サイクリングで熱中症にならないための対策まとめ 5つの対策をピックアップ

真夏の暑い中、サイクリングを行うのは楽しいが、夏対策を行わないと救急車で運ばれるなど大変な事が起きてしまう。特に真夏で問題になるのが熱中症だ。

熱中症とは、熱によって起こる体の不調のこと。 暑さにより体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れる事が原因で発生する。

激しい運動等で体内でたくさん熱が生まれただけでなく、暑さにからだが慣れていない、疲れや寝不足、病気等により体調が良くない事でも発生するため、自転車以外の場面でも起こりうる症状だ。「立ちくらみ」や「こむら返り」、大量の発汗の軽度な症状から意識障害・けいれん・手足の運動障害といった重度症状まであり、最悪の場合は死に至る事もある。

今回は、基本的な熱中症対策から、

基本的な熱中症対策

基本的な熱中症対策として知られているのが、十分な睡眠、適度に汗をかく運動、バランスの良い食事を取ることが必要だ。また、体力回復のために栄養補給も大切。ビタミンB1やB2、B6などの栄養素からエネルギーを産み出す代謝の助けになるビタミンB群や、塩分(ナトリウム)がある飲み物や食事を取る事をオススメする。

サイクリング向け熱中症対策

涼しい時間や場所で自転車に乗る

サイクリングと言えば一般的には昼間に行うことが多いが、昼間の気温は30度を超える事のが珍しくない。さらに、夏場のアスファルトは60度以上の熱を持っているため、気温以上に暑いと感じることも少なくないだろう。

そんな時にサイクリングを行う場合、一番暑い昼間ではなく、比較的涼しい朝や夕方を選んで走行するのがオススメだ。人が比較的少ない朝方と、人は比較的多く夕立が発生しやすい夕方では、どちらも利点と欠点があるので、時と場合を選んで楽しもう。

また、昼間に思いっきり走りたいと思うのなら、涼しい場所に行きサイクリングを行うという方法もある。避暑地に自転車を持っていったり、レンタサイクルを活用してサイクリングを楽しむのも1つだ。

ボトルケージを複数装着し、ドリンクを複数持っていく

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サイクリングを行うと、予想以上に発汗しているのでこまめに水分補給を行う必要がある。そのため、飲み物を複数持っていく必要があるが、飲み物はできるだけ背負わないほうがいい。

飲み物は最低でも500mlペットボトルの場合、2本は持っていく。特に、見知らぬエリアでサイクリングを行う時は余分に持っていこう。

飲み物が消えた時、良いところにコンビニやスーパー、自動販売機があれば良いが、場所によっては飲み物が手に入らない場合も多くある。そんな場合、一口も飲めず消耗し続けながら走る状況になってしまうので、余分に持っていこう。

そして、飲み物はできるだけ自転車に載せたほうがいい。水の重さは1ccで1グラムで、500ccだと500gになる。飲み物は意外と重く、何本も持っていくと、すぐに1キロを超えてしまうのだ。そのため、車体にボトルケージ台座がある場合、積極的にボトルケージを装着して飲み物を自転車に装着しよう。

ボトルケージ台座が少ない自転車や、ボトルケージ台座が無い自転車も存在する。そんな時はボトルケージホルダーやアダプターなどを活用すれば、ボトルケージを多く装着することが可能だ。

シクロライダー流ボトルケージの選び方 ペットボトルからタンブラー対応まで紹介

飲み物の保冷対策を行う

熱中症対策では、飲み物の温度は、5度から15度が良いと言われている。これは吸収が良く、冷却効果が大きくなるからだ。

しかし、一般的なプラスチック製ボトルやペットボトルの場合、屋外に置いておくと、気温の影響ですぐに飲み物の温度が上昇してしまう。そこでオススメなのが保冷対策を行った自転車専用ボトルを使うこと。物によっては保冷だけでなく保温にも対応している物があるため、年間を通して使う事もできる。サイクリングだけでなく、幅広い使い方ができるため、持っておいて損はないだろう。

真夏対策の必需品 自転車用保冷ボトル5選 保温タイプも紹介

水分補給をこまめに行う

熱中症対策では水分補給はこまめに行うのが良いと言われている。これは、人間は軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じないため、のどの渇きを感じたときは、既に水分が足りない状況になっているため。そのため、のどが渇く前から水分を補給するのが大切だと言われている。

特に自転車に乗っている時は、想像以上に水分が失われている。一気に水分を摂取しても、体が一度に受け入れられる水分は限界があるので、10分から15分の間に摂取するなど、こまめに水分を摂ろう。

E-Bikeに乗る

熱中症対策でE-Bikeに乗るのは意外だと思うかもしれないが、実際に暑い真夏にE-Bikeでヒルクライムを行うとよくわかる。モーターアシストにより、寝不足など体調管理がうまく行かない場合でも体に強烈な負荷がかからないため、体にゆとりを持って走る事ができる。

因みに、負荷を上げたい時は、アシストを意図的に弱くすれば負荷が強くなる。また、アシストを弱くすると電池の消耗が抑えられるため、エコ運転も可能だ。

自転車漫画「ナイトロバンビで学ぶ熱中症」で学ぼう

因みに、熱中症に関してはシクロライダーで紹介している自転車漫画「サイクル。」でも取り上げられているので、そちらを見るのもオススメだ。

真夏のサイクリングは要注意!ナイトロバンビで学ぶ熱中症

また熱中症に関して詳しい情報が知りたい人は、環境省の熱中症予防情報サイトで詳しい内容が書かれているので、気になる人はチェックしよう。

 

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