マンスリーアーカイブ 7月, 2018

キャノンデールからCAAD12 105とCAAD OPTIMO SORAが先行発売

キャノンデールがアルミフレームのレーシングタイプのロードバイク「CAAD12 105」、低価格のエントリーモデル「CAAD OPTIMO SORA」の2車種を先行販売した。 アルミフレームのレーシングバイク「CAAD12」は、フレーム重量1,100gを切り、キャノンデールが提唱するSAVE マイクロサスペンション機構を搭載。また、フレームは28ミリタイヤに対応し、それに伴いワイドリムを装備した。フレームサイズは7サイズ。コンポーネントはシマノ・105で、ギア比はレーサー向けの仕様となっている。CAAD OPTIMO SORAは、キャノンデールのCAAD12を意識しつつ低価格で購入できるエントリーロードバイク。CAAD12を意識し前傾姿勢で乗るレーサータイプの設計を採用。フロントフォークはコラムをフルカーボン化した。 CAAD12 105:¥190,000 フレーム:CAAD12 SmartForm C1 Premium Alloy SAVE BB30a  Di2 Ready フロントフォーク:CAAD12 BallisTec full carbon SAVE 1-1/8” to 1-1/4” steerer integrated crown race 重量:- ブレーキ:Shimano 105 ギア(前-後)Cannondale Si BB30a w/FSA rings 52/36-Shimano 105 11-30 11-speed タイヤ/ホイールサイズ: Vittoria Zaffiro Pro Slick 700 x 25c CAAD...

E-BIKEはパーツ交換すると駄目? カスタム問題を考えてみる

  https://www.youtube.com/watch?v=2MMY2rWJJk8 日本で売られている電動アシスト自転車の殆どは、型式認定というのを取得している。これは、国土交通省に申請を行うことで、電動アシスト自転車として適合していると認定する制度だ。これは電動アシスト自転車に限らず、普通自転車(一般的な人力自転車)、自動車、オートバイにもある制度だ。 この型式認定があるため、電動アシスト自転車は部品を交換するだけで違法になると噂されている。ebikejournalでは、従来どおりのカスタマイズは可能。アシストユニットを改造した場合は道路交通法違反になるとの結論を出している。 eBikeって型式認定があるからパーツの交換をすると違法?:ebikejournal これは自動車やオートバイに例えにすればわかるだろう。写真のオートバイ(ホンダ ドリームCB500FOUR)は、風防やリアキャリアを装備しており、この程度のカスタマイズなら重要機関を改造していないので特に問題にならない。しかし、操縦安定性やポジションを決めるハンドルや、環境性能や騒音が変わる社外マフラー、制動力は上がるが改造が必要なフロントダブルディスクブレーキ、排気量を上げるボアアップやエンジン換装など、重要機関を改造した場合は手続きを行う可能性があるだろう。電動アシスト自転車の場合、アシスト比とスピードが法律で定められているので、この部分を改造しなければ問題にならないと考えるのが良いだろう。 電動アシスト自転車は、型式認定を取得しなくても法律を守っていれば公道走行は可能とのこと。これは、電動アシスト自転車だけでなく、自動車やオートバイでも同じだ。実際、型式認定を取っていない並行輸入の自動車やオートバイは街中で走行している。 型式認定問題は電動アシスト自転車だけでなく自動車やオートバイが排除される危険がある ebikejournalの記事では、自転車会社があえて型式認定を取得しているのは、事故多発により法律改正で公道走行を締め出されるのを恐れているためと書いてある。仮に型式認定を取っていれば、問題が発生しても公道走行が可能という保証を得るためとのこと。 ただ、今後、小規模の店が独自に輸入して型式認定を取らず販売する可能性がある。筆者が危惧するのは、型式認定問題が電動アシスト自転車だけでなく自動車やオートバイの逆輸入車などに飛び火する危険があることだ。スピードが出ない電動アシスト自転車で型式認定問題が発生したら、電動アシスト自転車よりも遥かにスピードが出て、事故の被害が大きい自動車やオートバイも問題になるだろう。 自動車では、海外で売られている日本車を並行輸入して公道走行する場合や、ケータハム・スーパセブンなどマニアックな自動車は、型式認定を取得していない場合がある。また、日本では自動車の製作を業とする者以外の者が作る少数生産の自動車は「組立車」という型式となる。これは、光岡自動車の初期型ゼロワンの型式として有名で年間99台しか製造販売を認めていない。因みに、光岡自動車・ゼロワンは正式に型式認定を取り、350台ほど製造されたようだ。 行政との闘い―自動車メーカーになることはまったく不可能ではなかった:j-net21 sakeboyさん(@sakeboy)がシェアした投稿 - 2018年 6月月13日午前9時12分PDT オートバイでも逆輸入車と呼ばれているのは型式認定を得ていない。オートバイの逆輸入車とは日本で製造された輸出用オートバイを日本に輸入して販売すること。きっかけは第1次バイクブームで未成年による大型オートバイでの死亡事故が多発し、日本国内のオートバイメーカーが自主規制として750CC以上の大型オートバイの販売を自粛を行い(1988年にホンダGL1500ゴールドウイングが型式認定取得により撤廃)、一部の好事家達が輸出用の日本製オートバイを輸入したのが逆輸入車の始まりと言われている。70年代はカワサキ・900SuperFour(Z1)やホンダ・CBX1000、80年代はスズキ・GSX1100刀、カワサキ・GPZ900Rが有名だろう。ちなみに現在も日本独自の規制があるため逆輸入車が販売されている。 80年代バイクブームより遥かに過激な1970年代の第1次バイクブームまとめ 事故多発で規制強化は起こるかと聞かれたら、筆者は絶対起こると言う。実際、第1次バイクブームでは、1969年にCB750FOURが大ヒットして事故が多発し、僅か6年後の1975年に法律改正で400CC以上のオートバイに乗るには限定解除試験が必要となった。死亡事故が多発すれば法律は簡単に変わるのだ。 型式認定を取っていない電動アシスト自転車の保険はどうなる? 型式認定を取っていない自動車の場合、保険料が高額になる事例や保険加入が拒否される例が多いらしい。これは車種の特定が難しい理由があるとのこと。筆者が気になるのは、型式認定を受けていない電動アシスト自転車の場合、保険加入はどうなるかだ。電動アシスト自転車が普及して保険加入が厳しくなった場合、型式認定を受けていない電動アシスト自転車は、保険加入ができるだろうか?このような事を考えると、型式認定を取得していない電動アシスト自転車に乗るのはリスキーだろう。

【インタビュー】サイクリストの発着基地の店主が語る青梅の魅力

新宿から電車で約1時間。東京西部に位置する青梅駅のすぐそばに、サイクリストのための発着基地をコンセプトにした施設「サイクルハーバー青梅」がある。ベッドタウンでありながら、豊富な大自然や観光資源、サイクリングコースに恵まれている青梅市。同エリアの魅力や楽しみ方について、オーナーの村野さんに語ってもらった。 青梅市は観光地としてはどのような特徴があるのでしょうか。 ハイカーの聖地として知られている高水三山やバーベキューができる川がありますし、御岳に行くとラフティングできる所もあります。また寺社仏閣もたくさんありますし、水がきれいなので、川魚料理やお蕎麦屋など美味しいお店もあります。実際、インバウンドの人に話を聞いても、観光地として高く評価している人が多いです。一般的にはベッドタウンのイメージが強いですが、観光地としても魅力的なエリアですよ。 サイクリングでおススメするコースはありますか? 初心者向けのお薦めコースは、坂が好きな人と平地重視の人に分かれています。アップダウンに富んだコースが好きな人なら、サイクルハーバー青梅から御岳駅まで青梅線に沿って走る往復20キロのコースがお薦めです。坂が苦手で平地を重視したい人なら七福神めぐりがお薦めのコースです。もちろん坂が好き(峠好き)の人にもおすすめのコースがあります。 そんな青梅で店舗を営むサイクルハーバー青梅のコンセプトとはどういうものですか? サイクリストのための発着基地です。休憩はもちろん、自転車や荷物の預かり、汗をかいた後にさっぱりするためのシャワーや、気軽にスポーツサイクルを体験できるレンタサイクルを1,500円から貸し出したり、軽食の提供を行なったりしています。またサイクリストだけでなく、トレイルランニングやハイキングを楽しむ人も利用可能なので、気軽に休憩に来ていただければと思います。 レンタサイクルが豊富ですね。どのようなタイプが何台くらいあるのでしょう。 現在、レンタサイクルは29台あり、半分以上はロードバイクです。最初はマウンテンバイクやフルカーボンロード(Specialized S-Works)、ブロンプトンなど、手持ちの自転車9台を持ち込んで始めました。また、店舗設営の時に協力してもらった人に声掛けして、ロードバイクやマウンテンバイク、ママチャリなどを提供していただき、増やしていきました。 サイクルハーバーは、様々な所にスカイブルーを採用していますが、この色を選んだ理由は? 最初は、イエローやピンクなど様々な色を考えていましたが、青梅の空の色をイメージしたスカイブルーを選びました。サイクルハーバーオリジナルの自転車や、ジャージやパンフレットにもこのスカイブルーを採用しています。 なぜ、サイクルハーバーは青梅で開店したのですか? 場所を選ぶ時、武蔵五日市や奥多摩などを検討していました。しかし武蔵五日市には東京裏山ベース、奥多摩にはトレックリングなど競合している店舗があります。青梅にはそういった施設がなかったほか、人口減少のスピードが遅く、インバウンドの方々も多い。そのように複合的に考えて青梅を選びました。また、タイミングよくアキテンポ不動産さんからの引き合いで、理想のお店が作れました。自分自身も自転車が趣味で、高校生の頃からサイクリングをしておりました。奥多摩や名栗(埼玉県)に行く時は必ず青梅を通っていたため、ここに愛着を感じていたのもあります。 開店するとき大変だった事はありますか? 不動産屋を通して店舗を探していましたが、大家さんから「どんな商売をするのか?」とか尋ねられた時が困りました。自転車屋ではなく、サイクリストに休憩やレンタサイクルを提供する場所、と言ってもわかりにくいため、理解を得られない事もありました。 そんな中、地元の電気店が支店として営んでいた建物を紹介されました。建物の修繕は必要でしたが、気持ちよくお借りすることができました。 電気配線や水道などは地元の専門店にお願いしました。壁貼りに関してはベニアの木張りを採用。木々が多い青梅の土地柄を演出しています。サイクルハーバーの仲間となる人たちに手伝ってもらって完成させました。 2階にはロードバイクを中心として、レンタサイクル用の自転車や、お客様から預かっている自転車が置いてある。 1階には、かつてツール・ド・フランスに使われたのと同型のSCOTT CR1や、コルナゴ・マスターなど、一般的なレンタサイクルショップでは見ないのもある。 提供された自転車は、一旦メンテナンスを行う。程度が悪い物は、部品交換を行う。 ベッドタウンのイメージを持っていたのですが、青梅は観光地としてもサイクリングコースとしても魅力的な街なのですね。 そうですね。ただ、周辺に泊まる場所が少ないことがウィークポイントです。青梅駅周辺に、宿泊施設はゲストハウスしかありません。値段が安い一方で、個室でくつろいだり、ゆっくり温泉に入ったりできるような民宿が無いのも欠点だと思います。雰囲気が良いところは御岳山にある宿坊ですが、青梅駅からは離れています。 自転車に関して言うと、青梅周辺にはサイクルスタンドを設置している店舗が少ないのが気になります。スポーツサイクルは一般的にスタンドが付いていないため、簡単に駐輪ことができないので、観光施設通過してしまうのです。サイクルスタンドを常備した店を、サイクリストはリピートしますから。 では、これからさらに環境整備されていくのですね。 青梅・奥多摩に関しては、数年前からサイクリング環境の改善に力を入れています。奥多摩はレンタサイクル店のトレックリングと協力して力を入れており、武蔵五日市の裏山ベースも行政とタイアップしているとのことです。 青梅市に関しては、現市長は自転車に対して理解があります。車道に自転車通行を示すペイントなどを行い走りやすくなっているのは評価すべき所でしょう。 最後にサイクルハーバー青梅として、今後の展望を教えてください。 現在、“青梅街ゼミ”と題して、定期的に初心者向けロードバイク教室を行っています。また、マウンテンバイクのプロ選手と連携し、イベントをするなどして、スポーツサイクルの普及と同時に、ルールやマナーを守れる人たちを増やしていきたいです。さらなる夢として、地方にフランチャイズ展開して、自転車を送り本支店間で受け取れるサービスを展開したいと思っています。 自転車趣味の人だけでなく、ハイキングや青梅の観光を楽しむ人も受け入れているサイクルハーバー青梅。都心から近くて自然もあり、スポーツサイクルも気軽にレンタルできるので、青梅を観光してみてはどうだろうか。 協力:サイクルハーバー青梅 執筆:松本健多朗