デイリーアーカイブ Jul 11, 2025
ママチャリの元祖は日本のミニサイクルブームだと思う理由
http://life-b.jp/?p=6635
上記の記事でイギリスのロードスターはママチャリのような物と書いてある。ただ、日本のママチャリは短距離用自転車として認知されているが、日本で見かけることが稀なロードスターはラレーのカタログを見るとツーリング用自転車という扱いになっている。自動車で言うのならジムニーとハスラーは同じ車と書く程度のレベルだ。
http://www.kurtkaminer.com/TH_raleigh_catdata.html
日本のママチャリは、イギリスのロードスターやオランダのダッチバイクに似ているが、比較していくにつれて様々な疑問が浮かびあがる。なぜロードスターやオランダのダッチバイクは、フレームサイズがあるのに対してママチャリはフレームサイズは1種類しかなくホイールサイズで車体サイズを決めているのか。
https://www.gazellebikes.com
また、ロードスターやダッチバイクは日本のママチャリのようにシートポストやステムの飛び出しが短い。一方、ママチャリはシートポストやステムの突き出しが長く、シートポストやステムを伸ばして使う自転車にも見える。ママチャリはダッチバイクやロードスターとは違う自転車に見えるため、ママチャリがロードスターと同じには見えない。
ママチャリのフレームサイズが大きくなると車輪が大きくなる特徴については、他の人のブログでも疑問にしている。
http://kazamakase.exblog.jp/19693584/
自転車店の回答では日本の一般車の流儀とのことだが納得していないようだ。
そんなママチャリの車体サイズの謎を解く鍵は歴史にある。ママチャリの歴史について書いてあるPDFファイルを読むと、昭和50年頃にママチャリの基本形が完成したらしい。写真では左から22インチ、24インチ、26インチの写真があり、メーカーはサイズに関係なくミニサイクルと称している。
https://www.jcca.or.jp/kaishi/257/257_toku2.pdf
ママチャリの歴史は、イギリスのロードスターではなくミニサイクルの流れから発展した物だと思えば納得がいく。ステムやシートポストを伸ばして使うような車体設計は、小さい車体で異なる身長の人が乗れる設計にしたミニサイクルの流れで、車体サイズ=車輪サイズもミニサイクルの影響だと思えば納得がいく。
ママチャリがミニサイクルの流れを受け継いて、日本の自転車の流れを決めてしまったのが利用用途。ミニサイクルは短距離用・買い物用自転車として広まってしまい、安物で良いというイメージを植え付けてしまったことだろう。
メーカー公式電動アシスト仕様ブロンプトンがイギリスで登場
折りたたむとタイヤサイズに近いぐらい小さくなる折りたたみ自転車としてしられているBrompton。世界的な電動アシスト自転車ムーブメントで、Bromptonの電動アシスト自転車仕様が登場した。
駆動方式は前輪インホイールモーター方式。現代の電動アシスト自転車はセンターユニット(ミッドドライブ)方式を採用している。大手電動アシスト自転車は、重量物が車体中心部にありチェーンと脚力が同時にかかるセンターユニット方式をメインとしているが、Bromptonが前輪インホイールモーターを採用したのは、折りたたみサイズを通常のBromptonと同じサイズにする、余分な配線を少なくし折りたたみ時に断線を防ぐなどの理由で前輪駆動方式になったのでは無いかと思われる。
バッテリーはフロントバッグに搭載。フロントバッグに搭載することで折りたたみ時にバッグを外すことで、折りたたみサイズを通常のBromptonと同じにするのと、配線を短くし断線リスクを減らすのもあると思う。前輪インホイールモーター方式の欠点は、前輪に荷重がかかりにくい欠点があるが、電動アシストBromptonの場合はフロントバッグのようにバッテリーが搭載されており前輪に荷重がかかっているので、どのくらいアシストがあるのか気になる所だ。開発にはF1の開発やフォーミュラEにバッテリー供給を行っているウィリアムズも参加しているとのことだ。
気になるのは重量。2段変速モデルはバッテリー込みで16.6kg、6段変速モデルはバッテリー込みで17.3kgと折りたたみ自転車として使うには重い。ただ、折りたたみ時はバッテリーを外す必要があるが、動画を見たところバッテリーを内蔵したバッグは物を入れることができ、ショルダーバッグとして肩にかけることができる。バッテリーを装着しない場合は2段変速モデルで13.7kg、6段変速モデルで14.4kgとなり、なんとか使えるレベルとなる。通常の電動アシスト折りたたみ自転車は、バッテリーを装着して折りたたんで持ち運びを行う方式だが、Bromptonのようにバッテリーとバッグを合わせて着脱して折りたたみを行う設計なら、折りたたみ時の車体重量が軽くなるため、良く考えられた設計だと思う。
電動アシストBromptonは、アシストは25km/hでオフになりアシスト比率が不明なので、現時点では日本国内の公道走行は不可能だろう。
Brompton非公式仕様の電動アシスト自転車が存在する
電動アシストBromptonはBrompton非公式仕様のモデルが存在する。Velosolexのようにローラーをタイヤに押し付ける方式を採用した電動アシストキットでadd-eと呼ばれている。add-eはBrompton専用のキットを開発し、折りたたみ可能を売りにしているがシートポストが一番下まで下がらず、ボトル型バッテリーにより折りたたみサイズが大きくなってしまい、Bromptonの利点である小さく折りたためる機能がスポイルされている。
Dahon CURLとBromptonを比較する時に気にするべき部分
様々な折り畳み自転車を製造しているDahonには、Bromptonみたいなデザインを採用しBromptonみたいにコンパクトに折り畳むことができ、Bromptonのコピーみたいなデザインを採用したCURLという折り畳み自転車がある。CURLは海外で販売されていてBromptonに似たデザインは、日本発売前から折り畳み自転車ファンに注目されていた。そんなCURLが2018年モデルとして日本で発売されるようだ。今回はCURLとBromptonを比較を行う時に気にしたほうがいい2つの部分を紹介したい。
CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:折りたたみヒンジ編
自分がCURLとBromptonを比較する時、真っ先に折り畳みヒンジの設計に注意したい。
多くのDAHONの折り畳み自転車で採用されている折り畳みヒンジシステムは、レバー式でワンタッチで開閉できるシステムを採用している。このタイプの利点は比較的軽い力で折り畳み時に開閉が可能で、欠点はテンション調整を行わなくてはいけないことだろう。
折り畳みを頻繁に行うと緩むためテンション調整を頻繁に行わないといけない。このテンション調整を怠るとテンション調整ボルトが破損し廃車になる可能性が高いため注意が必要だ。因みにDAHONは車種により折りたたみ部分の機構が違うため調整を行う場合は、取扱説明書を読んだほうが良い。
http://www.synapse.ne.jp/s-hara/velo/fdb_maintenance.html#lcadjust
一方、Bromptonはヒンジクランプ方式を採用しており、DAHONのようにワンタッチで開閉できる構造ではないが、シンプルで手で締め込むことによりDAHONのように工具を使用して折り畳み部の調節を行わなくていいようだ。
折り畳み部分の調整で工具を使用しなくていいのは大きな利点の一つだ。自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は折り畳み部分の調整を行うには工具が必要だが、Tern Link N8は工具を家に忘れてしまい、旅行先(伊豆大島)で折りたたみ部が緩くなってしまい恐る恐る走り、Renault ULTRA LIGHT7は何度も旅先で折りたたみ機構の調整を行っている。
Dahon Curlの折りたたみ部分はワンタッチタイプのようだが、どのような調整を行うかが気になる。またCurlは明らかにBromptonをコピーしたデザインのため、Bromptonように折りたたみ部分を交換して長期間使用できるかも調べないといけない。
CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:フレーム素材編
DAHON CURLとBromptonの違いで気になる部分にフレーム素材がある。CURLのフレーム素材はアルミなのに対して、Bromptonはクロモリと違う素材を採用している。
自分が所有している折りたたみ自転車、Tern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7の2台はアルミフレームと一般的な折りたたみ自転車に多く採用されているフレーム素材だ。この2台に乗っていて気になるのが、折りたたみ部の劣化だ。
アルミは素材特性的に柔らかく加工がしやすいのが知られている。多くの折りたたみ自転車にもアルミフレームの折りたたみ自転車があるが、折りたたみ部分が摩耗しやすいのはあまり知られていない。
自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は、執筆時点で両方共1年未満しか使用していないが、フレームの折りたたみ部を見ると既に塗装はげがあり、力がかかり摩耗しているのを実感する。
自分はKHSやDAHON Speed等のクロモリフレームの横折れ式折り畳み自転車を所有したことはないが、アルミよりも強度があるクロモリフレームのほうが折りたたみ部の摩耗が少ないのでは無いかと思う。
http://syluet.com/blog/2016/08/07/5%E5%B9%B4%E7%B5%8C%E9%81%8E%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%B32/
5年経過したBromptonのフレーム折りたたみ部の摩耗が見れる。正直Tern Link N8やRenault Ulita Light7がここまで持つかはわからない。
Dahon Curlの大きな強みとは一体何か考える
Dahon Curlの価格はネット通販を見ると税込みで20万円ぐらいのようだ。この価格はBromptonと変わらない。Bromptonは多くの実績があり情報が豊富で、車体重量もBromptonのほうが軽いようだ(Dahon Curl i8の重量は13.4kg)
Dahon Curlの強みは何かと考えたら、変速段数と折りたたみサイズだろう。Curl i8は内装8段変速を採用しBromptonよりも幅広いギア比を搭載している。
Curlの折りたたみサイズは58x54x27cm。シートチューブが短くシートポストを抜く構造のため折りたたみ時の高さがBromptonよりも低くなっている。シートチューブを短くしても高身長の人に対応するためにテレスコピックシートポストを搭載している。
Curlの折りたたみサイズで強みになるのがコインロッカーに入れることが出来ることだ。一般的な中サイズのコインロッカーの縦55cmのため、中サイズのコインロッカーに入る可能性が高い。Bromptonでギリギリ中サイズのコインロッカーに入るか入らないかのレベルだったので、Curlは中サイズのコインロッカーに入るかもしれない。代理店はコインロッカーに入れることができるか検証すべきだろう。仮に入れることができたら、中サイズのコインロッカーに入る折りたたみ自転車の中では最大サイズの車輪、多段変速機の折りたたみ自転車となり記録更新するからだ。
https://www.cyclorider.com/archives/18669
DAHON(ダホン)2018モデル Curl i8 カールi8 35周年アニバーサリーモデル 完成車
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