HPベロテクニック、3輪リカンベントEバイク「デルタTX」を発表 高い利便性とチョッパーのデザインが融合

フランクフルト・アム・マインに本拠地を構える自転車メーカー、HPベロテクニックは6月13日、新型電動スクータートライク「デルタTX」を発表した。

乗り降りのし易さと快適なシートが特徴のこの新型車両は、スクータートライクとしては一風変わった外観を持っている。その背景には、同社が開発したレーシングスポーツトライクの技術とデザインが組み込まれていると謳っており、その産物として登場したのが、全年齢層が楽しめるライフスタイルチョッパーとのことだ。

デルタTXは、シニア世代向け三輪車のコンセプトを新次元に引き上げることを目的として開発され、都市部でのクルージングやショッピングなど、様々なシチュエーションでその性能を発揮する。また、チョッパー独特のカジュアルなライディングポジションを楽しむことも可能だ。

リアトライアングルにはスプリングを配置して軽量かつ安定した乗り心地を実現。また、数分で3つのパーツに分解可能な構造で、運搬時にも便利なのが特徴だ。アルミフレームと幅広タイヤによる安定性と信頼性、そして最大25kgのペイロードに対応する後部プラットフォームキャリアも装備している。

HPベロテクニックのマネージングディレクターであるポール・ホランツ氏は、「デルタtxは、交通の危険を感じる人々やスポーティすぎると感じる人々にとって、魅力的な代替品となる。」と新型車両の開発について述べている。また、ホランツ氏は、「デルタtxがHPベロテクニックの3輪デザインの哲学を変えるものではなく、魅力的なデザインと考え抜かれた技術、そして確かな乗り心地を両立させることで、新たなユーザーグループにアピールすることを目指している。」と語っている。

デルタtxの分割式構造は、シートを取り外し、ハンドルバーとメインフレームを分解することで数分でパーツに分解可能であり、モーターやバッテリーはフロントセクションに固定されているため、運搬時にはハンドルバーに取り付けられた荷物ラックに収納できる。また、低重心設計により多くの荷物を積載可能で、後輪の間には広々としたスペースが確保され、標準的なドイツのビール箱さえも収納できる。さらに、オプションのバッグホルダーやハンドルバーバッグ、トレーラーヒッチを追加することで、さまざまな荷物の輸送が可能だ。

そして、デルタTXはHPベロテクニックが長年にわたり開発してきたシート技術も活用しており、エルゴメッシュとエルゴメッシュプレミアムのメッシュシートが搭載されており、シートの調整や個々の背中の形状にも対応可能だ。また、旋回インジケーターなどのアクセサリーも取り揃えられている。

デルタTXは、ブルーフラッシュとスパークリングアイアングレーの2つのカラーバリエーションで、2024年初頭から5990ユーロ(日本円で約91万7000円)で販売される予定。日本での展開は不明となっている。

関連リンク

関連記事

編集

Eバイクや電動アシスト自転車、自動車、アクティビティなどを紹介しているWebメディア。「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自動車がよくわかる本」が好評発売中。

当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

spot_img
spot_imgspot_imgspot_img