人気のコンパクトミニバン「ホンダ・フリード」「トヨタ・シエンタ」に自転車を載せる方法まとめ

ファミリーカー=ミニバンとなっている現代、大小様々なミニバンが売られている。その中でも、全長4mクラスで3列シートを装備したコンパクトミニバンは、車体が小さいので扱いやすく、燃費も良いため、多くの人に支持されている。

コンパクトミニバンの中でも、人気を2分しているのがトヨタ・シエンタとホンダ・フリードだ。どちらも、同じくコンパクトな車体で、7人乗れる3列シートモデルと、2列シートモデルをラインナップし、ガソリンタイプとハイブリッドタイプの2種類を用意している。この手のミニバンで気になることの1つといえば自転車積載性能だ。コンパクトミニバンは、ステーションワゴンのように屋根が低いわけではないが、車体全長が短いため自転車を容易に積載するのはギリギリなのが多い。

今回、コンパクトミニバンで知られているトヨタ・シエンタとホンダ・フリードに自転車を載せる方法があるか調べてみた。

トヨタ・シエンタの場合

出典:https://toyota.jp/sienta/

トヨタ・シエンタの場合、3列シート車は6人乗り、7人乗りがあり、2列シート車は5人乗りのみのラインナップ。3列シートモデルは6人乗り、7人乗りともほぼ同じシートアレンジを採用している。3列シートは補助席に近いが、床下に収納できるのが特徴だ。

3列シートシエンタの場合

3列シート仕様のシエンタは、2列目、3列目を収納することで自転車を積むことが可能だ。カタログ写真や動画では、車輪を外すこと無く2台のマウンテンバイクを積んでいる。コンパクトミニバンは車体全長が短いため、ハンドルを斜めにして入れているが、このサイズのミニバンで、スポーツ自転車を2台入れられるのは合格だろう。後席を床下に入れる関係で、フリードと比較すると床がデコボコしているので、気になる人はその辺を比較しよう。

2列シートシエンタ(FUNBASE)の場合

カタログ写真では、26インチマウンテンバイクの車輪を外さず2台積載可能のようだ。しかし、ラゲッジスペースのデッキを低くしている状態だったため、車体の揺れで自転車が動きやすい可能性があるだろう。ラゲージデッキサイド両側にはユーティリティホルダーが装備されているので、販売店装着オプションのユーティリティフックやシステムバーと組み合わせれば、自転車を安心して固定できるかもしれない。2列シートのFUNBASEはフラットな床を採用しているので自転車を積んだ状態の安定性が高いのも特徴だ。

ホンダ・フリードの場合

出典:https://www.honda.co.jp/FREED/

ホンダ・フリードの場合、3列シート車は6人乗り、7人乗りがあり、2列シート車は5人乗りのみのラインナップとなっている。荷物スペースがフラットなのが利点で、欠点はシートタイプによって特徴があるということだ。

6人乗りフリードの場合

pic_captain_slide_03
出典:https://www.honda.co.jp/FREED/

2列目が左右独立している6人乗りタイプの場合、自転車を積載するには3列目を畳み、2列目を前方に移動させる必要がある。この方式は、初代フリードの6人乗り仕様と同じで、個人的には初代シエンタのようなチップアップシートの採用を期待していたが、変わらなかったようだ。自転車の積載は2列目のウォークスルー部分の隙間に前輪を入れれば、自転車1台なら車輪を外さなくても載せられる可能性がある。自転車を複数積載するのなら車輪を外す必要があるだろう。

7人乗りフリードの場合

pic_tumble_slide_03
出典:https://www.honda.co.jp/FREED/

2列目がベンチタイプの7人乗りタイプの場合、自転車を積載するには2列目・3列目を畳む。この方式は、初代フリードの7人乗り仕様と同じだ。写真では自転車の車輪を外さないで1台積載している。写真の自転車はクロスバイクタイプの自転車で、車体が大きいマウンテンバイクや一般車の積載に関しては、事前に確かめるのがベストだ。

フリード+の場合

pic_seat_arrange_03
出典:https://www.honda.co.jp/FREED/

フリードスパイクに変わって新たに登場した5人乗りのフリード+。これは、NBOX+のように荷室にボードが付き、車中泊が容易になるなどの特徴がある。

フリード+で自転車を積載する場合は、2列目を畳み荷室のボードを使用すれば、車輪を外さなくても自転車を積載できるようだ。写真ではロードバイクを積載しているが、車体サイズは小さく身長165cm以下の人向けのモデルに見える。大きい車体の場合はハンドルやサドルの位置が上がるので、入れることが難しい可能性もあるだろう。また、マウンテンバイク等のオフロード用自転車は設計的にロードバイクやクロスバイク等のオンロード用自転車よりも車体が大きくなるため、天井にハンドルやサドルが接触するかもしれない。

自転車を積む場合、床の位置が高いため持ち上げるのに少し苦労する可能性がある。単純に持ち上げるのが難しいのではなく、上にはバックドアがあり左右には内装がある。車内に傷をつけないように気をつけないといけなく、自転車の出し入れには苦労する可能性は高い。実際に自転車を積載する場合は、天井にハンドルやサドルが接触する可能性や出し入れについて考えたほうがいいだろう。ラゲッジスペースの床下には広い荷物スペースが用意されているので、そこにヘルメットやバッグが置けるのは利点だ。

自動車に自転車を積む場合、カタログの写真だけではわからない事が沢山ある。もし、自転車の積載を重視して自動車を買う場合は、実際に自動車ディーラーに寄ることをお薦めする。できれば実際に自転車が積めるのがベストだ。

関連記事

編集

Eバイクや電動アシスト自転車、自動車、アクティビティなどを紹介しているWebメディア。「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自動車がよくわかる本」が好評発売中。

当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

spot_img
spot_imgspot_imgspot_img