Bosch Performance Line CXに「Smart System」登場 スマホと接続することでアシストの設定や盗難防止機能が強化

Boschは8月31日、E-Bikeユニット「Performance Line CX」の2022年モデルを発表した。

Performance Line CXは、Bosch製E-Bikeユニットの中でも最高峰のモデルとして知られている。2020年モデルで登場した第4世代Performance Line CXは、日本国内にも導入された。

2022年モデルでは750Whバッテリーや、新型スイッチなどが注目されているが、一番の特徴がスマートフォンと接続を行い、アシストの調整を行うSmart Systemが登場した。海外ではBosch E-Bike Systemの欠点の1つが、スマートフォンと接続してアシストレベルを調節する機構と言われていた中、Smart Systemの登場は待望の機能と言えるだろう。

Bosch Performance Line CX Smart Systemの日本導入に関して伺った所、未定とのことだ。


Bosch E-Bikeシステムズのスマートシステムは、eBike Flowアプリ、コントロールユニット、ディスプレイ、バッテリー、ドライブユニットで構成されており、個々のE-Bike体験を保証すると謳っている。

eBike Flowアプリは、まったく新しいライディング体験を提供する、コネクテッドE-Bikeの世界を切り開くとのこと。無線によるアップデートでE-Bikeの強化や、個人のライディングデータやフィットネスデータなどのアクティビティを記録したり、ライディングモードをカスタマイズしたり、バッテリーの充電状態から次回のサービス予約まで、すべての重要な情報をホーム画面で確認したりすることができる。また、将来的には、eBike Flowアプリでさらなる機能を追加していく予定。現時点では、このアプリは英語、ドイツ語、フランス語で利用でき、今後も言語を増やしていくとのこと。

スマートシステムを搭載したE-Bikeは、将来的に「ConnectModule」を後付けすることができ、盗難防止のための新たな機能を実現する。例えば、盗難防止のために音響アラームを鳴らすことができ、万が一盗難に遭った場合はスマートフォンで追跡することが可能だ。

「eBike Flow」アプリで一番の特徴が、E-Bikeの機能強化。eBike Flowアプリを使って、バッテリーやモーターなどのコンポーネントの新機能やアップデートをダウンロードし、Bluetooth経由でE-Bikeに送信し、常に最新の状態に保つことができる。

また、ライドとフィットネスのデータを記録することも可能。必要に応じて、iPhoneユーザー向けのアクティビティ・トラッキングを使うことで、すべてのデータをApple Healthと自動的に同期することもできる。また、休憩時には自動的に記録が停止する。

ライディングモードのカスタマイズは、ニーズに合わせてライディングモードを調整できる。Eco、Tour、Sport、Turboの各ライディングモードは、サポート力や消費電力を細かく調整することが可能となっている。

ホーム画面では、バッテリー残量、走行距離、次回のサービス予約など、ホーム画面には常に更新されるeBikeのデータが表示され、必要な情報が表示されるようになっている。

新しく登場した、容量750WhのPowerTube750バッテリーは、容量625WhのPowerTube625よりも約20パーセント大きい航続距離を可能にし、長時間のチャレンジングなライドを実現。

また、他のBosch PowerTubeと同じようにE-Bikeのフレームに完全に統合されたデザインを実現し、バッテリーセルを過負荷から保護するバッテリーマネージメントシステム(BMS)が搭載されている。

ハンドルスイッチには新たに「LEDリモート」が登場。シンプルなデザインで飛び出ていないデザインにすることで、オフロードライドを楽しむE-MTB向けデザインとなった。

重要な情報は、LEDリモコンを使って素早く簡単に把握することができ流だけでなく、LEDは太陽光の下でも視認性が高く、ディスプレイの明るさは周囲の明るさに応じて柔軟に変化する。また、LEDリモートは、eBike Flowアプリを接続することができる。また、スマートフォンを使って、走行時間や走行距離などの重要なライディングデータを呼び出し、他のユーザーとの共有や、ソフトウェアのアップデートを単独で行うことも可能だ。

スポーツライド用コンピューター「Kiox」シリーズにも、新たに「Kiox 300」が登場した。Kiox300は、ディスプレイをハンドル近くに装着することができ、従来のLioxよりも突起を少なくすることで、転倒時にディスプレイがヒットしにくくなった。また、ディスプレイの角度も好みに応じて調整することが可能だ。そして、Kiox 300は無線による定期的なアップデートにより常に最新の状態を保ち、eBike Flowアプリを介して新機能を最適に提供するとのこと。

ドライブユニット「Performance Line CX SmartSystem搭載モデル」のスペックは、定格出力250W、最大トルク85Nm。テクニカルセクションを自信を持って制覇でき、エクステンドブーストでペダルを踏み込むことで、根っこやロックガーデンなどの障害物を克服できる「eMTBモード」を搭載。

そしてeBike Flowアプリを使うことで、サポートレベル、ダイナミクス、最高速度、ドライブの最大トルクなど、個人のニーズや好みに合わせて柔軟に調整することができる。

充電器は新たに登場した4Aタイプの充電器。小型・軽量で、外出先での充電に最適なだけでなく、PowerTube750のフル充電を6時間、ハーフ充電は2時間強の時間で充電を行う。

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