hだって出せてしまう自転車より、25km/h程度に最高速を制限したパーソナルモビリティのほうがより安全なんじゃないのという意見は、恐らくモビリティに興味がなく趣味レベルできちんと何かしらのモビリティに向き合ったことがないと思われても仕方ない。 現時点でのパーソナルモビリティは一部の移動用しか居場所は無い パーソナルモビリティは技術面では見るべき所が多くあり、注目すべき乗り物なのは間違いないが、現在の電動パーソナルモビリティは、遊園地の乗り物のような物で公道を走るには非常に厳しいと思う。安いのは基本コンセプトがおかしく、マトモなものですら段差の通過など公道走行を行うことができるのか不安なものが殆どに見えるからだ。 法律の問題やセンサーやバッテリーを使う問題もあるため値段も高く普及させるには一苦労だろう。 パーソナルモビリティを普及させるのなら、一部地域限定や室内施設の移動用か、高齢者向けぐらいしか居場所はないと思う。高齢者向けにしても、安全性が低く見えるため現時点では従来型の電動カートで十分に見える。 自転車と比較すると、漕ぐ必要がない利点があるが、価格が高く、安定性や実用性が低く、折りたたみ自転車よりも危険な特性を考えると普及は難しい。本当に街中で使える有望な乗り物なら、電動アシスト自転車のように法律改正が簡単にできるのではないかと思う。

ヤマハ発動機、50cc二輪はホンダと提携でOEM――電動アシスト自転車にトドメを刺されたヤマハの原付

ヤマハ発動機とホンダは50CC2輪車について提携を行うと発表した。今後、ヤマハ発動機から出る原動機付自転車(50CC)は、ホンダのOEMや共同開発を行うとのことだ。 参考:ホンダとヤマハ発、国内向け小型スクーターで提携検討 18年めど  | ロイター ヤマハの原動機付自転車が、ホンダのOEMになる原因は数々あるが、実はヤマハ発動機内にも原因がある。 それは電動アシスト自転車。世界的に競争が激しい電動アシスト自転車だが、ヤマハ発動機が世界で初めて発売した。 参考:駆動方法の主流を決めた世界初の電動アシスト自転車「ヤマハ・PAS」(シクロアシスト) 電動アシスト自転車は世界的に普及し、実質的に原動機付自転車を衰退させるほどにまで成長した。ヤマハの原動機付自転車のOEMはヤマハ内部にも一端はあるだろう。 オートバイ界の底辺の位置にあるため衰退した原動機付自転車 オートバイ業界の中でもトップクラスのヤマハが切り捨てるほど落ちぶれた原動機付自転車。世界的に50CCの原動機付自転車は売れていない。よく50CCは日本独自の規格と言っているが、ヨーロッパ圏でも50CCは存在し、原動機付自転車の免許(AM免許)は存在する。しかし、ヨーロッパでも各社の50CCは力を入れて無い。フランスMBK・BOOSTERは古いヤマハの原付(初代BWS 50)で、ホンダUKの50CCはVision 50と1種類しかない。 ここまで落ちぶれたのは、電動アシスト自転車により、道具としての価値が衰退したことと、オートバイ界の底辺の位置にあるため、お金を出し渋る層が多く高付加価値の商品を生み出すことができない、必要十分の性能は技術的に達成しているため、多くのユーザーが満足しているのがあるだろう。 ヤマハとホンダが提携することで、原動機付自転車は復活するのかと聞かれたら自分は無いと答える。 道具として電動アシスト自転車がぶつかり、趣味的な高付加価値の商品も、オートバイ界の底辺である原動機付自転車よりも、自転車界の上位に位置する電動アシスト自転車のほうが、多くのお金を出すユーザーが多いだろう。実際、ヨーロッパの電動アシスト自転車では、フルサスペンション電動アシストMTBに、ナビゲーションシステムを装備したモデルが、下手な125CCよりも遥かに高価な価格で売られている。 参考:GPSナビ等BOSCHのコンピュータがついた電動アシスト自転車 KTM MACINA EGNITION GPS ヤマハは原動機付自転車はホンダのOEMを行う一方、電動アシスト自転車はアシストユニットの開発を行い、激化する電動アシスト自転車の競争で主導権を握ろうとしている。 ヤマハ発動機は原動機付自転車よりも電動アシスト自転車を重視しているのがわかる。今後の流れを見る限り、原動機付自転車よりも電動アシスト自転車に力を入れるのは当然だろう。

(電動アシスト自転車ウォッチ)ヤマハ・シマノは新たな電動アシストユニットを登場、BHの電動アシスト自転車が日本にやってくる。

原付よりも遥かに面白い電動アシスト自転車の世界の流れを見る、電動アシスト自転車ウォッチ。今回はヤマハ・シマノの新たな電動アシスト自転車ユニットと、BHの電動アシスト自転車タイプクロスバイクについてまとめてみた。 ヤマハ・シマノは新たな電動アシストユニットを登場させた アシストユニットの製造を行っているシマノ・ヤマハから、新たな電動アシスト自転車ユニットを登場させた。 シマノはマウンテンバイク用電動アシスト自転車ユニット「STEPS E8000」が登場。ホローテック2クランクを採用し、従来のSTPESよりもマウンテンバイクに合う形状を採用している。 ホローテック2クランクを採用したシマノの電動アシストMTB向けアシストユニット シマノ・STEPS E8000(シクロアシスト) ヤマハは、YPJ-Rに採用されているPWユニットの上級版である、PW-Xが登場。PWと形状は似ているがコンパクト化・軽量化を行い、ハイパワーモードを採用するなど、PWよりもスポーツ寄りのアシストユニットに見える。両アシストユニットとも海外向けのため日本に来る可能性は低いだろう。 ヤマハの電動アシストユニット「PW」が「PW-X」と進化した。(シクロアシスト) BH E-motion EASY GO Crossが日本で発売される予定 YPJ-Rの登場で、少しづつだが電動アシストスポーツ自転車が知られるようになった。海外では電動アシストスポーツ自転車は多くあるが、日本の本格的な電動アシストスポーツ自転車はYPJシリーズのみと、ラインナップが非常に少ない。そんな電動アシストスポーツ自転車の世界に、BHからE-motion EASY GO CROSSが日本にやってきた。 EasyMotion - Ebike produced by BH Easy Go Crossは後輪インホイールモーターに、トルクセンサーを右リアエンドに装備する設計は不安を感じさせた。大手の電動アシスト自転車は、車体中心部にアシストユニットを置いている。またトルクセンサーはボトムブラケットに装着することで、足の力をダイレクトに反応させるのが一般的となっている。Panasonicの後輪インホイールモーター仕様も、トルクセンサーはボトムブラケットに搭載している。 Rear Hub Unit System | Panasonic Automotive & Industrial Systems Company Europe Velo TokyoでEASY GO CROSSに試乗したが、不安は的中した。一漕ぎ目ではアシストがかからす二漕ぎ目にアシストがかかり、アシスト力も最大で初期型BSデュアルドライブ以下とアシスト力が無いと良いところがない。アシストONとOFFがあいまいなのにしっかりとパワーを出すYPJ-Cや、1漕ぎ目でパワフルにアシストするパナソニック・ハリヤと比べたら完全に負けている。現時点では売れる可能性はあまり高くないのが正直な感想だ。 BHのクロスバイク形電動アシスト自転車 BH E-motion Easy GO Crossに試乗した(シクロアシスト)  

シクロライダー特集 ヤマハYPJ-Rから見る電動アシスト自転車の可能性

ヤマハ・YPJ-Rの衝撃 日本で電動アシスト自転車と言えば、買い物用の自転車が殆どで、趣味用の電動アシスト自転車も街乗りや軽いサイクリングにしか使用できない物が殆どだった。その一方自転車に大金を投入できるユーザーが多いヨーロッパ圏では、マウンテンバイクやトレッキングバイク、クロスバイクの電動アシスト自転車が登場している。電動アシスト自転車用ユニットも、Yamaha、Panasonic、Shimano、Impulse、TransX、Bafang、Continental、Boschなどが参入している状況で加熱している。特に気になるのはBoschで、ナビゲーションシステムや時速45キロ出すことができる「S-Pedelec」用のアシストユニットをラインナップするなど、ヨーロッパ圏では多くの会社が装着しているようだ。 電動アシスト自転車に調べているうちに、電動アシスト自転車は乗物世界のルールを変えると確信し、日本では殆ど見ないと言ってもいい(ヨーロッパ圏では既にそれなりにサイトが多くある)電動アシスト自転車専門ブログ(Cycloassist.com)まで立ち上げた。 今回登場したヤマハYPJ-Rに試乗した限りでは、現在日本で購入できる電動アシストスポーツ自転車としてみた限りではトップだろう。自分は電動アシスト自転車は所有していないが、海外の電動アシスト自転車事情を調べたり、色々な自転車イベントやレンタサイクルで電動アシスト自転車を乗ってみているが、殆どの日本の電動アシスト自転車は不満があるものが多かった。脚力とアシストが合わせられない前輪駆動のため実際のアシストパワーは少ないBSデュアルドライブを採用し、アシスタDXを超えられないアルベルトe。アシストの有無のメリハリが強くアシスト無しでは長距離走行は辛いヤマハ・PASシリーズ(Pas Brace XL)やパナソニック(ハリヤ)などの日本型のセンターユニットタイプ。ワンテンポ遅れてアシストがかかり重量配分が悪く日本の道路条件には不向きな雰囲気があるBESV LX1。バネを踏んづけたような踏み心地で時代遅れとなっているサンスター技研の電動アシストユニットを採用したヒルチーター等、電動アシスト自転車は街乗り限定だが、ヤマハ・YPJ-Rは電動アシスト自転車は街乗りだけではない新たな可能性を作ると感じた。 電動アシスト自転車の新たな可能性とYPJ-Rの問題点 ヤマハ・YPJ-Rの登場は、電動アシスト自転車の新たな可能性を増やすことになった。電動アシスト自転車から見たら高い基本性能とわずか500gちょっとのバッテリー重量は、もう1つバッテリーを購入して持っていけば長距離を走れる可能性ができた。荷台にバッグをつけ充電器と予備バッテリーを入れれば長距離ツーリングの提案もできる。ヨーロッパ圏ではYPJ-Rに装着されているアシストユニットは、既にヨーロッパ圏ではマウンテンバイクに装備されているモデルが多い。これを上手く使えば普通の人でも楽しめる林道サイクリングツアーができたり、河川敷にあるようなオフロードオートバイコースで電動アシストMTBを走らせるようにして集客できるなど、新たな発想が生まれるだろう。 高性能な電動アシスト自転車は乗ることを諦めている人や不安な人、抵抗している人たちが自転車に乗るきっかけを作ることができ、新たな世界を作ることもできるが、一番の大きな問題はYPJ-Rがロードバイクのコンセプトで作ってしまったことだろう。グラベルロードのように多少の実用性を加味すれば、荷台にバッグをつけ充電器と予備バッテリーを入れれば長距離ツーリングの提案ができるなど、電動アシスト自転車に新たな付加価値を作ることができたが、実用性が無いロードバイクのコンセプトで作られたYPJ-Rは、従来の感覚で他の自転車と比べられてしまうことになってしまったのが最大の問題点だ。ただ、YPJ-Rの年間販売台数は1,000台と少なく、購入できるコンセプトバイクのような物で、今後マウンテンバイクやクロスバイクが登場する可能性があると思えば、YPJ-Rはこれでありなのかもしれない。個人的にはYPJのフルサスMTBを期待していて、もし登場したら購入したいと思っている。 https://www.youtube.com/watch?v=OVuhpfz8-vw 【先行予約受付中】YAMAHA(ヤマハ) YPJ-R (ワイピージェイアール)posted with カエレバ楽天市場で探すAmazonで探すYahooショッピングで探すヤフオク!で探す シクロライダー・シクロアシストの関連エントリー (電動アシスト自転車インプレッション)ヤマハ YPJ-Rに乗ってみた | シクロアシスト ヤマハ・YPJ-R特集 | シクロアシスト 原付並みに速く走れるヨーロッパの電動アシスト自転車規格「S-Pedelec」とは何か | シクロアシスト 海外で採用されている電動アシストユニットをまとめてみた(センターユニット編) | シクロアシスト 実際のアシスト力はどうなのか? アルベルトeに試乗した 10年以内に原付はさらに売れなくなり、電動アシスト自転車がモビリティの中心になる