フリマサイトで電動アシスト自転車用バッテリーを購入して爆発に遭遇する危険性とは

最近、問題になっているのが電動アシスト自転車のバッテリーが盗まれるという話だ。電動アシスト自転車に使われているバッテリーは、高価な物だと5万円近くする物もあるため、盗まれて、インターネットのフリマサイトに販売される事が増えている。

12月20日、テレビ朝日が、男子高校生が電動アシスト自転車のバッテリーを盗んだとして、男子高校生が逮捕されたと報道した。

盗んだ手口に関しては、足蹴りしバッテリーを外したと報じている。この方法だとバッテリーに鍵をかけても、盗まれてしまう。さらに問題になるのが、盗難されたバッテリーには衝撃がかかっているということだ。これは、現在、殆どの電動アシスト自転車のバッテリーに使われているリチウムイオン電池の特性が関係している。

リチウムイオン電池のトラブルでよく聞くのが”発火”だが、その多くは、電池の”正極(プラス)”と”負極(マイナス)”が直接つながる”短絡(ショート)”が原因といわれている。ショートを発生させると、瞬間的に大きな電流が流れるとともに激しい熱が発生し、発火や爆発する問題がある。

リチウムイオン電池のショートの要因で代表的なのが”外部衝撃”だ。外部衝撃は、電池を落とす、突き刺さる、押しつぶす、折り曲げるなど、電池の中の構造を破壊するような衝撃が加わることで、プラスとマイナスがつながり、ショートが発生する。実際に、ゴミ収集車で不燃ごみに混ざって廃棄された充電式電池が押し潰され、充電式電池内で短絡(ショート)が発生、出火した事例は少なくない。

ここで問題になるのが、バッテリーを外す際に足蹴りしたということ。リチウムイオン電池は、純正品でも、バッテリー内部の劣化等により発火する可能性がありリコールでバッテリー交換を行う事例や、非純正品バッテリーから出火する事例がある。足蹴りでバッテリーを外した際、強い衝撃がかかるため、短絡(ショート)が発生する危険がある。実際、スマートフォン用電池では、地面に強く落とす、動物が噛むなど電池に強い力がかかり爆発する事例もあるようだ。

 

電動アシスト自転車の維持費を抑えるために、フリマサイト等で中古のバッテリーを購入する事例があるが、一番の問題は、フリマサイトで販売されているバッテリーがどのような使い方をされたか、全くわからない事だろう。見た目は綺麗でも、強い衝撃を受けていたらバッテリーが爆発する可能性がある。

衝撃だけでなく、リフレッシュバッテリーと呼ばれるバッテリー内部のセルを交換した物や、非純正バッテリーでは火災事故が発生しており、各メーカーはこのようなリフレッシュバッテリーや非純正バッテリーの使用は禁止している。

電動アシスト自転車におけるバッテリーは、唯の乾電池ではなく、パワートレインの一つと言える。リチウムイオン電池は高性能な一方で、特性上、非常にハイリスクなため、劣化したら素直に新品を購入するべきだろう。

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