モータリスト合同会社(東京都大田区)は1日、同社が日本総代理店を務めるイタリア・FANTIC Motor(ファンティック・モーター)社のプレミアムeBike「ISSIMO(イッシモ)」について、希望小売価格を従来より大幅に引き下げ、10%消費税込みで330,000円とする価格改定を発表した。デビューから5年を経過し、欧州市場での堅調な販売実績を受け、日本市場においてもより手頃な価格帯での展開を図り、新たな顧客層の獲得を目指す。
ISSIMOは、欧州で2019年に登場以来、モペッドを彷彿とさせる流麗なフォルムと、トルクセンシング付き高出力モーター、内装式トランスミッション、10色のカスタマイズ可能なサイドカバーなど、他社製品にはない独自のライフスタイル性を打ち出してきた。Eurobike Award(ユーロバイク・アワード)の受賞歴を誇るそのスタイリングは、街中でもひと目を引く存在感を放つ。
また、同モデルのフレームを基にヤマハ発動機と共同開発された姉妹車両「Yamaha Boost Easy」も、ほぼ同価格帯で欧州市場に投入されており、欧州のプレミアムeBikeカテゴリにおけるFANTICブランドのプレゼンス確立に大きく寄与している。
欧州でのISSIMOの定価は€2,900~。現在の為替レート換算で約49万円相当と、従来はスポーツバイククラスの価格帯に肉薄する設定だった。しかし、この5年間で得られた販売データとユーザーの声を基に、FANTIC本社は思い切った値下げを決断。日本市場においても、欧州改定後の価格水準に追随し、従来より約16万円のダウンとなる330,000円(税込)という攻めのプライスを提示した。
モータリスト合同会社の担当者は「円安傾向が続く中、これほどの値下げは非常に大胆な提案だが、FANTIC本社の強力なバックアップがあって実現できた」とのこと。