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エンデュランスロードの発展形
舗装路を高速走行するためのロードバイクには様々な種類がある。前傾姿勢がキツく高速走行重視のレース用ロードバイクだけでなく、乗車姿勢を少しだけ緩くしタイヤを少し太くすることで、楽に長距離走行できるのを特徴としたエンデュランスロードバイクがある。 一部の会社ではエンデュランスロードバイクの発展型として、グラベルロード化を行うブランドが登場した。例えば、FELTのグラベルロード「VRシリーズ」は、かつて存在したエンデュランスロードバイク「Zシリーズ」の後継モデルとして登場した。Zシリーズは、前傾姿勢が緩い乗車姿勢に細いタイヤを装備し、エンデュランスロードバイクと言える物だった。これがVRシリーズになると、クロスバイク並の太さ(35ミリ幅相当)のタイヤを入れることができ、アクセサリーを装着するための台座を装備するなど、実用性も重視している。 このようなエンデュランスロードバイク発展型は、現在流行しているグラベルロードと比較すると、太いタイヤが装備できない。一方、細いタイヤが装着できるように細いリムを採用している。例えばGT GRADEは23ミリ~35ミリ幅のタイヤが装着可能なのを売りにしている。筆者のSpeciaized Diverge E5は「主流のグラベルロード」で、30~42ミリまでのタイヤが装着可能だ。その一方、ロードバイク並の細いタイヤは装備できない。ロードバイク発展形のグラベルロードは細いタイヤをメインに装着し、舗装路重視でロードバイク風味を求める人に向いているだろう。- FELT VRシリーズ
- GT GRADEシリーズ
- GIANT ANYROADシリーズ
主流のグラベルロード

- Specialized Divergeシリーズ
- FELT BROAMシリーズ
- Cannondale Topstoneシリーズ
- Jamis Renegadeシリーズ
- FUJI JARIシリーズ
アドベンチャーツーリングタイプ
グラベルロードスタイルよりも低速走行向けにし、より荒れた道を走れたり、沢山の荷物が積めるグラベルロード。頑丈なフレームやホイール、マウンテンバイクに近いほど太いタイヤなどグラベルロードよりもハードな使用を想定している。前傾姿勢は緩いモデルが多く、ツーリング用自転車の印象が強い。マウンテンバイクで旅行していた人のための代替にも使えるだろう。- Specialized AWOLシリーズ
- BREEZER RADARシリーズ
モダンランドナースタイル

出典:https://www.breezerbikes.jp/2019/product/doppler.html
フランスのツーリング自転車のジャンルとして知られているランドナー。古典的な部品をランドナーは衰退し僅かながら存在している状況だ。しかし、一部の会社では最新の設計を採用し、クラシック風テイストを採用した「モダン・ランドナー」が登場している。これらモダン・ランドナーは650Bホイールを採用した物が多く、服が汚れない泥除けを装備しているのが特徴。また、高価格モデルではフロントライトを採用したのもある。 グラベルロードバイクのジャンルに入れるかどうか疑問に思う人もいると思うが、12ミリスルーアクスル規格やディスクブレーキなどグラベルロードを意識した設計を採用しているため、参考として入れておく。- Breezer Dopplerシリーズ
- MASI SPECIALE RANDONNEUR