椿本チエインの3輪Eバイク「多目的e-Cargoコンセプト」 タタメルバイクで有名なICOMAが開発した電アシの魅力とは?

5月12日から13日に開催されているBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。今回は、椿本チエインのブースでは3輪Eバイク「多目的e-Cargoコンセプト」を紹介する。椿本チエインは、1917年にチェーンメーカーとして創業し、搬送システム、モビリティ、モーションコントロールなどの事業を拡大しており、多種多様な機械部品や自動車部品を手掛けているのが特徴。同社は世界シェアナンバーワンの産業用チェーンや自動車エンジン用タイミングチェーンシステムを代表とする技術力を売りにしている。

同社は長期ビジョン2030で「人にやさしい社会の実現」「安心・安全な生活基盤の構築」「地球にやさしい社会の創造」を目指しており、新商品や新事業の開発に力を入れています。「多目的e-Cargo」は、その取り組みの一つとのこと。

多目的e-Cargoのコンセプトは『誰もが気軽に乗れる多目的電動自転車』で、開発にあたっては、タタメルバイクで有名なICOMAが開発を行っている。

カーゴバイクには、2輪から4輪まで様々なのがあるが、多目的e-Cargoは、前1輪、後ろ2輪の3輪タイプを採用。このタイプではブリヂストン、パナソニック、ヤマハ発動機の3輪電動アシスト自転車が存在するが、椿本チエインの多目的e-Cargoは、これらモデルと比較して、直線的な車体デザインを採用しておりシャープで若々しいデザインを実現している。 車体サイズはハンドルに関しては、折りたたみハンドルを採用しており車載を行うのも便利だろう。

車体サイズは不明だが、ブリヂストン、パナソニック、ヤマハ発動機の3輪電動アシスト自転車が小柄な車体なのに対して、多目的e-Cargoは、大手3輪電動アシスト自転車よりは大柄で、スポーツ自転車などを乗っている人には一般的なサイズに感じる。ハンドル高は高めで、ハンドル高の下限はもう少し下げてもいいかもしれない。写真のモデルのディスプレイはシマノ・STEPSを採用しているが、走行用プロトタイプで実際にどのモーターを装着するのかは不明とのことだ。多目的e-Cargoの特徴と言えば、釣り竿やゴルフバッグなどの長物を簡単に運ぶことができること。このような長物を運ぶのは厄介だが、多目的e-Cargoはサドル後部に”枠”を装着することで、長物を運びやすくしている。シンプルだが非常に合理的だ。

ブレーキは3輪共にディスクブレーキを採用。後輪の構造は恐らく独立懸架の可能性がある。大手の3輪電動アシスト自転車の殆どが、後ろ2輪はサスペンションが無いため、路面の凹凸で車体が不安定になるという欠点があるが、多目的e-Cargoが独立懸架を採用しているのなら、走行性能は期待できるだろう。

多目的e-Cargoはあくまでもコンセプトモデルだが、車体を見る限りでは、外観だけでなく中身も凝っており期待できそうだ。多目的e-Cargoの想定価格に関しては、椿本チエイン側は不明とのこと。ただ、Bosch Active Line Plusモーターを搭載したTern HSD P9が443,300円なのを考えると、構造からして450,000円から500,000円スタートになる可能性がある。

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