救急車として注目されているE-Bike アメリカの事例を紹介

日本では電動アシスト自転車は通勤や街乗りだけでなくレジャー用として注目されているが、海外では、狩猟や軍事行動で使用するためにE-Bikeを活用する所が出ている。

出典:https://www.policepowerbikes.com/fire-rescue/ 以下同

今回、海外事情で紹介するのは救急車としてE-Bikeを使用する方法だ。アメリカでなぜ、救急医療サービスでE-Bikeを活用するのかと言うと、素早く救急医療を行うため。このような救急用E-Bikeは、大規模なイベントや野外集会、混雑した都市部といった従来の救急車では到着に遅れる場合でも、E-Bikeはより低コストでより迅速な対応を可能にするソリューションとなる。医療機器などに関しては、単輪または二輪のトレーラーで牽引することで解決する。

救急用E-Bikeを提供するRECON POWER BIKESは「救急用E-Bikeは自動車やSUV、サイド・バイ・サイド・ビークル(複数人乗車できる多用途四輪車でATVに近い)よりも幅広い環境で何役もこなし、徒歩の救急隊員と同じ環境で、より速く対応することができます」と謳っており、EMSバイシクルチームは、このような課題に対する答えとして人気を博しているとのこと。

自転車救急プログラムは、全米の大都市から小さな町まで広がっており、繁華街、空港、緑道など交通量の多い場所に毎日配備されているフルタイムのチームもあるとのこと。ほとんどのチームはパートタイムで、特別なイベントや特有な対応が必要な問題に使用することがあり、毎週末に派遣されるチームもあれば、年に1、2回しか派遣されないチームもあるようだ。

また、同社はE-Bike用ストレッチャーも用意している。この移動式担架は、多機能で折りたたみ可能な全地形対応型担架であり、様々な地形や条件のもとで負傷者をより早く、より簡単に移動させることができるよう設計されていると謳っている。交換可能なタイヤシステムは、素早くタイヤを交換することができ、様々な路面や地形に素早く移動する能力を提供する。また、二つ折りのフレームは、素早く折りたたんで簡単に収納できるキャリーケースにもなる。

人間工学に基づいたデザインは、レスポンダーが直面する様々な身体的・医学的条件に対応するため、複数のポジションに調整することが可能だ。センターバランスホイールと伸縮式プルハンドルの組み合わせにより、一人で360度の操作性と敏捷性を実現し、患者を迅速に安全な場所へ移動させることができる。

フレームは、特許取得済みのヘッドパネル、センターパネル、フットパネルの3つのパネルで構成。各パネルは、T-6航空機用アルミニウム管と円形の通気孔を持つ溶接サポートパネルでフレーム化されている。高強度スチール製ヒンジジョイントは、3つのパネルを連結し、複数の運搬位置に調整することができる。そして、ヘッドキックスタンドとフットキックスタンドを伸ばせば、患者用簡易ベッドになり、ヘッドパネルやフットパネルの下に素早く折り込むことができるので、移動式ストレッチャーとして展開することが可能だ。

因みに電動アシスト自転車の法律は、日本の法律では最大出力制限無し、アシスト比制限あり、アシスト可能速度時速24キロまでと決められている。欧州仕様の場合は定格出力250W、アシスト比率制限なし、アシスト可能速度時速25キロまで。アメリカの場合は州にもよるが、最大出力750Wまで、アシスト比率制限なし、アシスト可能速度時速32キロまでとなっており、州によっては親指でスロットルを操作しても大丈夫な場合もあるため、アメリカの法律では電動アシスト自転車は電動モペットの感覚に近い。日本国内で運用する場合は、自転車ではなく原動機付き自転車扱いで、法に準じた仕様に変更する必要がある。

オートバイと比較して軽量で取り回しがよく、スピードもそれほど出なくて誰でも運転できるE-Bikeは、トレーラーも活用することで、救急車を補完することができるようだ。

関連リンク

RECON POWER BIKES https://www.policepowerbikes.com/

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