年間アーカイブ 2017

JR東日本のサイクルトレイン「B.B.BASE」が凄い所とは何か

東京と房総半島を結ぶサイクルトレイン B.B.BASEが2018年1月6日から運行を開始すると発表した。自転車を分解せず鉄道に積むことができるサイクルトレインは少しずつだが増えている、小規模の私鉄が採用している事例が多いが、JRでもJR四国・宇和海の一部列車でもサイクルルームが登場するなど、良い方向に動いている。乗車は全席旅行商品のため予約が必要だ。 http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/osirase/cycletrain/uwakai_cycleroom.pdf サイクルトレイン B.B.BASEが凄い部分は、JRの中で本格的なサイクルトレインだということ。自転車を積むのなら多くのサイクルトレインが行っているが、自転車を積むことができる台数は少ないのが殆どだ。例えばJR西日本の観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」には自転車積載スペースがあるが、スペースは8台のみで岡山~高松、岡山~琴平、尾道~岡山(上り)では利用できない。今回のB.B.BASEは自転車を99台積載することができる。日本のサイクルトレインの中でも、ここまで多くの自転車を積載できるサイクルトレインは珍しいと思う。 https://www.jr-odekake.net/navi/kankou/lamalledebois/ 注意点としてはサイクルラックに積載可能な自転車は制限がある。スペック表を見ると折りたたみ自転車、マウンテンバイク、ママチャリやシティサイクル、電動アシスト自転車の積載はできないと思っていいだろう。期待されている電動アシストスポーツサイクルが普及しても、B.B.BASEには積載できないようだ。この部分は次代B.B.BASEに期待したい。 http://www.jreast.co.jp/chiba/bbbase/

ミニバンタクシーが広がれば自転車生活が広がると思う理由

街中を走っているタクシーといえばセダンタイプが一般的だが、2017年現在、タクシー専用車を販売しているトヨタ・日産にはセダンタイプのタクシー専用車は存在しない。トヨタ・ジャパンタクシー、日産・NV200タクシー共にミニバンタイプのタクシーとなっている。 http://toyota.jp/jpntaxi/ https://biz.nissan.co.jp/SPECIAL/NV200TAXI/ ミニバン型タクシーに近い形と言えばイギリスのロンドンタクシーが有名だろう。トヨタのジャパンタクシーはロンドンタクシーに似た形状だが、乗降性を追求しながら頭部のスペースを広くし、運転席に座ってもボンネットを見えるようにしないといけない・景観に合うように保守的なデザインを採用したので、ワンモーションフォルム(ボンネットとAピラーが続いた形状)はできないのを考えると、ロンドンタクシーに似せないようにするのは難しいだろう。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC 因みにコンセプトカーとして、ミニバンタクシーを提案した会社がある。イタリアのイタルデザイン社はアルファロメオ・ニューヨークタクシーという次世代タクシーを提案している。 http://www.italdesign.it/project/new-york-taxi/ この時代のイタルデザインは、ミニバンの元祖と言えるコンセプトカー「ランチア・メガガンマ」を発表している。商用車シャーシのワンボックスカーとは違い、2000~2500CCエンジンを搭載した乗用車のランチア・ガンマの屋根を高くし、居住空間を向上したメガガンマは多くの会社の乗用車デザインに影響を与えているだろう。メガガンマに限らず、70~80年代のジウジアーロのコンセプトカーは、コンセプトカーというよりも預言車に近く、4ドアスポーツカー(ランボルギーニ・マルコポーロ、マセラティ・メディチ等)モダンデザインのレーサーレプリカオートバイ(MVアグスタ・2代目350S)、ミニバンタクシー(アルファロメオ・NYCタクシー)などを見ると、この時代のイタルデザイン社はいかに先見の明があるのかがわかると思う。 http://www.italdesign.it/project/megagamma/ ミニバンタクシーが広がれば、自転車生活が広がると思う理由 NV200タクシーやジャパンタクシーが、アルファードやノアなどの従来のミニバンタクシーと違うのは、通常のタクシーとして使用されるのを想定した設計ということだろう。従来のミニバンタクシーは、多人数乗車を目的とした利用に限定した使い方が多く、通常の街中でもあまり見ない。NV200バネットタクシーやジャパンタクシーはセダン型タクシーと同じ使い方を目的としているので、従来のミニバンタクシーよりも普及するだろう。 NV200タクシーはスーツケース4つを縦置きで積むことができ、ジャパンタクシーはスーツケース2つを横置きで積むことが可能なので、輪行袋に入れた自転車を積むことができる可能性は高い。タクシーに輪行袋を積むことができたら、観光や自宅に帰る場合などに役に立つだろう。このようなタクシーが普及したら、サイクリングの可能性が大きく広がるだろう。 NV200タクシーやジャパンタクシーは、車椅子を乗せることができる、室内が広くて楽に乗ることができる、沢山の荷物を積むことができるなどの様々な利点があるため、普及するのは確実だ。通常の日常生活や観光だけでなく自転車生活を送る人にも恩恵を受けることができるだろう。

Speed Falcoと対極の折りたたみ自転車 Dahon International Speed D8 Street

日本で売られているDAHONには、アキボウ取扱のDAHONと武田産業・シナネンサイクル取扱のDAHONインターナショナルの2種類がある。アキボウ取扱のDAHONは、日本市場向けの専用モデルが多く、HorizeやSpeed Falcoなどの特徴的なモデルが多いのに対し、DAHONインターナショナルは、汎用性が高いモデルが多かったが、2018年度モデルから中価格のドロップハンドルモデル「Visc Pro」などが登場した。 Dahon Internatiolには、似たような名前がついているが実際には違う設計のモデルが存在する。Speedシリーズは、アキボウ取扱モデル「Speed Falco」は、20インチの中でも車輪径が大きくタイヤが細い451規格を採用し、舗装路のスピード走行に振ったモデルとなっている。 【ご予約受付中】DAHON(ダホン) Speed Falco "スピード ファルコ" 2018モデル 【送料無料】【防犯登録無料】 折りたたみ自転車 フォールディング 20インチ12月4日入荷予定 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる 一方、Dahon Internationalの「Speed D8 Street」は、20インチの中では車輪径が小さいが、太いタイヤが多くある406規格を採用。標準装備されているタイヤは2インチとマウンテンバイク並の太さだ。 http://dahon-intl.jp/products_2018/speed_d8.html   【2018年モデル】【送料無料】DAHONHorize(ホライズ) posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる アキボウ取扱のDahonで似たモデルといえばHorizeがある。Horizeとの違いは、Horizeはアルミフレームで汎用性が高い規格を採用し、ディスクブレーキ化などのカスタムが容易なのに対して、Speed D8 Streetはフレーム素材がクロモリで前輪ハブの規格が折りたたみ自転車用で、ディスクブレーキ化ができない等Horizeと比較するとカスタムしにくいことだろう。