マンスリーアーカイブ 7月, 2018

折り畳み自転車の折り畳みサイズを比較・まとめ【8インチ~20インチ】

折り畳み自転車の利点は車体が小さく折りたたむことで、持ち運びが簡単なことだ。しかし、折り畳み自転車といっても折りたたみ方法から車輪サイズまで沢山種類がある。そこで、日本国内で販売されている、もしくは発売予定の主要折りたたみ自転車の折りたたみサイズをまとめてみた。数値に関しては幅×高さ×奥行きで、単位はcmとなる。 20インチ 低価格な街乗り向けタイプから、高価格のスポーツタイプまで様々な種類があるのが20インチ。似たような設計を採用した折りたたみ自転車が多いが、折りたたみ時の寸法に差が大きいジャンルだ。低価格でコンパクトに折り畳める自転車が欲しいのならDahonやTernを選ぶのがベター。DahonやTernに関しては、グレードや車種によって折り畳み寸法が違う場合がある。 20インチ折り畳み自転車の中でも注目したいのがTech One Caracle-S、PATTO BIKE SC451、Tartaruga Type Sportsの3台。Caracle-Sはスーツケースに入れるのをメインにしているため、横折れ式折り畳み自転車の中では、縦方向に長い。Patto Bikeはフレームに折り畳み機構が無いが、DAHONやTernよりもコンパクトになり、この中では一番奥行きを取らない。Tartaruga Type Sportsは、折り畳みを行う時は前後輪やハンドルを外す必要があり、折り畳み自転車としては亜流とも言えるが、折り畳みサイズはPatto Bikeよりも少し奥行きが大きい数値だ。 Dahon Route:89×64×34 Tern Link N8:79×72×38 ブリヂストンサイクル Cylva F6F:83.5×72.5×44 Tech One Caracle-S:47×64.5×33 PATTO BIKE SC451:72×58×29 Tartaruga Type Sports(車輪着脱必要):73×58.5×36 モンベル・シャイデックTR-F 20:90×65×45 18インチ 18インチ折り畳み自転車でメインと言えるのは、Pacific CyclesのBirdyシリーズだろう。前後サスペンションを装備した独特なデザインは昔から人気がある。折り畳みサイズはDAHONよりはコンパクトだ。 まだ、発売前だがシクロライダーでも注目しているIrukaも。折り畳み高は48cmと非常に低く、この中では一番低い数値を記録している。Irukaの公式SNSを見ると縦置きも可能らしく、縦置き時の予想折り畳みサイズも予想値として書いておく。 Iruka:79x48x35(縦置き時は48×79×35?) Birdy Sports:72x60×34 16インチ 折り畳み自転車の中ではコンパクトな分類に入る16インチ。コンパクトに折り畳めることで有名なBromptonは、現代でも一線級とも言える折り畳みサイズだ。Dahon Curveはフレームに折りたたみヒンジがある一般的な折り畳み自転車。低価格でそれなりに小さく折り畳める。5Links2は縦折れ式のため折り畳み高は高いが、折り畳み時の横幅と奥行きが小さいため電車輪行の場面では有利だろう。 Brompton:60×58×30 Dahon Curve:73×61×34 5links2(縦折れ式):40×102×34 モンベル・シャイデックTR-F 20:80×65×45 14インチ 14インチ折り畳み自転車は、折り畳みサイズが小さい超小径車の分類に入る。有名なのがDahon Doveやルノーウルトラライト7だ。両車とも小さく折り畳めることができるのが売りだ。スポーツカー等、荷室が狭い車に積む場合数cmの違いで積める・積めないの問題が発生するため、購入時は現車確認を行うのがベストだ。OX Pecoは超小径折り畳み自転車ながら、縦折れ式のため折り畳みサイズは大きい。 Dahon Dove:63×55×30 Renault Ultra light7:69×59×33 OX...

実は自転車旅にも最適 フェリー旅行の良さと注意点をまとめてみた

自転車に限らず旅行では、陸路は新幹線・在来線などの鉄道や自動車、空路では飛行機が主流の一方、海路のフェリーはマイナーな旅行手段だ。遅くて時間がかかるため敬遠されがちなフェリーだが、上手く活用すれば意外と役に立つ旅行手段となる。今回は旅行手段として見た場合のフェリーの利点と注意点を紹介したい。 自転車旅とフェリーの組み合わせの利点 フェリーはきちんと食事を取ることができる 一般的な新幹線や在来線特急列車には、食事を取るための食堂車は無い。また、高速バスでは食事を取ることは難しい。一方、フェリーはレストランや軽食スペースがあるのが殆どだ。食事に関しては長距離フェリーだけでなく一部の短距離フェリーでも行っている所がある。例えば、桜島フェリーには「やぶ金」という名前のうどん屋がある。鹿児島から桜島まで15分と短いが乗客に好評で、現在は鹿児島中央駅前にも出店している。 桜島フェリー(参考) 長距離フェリーの食事は様々な種類があるが、多いのはバイキング形式。珍しい例を挙げると、東京~徳島~北九州を結ぶオーシャン東急フェリーにはレストランが無く、船内にある冷凍食品やレトルト食品を購入し電子レンジで温める方式を採用している。ラインナップは焼きそば、ナポリタン、キーマカレー、助六寿司、豚焼肉丼、さんまの塩焼き、エビスのいかめしなど幅広い商品がある。 オーシャン東急フェリー(参考) きちんと睡眠を取ることができる・ゆったりと座ることができる 長距離フェリーの場合、航路にもよるが様々な船室がある。豪華ホテルの雰囲気がある家族やカップル向けの個室から、一人用のビジネスホテルタイプの個室、低価格とプライベートを両立したカプセルホテルタイプの部屋、低価格重視の雑魚寝タイプまで、予算と条件に応じて部屋を選べる。 近年、フェリー業界では新しく作られた新造船が増えている。新造船では低価格の雑魚寝タイプの部屋でも仕切りやカーテンを採用する船が増えている。船によっては雑魚寝タイプを廃止して、カプセルホテルタイプの部屋を一番安い船室にする所もある。 新潟~佐渡などの距離が短いフェリーでは、就寝用の船室が無く、雑魚寝タイプや座席タイプが多い。新幹線や在来線特急等の鉄道や高速バスと違うのは、ゆったりと座ったり胡座をかくことができる。また、船内を移動して気を紛らわすこともできる。 風呂やシャワーがある 長距離フェリーは宿代わりにもなっているので、一般的に風呂がついている。夜行高速バスにはトイレはあっても風呂やシャワーは無いため、ゆったりと過ごすのならフェリーのほうが有利だ。 フェリーの欠点はスピードとフェリーターミナルが都市部から離れていること フェリーのわかりやすい欠点はスピードだ。例えば大阪南港~新門司港までを運行する名門大洋フェリーは12時間40分と長時間乗船する。また、フェリーターミナルは都市から離れている所が殆どだ。そのため移動時間に余裕を持って動かないといけない。 フェリーに乗る場合は輪行かそのまま乗るかどちらがいいか フェリーに乗船する時、自転車を分解して袋に入れる輪行か、自転車を分解せず車両甲板に入るかどちらかの方法で自転車を入れる必要がある。 輪行の利点は大型荷物扱いで載せることができ、車両扱いよりも料金も安いことだ。ただし自転車を載せる時は歩いて載せないといけないため、その分の負担が体にかかる。 車両甲板に載せる時の利点は、自転車をそのまま載せることができるので自転車の分解の必要がないことだ。ただ、車両甲板に入る時はグレーチングがあるため注意が必要だ。特にタイヤ幅が細いロードバイクや小径自転車は不安定になりやすいので、輪行袋に入れたほうが安心だろう。 非日常だけでなく、動くホテルとして使うことができるフェリー フェリーにはスピードが遅い欠点があるが、鉄道や高速バスと比較してゆったりと過ごすことができる利点がある。筆者は時間が十分ある旅をしていた時、積極的にフェリーを使い、船内で過ごして休息を取っていた。 ただ、航路に関しては少なくなりつつあるようだ。日本長距離フェリー協会を見ると、長距離フェリーの航路は大阪~九州航路や、新潟~北海道航路が多い。一方、東京発のフェリーは東京~徳島~北九州航路のみ。関東から北海道に行く場合は大洗から乗船しないといけない。少々寂しい状況となっているが、ゆったりと過ごすことができる船旅は、鉄道や高速バスとは違う楽しみがあるので、時間に余裕があったら楽しんではどうだろうか。 自転車をそのまま載せられるフェリー一覧 東海汽船(大型客船のみ):東京・横浜~利島・新島・式根島・神津島航路/東京~三宅島・御蔵島・八丈島航路 受託手荷物として載せられる。御蔵島は自転車持込不可。 https://www.tokaikisen.co.jp さんふらわあ:大阪⇔別府航路・神戸⇔大分航路・大阪⇔志布志航路 特殊手荷物としてそのまま乗船可能 https://www.ferry-sunflower.co.jp/

NESTOが安田大サーカス団長がクロスバイクで1日200キロにチャレンジ動画を公開

https://www.youtube.com/watch?v=82DMZOlrTSE NESTOが「クロスバイクLIMIT 2で1日にどこまで走れるか」をチャレンジしたスペシャルムービー「LIMIT 200」を2018年7月4日(水)に公開した。自転車芸人でトライアスロン年代別世界選手権代表を目指している「安田大サーカス団長」の安田さんが、伊香保温泉で有名な群馬県渋川市を早朝に出発し、東京湾に沈む夕日を見るために日没までに千葉県浦安市を目指してサイクリングする内容だ。距離は200キロで、使用する自転車はクロスバイクのNESTO LIMIT2。税抜き5万円以下のクロスバイクでコストパフォーマンスが高いことで知られている。 https://www.cyclorider.com/archives/21827 クロスバイクで1日200kmや300kmを走ることはできるか? クロスバイクで1日200kmは、自分に合わせた仕様なら慣れた人にとっては難しくなく、1日300キロ24時間ぐらいならいけるだろう。ただし、ハンドルなどの部品を交換しないのなら、ポジション調整程度で1日200kmはそれなりにしんどい。特にフラットハンドルを握る時に手首をねじる状態を長時間続けるのがつらいのだ。 クロスバイクで長距離走行できる一例を挙げると、写真下のEscape RXWのオーナーは、東京→新潟320kmを19時間30分で走った記録がある。 筆者も1日300キロを20時間以内に走ったのは何回かある。最初はロードバイクで行ったが、それ以降はすべてカスタムしたクロスバイクで行っている。1日300キロ24時間と、のんびり走るのなら、アップライトな乗車姿勢で体調不良でも胃に負担がかからない自転車が楽だからだ。もし、今から1日で東京から三国峠を越えて新潟(320km)まで行ってこいと言われたら、グラベルロードのDiverge E5ではなくカスタムしたクロスバイク(Escape RX4)を選ぶだろう(タイヤは両方ともグラベルキング28Cを装着したと仮定)。 NESTO LIMIT2が長距離走行が比較的有利なのは、舗装路走行を重視したスピードクロスというジャンルと、税抜価格48,000円と安価ながら比較的良い部品がついていることだ。一般的に安価なスポーツサイクルを購入したら、タイヤとブレーキは交換するのが普通と考えていたが、NESTO LIMIT2はこの法則を無視している。ブレーキはシマノ製(BR-T4000)で、ブレーキレバーとシフトレバーが別体式で調整が比較的自由。そして、一番の利点はタイヤがマキシス・デトネイターフォルダブルと良いタイヤがついていることだろう。 タイヤは乗り物の中でも唯一地面に設置している非常に重要な部品で、タイヤに拘らないマニアは自称マニアだと思っていい。筆者は2017年に佐渡1週する前の準備で、魔が差してしまいEscape RX3に低価格タイヤを装着してしまった。試しに10kmほど試走したら、乗り心地の悪さに耐えられなくなり、タイヤをパナレーサー・グラベルキングに取り替えることとなった。因みに、この時は出発12時間前のため大慌てで交換した。NESTO LIMIT2に装着されているマキシス・デトネイターフォルダブルは、1本4,000円クラスと高価なタイヤで乗り心地が良く、一般的な5万円クラスの自転車には装着されない。最初からこのぐらいのレベルのタイヤが装着されていたら、長距離走行も楽だろう。 http://nestobikes.com/info-media/180704_limit200_challenge/