デイリーアーカイブ May 1, 2025
公道思考で見る、2016年モデルGIANT TCR DEFYの選び方
GIANTのロードバイクで、15万円以下で購入できるモデルはアルミフレームのTCRとDEFYが挙げられる。多くのメディアでは競技思考で解説するが、シクロライダーは、公道思考で見るので、公道思考で見た場合でTCR・DEFYを解説し、公道思考ならどれがいいかを考えてみた。
TCRとDEFYのフレームの違い
TCRはDEFYと比べて前傾姿勢が強く、ホイールベースが短い一方、DEFYはTCRよりも前傾姿勢が緩く、ホイールベースが長い。ホイールベースが短いと直進安定性が低い一方、コーナーでの回転性が高いと言われてる。
フレーム素材の違い
TCR DEFY 1.2はALUXX-SL(6066アルミ)、DEFY 3.4はALUXX(6061アルミ)グレードのアルミ素材を採用している。GIANTではALUXX-SLのほうが素材のグレードが高いようだ。
TCR DEFY 1.2はプレスフィットBB(BB86)を採用している。
ALUXX-SL素材を採用したTCR DEFY 1・2はプレスフィットBBという圧入式ボトムブラケットを採用している。圧入式ボトムブラケットは従来のねじ切り式ボトムブラケットとは違い、工具で叩いて外す方式となっている。工具でたたいて外すとなると、外す時フレームにダメージが加わる可能性が高い。実際にプレスフィットBB(BB30)を外した際、カーボンフレームにヒビが入る事例や、プレスフィットBBをやめて、従来型のねじ切り式BBに戻る事例を見ると、プレスフィットBBは公道仕様には向かない。
破損事例 プレスフィットBBの挿入時にフレームが破損
DEFY 1・2はD-Fuseカーボンシートピラーが装備されている。
DEFY1・2にはD-Fuseシートピラーが装備されている。D-Fuseシートピラーはかまぼこ型のカーボンシートピラーが装備されている。このシートピラーの特徴は、前後方向にしなるので乗り心地が良いらしい。一方でフレームはD-Fuseシートピラーしか使用できないようだ。
GIANT DEFY2のD-FUSEシートピラーはどれ位しなるのか!|Y'sRoad PORTAL
DEFY 3・4は荷台や泥よけ装着台座がある
DEFY 3・4は、フレームに荷台や泥除け装着可能な台座が装備している。荷台取り付けや泥除けの装着を想定しているだろう。荷台や泥除け装着台座が無い自転車に、無理やり泥除けや荷台を装着することは可能なことが多いが、台座があるほうが良い。
DEFY 4は補助ブレーキレバーを装備している。
補助ブレーキレバーを標準装備しているモデルはDEFY 4のみとなっている。補助ブレーキ補助ブレーキレバーは部品だけでも売られているため、欲しい人は装着すればいいだろう。
公道仕様に適しているGIANTのロードバイクは、DEFY3・4
公道仕様のロードバイクを作る場合、公道仕様で適しているモデルは、DEFY3・4だろう。DEFY3・4は荷台や泥除けの装着が可能で、ねじ切り式のボトムブラケット、汎用性がある従来型のシートポストを採用している。補助ブレーキレバーはDEFY 4のみ標準装備しているが、部品だけで売られていて後付可能な部品だ。
公道仕様を抜きにして個人的に気になるのが、DEFY 1・2。D-Fuseシートピラーがしなり、乗り心地が良いのを売りにしているで興味がある。実はD-Fuseシートピラーはアルミ製もあり、Liv THRIVEシリーズ(2015)にも採用されており、THRIVEはアルミ製のD-Fuseシートピラーになっていて、アルミ製でどのくらいの効果があるのか気になるところだ。
GIANT 2016モデル 12車種を先行販売! - INFORMATION
Escape Airのフレームよりも軽い、GIANT ESCAPE R3のフレーム重量
GIANTのクロスバイク「Escape R」は、既に主力車種を「Escape RX」シリーズに変え、Escape R3のみの1グレードとなっている。2016年モデルは、2015年モデルのカラーチェンジで値上がりしているがお買い得なクロスバイクとして君臨している。
現行モデルのEscape R3の特徴は、旧型のEscape Rよりも軽量なことを売りにしている。従来型のEscape R3よりも1.2キロ軽量な現行モデルのEscape R3だが、凄いのはフレーム重量で、旧型のフレーム重量が1520gだったのが、現行型では1260gと超軽量となっている。
参考:2015 Giant Bicycle
参考として、Escape Airのフレーム重量が1380g、Cannondale CAAD9のフレーム重量が1250gなのを考えると、いかにEscape R3のフレームが軽量なのかがわかると思う。ここまで軽いと、Escape Airの立場が無いほどで、もしかしたらEscape Airは消えるか、Escape R3の超軽量部品装着仕様になるのでは?と思うほどだ。
フレーム等、あらゆる部品が軽量なEscape R3だが、ここまで軽量だと普段使いに使用するのは少しためらう。基本的に軽量な物は外からの衝撃に弱いリスクが必ず付きまとうからだ。Escape R3は日常的な利用よりも、趣味重視の使い方のほうが良いだろう。日常利用で乗るのなら、もう少し重くても頑丈な車種にするか、軽量な物に対するリスクを承知して乗ったほうが良いだろう。
シクロライダーがまとめる、2016年モデルのスポーツ自転車まとめ
6月から徐々に登場してきた2016年モデル。気になった2016年モデルのスポーツ自転車についたエントリを中心にまとめてみました。また、新しく2016年モデルが登場したら、更新する予定です。
ロードバイク
2016年モデルのロードバイク情報まとめ(Pinarello・Raleigh編)
レーシングモデルでは、ディスクブレーキが装備されたDOGMA F8 DISCに、リアサスペンション機構を搭載したDOGMA K8-Sがあり、DOGMA F8のスタイルに似た、ハイエンド~ミドルエンド機のモデルの、GANシリーズを新たに登場させた。Raleigh CRFは2015年からの変更点は無いようだ。
GIANT TCR、DEFY
公道思考で見る、2016年モデルGIANT TCR DEFYの選び方
先行発売されたTCR・DEFYは、基本部分は2015年モデルと同じなので、公道思考から考えたバイヤーズガイドにしてみた。
グラベルロード
GT GRADE FB COMP
クロスバイクよりも発展性があるフラットバーグラベルロード GT GRADE FB COMP
グラベルロード「GT GRADE」のフラットバー仕様が登場。ロードバイク用ブレーキレバーが使用できたら、下手なクロスバイクよりも汎用性が高いだろう。
フラットバーロードバイク
Bianchi Vir Nirone 7 Flat Bar
2016年モデルではフラットバーロードが登場 Bianchi Via Nirone7 Flat Barシリーズ
Bianchiのロードバイク「Vir Nirone 7」のハンドルをフラットハンドルにしたモデルが登場。ハンドルをフラットハンドルにしただけのフラットバーロードバイクだ。
Louis Garneau LGS-LHF(サイクルベースあさひ限定モデル)
LGS-LCFのスタイルを受け継いた、安価なフラットバーロードバイク あさひ限定ルイガノ・LGS-LHF
クロモリフレームのフラットバーロードバイク「LGS-LCF」のスタイルはそのままに、すべての部分をコストダウンすることによってできた、街乗り用フラットバーロードバイクが「LGS-LHF」。コスト削減は色々なところで行っているようだが、スタイリングはコストダウンしていないのは好感がもてる。サイクルベースあさひ限定モデルで、価格は比較的安価で街乗りに使用するには良いと思う。
ツーリングバイク
RITEWAY SONOMA D
キワモノ系ツーリング車に変化した 2016年モデル RITEWAY SONOMA D
本来は推奨されていないデュアルコントロールレバーとミニVブレーキの組み合わせを行っている。調整が上手くいくのか気になる所だ。
クロスバイク
Louis Garneau CHASSE(ワイズロード限定モデル)
Louis Garneru LGS-CA(サイクルベースあさひ限定モデル)
ルイガノのワイズロード限定モデル LGS-CHASSEと、あさひ限定モデルLGS-CAを比べてみる
ルイガノのクロスバイクで有名なLGS-CHASSE。2016年では自転車チェーン店から限定モデルが販売されている。ワイズロード限定モデルはフレームサイズや色の選択肢が多く、サイクルベースあさひ限定モデルは、フレームサイズや色の選択肢は少ない一方、少し値段が安い。
折りたたみ自転車
アンタレス・フォールディングバイク
高級DAHON OEMモデルか? アンタレス・フォールディングバイク
DAHON OEMモデルの中でも、クロモリフレームのSpeedシリーズのDAHON OEMモデルという貴重な折り畳み自転車が、アンタレス・フォールディングバイク。本家Dahon Speed P8との大きな違いは高さ調整機能が無いハンドルステムだ。価格は本家のDahon Speed P8より少し安い。