マンスリーアーカイブ 11月, 2016

安楽なクロスバイク「LOUIS GARNEAU TR1」と「GIANT Escape RX」を比較する

ルイガノのクロスバイクの中では長く売られているTR1。Escape RXなど現在主流となっているスピードクロスとは対象的なトレッキングバイクタイプのクロスバイクとなっている。 このようなトレッキングバイクタイプのクロスバイクはサスペンションが装備されている物が多い。TR1のサスペンションはクロスバイク用の50ミリフォークを採用している。このサスペンションフォークはマウンテンバイクよりも稼動域が短く柔らかい。悪路の高速走行よりも、歩道の段差に対応するためのサスペンションだ。 ギア比はクロスバイク用のギア比でスピードが出るギア比から、軽いギアまである。ブレーキは前後ともVブレーキで十分な制動力はある。ハンドルステムは上下伸縮可能でやや前傾姿勢からママチャリに近いアップライトポジションまで対応している。気になるのはサドルで、スポーツ用の比較的硬いサドルを採用している。TR1のキャラクターに合わないサドルだ。 Louis Garneau TR1とスピードクロス「GIANT Escape RX」を比較する ルイガノTR1とGIANT Escape RXではコンセプトがまったく違うクロスバイクだ。Escaoe RXはロードバイクみたいに舗装路を高速で走る趣味性が高いクロスバイクなのに対して、TR1はスピードよりも快適性を求めるクロスバイクだろう。 歩道の段差の衝撃を和らげるサスペンションフォークや700X35Cとシティサイクル並の幅を持つタイヤは舗装路での高速走行よりも、総合的に快適に走るのに向いている。Escape RXと比べるとスピードは出ないが、シティサイクルと比べたらスピードは出るスポーツ自転車で、車輪を外しての輪行や、多段ギアを活用した長距離走行もできる。 アップライトな乗車姿勢と舗装路の快適性を重視したLouis Garneau TR1は、流行のスピードクロスなどタイヤが細いクロスバイクや前傾姿勢になるクロスバイクに乗りたくない人が乗るクロスバイクだろう。もしTR1を買った後に舗装路でスピードが出るモデルが欲しいのなら、TR1を改造するのではなく、最初からロードバイクやスピードクロスなどの舗装路で高速走行ができる自転車を買ったほうが良い。TR1をカスタムやチューニングするのなら、持ちやすいハンドルや両立センタースタンドなど、街乗りや快適性を重視したほうがいいだろう。 「お店で受取り専用」「ルイガノ」2017 LGS-TR1 外装24段変速 クロスバイク posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

PECOシリーズの中では一番街乗り向けのモデル OX BIKE PECO BUCCHO

OX BIKEと言えば、縦折れ式折りたたみ自転車のPECOが有名だ。PECOには様々なモデルがあるが、一番タイヤが太いのはBucchoというモデル。 12✕3インチと太いタイヤを履いたBuccho。限定モデルの時はスリックタイヤを装備していたが、カタログモデルではブロックタイヤを装備している。変速機は内装三段変速のみで外装変速機搭載モデルはない。 走らせた感想は通常のPecoよりもタイヤが太いためスピードは出ないし、ブロックタイヤ特有の舗装路特有のブーンとした音がなる。その代わり安定性は高い。タイヤが太いため軽快にハンドルが切れるわけではないけど、安定感は高いと思った。Pecoシリーズの中では一番街乗りに使いやすいだろう。 OX BIKE PECO BUCCHOの価格は17万円以上する。通常モデルでは10万円付近で買える物もあるのに、PECおBUCCHOが高いのはリムの製造方法がある。PECO BUCCHOのリムはアルミの塊から削り出したという贅沢な作り方をしている。そのため車体価格はやたらと高くなっているようだ。 オフロード等悪路での走行は禁止のPECO Buccho。オフロードが走れなくても太いタイヤは街中で安定して走ることはできる。また、タイヤが太い副次的な効果として雪道もなんとか走ることができるようだ。 https://www.cyclorider.com/archives/11377  

24インチプチファットバイクの可能性を考える

マウンテンバイクのタイヤ・車輪の世界は複雑怪奇となっている。車輪径は26/27.5/29インチと様々な車輪径があり、タイヤ幅も2インチ/3インチ/4インチ~と選り取り見取りすぎて、何を買えばいいか分からない状況だ。 マウンテンバイクの世界では26インチ以下のタイヤやホイールはマイナーな世界となっているが、注目されるべきタイヤの規格がある。それは24インチのプチファットバイクだ。 24インチホイールに3インチ幅のタイヤを装着したプチファットバイクはマイナーな世界だが、日本ではプチファット専用のフレームが存在する。写真のTubagra Yamadoriは、里山をアクションライドするためのマウンテンバイクで、貴重な24インチプチファットバイクとなっている。 http://tubagra.com/27819/ 前にほんの少しだけ乗ってみると、小回りが効くのが面白いと思った。アクションライド系統せず普通に走る人でもオモシロイと思った。通常の2インチ幅みたいに軽快にハンドルが切れる感覚はないけど、27.5+の3インチ幅よりもハンドルの切れる感覚は重くなく、3インチ幅特有の安定性はあると思った。 通常の26インチマウンテンバイクを24インチプチファット仕様にする人もいるようだ。 http://yamandomtbmx.blog13.fc2.com/blog-category-16.html ブログを見ていると、24インチと小さい車輪径を採用しても、ファットバイクみたいに空気圧を下げて、がれ場みたいな走りにくい場所も走ることが出来るとのこと。走りは通常の26インチよりも重くなる内容となっていた。 24インチプチファットは可能性はあると思うが問題は部品。タイヤなどの車輪関連は、24インチ全体ですら供給が非常に少ない。また、注目している人も少ないため、大々的に普及するのは今のところは難しいと思う。