土曜日, 1月 16, 2021
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「E-Bike」VS「人力スポーツ自転車」 ロードバイクやクロスバイクは生き残る事ができるか

1993年、ヤマハは量産車世界初の電動アシスト自転車「PAS」を発売し、モビリティの流れを大きく変えた。一番影響を受けたのは、原動機付自転車(50CC)で、最終的に原付市場を破壊した。これにより、日本の原動機付自転車(50CC)市場は、80年代のトラバント、ヴァルトブルク、FSO、アフトヴァース等、共産主義国家の自動車ラインナップを彷彿とさせる状況になってしまった。

E-Bike/電動アシスト自転車は原付きやオートバイを殺すか

 

そして欧州を中心に流行しているE-Bikeが、日本にも入りつつある。電動アシスト自転車よりもナチュラルなフィーリングを採用したドライブユニットを採用したE-Bikeは、原動機付自転車ユーザーよりも高所得層を狙うことで、一気に花開いた。BoschやShimano、Yamahaの一流メーカーのE-Bikeユニットを積んだE-Bikeは「自転車型パワードスーツ」と言えるモビリティに進化している。そんなE-Bike旋風の中、従来のロードバイクやクロスバイクは衰退するのだろうか。

衰退するスポーツ自転車の特徴は”重い自転車”と”乗りにくい自転車”

E-Bike の登場で衰退する自転車の特徴を挙げるとするならば、”重い自転車”や”乗りにくい自転車”だろう。”重い自転車”というのは、車体重量が重い自転車の事。車体が重いと加速が悪く、キビキビとした発進ができないだけでなく、持ち上げるのも難しくなるため、自転車の良さがスポイルされてしまう。

Riese und Muller Homage 2011(出典:Internet Archive r-m.de)

重い自転車の一例を挙げるとすればトレッキングバイクだ。日本では殆ど普及していないトレッキングバイクは、ドイツを中心に普及している自転車で街乗りやサイクリングを楽しむための自転車。写真のようにフルサスペンション、フェンダー、車体と一体のリアキャリア等を装着したモデルもあり、このようなタイプだと、車体重量は20kgを超える場合もある。ここまで来ると、もはや人力自転車にするのがおかしいと思えるほどだ。実際、2011年では人力自転車だったRiese und Muller HomageはE-Bike化され、人力モデルは消滅。重い人力自転車とさらに重いE-Bikeなら、さらに重いE-Bikeを選んだほうが楽しく走れるため、E-Bike化は当然の判断だろう。

Riese und Muller Homage 2020(出典:https://www.r-m.de/)

因みに、Rise And Mullerは人力自転車に関しては折りたたみ自転車の「Birdy」以外はE-Bikeしかラインナップしていない。Riese und MullerのE-トレッキングバイクは、独創的な物が多くあり、その中でも、Superdeliteは、乗り心地とトラクション向上のためのフルサスペンション、実用性も重視するためのリアキャリアとスタンド、長距離走行のための500Wh×2のデュアルバッテリーと、オートバイのようなE-Bikeも用意している。トレッキングバイクやカーゴバイク等の重い自転車はE-Bike化が避けられないだろう。

Riese und Muller Superdelite(出典:https://www.r-m.de/)

”乗りにくい自転車”はスポーツサイクルに乗ったことが無い人や、初心者にとって乗りにくい自転車の事。多くのロードバイクは、前傾姿勢がキツイ、ギアが重すぎて漕ぐのが大変、タイヤが細すぎて不安定などの問題があり、購入しても辞めてしまう事が少なくない。

Specialized Turbo Cleo SL(出典:specialized.com

それが、E-Bikeだとモーターの力で発進、坂道などをアシストしてくれるため、未経験者や初心者が挫けそうな場面でも挫けないで走りきれるだろう。また、タイヤを太くしたり、前傾姿勢を緩くし乗りやすい設計に変更しても、快適なサイクリングが楽しめる。将来の自転車バイヤーズガイドでは、スポーツ自転車未経験者はE-Bikeを薦める時代が来るだろう。

人力スポーツ自転車が生き残る条件は”軽さ”と”折りたたみ”

重い自転車でも快適に走る事ができ、従来の人力スポーツ自転車よりも乗りやすさを追求できるE-Bike。人力スポーツ自転車が生き残るには”軽さ”と”折りたたみ”の2つで生き残るしかないだろう。

軽さというのは、当然ながら車体重量の事。E-Bikeはモーターとバッテリーを装着したお陰で、従来の人力自転車よりも重い。特に長距離走行を行うために大容量のバッテリーを装着したモデルは車体重量18~19kgは当たり前の物が多い。自転車はクルマやオートバイとは違い、車体を持ち上げてクルマに積んだり、家の中にしまう事が多いため、車体が軽いというのは重要だ。また、平地を快適に走る場合、E-Bikeではアシスト規制を超えた速度で走る事が殆どだ。法律では10km/hを超えた場合、24km/hに向かって逓減を行うため、24km/hに達するとアシストを停止する必要がある。人力自転車で快適に走行できる場所ではE-Bikeのアシストは弱い、もしくは効かない場合が多くあるだけでなく、24km/h以上の速度を出そうとしても車体重量が重いため、アシストが作動しない領域では加速が悪い。

Yamaha YPJ-C(出典:yamaha-motor.co.jp

ヤマハ・YPJ-RやYPJ-Cのように、超小型バッテリーを搭載することで、人力自転車のようなハンドリングと、アシストが切れても人力で加速しやすいE-Bikeもあるが、このようなE-Bikeはバッテリーが小さいため航続距離が短いため、E-Bikeらしい楽しみ方はできない。

iruka(出典:iruka.tokyo

テンションシルク

もう1つの折りたたみは、折りたたみ自転車の事。E-Bikeはバッテリーやドライブユニット等を搭載するため、車体設計にある程度のゆとりが必要だが、折りたたみ自転車は構造的にゆとりが少ない物が多く、バッテリーやモーターの搭載で問題になる事がある。また、バッテリーやモーターを積むと、自転車が重くなり、折りたたんだ状態での移動が難しい。競技用自転車や軽量自転車、折りたたみ自転車など、人力自転車の利点を活かした自転車はE-Bikeと共存するだろう。

22世紀にはE-Bikeは消滅して人力自転車が君臨するかもしれない理由

筆者は、E-Bikeを「モーター付き自転車」ではなく「自転車型パワードスーツ」と考えている。これは、一流メーカーのE-Bike用ドライブユニット(Bosch Performance Line CX、Shimano STEPS E8080、Yamaha PW-X)を搭載したE-Bikeに乗った時、人間の筋肉に同調するかのようなアシストをしてくれるため、このような考えに行き着いた。特にBosch Performance Line CXのeMTBモードは、乗り手の思うがままにアシストを制御し、日本のE-Bikeシーンに新たな扉を開けたと言っても良い。

そして、これら「自転車型パワードスーツ」と言えるE-Bikeに乗っているうちに、このような未来予測が浮かんできた。

「遠い未来、人間はE-Bikeではなくパワードスーツを着て人力自転車に乗るかもしれない。」

電動アクチュエーターや人工筋肉などの動力を使用し、外骨格型や衣服型等のプロダクトがあるパワードスーツは、2020年現在、軍用での研究や介護や製造などの現場で使う物がメインで、発展途上のジャンルだ。防衛装備庁が開発しているパワードスーツは、動画によると4km/hの歩行で2時間の使用が可能のため、本格的な実用化に関してはまだまだ先だろう。

しかし、パワードスーツでサイクリングを行う時代が絶対来ないとは言えない。例えば、飛行機やロケットは100年で全く別物と言えるほど進化している。飛行機は1903年にライト兄弟が初飛行を行い、50年も経たずにジェットエンジンを使い最高速度1000km/hを超え、100年後は空の旅が当たり前になった。ロケットも同じく1903年に「宇宙旅行の父」と言われるコンスタンチン・エドゥアルドヴィッチ・ツィオルコフスキーが、ロケット工学に関する論文を発表し、70年も経たずに人類が月に踏み入れた。現実的なクルマにしても、90年代に発表したトヨタ先進安全実験車(ASV)に搭載されている機構は、2020年では実現可能な技術や実現されている物ばかりだ。このような歴史を見た限り、技術的な進化があれば家庭用パワードスーツは非現実的とは言えないだろう。

参考)トヨタ先進安全実験者(ASV):https://www.denso-ten.com/jp/gihou/jp_pdf/26/26inJ.pdf

仮に、家庭用パワードスーツが実用化されたら、E-Bike用ドライブユニットを製造している会社はどうなっているのか?恐らく、これらの会社はサイクリングに耐えうる家庭用パワードスーツを製造し、今のE-Bike業界と同じく世界中で家庭用パワードスーツの覇権争いを行っているだろう。

E-Bikeは遠い未来の「パワードスーツ」を自転車を通して触れる事ができるモビリティだ。この記事を読んだ人は、Bosch Performance Line CX、Shimano STEPS E8080、Yamaha PW-Xを搭載したE-Bikeに乗って、その意味を確認してほしい。

文:松本健多朗

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メンテナンスフリー自転車「アルミス・Rich」を解説

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真夏のサイクリング対策に 汗が目に入らないヘッドバンド等まとめ

サイクリングの夏対策で有効な物の1つがヘッドバンド。しかし、ヘッドバンドは汗を吸収するスペースが少ないため、付けていてもすぐに汗でびっしょりと濡れてしまう。筆者が現在使用している、HALOというヘッドバンドは、汗が目に入らないというヘッドバンドだ。汗が目にはいらない理由は、ヘッドバンド自体が吸汗速乾素材を採用しているのと、ヘッドバンド内側にあるシリコン部分が汗を受け止め、左右に流れて目に入らないようにしているようだ。 https://www.youtube.com/watch?v=h-hgtLJaXXY HALOのヘッドバンドは様々な種類がある。筆者が選択したのはHALOV ヴェルクロという、マジックテープタイプのモデル。着用して1日中、走行した事があるが汗が目に入らなかった。 良い所は、ヘッドバンドの素材自体が、汗を非常に吸収する素材なので、汗でびっしょりしない。その辺で売られているタオル地のようなヘッドバンドだと、半日走るだけで汗でびっしょりと濡れてしまい非常に不快だが、このヘッドバンドにはそのような不快感が無い事だ。また、シリコン部は汗が目に入るのを防ぐためにあり、汗が目に入る不快感が無いため効果はあるだろう。バンド部分もゴムの部分も肌触りは良く、長時間使用しても違和感はない。予想以上に汗が目に入らないので、不快感が抑えられて走るのが気持ちいい 欠点は、ゴムの部分がでっぱているため、ヘッドバンドを外すと肌にゴム部分の跡が残る。気になる人は、跡が見えないようにサイクルキャップやバンダナを携帯しよう。 幾つかの欠点はあり、ヘッドバンドとしては高価だが、汗で散々苦しめられたので個人的には「買い」の一品だ。 真夏サイクリング対策用ヘッドバンド等まとめ HALO 汗が目に入らないヘッドバンドブランドとして有名なHALO。ヘッドバンドからスポーツキャップ、はちまきまで様々なのを用意している。 Halo バンディット/Halo バンディット JP 汗や湿気の吸収・速乾性に優れたHALOラインナップ最薄手の生地「ドライライン・ファブリック」を採用。JPモデルでは、輪のサイズを微調整し、日本人特有の頭の形にフィットする設計のようだ。 Halo II プルオーバータイプ 帽子やヘルメット下にも装着できるヘッドバンド。 HALOV マジックテープタイプ ヘルメット下に装着できるマジックテープタイプのヘッドバンド。筆者が使用しているのはこのタイプ。 Nike スウッシュスポーツヘッドバンド2 ランニング等で使う人もいる細めのヘッドバンド。  

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