沖縄の産業にEバイク(電動アシスト自転車)がある理由とは?

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、Eバイクの歴史と未来の項目で、ボッシュ、ファンティック、ヤマハ発動機、JOeBテックの4社を紹介している。この4社の中でも、特徴的と言えるのがJOeBテックだろう。

JOeBテックは2023年から本格創業を行ったEバイク、Eモビリティ製造会社。製造業が少ないと言われている沖縄県で高単価のEバイク(電動アシスト自転車)やEモビリティの製造を行うのを特徴としている。

JOeBテック

日本国内では製造業の空洞化が発生していると言われており、特に沖縄県は観光業等の第3次産業の割合が大きい地域として知られている。

沖縄県で製造業が少ないのは、一般的には電気代が高い、工業用水の確保の難しさ、本州エリアに商品を送る際の物流コストが高額といった問題がある。

しかし、電気はソーラーパネルなどを駆使して電気代を抑え、工業用水は殆ど出さない技術が存在する。物流コストに関しても、沖縄は中国や台湾に近いため、海外輸出コストは中国と台湾と殆ど変わらない。環境意識や持続可能性が注目されているが、時代の流れや技術の進歩によって、沖縄でも製造業を行うことができるようになった。

そして、あまり知られていないのが中国生産のEバイクには70パーセントと驚くほどの関税があるが、日本生産のEバイクには関税が無い。欧州市場では何十万円のEバイクがオートバイの何倍も売れているが、プレミアムな製品を作ることができれば、中国製Eバイクは日本製Eバイクに勝ち目がない。

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」の「Eバイクの歴史、そして未来」では、ボッシュ、ファンティック、ヤマハ発動機といった歴史ある企業を紹介している中で、2023年に本格稼働したJOeBテックを入れるのは、普通に考えるのなら異例だろう。実際、JOeBテックに関しては自転車業界関係者からの情報は少なく、むしろオートバイ業界関係者のほうが詳しい情報が多く、自転車業界関係者からは謎が多い企業としての印象があるようだ。

いち早くJOeBテックに注目していた筆者は、2022年からJOeBテックを追跡しており、社長のインタビューだけでなく、詳細を知る関係者からの情報から、どのような企業や人材が関与しているのかを把握していた。さらに、2023年4月に開催された竣工式に取材し、組立ラインや塗装工程等の工場内部の見学に、使用するアルミ素材の確認までしている。JOeBテックから筆者が何を感じたのかは、実際に書籍を読んで確認してほしい。

Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本(エッジプレス)

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、JOeBテック等Eバイクに関する歴史を紹介。他にも、Eバイクとはどういう乗り物なのか、Eバイクを楽しく走らせる方法、Eバイクの選び方等を紹介している。

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