電動アシスト自転車/E-Bike

低価格E-MTB Benelli TAGETE27.5インプレ 伊豆大島を回った時に感じたことをまとめる

投稿日:2019/04/24 更新日:

ヨーロッパを中心に注目されているE-Bike。そんなE-Bikeの中で、主流となりつつあるのがオフロードを気軽に走行できるE-MTBだろう。日本でもミヤタ、ヤマハ、BESVなど様々なブランドがE-MTB業界に参入している。

その中でも、Benelliは、低価格で購入できるE-MTBを製造していることで知られている。今回、紹介する「Benelli TAGETE 27.5」は、2017年に20万円を切る価格で登場したことで有名だ。(現行の2018年モデルの価格は238,000円)

今回、ZuttoRide Sharing株式会社が運営する、宅配レンタサイクルサービス「CycleTrip」(https://cycletrip.jp/ja/)の協力で、BESV PSA1とBenelli TAGETEを伊豆大島で走らせることができた。

取り回しは一般的なE-MTBと同等

Benelli TAGETEを押し歩きした場合の取り回しは、一般的なE-MTBと同等だ。重いバッテリーがダウンチューブに搭載されているため、押し歩きは一般的なママチャリタイプの電動アシスト自転車よりも重く感じるだろう。

ドライブユニット「BAFANG M400」は、ヤマハ風の味付け

Benelli TAGETE 27.5に搭載されているドライブユニットは「BAFANG M400」。アシスト時に発する音は静かで、パワーとトルクが両立したBosch Active Line風に感じた。ヤマハ・YPJ-R/Cのように最小限までアシストを絞りこんでおらず、常時アシストしてくれるようだ。ただ、ヤマハ・PW-SEと比べると、レースみたいに脚を高回転で回したときのアシストの追従が足りない。しかし、BAFANG M400搭載車の価格帯が、大手E-Bike用アシストユニット搭載車よりも低価格なので、価格の差と理解すれば良いだろう。

アシストの設定に関しては、BenelliはBAFANGから許可を得て独自にマッピングを行っているとのこと。年式にもより改善を行っており、現行型の2018年モデルは、アシスト力が少なくなる高速域(24km/h超)では、アシストの切れ方継ぎ目の無いセッティングにしている。(サイクルモード2018で試乗)

筆者が今回乗った2017年型は、かつてサイクルモードで試乗した事がある。サイクルモードでは、アシストがかからない24km/h以上のスピードを出すことがあり、このときは高速域のアシストの切れ方がわかりやすく感じた。しかし伊豆大島を走行したときは、そのような場面が無かったので特に気にならなかった。

BESV PSA1との比較では、PSA1よりもパワフルに走るため、上り坂や平地はPSA1よりも楽に走行できた。

※大手E-Bike用アシストユニット…ヤマハ PW-SE、PW-X/Bosch Active Line/シマノ STEPS E8080/パナソニック スポーツドライブユニット

大容量バッテリーのおかげで、伊豆大島を楽しめる

TAGETE27.5には、11Ah/36Vの大容量バッテリーを搭載している。今回、岡田港→三原山頂上駐車場→大島公園→波浮港→元町港とヒルクライムありのコースを回った。BESV PSA1は、バッテリー残量が不足し、途中で充電することとなったが、Benelli TAGETEは、途中でアシスト力を下げながらもバッテリーの充電なく走行できた。山坂道が多い所を走るのならBESV PSA1よりもBenelli TAGETEが良いだろう。

下り坂では運転しにくい理由は?

Benelli TAGETEのバッテリーは、ダウンチューブに搭載されている。これはBenelli TAGETEに限らない問題だが、下り坂でコーナーを曲がる時は車体が寝かしにくいため自転車らしさを感じない。これは、同行したスタッフも同じ意見だった。この特性は同じくダウンチューブにバッテリーを搭載したE-Bike(ミヤタ・クルーズ、ミヤタ・リッジランナー、ヤマハ・YPJ-XC)でも変わらない。

本格E-MTBとBenelli TAGETEとの比較

日本市場には既に本格的なE-MTBが売られている。これらE-MTBとBenelli TAGETEと比較するといくつか気になる所がある。例えばドライブユニット。Benelli TAGETEに搭載されているBAFANG M400ドライブユニットは、本格的なE-MTBに使われているドライブユニットよりも大きい。そのため、他のE-MTBよりもホイールベースが長い。また、ホイールの装着も剛性が高いスルーアクスルではなく、一般的なスポーツ自転車に使われているクイックリリース規格を使っている。筆者はマウンテンバイクには疎いため詳しく書かないが、現代のクロスカントリーMTBで流行の設計とは外れているように見える。今後増えつつある本格的なスポーツ走行を行うユーザーは比較試乗を行ったほうがいいだろう。

低価格でE-MTBを楽しめるのが売りのBenelli TAGETE

Benelli TAGETEの一番の特徴は、低価格でE-MTBが楽しめることだろう。スポーツ自転車用のドライブユニットに、油圧ディスクブレーキを装備しており、トレイルライドを楽しむことができる。2019年4月現在、これより安いE-MTBは無い。

また、Benelli TAGETEはマウンテンバイク的な使い方だけでなく、街乗りにも合うだろう。荷台の装着ができ、太いタイヤやサスペンションを生かして街乗りやガイドツアーに使うのも1つだ。気になる所は、ドライブユニットが日本では新興企業のBAFANGだということ。信頼と実績があるパナソニックが20万円前半でE-Bike(XU1)があるため、ブランド力を上げるのが課題だろう。

執筆:マツモトケンタロウ
協力:CycleTrip/ZuttoRide Sharing株式会社



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