【自転車漫画】折りたたみ自転車で行く四国うどん巡りの旅(#チャリと来た)

筆者は北海道、関東、中部、近畿、中国、四国、九州エリアを自転車旅行した事がある。その経験から考えて、日本で自転車旅をするのなら関西エリアは美味しい地域の1つだろう。琵琶湖、淡路島、小豆島と気軽にサイクリングを楽しめる場所があり、新幹線やフェリー(四国オレンジフェリー)を使えば、あの「しまなみ海道」に行くことも可能だ。

#チャリときた。で、折りたたみ自転車を使った自転車旅漫画で知られているさえこ(@rinkosaeco)さんの場合は、折り畳み自転車+鉄道で四国を楽しんだようだ。今回の漫画「チャリと電車で! うどん屋さん巡り in 香川」では、大阪から四国の香川県に行き、うどん等を楽しむ内容となっている。

関西から四国に行く方法は様々あるが、この漫画ではフェリーを使ったようだ。行きは神戸発高松行きのジャンボフェリーに乗船したとのこと。作者にとって初めてのフェリーらしく、船内を探検したり船から明石海峡大橋を見たりして、楽しんだようだ。

今回の旅行のメインは、香川県名物のうどんを巡る旅。香川県観光協会の公式サイトやジャンボフェリーで「うどん県」と書くほど、観光名物となっているうどん。この漫画では自転車と電車を活用することで、6か所のうどん屋巡りをしている。店によって様々なうどんがあるのがわかり、これだけでも香川県に行きたくなるだろう。

香川県の観光と言えば「うどん」ばかり注目されているが、うどん以外の観光もある。四国八十八箇所第八十五番札所の五剣山八栗寺や、八栗寺に行くためのケーブルカー「八栗ケーブル」といった昔ながらの観光名所から

瀬戸大橋記念公園にある瀬戸大橋タワーで景色を眺めたり、さぬき産業工芸館 サン・クラッケで香川県の特産品やおみやげが購入できるとのこと。うどん+香川観光を楽しむ自転車旅漫画が見たい方は「#チャリときた。」の「チャリと電車で! うどん屋さん巡り in 香川」からどうぞ。

四国うどん巡りを気軽に楽しむためのヒントを紹介

今回の漫画で四国うどん巡りに興味を持った人もいるだろう。筆者もその1人だ。今回紹介されたエリアは公共交通機関やレンタサイクルが豊富で、時間さえあれば気軽に楽しめる。そこで、今回は本州⇔四国間の公共交通機関と、レンタサイクルを紹介したい。

本州(和歌山・神戸・岡山)から四国(高松・徳島)まで行く方法は?

本州(和歌山・神戸・岡山)から四国(香川・徳島)に行くには、様々な方法がある。

ジャンボフェリー

一つ目はフェリーを使う方法。主に神戸⇔高松のジャンボフェリー、和歌山⇔徳島の南海フェリー、岡山県の宇野⇔高松間の四国フェリーと3つの航路がある。この漫画ではジャンボフェリーと南海フェリーが登場した。

 

ジャンボフェリー

神戸⇔高松ジャンボフェリーは乗船時間4時間以上と長いため、席のラインナップが豊富。椅子(自由席/指定席)・じゅうたん席(自由席)、女性専用椅子/じゅうたん席と好みに合わせて選べる。また、深夜便(下り1便・上り1便)なら、個室シングルベッドルームも利用可能で、寝台列車のように安心して寝ながら移動することも可能。男性用風呂や、売店、「伊吹島のいりこ」入りの名物「フェリーうどん」も食べられる。

南海フェリー

和歌山⇔徳島間を運行する南海フェリーは、ジュータン席・椅子席・4人掛けテーブル席・ビジネスコーナー・グリーン座席指定席があり、ベッドルームは無い。飲食関係は売店と自販機コーナーのみとシンプル。乗船時間は約2時間と短く、一部時間帯には南海電車と接続しているため、交通の便の良さもある。

参考:実は自転車旅にも最適 フェリー旅行の良さと注意点をまとめてみたから(新潟フェリーターミナル)

自転車でフェリーに乗船する時に問題になるのが、自動車やオートバイのようにそのまま乗船するか、自転車を分解/折りたたみ状態にして袋に入れる「輪行」状態で乗船する方法がある。これはどちらにも利点と欠点がある。

そのまま乗船する方法で問題になるのが、乗船する時だ。筆者は何度か自転車でそのまま乗船したことがあるが、乗船するまで待たされる事が多く、スロープの路面が凸凹で運転しにくい事が多かった。特に後者に関しては車輪が小さい小径車では躓きやすいため注意が必要だ。その一方で、自転車を折りたたんだり分解する手間が無いため簡単に乗船できる。

参考:実は自転車旅にも最適 フェリー旅行の良さと注意点をまとめてみたから(東海汽船)

一方、自転車を分解・折りたたんで袋に入れる輪行で船内に入れる方法は、自転車をそのまま積む場合より安い料金で載せる事ができる。欠点は持ち運ぶ必要があるのと、船から降りた時に自転車を組み立てる必要がある所だ。スポーツ自転車を分解して袋に入れた「輪行」状態では1kmも歩けない。一般的なフェリーターミナルは鉄道駅から離れている事が多い。そのため、船から降りたら自転車を組み立てて数キロ走り、駅についたら自転車を分解して袋に入れるロスタイムがあるのだ。

フェリーにそのまま積むか輪行するかに関しては一長一短があるが、輪行袋は持っていったほうが良いだろう。お盆の繁忙期に乗船した時、窓口で輪行を薦められた事例(佐渡汽船)や、フェリーよりも速い高速船やジェットフォイルでは輪行でしか受け付けない場合があるからだ。

快速マリンライナー

本州から四国に行く方法の2つ目が鉄道。今回の漫画では鉄道で四国に渡らなかったが、瀬戸大橋を通る鉄道に乗車する方法もある。岡山⇔高松間は快速マリンライナーがあるため、手軽に乗車できる。

  • 岡山⇔高松(JR四国「特急・しおかぜ、うずしお、南風、快速・マリンライナーなど」)


参考:輪行や自転車積載が可能な高速バス/路線バスまとめから(バスタ新宿)

3つ目は高速バス。高速バスは輪行可能な路線が少なく、自転車旅で使うにはマイナーな存在だ。西日本⇔四国の高速バス路線に関しては、本四海峡バスとJR四国高速バス「観音寺エクスプレス」で輪行ができる。

本四海峡バスは、折り畳み自転車を輪行袋に入れた場合は可能。自転車積載料金は無料でバス1台につき5台載せることができる。JR四国高速バスの観音寺エクスプレス号に関しては、輪行袋に入れた自転車の積載が無料。バス1台に対しての積載台数は、4列シート車両の場合は2台、3列シート車両の場合は1台となる。どちらも条件があるため事前に確認をお薦めする。

  • 京都・大阪・神戸⇔淡路・徳島(本四海峡バス 折りたたみ自転車のみ)
  • 神戸・大阪⇔坂出・観音寺(JR四国高速バス「観音寺エクスプレス」)

よくあるご質問|本四海峡バス株式会社

JR四国バス|観音寺エクスプレス号、なんごくエクスプレス号で「自転車積込み&事前予約サービス」開始

香川エリアのレンタサイクル/シェアサイクルを紹介

この漫画を見て香川うどん屋めぐりをやってみたいが、折りたたみ自転車やスポーツ自転車を持っていない人も少なくないだろう。また、これらの自転車を持っていても、自転車を持ち込むのが大変な人もいるだろう。

そこでお薦めしたいのがレンタサイクル。今回の漫画で登場したエリアには、数多くのレンタサイクル/シェアサイクルがあるのだ。例えばJR坂出駅とJR宇多津駅近くにはレンタサイクルがある。

高松市内なら市営の高松市レンタサイクルがある。市内7か所にレンタサイクルがあり、24時間で200円と廉価でレンタルできる。シェアサイクル「Hello Cycling」に登録しているのなら、anabukiシェアバイクも注目だ。電動アシスト自転車がレンタルでき、レンタルポート数も多いため、幅広い場所で貸出・返却が可能だ。

スポーツサイクルを借りたいのなら、ジャイアントストア高松のレンタサイクルが良いだろう。GIANT製ロードバイク(CONTEND)とクロスバイク(GRAVIER)と、女性ブランド「Liv」のクロスバイク(GRANME)がレンタルできる。

ジャンボフェリー・フットバス利用のお客様・同行者限定だがジャンボフェリーもレンタサイクルを行っている。1日300円で最大3日間までレンタル可能だ。

漫画で登場した場所まとめ

内容に関してはWeb上のデータから抜粋

日の出製麺所

  • 住所:香川県坂出市富士見町1丁目8−5
  • 営業時間:11:30~12:30
  • URL:http://www.hinode.net

宇夫階神社(うぶしな)

宮武うどん

  • 住所:香川県高松市円座町340-1
  • 営業時間:9:30~15:00(定休日 水曜日)
  • URL:http://miyatakeudon.com/

八栗寺

おか泉

  • 住所:香川県綾歌郡宇多津町浜八番丁129-10
  • 営業時間:11:00~20:00
  • URL:https://www.okasen.com/

いきいきうどん 坂出北IC店

食べログによると閉店

瀬戸大橋タワー

さぬき産業工芸館サン・クラッケ

うるし工房 嘉吉

  • 住所:香川県高松市松福町2丁目3-7
  • 営業時間: 10:00〜18:30(定休日 第1/第3 日曜日)
  • URL:http://www.kakichi.jp/

ざいごうどん わら屋

  • 住所:香川県高松市屋島中町91番地
  • 営業時間:年中無休
    12~2月 10:00~18:30
    3~11月 10:00~19:00
    土日祝・年末年始9:00~19:00
    ※ラストオーダーは閉店30分前
  • URL:https://www.wara-ya.co.jp/

作者のWebサイト/Twitter/過去漫画の紹介はこちら

【自転車漫画】「#チャリと来た」(旧名ぶらり輪行女子)シリーズまとめ

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