かつては自動車でしか行けなかった本土最南端の佐多岬とはどういう所?

旅行の予定を立てる時、様々な事を頭に思い浮かべながら予定を決める必要があるが、一番考える事と言えば目的地だろう。目的地を決める時、テーマを決めて目的地を決めるのが一般的だが、その中でも比較的ポピュラーなのが最北端や最南端といった日本の端を目指すのが挙げられる。その中でも本土最南端にあるのが鹿児島県の佐多岬だ。この佐多岬、現在は公共交通機関で行けない場所になっているのはあまり知られていない。今回はそんな佐多岬について紹介したい。

かつては自動車しか走ることができない道として知られていた佐多岬ロードパーク

鹿児島県南大隅町にある佐多岬は、鹿児島県を中心に観光事業などを行う岩崎グループが道路の建設を行い、1964年に私有有料道路「佐多岬ロードパーク」が開通した。佐多岬ロードパークは、佐多岬に行くことができる貴重な道として知られているが、長らく自動車専用道路のため自転車や歩行者の通行が禁止されていた。そのため、自転車や徒歩で日本を旅する人にとっては、様々な思いがある道としても知られている。

佐多岬ロードパークが開通することにより、佐多岬周辺の観光開発が進むことになったが、時代が進むにつれて佐多岬ロードパークの通行量は減少するようになった。2004年頃には岩崎グループ側は経営難を理由に佐多岬ロードパークの休止の検討を行う事となった。佐多岬ロードパークが閉鎖された場合、佐多岬に行くことが不可能になり、佐多岬ロードパークの途中にある集落の生活道路が無くなる問題が発生するため、地元の町との協議が行われた。最終的に南大隅町側が道路等を譲渡、購入を行い佐多岬ロードパークの閉鎖は阻止された。

かつての佐多岬ロードパークは、現在は全区間が南大隅町の町道佐多岬公園線となり、無料で自動車、自転車、歩行者の通行が可能となっており、自転車や徒歩で本土最南端に行くことができるようになっている。

公共交通機関を使用しながら佐多岬に行く方法を解説

2017年現在、佐多岬は展望台公園のリニューアル工事を行っており、御崎神社境内の先から旧展望台跡地までの歩道の通行が不可能となっている。鹿児島県のWebサイトによると、展望台公園のリニューアルは平成30年度中の完成を目指しているが、具体的な時期は未定との回答がWebサイトに載っている。

鹿児島県/佐多岬における通行規制について

展望台公園がリニューアルされた時、佐多岬に行きたいと思う人は多いと思うが、ここで問題になるのが交通機関だ。今では自転車や歩行者でも自由に行くことができるようになった佐多岬だが、2018年1月現在、定期運行されている公共交通機関を使用して佐多岬に行くことは不可能となっている。かつては、佐多岬ロードパーク入口と佐多岬駐車場を結ぶバスが運行されていたが2006年に廃止された。

公共交通機関をできるだけ使用して佐多岬に行く場合、最初は鹿児島からJR九州の指宿枕崎線を使用して指宿枕崎線に乗り、指宿まで南下するのがベストだ。指宿枕崎線には鹿児島中央駅~指宿駅間で運行している観光特急列車「指宿のたまて箱」が運行されており、最近流行の観光列車に興味がある人は「指宿のたまて箱」を乗車するのも1つだ。

指宿のたまて箱は、薩摩半島に伝わる竜宮伝説をテーマにした装飾を施した特急列車。駅に到着すると「たまて箱」をイメージさせる演出や南九州産の杉材を使用した内装、海側の席は外を向いた設計にすることで海を眺めるようにした車内や、いぶたまプリンや指宿温泉サイダー等を販売する車内販売等、観光列車に相応しい内容を持っている。

特急 指宿のたまて箱 | JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線~

縁結びで有名な知林ヶ島や、浴衣を着て砂に埋まって温まる砂むし温泉で有名な指宿から佐多岬に行く場合、2つの方法がある。1つは指宿からレンタカーを借りて山川まで運転し、山川からは大隅半島の根占を結ぶカーフェリー「フェリーなんきゅう」に乗る方法。2つ目は指宿から大隅半島の根占を結ぶ「高速船 なんきゅう10号」に乗り、根布でレンタカーを借りて佐多岬に行く方法の2種類がある。

フェリーなんきゅう | 山川と根占を繋ぐ “海の国道” フェリーなんきゅう。もう一つの大隅と薩摩の架け橋 高速船 なんきゅう10号。是非ご利用下さい。

指宿からレンタカーを借りてフェリーに乗る場合、観光地の指宿はレンタカー会社が多いため、レンタカーを選べることができる利点があるのに対し、指宿からフェリーのりばの山川まで6kmの距離を走る時間や、高速船「なんきゅう10号」と比較して2倍以上かかる所要時間50分という時間、車両運賃が必要になる問題がある。

指宿から高速船「なんきゅう10号」に乗り、大隅半島の根布でレンタカーを借りる方法の利点は「フェリーなんきゅう」よりも速い所要時間20分で根占に到着することができる、根占でレンタカーを借りることで安価に佐多岬に行くことができる利点がある。欠点は「高速船 なんきゅう10号」には自転車しか載ることができない、根占にあるレンタカーは根占港にある1軒しか存在せず、レンタカーの車種も軽自動車「N-ONE」しか無い問題が存在する。

レンタカー 根占 南大隈 + ホンダレンタカー かのや +(根占港近くに存在するレンタカー)

本土最北端で有名な宗谷岬は稚内駅からバスで行くことができるのに対して、公共交通機関で行くことが不可能な本土最南端の佐多岬。そのため宗谷岬と比較するとマイナーな場所だが、南国らしい景色は宗谷岬とは違う雰囲気を感じることができるだろう。

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