シトロエンHトラックが現代に復活 フィアット・デュカトベースに架装

株式会社ルパルナスは、2023年10月1日よりレトロなスタイルと最新技術が融合した新型ワンボックスバン「タイプH」を発売しました。

シトロエンHトラックは1948年から1981年までフランスで販売されており、フランス国内で高い人気を誇っていました。フランスでは正確には「Le Citroën Type H」と呼ばれています。

Hトラックで特徴と言えるのが波板トタンのような波打った鋼板で構成された外板に高い荷室が特徴的です。駆動方式は貨物車としては珍しいFF(前輪駆動)方式を採用し、これにより荷室のアレンジや改造性を高め、Hトラックは貨物車以外でも幅広く活用されました。そのユニークな外観と広い荷室スペースが評価され、クレープ店や移動販売車に多く使用され、近年は軽自動車のカスタム仕様でもHトラックのオマージュを見ることができます。

今回登場したタイプHは、イタリアのカロッツェリア・カゼラーニがシトロエン社公認で製造するFRP製ボディキットを使用。フィアット・デュカト日本仕様、またはその兄弟モデルのヨーロッパ仕様など最新モデルをベースに、日本国内のルパルナス社の工場で架装が行われます。

オリジナルのシトロエンHトラックは、マニュアルトランスミッションやエアコンの非搭載、整備の手間などのデメリットがあったと言われています。しかし、このタイプHでは、オートマチックトランスミッション、エアコン、安全運転支援装置などが標準装備され、安全性と快適性が確保されています。

ボディサイズに関しては、L2H2ベースの場合、全長は5443mm、全幅は2080mm、全高は2524mmとなっています。また、用途に応じてキッチンカー、移動販売車、キャンピングカー、トランスポーター、牽引車などのオーダーメイドも可能です。

この新型ワンボックスバンは、世界で100台限定の販売となります。価格は、キッチンカー仕様が1260万円(諸費用、消費税、ベース車両費込み)、バン仕様が1120万円(諸費用、消費税、ベース車両費込み)です。

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