スペイン・モロッコで行われるE-Bikeのアドベンチャーレース「E-Bike Desert Challenge」を解説

自転車レースといえば、順位を争うコンペティションが多いが、E-Bikeレースでは順位を争う以外に、完走を重視するアドベンチャーラリーも存在する。今回紹介するE-Bike版のダカールラリー「E-Bike Desert Challenge」も、その1つだ。

2022年2月から3月にかけて開催された「E-Bike Desert Challenge 2022」ではスペインを7日間かけて走るアドベンチャーラリー。

「E-Bike Desert Challenge 2023」は2回開催される予定。スペインでは2022年12月31日から2023年1月6日まで、モロッコでは2023年3月19日から25日まで。E-Bike Desert Challenge MoroccoはTuareg Rallyと同時期に開催される予定。

ナビゲーションは、ラリーのようにロードブックとトリップマスターで行う。どちらもロードブックのアプリとして提供されます。その他、GPSアプリ、Whatsapp、Komootを搭載したスマートフォンが必要。また、通常のGPSでも可能。

パドックでの宿泊(キャンプ)、食事は参加費に含まれる。また、キャンプではなく、ホテルの一室での宿泊もできる。

参加費はモロッコステージの場合、1週間のファンタスティック・ルート、競技(毎日6ステージ、4-7時間、バッテリー交換のための途中降機に、時刻の記録とコースの監視を二重、ピックアップカーとオフロードカーによる復旧チーム数名のリカバリー、パドックでの朝食・夕食、パドック泊(キャンプ)、バイクシャトル、パーソンシャトル、医療支援、SPOT衛星追尾システムレンタル等が含まれて1750ユーロ。

オプションも用意されており、キャンプではなく、ホテルでの宿泊(2人部屋)7回は360ユーロ。レンタルバッテリーに関しては、最安値がボッシュ パワーパック400Whの場合1日20ユーロで7日間使用すると140ユーロ。Bosch インチューブバッテリー(パワーチューブ)625Whの場合1日30ユーロで7日間使用すると210ユーロ。他にも、ドイツヘロルトシュタットからモロッコまでのE-Bike輸送などのオプションサービスも用意している。

レギュレーションに関しては3つのレーティンググループを用意。バイク25はアシスト速度時速25キロまで制限で、バッテリー容量は最大1900Wh、ヘルメット+プロテクター着用が必要となる。

また、モロッコステージではバイク25+とバイクオープンのクラスを用意。バイク25+はアシスト速度時速25キロ以上で、バッテリー容量は最大2100Wh、フルフェイスヘルメット+プロテクター着用が必要。バイクオープンは最大出力2000W(2kw)モーターで、バッテリー容量は最大2400Wh、フルフェイス+プロテクター+アーマー着用が必要となる。

バッテリーに関しては運営者に渡して、途中で交換することが可能。しかし、経験上でリュックサックに予備バッテリー入れて持ち歩いた方が、バッテリーの容量を最適に使えるので、戦略的に有利とのこと。バッテリーの充電は、夕方、ホテル内のコンセントやアウトドアキャンプにある団体の非常用電源装置で充電する。

レースと言えば、順位だけを争う事が多い中、E-Bike Desert Challengeのように、レースだけでなく、ゴールを目的としたアマチュア向けのアドベンチャーラリーというレースイベントは、日本でE-Bikeレースを行うにあたり参考になるかもしれないだろう。

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