シクロライダーコラム 電動アシスト自転車/E-Bike

トレッキングバイクタイプのE-Bikeは日本で流行するか? 実用性と趣味性を両立したE-Bikeの可能性

ドイツを中心に多くの支持を得ているトレッキングバイク。これは、タイヤが太いクロスバイクに、泥除けや荷台、スタンドを装着した自転車で 日常利用からサイクリングまで多用途に使える自転車だ。日本では地味なルックスに車体重量が重く、輪行が難しい問題があるため普及していない。

海外では、様々な自転車ブランドからE-トレッキングバイクがラインナップされており、日本もMERIDA等の自転車ブランドからトレッキングバイクタイプのE-Bike「E-トレッキングバイク」が登場している。今回は海外のE-トレッキングバイク等を紹介しつつ、日本でE-トレッキングバイクが流行するか考えてみたい。

マウンテンバイク化しつつあるE-トレッキングバイク

海外のE-トレッキングバイクは、E-クロスバイクに荷台や泥除け、スタンド等を装着したモデルだけでなく、マウンテンバイク用の太いタイヤを装備したモデルが登場している。

MERIDA eSPRESSO CC 900 EQ(出展:merida-bikes.com

一例を挙げるとするならば「MERIDA eSPRESSO CC 900 EQ」(海外モデル)。またぎやすいフレームに荷台や泥除け等を装着したE-トレッキングバイクだが、フロントフォークはSR SUNTOUR製のエアサスペンションフォーク「MOBIE」に、グラベルにも対応したタイヤやサドル高を簡単に調整できるドロッパーシートポストを装備。ドライブユニットはE-MTB向けユニット「Shimano STEPS E8000」を搭載。街乗りやサイクリングだけでなく、グラベルも安心して走行できるE-トレッキングバイクとなっている。

E-MTBに荷台やスタンドを装着してE-トレッキングバイク化

MERIDA eSPRESSO CC 900 EQのように、MTB風味を加えたE-トレッキングバイクが登場している。それとは逆に、E-MTBに泥除けや荷台、スタンドを装着し「E-トレッキングバイク化」したE-MTBも登場している。

SCOTT AXIS eRIDE EVO(出典:scott-sports.com

「SCOTT AXIS eRIDE EVO」(日本未発売)は、フルサスE-MTBをベースに、荷台や泥除け等を装着したE-トレッキングバイク。人力自転車でのフルサストレッキングバイクは、重い車体重量にサスペンションロスの欠点がある。しかし、E-Bike化により、それらの問題を無視する事ができるようになった。

E-トレッキングバイクは日本で普及するか

地味なルックスに車体重量が重く、輪行が難しい人力タイプのトレッキングバイクは日本で普及しなかった。しかし、E-トレッキングバイクは日本市場で流行する可能性が残っている。まずE-Bikeの殆どは車体重量が重くて輪行が難しいため、トレッキングバイクの欠点である輪行が難しいので問題になりにくい。

電動アシスト自転車やE-Bikeは輪行できるのか調べてみた

そして、人力自転車で問題になる車体重量はモーターの力により楽に漕ぐことができる。大抵のE-Bikeなら上り坂でも18km/hぐらいの速度が出てしまうので、競技用自転車みたいに、日常性能を犠牲にした設計よりも日常的に使える汎用性が高い設計のほうが支持されるだろう。

BESV TRS2 XC(出典:besv.jp

筆者としては、E-トレッキングバイクよりも、E-トレッキングバイク化が可能なE-MTBが売れると予想する。普段は荷台と泥除け、スタンドを装着して「E-トレッキングバイク」で使い、本格的なオフロード走行では、スタンドや荷台を外して「E-MTB」で楽しめるからだ。日本ではBESV TRS2 XCが、オプションで泥除け、荷台、スタンドを用意しており「E-MTB」と「E-トレッキングバイク」の両方を楽しむことができる。

競技用自転車が持て囃されている日本で、このような公道用の中途半端なE-Bikeが売れるか疑問に思うかもしれない。しかし、エンジン付きの乗り物では、中途半端なジャンルの乗り物が人気になっている。それは、アドベンチャータイプのオートバイやSUVだ。これらのジャンルは、競技用モデルのような本格的なオフロード走行は難しく、舗装路用車両と比べると安定感は劣る中途半端なジャンルだ。しかし、現実世界の公道は、綺麗な舗装路だけの道や、道無き道だけを走るような事は殆どない。舗装路が荒れていたり、偶に砂利道が登場したり、荷物を運ぶことだってよくあり、全てが中途半端な世界なのだ。

全てが中途半端な世界ではアドベンチャーオートバイやSUVといった、「中途半端」なジャンルが支持を集めるのは当然と言える。モーターの力で、トレッキングバイクの欠点を潰したE-トレッキングバイクは成功する可能性はあるだろう。

 

 

特別特集(PR)

Special【PR】 レンタサイクル・自転車ツアー 特集

東京・青梅にある自転車の発着基地がCycleTripに登録した理由とは?

個人間スポーツ自転車シェアリング「CycleTrip」は、個人ユーザーだけでなく、多くのレンタサイクル店も登録している。その1つが、東京・青梅にある「サイクルハーバー」だ。サイクルハーバーでは、ロードバイクやクロスバイクといったスポーツ自転車のレンタサイクルから、スポーツ自転車の預かりにカフェ等を行っている“自転車の発着基地“だ。なぜ、サイクルハーバーが「CycleTrip」に登録を行ったのかインタビューを実施した。 -サイクルハーバーは、レンタサイクル以外も行っているとのことですが、具体的な内容を教えて ...

ReadMore

Special【PR】 特集 盗難防止用品

自転車盗難防止システム「AlterLock」をインプレッション

自転車生活を送るうえで大きな問題なのが盗難だ。高性能なスポーツ自転車や電動アシスト自転車は快適に長距離走行できるが、高価で盗まれやすいため、気軽にサイクリングを楽しめない。盗難防止を行う場合、最初に思い浮かべるのが頑丈な鍵を装着する方法だろう。頑丈で破壊しにくい鍵を装着するのは、盗難防止を行う上で基本でもある。しかし、このような鍵は重くて、持ち運びにくい欠点がある。 そこで近年は、IoT技術を活用し、鍵と併用することで盗難防止効果を狙った物が登場している。その中でも、注目されているのがAlterlockだ ...

ReadMore

Special【PR】 漫画 特集

【自転車漫画】「サイクル。」でわかる!自転車盗難防止システム「AlterLock」

Twitterやinstagramで公開され、シクロライダーでも紹介している漫画「サイクル。」。高校1年生の主人公「三色団子」(みいろまるこ)が、「三色茶屋」という団子屋を拠点に、自転車友達と自転車ライフを楽しみ、自転車にまつわる話が満載の大人気連載中WEB4コマ漫画だ。今回は、話題の自転車盗難防止システム「Alterlock」とのコラボレーションを実施! 登場人物紹介       「AlterLock サイクルガードサービス」は振動検知アラーム + GPS + 通信機能を搭 ...

ReadMore

 

-シクロライダーコラム, 電動アシスト自転車/E-Bike
-, , ,

Copyright© シクロライダー , 2020 All Rights Reserved.