マンスリーアーカイブ 11月, 2016

14インチ折りたたみ自転車 RENAULT ULTRA LIGHT7とDAHON DOVEを比較する

14インチ折りたたみ自転車で、有名なモデルの1つがRENAULT ULTRA LIGHT7。車体重量7.4kgと軽量ながら税抜き価格6万円と安価に買え、有名な自転車で知られている。 RENAULT ULTRA LIGHT7のライバルの1つと言えば、DAHON DOVEだろう。 DOVEは2017年モデルから正式ラインナップで登場した14インチ折りたたみ自転車で、車体価格は税抜き価格で51,000円とULTRA LIGHT 7よりも安い。その一方で車体重量は8.8kgと重い。車体は軽いが値段は高いULTRA LIGHT 7と、車体は重いが値段は安いDAHON DOVE。値段以外に何が違うのかをまとめてみた。 折りたたみサイズの違い RENAULT ULTRA LIGHT7の折りたたみサイズは690×330×590mm。DAHON DOVEの折りたたみサイズは630×300×550mmと、DAHON DOVEのほうがコンパクトとなっている。折りたたみサイズを重視するのならDAHON DOVEだろう。 ポジションの違い ULTRA LIGHTはDOVEよりも折りたたみサイズが大きいが、その一方で、サドルからハンドル間までの長さはDOVEよりも長い。折りたたみ性能を重視するモデルが多い14インチ折りたたみ自転車では、比較的大柄な人でも乗れる。DOVEは折りたたみ性能を重視しているため大柄な人が乗る人にとってはやや窮屈だ。 フロントキャリアブラケットの違い DAHON DOVEはフレームにブラケットが装着されている。ヘッドチューブに装着されているブラケットのおかげで、フロントキャリアを装備することができる。フロントキャリアはフレームに装着するため、ハンドリングに影響が与えにくい利点がある。一方、ULTRALIGHT7には装備されていない。 細かい部品の違い RENAULT ULTRA LIGHT7は、軽量化を行うため、細かい部品の質感が高い。一番の違いはクランクで、ULTRA LIGHT7はCNCで作られたクランクを装備している。細かい部品はRENAULT ULTRA LIGHT 7のほうがよく見えるが、シートポストに関してはDOVEは通常のシートポストを採用しているのに対し、ULTRA LIGHT7は溝付の特殊なシートポストを採用している。ただ、サイクルモードで聞いた時、フレームに溝付シートポスト用のシムを入れているらしく、シムを外すと通常のシートポストを入れることができると言っていた(要確認) ULTRA LIGHT7とDOVEを選ぶのなら、軽さ重視ならULTRA LIGHT7。コンパクトさ重視ならDOVEだろう。両車とも利点と欠点が違うのでよく考えて購入しよう。 https://www.cyclorider.com/archives/14926 https://www.cyclorider.com/archives/17032 https://www.cyclorider.com/archives/16347 RENAULT(ルノー) ULTRA LIGHT 7 ホワイト AL-FDB140 【ウルトラ7 超軽量7.4kg 超小型 14インチ折りたたみ自転車 最軽量クラスモデル登場】 前後Vブレーキシステム搭載 大型クランク採用 高さ調整機能ステム搭載 フロントクイックレリーズハブ 11260-1299posted with カエレバ RENAULT(ルノー) Amazonで調べる楽天市場で調べるYahooショッピングで調べる DAHON...

ロードバイクの走りにMTBの安定性を持った至高の公道用ロードバイク Cannondale SLATE

ワイズロード東大和に行った時、CannondaleとKhodaa-Bloomの試乗会が行われていた。Khodaa-Bloomのクロスバイクはワイズロードで前回試乗したことがあるので、Cannondaleのクロスバイク「Quick4」に試乗した後、感想などを話していたら、Cannondale SLATEが置いてあるのに気付いた。前から興味があったSLATEだが試乗できるらしいため(ワイズロード東大和のサイトには書いてなかった)SLATEに試乗してみた。 至高の公道用ロードバイク Cannondale SLATE Cannondale SLATEは、見ただけではマウンテンバイクにドロップハンドルを装着したのか、ロードバイクに太いタイヤを装着したのかよく分からない自転車だが、自分が試乗した限りでは、ロードバイクに太いタイヤを装着した自転車だと感じた。 SLATEは今までの自転車にはない不思議なロードバイクとなっている。SLATE APEX1を除くフロントフォークは、キャノンデール独自のレフティを採用しており、サスペンションは僅か30ミリしか動かない。形はごついレフティフォークは、アウターレッグにカーボン素材を採用しているため見た目とは裏腹に軽量で、サスペンションフォークがあるとは感じさせない。 一番安価なSLATE APEX1はアルミ製リジッドフォークが装着されている。サスペンションフォークが装着されないのは恐らく価格。SLATE用サスペンションフォークは、フロントフォークだけで15万円以上するらしい。リジッドフォーク仕様のAPEX1を買った後にサスペンションフォークを新たに装着するのは考えないほうがいいようだ。 公道でのポテンシャルは競技用ロードバイクよりも遥かに高い。公道では舗装路の荒れたデコボコがあるが、タイヤが細いロードバイクやクロスバイクだと、大きい振動や跳ねてる感覚を体に伝えながら通過するが、SLATEの場合、タイヤ幅が42ミリと太く、荒れた舗装路のでこぼこをいなして快適に通過することができる。 これがスリックタイヤのマウンテンバイクなら普通だが、SLATEは42ミリと太いタイヤを装着しているのに走りはロードバイクみたいに走れるのが凄い。ユーザーインプレッションでは、ロードバイクと比べると少しもっさりしていると意見があるが、個人的な意見としてはロードバイクの範疇に入ると思う。恐らくEscape RXよりは速く走れるだろう。 車輪径は650Bを採用しているが、42ミリという太いタイヤを採用しているので、実質的な車輪径はロードバイクとほぼ同じ直径(700×23C)になっているとのこと。じっさいに走らせた感覚もロードバイクと変わらないハンドリングだった。これがKONA SUTRA LTDのように29インチマウンテンバイクサイズになると、鷹揚な感覚でロードバイクみたいに素早いハンドリングは望めないと思う。 Cannondale SLATEを一言で表すと「至高の公道用ロードバイク」だろう。日本の普通の道に殆ど存在する舗装路全般、砂利道を快適に走ることができる自転車だと感じた。 自分の自転車考を一気に変えたCannondale SLATE SLATEは自分の自転車の考えを一気に変えた1台だ。通常の自転車の考えは舗装路でスピードを出すのなら、タイヤを細くして振動や荒れた道は我慢しないといけなく、太いタイヤを履いたら、スピードを出して走るのを我慢しないといけない考えが一般的だ。 ところがSLATEは、太いタイヤを履いているのにロードバイクみたいにスピードを出せて、荒れた路面も気にしないで走れてしまう。公道サイクリングレベルでも舗装路の高速走行と荒れた路面の安定性を両立はできないと考えていたので、SLATEの試乗は今まで自分の自転車考を一気に変えるほどの衝撃を受けた。(因みにJAMIS RENEGADE EXILE、KONA ROVE ST、KONA SUTRA LTD等のグラベルロードに試乗した時はそのような感覚はなく、自分の想像通りの自転車だと思った)SLATEは公道用ロードバイクの基準点になる自転車だろう。  

不思議な感覚で乗れるキックボード形自転車 LOUIS GARNEAU SK8

ルイガノブランドの自転車は、お洒落なスポーツ自転車だけでなく、実験的な自転車をラインナップしている。LGS-SKシリーズもその一つで、キックボード風の小径自転車という変わったモデルとして知られている。 登場初期はシマノ・サイバーネクサスという自動変速機が装備されていたモデルがあったが、その後は内装変速機仕様のみ売られている。また子供用モデルもラインナップされている。 アルミ素材を採用したキックボード風の独特のフレーム形状は、非常にまたぎやすい。フレームにはステップも装備されている。 ブレーキは、前後ともテクトロ製Vブレーキを採用している。ブレーキの効きに不満はない。 ギアはシマノネクサス内装8段。漕がなくても変速できる内装変速はSKシリーズにはぴったりだ。内装8段変速は通常の3段変速仕様よりも軽いギアがあるため、長い距離もそれなりに走れるだろう。タイヤは、20×1.95と太いタイヤを採用している。 あらゆる意味で不思議な感覚なLOUIS GARNEAU SK8 フレームの形からして、ママチャリのようにスピードが出ないような雰囲気を持つSK8だが、フレームがガッチリしていて、乗った感じはスピードが出ないママチャリではなく、スポーツ自転車の感覚で乗っていた。 独特の超低床フレームはステップのお陰で、キックボードのように足で蹴って走ることができる。またサドルを低くして乗り、惰性走行の時はステップ部に足を置くこともできるが特に利点はない。限界まで跨ぎやすくした低床フレームのため、普通の自転車では思い浮かばない最低地上高が気になってしまう。フレームと地面が近すぎるのでオフロード走行は無理だと思う。 チェーンステー長は295ミリと非常に短い。そのためペダルの踏む位置に依ってはチェーンステーをぶつけることもある。 非常に短いチェーンステーでアップライトな乗車姿勢だと体重が後輪に極端にかかる問題が起きそうだが、SK8にはこのような感じはなかった。恐らく異様に立ったシートアングルで、アップライトな乗車姿勢でも後輪に荷重がかかりにくいようにしているのではないかと思う。SK8のシートアングルは通常の自転車では採用されていない77度という角度を採用している。これはトライアスロンの自転車に採用されているレベルのシートアングルだ。 異様に立ったシートアングルのためか、ペダルを漕ぐ時は踏み込むよりも回転でくるくる回すのが向いているように感じた。そのため上半身はママチャリ気分なのに、下半身はロードバイク気分でクルクルとペダルを回すこととなる。 安定性は基本的に高いが、前輪がチョコマカ動きたそうにしているがフロントフォークが抑えているような雰囲気を持っている。マウンテンバイク並に太いタイヤを採用しているため、段差なども比較的強いと思う。 LOUIS GARNEAU SK8は使い方が非常に限定されている街乗り自転車だ。ママチャリと比べたら長距離は走れるが、スポーツタイプの自転車と比較すると車体重量は14kgとやや重く、タイヤはマウンテンバイクに近いぐらい太めで、フレームの形状からして長距離走行する雰囲気がない。SK8を買うのなら汎用性は考えないほうがいいだろう。 ルイガノ(LOUIS GARNEAU) 2016 LGS-SK8 ミニベロ20” イエロー 16LG-SK-05 posted with カエレバ ルイガノ(LOUIS GARNEAU) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる