長く楽しめる設計のシングルスピードグラベルロード Pep Cycles NS-D1

一般的に10万円以下のスポーツサイクルは、売れるデザインを採用して売れ線を狙うモデルが多いが例外も存在する。Pep CyclesのNS-D1がいい例で、税抜価格92,000円と10万円を切りながら、既存のグラベルロードバイクと比べて、コミューターとスポーツライドを両立した設計を特徴としている。

出典:入荷間近!【Pep cycles】の取扱が始まります! | 自転車雑貨 FLIP&FLOP

NS-D1の一番の特徴は、27.5インチホイールを採用している事。一般的なグラベルロードバイクは27.5インチよりも車輪径が大きい700Cを採用しているが、NS-D1は27.5×1.5インチを採用しており、通常の700Cのグラベルロードバイクよりも太めのタイヤを採用している。タイヤはKENDA製(KOASTと思われる)スリックタイヤ。標準仕様では舗装路や街乗り向けの自転車だが、NS-D1は2インチ幅以上のマウンテンバイク用ブロックタイヤを装備している実績があるため、タイヤ交換で幅広い遊びができるようだ。ハブの規格は従来の9ミリクイックリリース方式でエンド幅は前100ミリ・後ろ135ミリ。流行のスルーアクスルを採用していないが、ハブダイナモホイールが容易に装着できたり、700Cホイールを容易に装着できる等の利点がある。

参考:王滝仕様:NS-D1 | Pepcycles(コンチネンタル製650BMTBタイヤを装着。前は2.4インチ、後ろは2.2インチ幅となっている。)

フレーム、フロントフォークはクロモリ素材を採用し長く使えるのを売りにしている。NS-D1のフレームは多様性な楽しみ方を実現させるために面白いエンドを採用している。ピストバイク等に採用されているトラックエンドを採用しシングルスピードや内装変速機に対応させつつ、外装変速機を装着するためのディレイラーハンガーもあるため、多段ギア化が容易だ。また、自転車店のSputnikのブログでは、両立スタンドが小加工にて取付できるように設計されているとのこと。一般的なスポーツサイクルで、両立スタンドの装着を想定しているのは異例とも言える。勿論泥除け装着や荷台を装着するためのダボ穴も容易されている。非競技用自転車向けの装備があるNS-D1だが上下異径ヘッドを採用しており、競技用のカーボンフォークの搭載も可能な設計。

ギアはシングルスピードとなっている。標準装備されているリアハブは11速対応の物にシングルスピードキットを装備しているため安価に多段ギア仕様に変更が可能だ。ブレーキはシマノBR-M375機械式ディスクブレーキとなっている。

街乗りコミューターからSSCXレースまで対応できるPep CyclesのNS-D1だが、欠点は取扱い販売店が少ないこと。2018年3月31日現在の取扱い販売店は東京と千葉しか無い。ただ、福岡の自転車店「Sputnik」では仕入れているというブロクエントリもあるため、全国で販売を行う可能性はあると思う。

Pep cycles

https://www.cyclorider.com/archives/20168

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