都市部のコンビニ配達用自転車「シナネンサイクル・デリバリー」を解説

トラックの路上駐車が難しい都市部では、電動アシスト自転車を業務用に採用する所が増えている。特に配送に関しては普及が進んでおり、大手自転車会社から販売されている業務用電動アシストを使うか、それらの自転車にリヤカーを装着するのが一般的だ。

しかし、多様化する配送事情では、従来型の電動アシスト自転車では足りないことが場合がある。そのため、事業者と自転車会社が連携して、独自の業務用電動アシスト自転車が登場している。

今回紹介するのは「シナネンサイクル・デリバリー」という業務用電動アシスト自転車。この自転車が登場した理由は、現在のコンビニ事情が関わっている。セブンイレブンには様々なコンビニがあるが、一部のオフィスでは自動販売機タイプの「セブン自販機」を行っている。これは通常の店舗同様、おにぎり・パンなど最大73アイテムを販売する自動販売機だ。

セブン自販機:https://www.sej.co.jp/sej_case/jihanki/index.html

ここで問題になるのが、自動販売機に補給するための移動手段。一般的な業務用電動アシスト自転車では運べない量だが、大都市はトラックの駐車が禁止されているので配送できない。また、クルマやオートバイだと免許が無い人が運転できない問題がある。そのような問題を解決するために、この自転車は誕生した。

「シナネンサイクル・デリバリー」では、豊田トライクに使われてるシンクロシステムを使用している。シンクロシステムとは2つの車輪が連動して動き、段差での衝撃吸収や斜面での安定性を重視した機構で有名だ。今回の自転車はシナネンサイクルとセブンイレブンの共同開発車とのことだ。

デリバリーは2輪+2輪の4輪タイプ。シンクロシステムは補助輪のような装着位置だが、荷物を搭載する場合は油圧で固定できる。後ろの荷台のサイズは配達を行うときに使うコンテナのサイズに合わせたサイズを採用。ドライブユニットはBAFANGの前輪駆動方式を採用している。

シナネンサイクル:http://www.sinanen-cycle.jp/

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