軽量E-Bike「Specialized Turbo VADO SL」を購入した理由とは? 選んだ理由を解説【VADO SL長期インプレ】

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クロスバイクタイプ、マウンテンバイクタイプからロードバイクタイプまで、多種多様なE-Bikeが選べるようになった日本市場。数あるE-Bikeの中でも、シクロライダーではSpecialized Turbo VADO SL 4.0を長期インプレッション用に購入した。なぜ、Turbo VADO SL 4.0をインプレッション用に購入したのか。今回は、どのようにE-Bikeを選んだのか解説しつつ購入理由を紹介しよう。

E-Bikeを購入するときの最低3条件

E-Bikeを購入する時覚えておきたいのが、納得できるE-Bikeを購入すること

人力自転車は、ある程度安いモデルを購入して後からアップグレードを行う方法があるが、E-Bikeに関してはそうはいかないため、中途半端に安いE-Bikeを購入すると後悔する。

例えば、E-Bikeの心臓と言えるモーターやバッテリーは気軽にアップグレードできない。多くのE-Bikeは、搭載されているモーターを高出力ユニットに交換にするのは原則不可能。バッテリーは仮に交換できたとしても、大容量バッテリーの価格は6万円を超える物が多いため、おいそれと簡単に交換できない。

そして納得できるE-Bikeを購入する理由は、E-Bikeの進化もある。現在のE-Bikeは1年で大きく変わるレベルで進化しており、下手な大衆車やオートバイよりも進化が激しい。これは、E-Bikeは可処分所得が高い層の乗り物で多額のお金を出してくれるのもある。

そのため、価格だけを重視して中途半端なE-Bikeを購入すると、高価なE-Bikeとの違いにがっかりしてしまい「もっとお金を出して良いE-Bikeを買えばよかった」と思うことがある。できるだけ納得できるE-Bikeを購入しよう。

次に重要なのが、全国に修理可能なサービスネットワークを展開している事

E-Bikeは従来の自転車よりも複雑な電子部品を搭載しているため、自動車やオートバイレベルの部品供給が重要になる。

E-Bikeの修理対応は販売店で行うのが一般的で、取扱店が多かったり、ドライブユニットのシェアが大きいほど、修理対応できる店舗が多いと思えばいい。

E-Bikeを購入する場合、ネット通販だけや販売店舗が少ないのは、後々困る可能性が高い。シマノやボッシュ、ヤマハといった大手のユニットを搭載したE-Bikeなら、取扱店が多いため安心感が高い。

スペシャライズドに関しては、Turbo SLシリーズ(CREO SL、LEVO SL、VADO SL)に搭載されているユニットが、スペシャライズド専用(Specialized SL1.1)で、他のE-Bikeと比較して取り扱い店が少ない。殆どの都道府県でスペシャライズド製E-Bikeの取扱店はあるが、万が一の故障でどれだけのサポートを得られるのか気になる所だ。

そして、様々なE-Bikeを選ぶ時、E-Bikeの購入を悩んでいるのなら、サイクリングを楽しむのなら、大容量バッテリーを搭載したE-Bikeを選んだほうが良い。

出典:Specialized

E-Bikeだけでなく、スマートフォンやタブレットPC、ノートパソコンといったバッテリーを使用する電気製品はバッテリーの持ちを気にするのは当然。E-Bikeのバッテリーは電力量(Wh)単位で表すのが一般的だ。電力量(Wh)の計算は電圧(V)とバッテリー容量(Ah)を乗算するが、この方式を採用しているのは、メーカーによって電圧が違うため、バッテリー容量(Ah)だけでは意味が無いため。参考に一般的な電動アシスト自転車の電圧は25.2Vで、シマノやボッシュといった一般的なE-Bikeは36V、スペシャライズド Turbo SLシリーズは48Vを採用している。

E-Bikeのバッテリーは日本市場は250Whから630Whが一般的だが、大容量バッテリーと言われているのは500Wh以上と言われている。舗装路走行では400Whクラスから、電池消費が激しいオフロード走行を行うE-MTBは500Whクラスは欲しい所だ。

VADO SLの場合、車体に320Whのバッテリーを内蔵している。軽量E-Bikeではこれより少ない252Whクラスが一般的なため、Turbo SLシリーズは軽量E-Bikeでは最大クラスのバッテリー容量だ。しかし、上り坂ではどうしても消費が激しいためもっと容量が欲しい時がある。Turbo SLシリーズは、オプションのレンジエクステンダー(160Wh)があり、組み合わせることで480Whのバッテリー容量を実現した。

Specialized Turbo VADO SLを購入した経緯

納得できるE-Bike、全国にサービスネットワークがある、大容量バッテリーを搭載しているといった最低3条件をクリアしても、E-Bikeは沢山あるので選ぶのが難しい。

今回、E-Bikeを購入する時の予算は40万円以下と決めていた。40万円以下で購入できるE-Bikeはロードバイクタイプ(BESV JR1)、クロスバイクタイプ(ボッシュユニット搭載車、シマノユニット搭載車、GIANT、ヤマハなど)、軽量クロスバイクタイプ(Specialized Turbo VADO SL)、ハードテールマウンテンバイクタイプ(ボッシュユニット搭載車、シマノユニット搭載車、GIANT、ヤマハなど)、ミニベロタイプ(BESV PS1/PSA1、Tern HSDなど)、折りたたみ自転車タイプ(BESV PSF1、Tern Vektronなど)と選り取りみどりだ。

今回、E-Bikeで行いたいのはロングライドやハードな峠超えを行うサイクリング。ロングライドやハードな峠越えを重視する場合、電池の消耗を抑えて少ないアシストで軽快に走りたいので、車体の基本性能は重要だ。

ミニベロタイプや折りたたみ自転車タイプは、クロスバイクタイプと比較すると車体の基本性能が劣るため、モーターアシストが使う場面が多くなる。この場合、航続距離を重視するのには不向きなので、今回はミニベロタイプ、折りたたみ自転車タイプは選択肢から外した。

航続距離を重視したため、マウンテンバイクタイプ(E-MTB)も購入対象から外した。E-MTBはパワフルなモーターを搭載しているため、舗装路も大パワーと大トルクを使って、グイグイとパワフルに走ることができる。タイヤも太いので段差も気にせず走れて、オフロードや雪道、MTBコースもOKなので、自動車のSUV並か、それ以上の幅広い楽しみ方を提供できる。

ただ、筆者の使い方は舗装路メインでハードなロングライドも行いたいので、E-MTBの機能が足枷になることが多いと判断。最初はE-MTBを購入しようと思ったが、途中でクロスバイクタイプに変更した。

そして残ったのが、ロードバイクタイプ(BESV JR1)、クロスバイクタイプ(ボッシュユニット搭載車、シマノユニット搭載車、GIANT、ヤマハなど)、軽量クロスバイクタイプ(Specialized Turbo VADO SL)の3種類だ。

ロードバイクタイプ(BESV JR1)は、E-Bikeとしては前傾姿勢が強く、バッテリー容量が252Whと少ないので候補から除外。これにより、ボッシュユニット搭載車、シマノユニット搭載車、GIANT、ヤマハなどのクロスバイクタイプか、Specialized Turbo VADO SLの軽量クロスバイクタイプの2種類に絞られた。

パワフルで大容量バッテリーを搭載し、価格も30万円以下のモデルがあり、豊富なラインナップのクロスバイクタイプではなく、Specialized Turbo VADO SLの軽量クロスバイクタイプにしたのは、車体の軽さだ。

車体が軽いため転がり抵抗が一般的なE-Bikeよりも少ないため、一番アシスト力が少ないECOモードでも、平地や緩い上り坂でも走りは爽快。また、アップダウンが多い道では、ある程度スピードを出して下り、助走をつけながら進入して上りに入ると、スピードの落ち方が人力自転車と同じ感覚で、少ないアシストで走ることが可能だ。

車体重量も15キロ台とE-Bikeの中では軽いため、頑張れば輪行もできる。そのため、原動機付きの乗り物では難しい、好きな道だけを走行し、つまらない場所は公共交通機関で移動する贅沢な楽しみ方も可能だ。但し、内蔵バッテリーは320Whと大容量のため、飛行機輪行を行う場合は内蔵バッテリーを店で外す必要がある。

軽さを重視したため失った部分もある。一番大きいのはドライブユニットだろう。Turbo VADO SLに搭載されているSpecialized SL1.1ユニットは最大出力240W、最大トルク35Nm。従来のE-Bike用ドライブユニットと比較して、半分の出力に半分のトルクを採用している。

アシストの味付けは、モーターで楽をさせるというより、人力自転車の不快感を切り取った味付けだ。パワーやトルクは少ないと感じるが、人力自転車でヒルクライムを行うよりは良いと感じた。

ただ、パワーとトルクは沢山あったほうが楽で面白い。筆者の場合、今回は軽さを優先事項にしたためパワーとトルクを諦めたが、軽さとハイパワー・ハイトルクは両立したほうが良いのは当然だ。

詳細インプレッションは後々公開するが、Turbo VADO SLは誰にでもお薦めするE-Bikeと言うよりは、今までのE-Bikeでは不満があった人のためのE-Bikeだろう。

Turbo VADO SLのキャッチコピーに”e-Bikeの未来が、今ここに。”がある。しかし、実際にTurbo VADO SLを所有して感じるのは、E-Bikeの未来と言うよりは、”E-Bikeの新たな答えが、今ここに。”や、”ペダルバイク(人力自転車)の未来が、今ここに。”というキャッチコピーが合っていると感じた。

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文:松本健多朗

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