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プロムナードハンドル・トレッキングハンドルのススメ 利点と欠点・お薦めハンドルを紹介

自転車で長距離を走る時重要なのは変速機のグレードよりもハンドルの形状が遥かに重要だ。自分はフラットハンドル・ドロップハンドル・ブルホーンバー・マスタッシュバーなど様々なハンドルを購入し、最終的に長距離を走るメインマシンは、ドロップハンドルでもなくブルホーンハンドルでもなく、フラットハンドルでもなく、ヨーロッパのトレッキングバイクに装着されているプロムナードハンドル・トレッキングハンドルを採用している。 東京→直江津300kmを走行後、能登半島を走っている時の写真。このときはまだポジションに苦心している時期。 ヨーロッパではツーリングハンドルとして紹介されている事例がある。KOGAのセミオーダーブランド「KOGA SIGNATURE」では、絞りが少ないKOGA THE BIRDはスポーティツーリングハンドルバー。絞りが大きいKOGA TOURINGはCLASSIC TOURING BARと書いてある。日本でもBLUE LUGなどが、このようなハンドルを販売している。 プロムナードハンドル・トレッキングハンドルを装着できる自転車、装着できない自転車 プロムナードハンドル・トレッキングハンドルを装着する場合、装着可能な自転車・装着不可の自転車の2種類がある。 装着不可(できるだけやめたほうがいい)の自転車は、ドロップハンドルを装着したロードバイクタイプの自転車・車体サイズが小さい自転車だ。 ドロップハンドルを装着したロードバイクは、ドロップハンドルの関係上、トップチューブ長が短くなる。フラットハンドルのクロスバイクの場合は フレームのトップチューブ長+ステム長 で辻褄が合う設計なのに対し、ロードバイクの場合は フレームのトップチューブ長+ステム長+ハンドルのリーチ長 で辻褄が合う設計となっている。プロムナードハンドル・トレッキングハンドルはハンドルが手前に来るため フレームのトップチューブ長+ステム長-ハンドルのバックスイープ長 となるため、ハンドルのリーチが必要なドロップハンドルのロードバイクフレームでは窮屈すぎて乗りにくくなる問題がある。ツーリングモデル「SALSA MARRAKESH」にはフラットハンドルとドロップハンドルモデルの2種類があるのは、ハンドル設計の違いがあるのだと思う。 車体サイズが身長のわりに小さい場合も同じで、このような場合はプロムナードバーやトレッキングバーを装着するよりも、ブルホーンバーを装着したほうがいいだろう。 写真のTern Link N8は自分にとってはトップチューブが不足ぎみだったので、ブルホーンバーをチョイス。 プロムナードハンドル・トレッキングハンドルの利点と欠点   バックスイープが大きいハンドルは、ハンドルを握る位置が幅広いという大きな利点がある。写真を見ればわかると思うが、ハンドルの握る前後位置がステムから見て0mmから-100mm近くまで無段階にあり、ブレーキを容易に握れる位置で姿勢を可変することができる。また、ハンドルがハの字になっているので、乗車姿勢がアップライトになればなるほど肩が広がる。そのためハンドル幅が広がりハンドルの抑えが効く。この利点を活かして、体が温まっていない発進時は手前を握りアップライトな姿勢にして、徐々に慣れてきたら握る位置を奥にすることが可能だ。また、ハンドルがハの字になっているため手首が自然な位置で握ることができ、長時間の乗車でも非常に疲れにくい。 欠点は前傾姿勢を取ってスピードを追求するハンドルではないことだろう。このようなハンドルでスピードを出したいと思う場合、ハンドルを強く握る(やってみればわかるが、これだけでも脚に力が入る)か、体を少し伏せてドロップハンドルのロードバイクみたいに少し前傾姿勢にする必要があるが、あくまでもツーリングハンドルだ。 乗車姿勢は極端にアップライトな乗車姿勢にしてもパワーが出ないため、少し前傾姿勢の乗車姿勢となる。写真のEscape RX3はハンドルとサドルの落差は無いように見えるが、実際はサドルよりもハンドルが少し低い状態となっている。 スポーツサイクル用プロムナードハンドル・トレッキングハンドルでお薦めのハンドルは? プロムナードハンドル・トレッキングハンドルは様々な物があるが、この手のハンドルはスポーツサイクル用とアップハンドル車(ロードスターやBenno Balloner・Revendell Clem Smith Jr等)専用の物がある。アップハンドル車専用の物は、ハンドルのバックスイープ角度がきつく、ハンドルを握る位置が大きく手前になる物が殆どでスポーツサイクルには不向きだ。 https://www.cyclorider.com/archives/16307 スポーツサイクルにプロムナードハンドル・トレッキングハンドルを取り敢えず試してみたい場合、おすすめするのがGIZA PRODUCTSのプロムナードローライズ(NR-AL217BT)。バックスイープ角が比較的緩く、ハンドルポジションが後ろすぎず、ハンドルの幅が広いためハンドリングがある程度安定し、ネット通販価格では2,000円以下と安い。写真のGIANT Escape RX3に装着しているハンドルで、スポーツサイクル用プロムナードハンドル・トレッキングハンドルの叩き台としてお薦めだ。 GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ)NR-AL217BT プロムナードバー ロ-ライズ シルバー 590x32 HBR13300 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

GIANT Escape RXにグラベルキングSK 32cを導入した感想

自分が所有しているメインマシン(GIANT Escape RX3)・メインセカンドマシン(GIANT Escape RX4)のタイヤはグラベルキングしか使っていない。理由は舗装路での走りの軽さと乗り心地の良さ、砂利道を走行してもタイヤがバーストしないためで、ここ数年、メインマシンのタイヤはグラベルキングしか買っていない。 複数台持っていると、靴のように気分や場面によって自転車を変えて乗ることになるが、メインマシンとメインセカンドマシンのタイヤが、同じグラベルキング28Cではあまり意味が無いと思い、メインセカンドマシンのみグラベルキング28C からグラベルキングSK 32Cに変更してみた。Escape RX4に装着したところ、タイヤはフレームに接触はしていないが、フル泥除けを装着できるほどの隙間はない状態になった。 パナレーサー・グラベルキングSK32Cのファーストインプレッション グラベルキングSKは、グラベルキングのトレッドに小さい凹凸がついたバージョンで従来のグラベルキングよりも荒れた砂利道でもグリップ力が高いのが売りのタイヤだ。Escape RX4に装着したグラベルキングSKは32Cと、28Cよりも一回り太いタイヤとなっている。 グラベルキングSK 32Cはグラベルキング28Cと比較すると、良い部分は乗り心地が良くて砂利道でも安定して通過できること。28Cよりも一回り太い32Cはタイヤの中に入っている空気が多いので、段差や荒れた舗装路では28Cよりも柔らかい乗り心地となっている。個人的には、乗り心地と空気圧管理が比較的ずぼらで良いといった利点があるので、初めてスポーツサイクルに乗るような人は32Cのほうが良いと思う。 グラベルキングSK限定のセミノブトレッドは、舗装路を高速で走るのでないのなら特に問題はない。砂利道を走った感覚では、グラベルキング28Cでは注意して通過できる場面が、グラベルキングSK 32Cでは安心して通過できる場面に変わったと感じたので効果はあると思う。 グラベルキングSK32Cで欠点になるのが、舗装路をスピードを上げて走ること。少しスピードを上げて走りたいと思う場面では、グラベルキング28Cよりも加速しにくいのがわかる。コーナーが非常に少なく、舗装路が殆どしかないサイクリングロードを走った時はグラベルキングSKだと苦痛に感じた。 グラベルキングSK 32Cは、舗装路のスピードよりも道を気にしないで走ったり、乗り心地を重視したい人向けだろう。ちなみにグラベルキングSKは、ロードバイクやスピード重視の人向けに26Cや23CのグラベルキングSKがあるので、32C が嫌ならそちらを選んだほうが良い。   Panaracer(パナレーサー) GRAVEL KING 700×32 F732-GKSK-B posted with カエレバ Panaracer(パナレーサー) 2014-11-01 Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

GIOSのスピードクロス「MISTRAL」からクロモリフレーム版のMISTRAL CR-MOが登場

GIOSのクロスバイクと言えばスピードクロスの「MISTAL」が定番車種として知られている。GIANT Escape R3のように、舗装路の高速走行を重視したスピードクロスで、低価格でシマノコンポをフル装備し、シマノ製ロードバイク用ホイールを装備していることで知られている。そんなMISTRALにクロモリフレーム版のMistral Cr-moが登場したようだ。 GIOSにはクロモリフレームのフラットバーロードバイク「AMPIO」があるが、前傾姿勢でドロップハンドルを容易に装着することができるのに対し、Mistral Cr-moは写真を見る限りでは、AMPIOよりもアップライトな乗車姿勢なのが特徴。部品構成は通常のアルミフレームMistralと比較すると、写真を見る限りではタイヤはロードバイク用タイヤ「Vittoria・Zaffiro」を装着しているようだ。詳しい部品構成やフレームジオメトリはわからないが、Mistral Cr-moは限定モデルと書いている所が多いので、購入する場合は注意が必要だ。 【楽天ポイントアッププログラム開催中】2018新モデルGIOS(ジオス)MISTRAL CR-MO(ミストラルクロモ)クロスバイク【送料プランB】 【完全組立】【店頭受取対応商品】 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

部品のグレードの違いを実感するのはどんな所? クランク編

自分のメインメインマシンとなっているGIANT Escape RX3で不満な所の1つにギア比がある。フロントクランクはかつてロードバイクに乗っていた時のロードバイク用トリプルクランクを入れていたが、自分の使用条件からするとギア比が合わないからだ。 このロードバイク用トリプルクランクのギア比は50-39-26T。一番重い50Tは発進が重く、巡航用しか使えないが今まで使用した感覚では、公道でのサイクリングで50Tを使う場面は殆ど無かった。真ん中の39Tは平地重視で主に使用するギアだが、奥武蔵グリーンライン等のアップダウンがあるコースでは39Tは重い。一番軽いギアの26Tはキツイ上り坂だけを走るのは有効だが、やや緩い峠では軽すぎるという問題があった。 ロードバイク用トリプルクランクでは自分の使い方に合うギア比を得られないと判断して、新たにシマノ・アリビオTシリーズのクランクを購入した。 アリビオTシリーズは、マウンテンバイク用のコンポーネントグレード「アリビオ」のトレッキングバイク用シリーズ。マウンテンバイクが車体や部品が山専用に特化していくにつれてなのか、シマノはマウンテンバイク用コンポーネントグレード以外に、クロスバイクやトレッキングバイク用コンポーネントのシリーズを展開している。 http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/components1/trekking-bike/alivio-trekking.html ALIVIO Tシリーズのクランクの価格は実売価格で8,000円以下と、この手の2ピースクランクとしては安価な部類に入る。かつて購入したSORAクランクが10,000円近くの価格と比べると、安価になったが、カタログ写真では見えない所でコスト削減している。 左が今まで使っていたSORAクランク、右が今回購入したALIVIO Tシリーズクランク。ALIVIOのほうはシャフト部分がメッキされていなく錆びやすいと思われる。 2ピースクランクは構造的に水や汚れが入りにくい構造に見えるので、組み付け時はサビ防止としてグリスを塗り、偶に分解して確認すればいい考えかもしれない。ただ、実際にコスト削減した部分を見ると考えさせられる所もあるのが正直な感想だ。 SHIMANO(シマノ) ALIVIO FC-T4060 クランクセット(48×36×26T) 175mm ブラック EFCT4060EX866CL posted with カエレバ SHIMANO(シマノ) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

自転車の軽さは走行中よりも押している時が重要になる

自転車を選ぶ時、重要な項目の1つに車体の軽さを言う人が多い。一般的に車体は軽いほうが加速が良くて楽に走れるため軽い自転車が好まれるが、公道サイクリングでは加速が良いだけではなく、楽に押していくことができる利点もある。 車体が軽いと楽に押すことができるのを実感したのは、自分ではなくEscape RXWを所有している某Y氏。将来的に山越えだけの日本縦断自転車を作っていて、テストで写真のように荷物を装備して走った時、自転車を押す場面で車体が重くて苦労したとのことだ。 自転車に乗って上るのがツライくらいの坂を自転車押しながら歩くとなると、当然その速度は激的に下がる まして自転車に重い荷物を積んでいる場合はなおさらだ キャンプ装備の自転車を延々何kmも押して上って峠超えするなんてつらすぎる そんなことしてたら自転車ツーリングを楽しもうという気持ちすら失せてしまう 出力1人力から     自転車に荷物を積んで走るライフスタイルを行う人は、軽いギアを装着する必要がある。逆にルノー・ウルトラライト7のように、ギアが1枚しかない自転車でも上れない坂は押せば良いという考えで行けば、移動距離を伸ばすことはできるのではないかと思う。 また、カーボンフレームの軽量ロードバイクも車体が軽いため、上れない坂は押していくのも1つだろう。但しロードバイク用のビンディングペダルは歩行が難しい物が多いので注意が必要だ。 サイクリング用自転車で車体を軽くする簡単な方法は、軽量な部品を装着するのではなく、車体に装着している荷物を外すのが効果的だ。もっともサイクリングで単に荷物を外した場合はにっちもさっちも行かなくなるので、荷物の選択はよく考えて行ったほうがいいだろう。

2018年の自転車業界は電動アシストスポーツサイクル元年になるか

2018年の自転車業界で一番注目すべき所は、ロードバイクでもマウンテンバイクでもなく、電動アシスト自転車だと思う。 パナソニックの電動アシストマウンテンバイク「XM1」がいきなり登場し、TREKも日本市場に電動アシストスポーツサイクルを投入する予定があるようだ。 TREK2018ラインナップにeバイクの表記!( ´∀`) pic.twitter.com/Zhu5o6Z90i — タカハシサイクル (@takahashicycle) 2017年8月3日 また、前2輪の多目的電動アシスト自転車「TOYODA TRIKE」も2017年内に動きがあり、ヤマハからもYPJのMTBが出る噂がある。 https://www.cyclorider.com/archives/18990 電動アシストスポーツサイクルの世界が本格的に動きそうだが、ここで注意すべき部分は電動アシスト自転車は、車種ごとに特性が違う場合がある。2輪車でもオートバイは基本的に後輪駆動しかないが、電動アシスト自転車はフレームにアシストユニットを搭載し、アシストと脚力を合力してチェーンに伝えるセンターユニット(海外ではミッドドライブとも呼ばれる)方式、前輪にインホイールモーターを装着した前輪駆動方式、後輪にインホイールモーターを搭載した後輪駆動方式があり、様々な会社のアシストユニットが存在する。日本だけでも、ヤマハ(PAS・YPJ)パナソニック(センターユニット・前輪インホイールモーター・スポーツドライブユニット)BAFANG、TONGSHENG、サンスター技研、明電エコドライブ、日本電産コパルなど様々な会社のアシストユニットがある。 将来的に電動アシストスポーツサイクルを投入するのを見越して、様々な電動アシスト自転車を試乗やレンタルしていて思ったのが、アシストユニットは当たりハズレがあること。実績がある有名ブランドのヤマハやパナソニックと比べると、無名ブランドのアシストユニットはアシストがかかりが悪かったり、ペダルの踏み心地が悪いモデルもある。 因みに現時点で電動アシストスポーツサイクルでベストと言えるのはパナソニック・XM1。新型アシストユニットを搭載しているが、このアシストユニットはスポーツサイクルの用に高ケイデンスで脚を回してもアシストするのが特徴で、試乗した所、ヤマハ・YPJですら体感したことが無いパワー感を体験できる。YPJができるだけ自転車に近いフィーリングなのに対して、XM1はモーターを強調したアシストの味付けに近いと思ったほどだ。

公道を走る時に感じる細いタイヤの欠点を挙げてみる

細いタイヤを装着したロードバイクや、Escape RXのようなスピードクロスがスポーツサイクルの世界で主流になっていて、細いタイヤがベストのような風潮となっている。自分のメインマシンのEscape RX4は28ミリタイヤを装着して乗り心地と安定性を重視。メインセカンドマシンのEscape RX3は26ミリタイヤを装着し舗装路のスピードを重視していた。因みにタイヤはEscape RX3/Escape RX4共にパナレーサー・グラベルキングを採用している。 https://www.cyclorider.com/archives/12946 しかし、今はEscape RX3/Escape RX4の2台とも28ミリタイヤに変更している。これは、2017年のGWに九州のやまなみハイウェイや佐多岬、桜島一周などを行った時の経験からの判断だ。Escape RX3で佐多岬に行く時、強い雨が降り雨具を着て走ったが、雨で不安定感が高まるハンドリングに、雨の視界不良で転倒の恐怖を感じ、26ミリタイヤから28ミリタイヤに交換しようと思ったためだ。 公道を走るのなら太いタイヤを装着できるモデルにも目をむけるのも1つ ロードバイクやスピードクロスだと23ミリや25ミリ相当の細いタイヤを装着するのが殆どだが、スピードを出さない公道でのサイクリングなら太いタイヤに注目するのも1つだろう。 太いタイヤの欠点はスピードを出すのに向かないことだが、段差に強い、乗り心地が良くなる、接地面積が大きいのでグリップしやすい等の利点がある。そのため、サイクリング用のスポーツサイクルを買う場合は、ある程度太いタイヤが履けるモデルを買ったほうが良い。細いタイヤしか履けないロードバイクだと、方向性を変えることができなくにっちもさっちもいかなくなるので、別途太いタイヤを装着できるクロスバイク等、汎用性がある自転車を持っておくのがベスト。 ロードバイクに関しては現在のモデルでは、ブレーキ本体やフレームの形状を工夫して28ミリまで履けるロードバイクが増えているが要確認。また、無名ブランドの安価なロードバイクは、太いタイヤを装着しないという発想で作られている物もある。普通の人は安価なロードバイクは初心者向けと思う人が多いが、なんにも考えないでレースモデルの形を真似した只の安いロードバイクというのも多いため注意が必要だ。 パナレーサー(Panaracer) グラベルキング(GRAVEL KING) F 700×28 黒×黒オープン F728-GK-B【あす楽対応】 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

ドロップハンドルよりも扱いやすいブルホーンハンドルを解説

ロードバイクやクロスバイク、ランドナーの特徴の1つであるドロップハンドル。力が入れやすく競技だけでなくスポーツ走行でも使われているが、欠点もある。それは、構造的にブレーキが効きにくいことだ。 てこの原理では、支点から大きな作用点を生み出すには、支点から力点までの距離をできるだけ長くすればいいと言われている。多くの自転車に使われているフラットハンドル用のブレーキレバーは、支点から力点までの距離が長いため、比較的軽い力でブレーキをかけることが可能だ。 しかし、ドロップハンドルのブレーキレバーは、フラットハンドルタイプみたいに、支点から力点までの距離が長い所を握る場合は下ハンドルを握るしか無い。この部分は一般公道では殆ど使わず、握った場合、前方視界が極端に悪くなり場所によっては危ない。 通常の公道を走る場合は、ブレーキレバーの上を握るブラケット部分を握ることになる。しかし、この部分は支点から力点までの距離が短いので、ブレーキをかける時、通常のフラットハンドル用ブレーキレバーよりもブレーキの効きが悪い。一般的なキャリパーブレーキやカンチブレーキの場合、握力が弱い人はヒヤッとする場合が多いだろう。 ドロップハンドルは嫌だが、フラットハンドルも手首がねじれるので乗りたくない人にオススメなのがブルホーンハンドル。ブルホーンハンドルはブレーキをかける支点から力点までの距離が、通常のフラットハンドル用のブレーキレバー並に長い。そのため、ブレーキの効きはドロップハンドルのブラケット部分でのブレーキよりも効きが良く、手が小さい人でも握りやすい。またステムの長さが同じなら、ドロップハンドルよりもハンドル位置が手前に来るため、アップライトな姿勢にもなる。ドロップハンドルの下部分を握らないユーザーにとってはお薦めのハンドルだ。 ブルホーンハンドルを採用したスポーツ自転車一覧 公道では扱いやすいブルホーンハンドルだが、完成車に採用されている自転車は少ない。これはロードレースではドロップハンドルの使用が規定されており、クロスバイクや折りたたみ自転車等、一般的な自転車にはフラットハンドルを使用するため、完成車にブルホーンハンドルが使われるのは少ない。 https://www.youtube.com/watch?v=PYBzMj2kfRM 競技用自転車でブルホーンハンドルを採用している自転車と言えば、トライアスロンバイクやタイムトライアルバイクが有名だ。これは、ドロップハンドルのドロップ部がないので前面投影面積を下げる目的があると言われている。 また、ブルホーンハンドルを採用した自転車ブランドで有名なのがKHS。P-20RAC、P-20RC、P-20R等のスポーツタイプのミニベロから、F-20RC、F-20R、F-20RSといったスポーツタイプの折りたたみ自転車に採用されている。 ブルホーンハンドルの種類 一言で「ブルホーンハンドル」と言っても、様々なブルホーンハンドルが用意されている。 一般的なブルホーンハンドルは、ドロップハンドル用のブレーキレバーやトライアスロンバイク用のエアロブレーキレバーを使うのが一般的だ。ロード用のコンポーネントを組み合わせて使うことが多い。 マウンテンバイクやクロスバイク、フラットバーロードバイク用のブレーキレバーでブルホーン化を行う方法もある。これは所謂「エビホーン」呼ばれる方法。ハンドル径が22.2mmのフラットバー用のブレーキレバーが装着できるブルホーンハンドルを使用するか、一般的なブルホーンハンドルにDropFireを装着して、シフト・ブレーキ一体レバーを装着する方法がある。 利点は、ロードバイク用ブレーキレバーと互換性が無いブレーキ(Vブレーキなど)を装着した自転車でも、簡単にブルホーンハンドルにできる事。欠点はワイヤー類の取り回しに注意する必要がある事だ。 それ以外に、フラットバー用のブルホーンハンドルを使う方法もある。ハンドル径が22.2mm日東B263AAなどのショートタイプのブルホーンハンドルを使う方法もある。この場合、ブレーキレバーはフラット部に装着することが多い。

4万円台のスピードタイプのクロスバイクではお薦めの1台 Nesto Vacanze

シティサイクル等を中心とした自転車ブランドの「マルキン」のスポーツ自転車ブランド「Nesto」のクロスバイク「Vacanze」は4万円台のクロスバイクではピカイチの走りの良さを持っているクロスバイクだ。 6061アルミ素材を採用したフレーム・フロントフォークのお陰か、車体重量は税抜き価格46,000円のクロスバイクでは脅威の9.9kgとなっている。参考としてかつて存在したEscape Airがフレームサイズ500mmで9.9kg、車体価格は税抜き価格66,000円だ。 2014 Giant Bicycle また、Escape Airに搭載されているホイール「GIANT SPINFORCE SL 」はスポーク数が少ないが、Nesto VacanzeはEscape Airよりもスポーク数が多く、Airよりも少しは耐久性が高いように見える。その気になればもっと車体重量は軽く出来るだろう。リアエンドは130ミリとのことなので、Escape R3のようにロードバイクのホイールに交換が可能だ。 ブレーキはVブレーキ。普通のVブレーキで必要十分の性能は持っている。ギア比は前は48/38/28T、リアスプロケットはシマノ11-28Tの7段カセットスプロケットで錆びにくいメッキタイプ。リア7段の自転車はボスフリータイプとカセットスプロケットタイプの2種類があり、ボスフリータイプは構造的に車軸が折れやすい欠点があり、カセットスプロケットタイプを選ぶのが良い。ロードバイクよりも軽いギアがあるので坂道をのんびり走ることができると思う。 タイヤはMAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700×28C。5万円台の自転車ですら装備されない定価4000円台のタイヤを装着している。 MAXXIS(マキシス) DETONATOR FOLDABLE デトネイターフォルダブル 700x28c ブラック/ブラック 3MX-DEF700-BK posted with カエレバ MAXXIS(マキシス) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる DETONATORはGIANT Escape R3にも装着していたが、Escape R3に装着されていたDETONATORは低価格版のワイヤービード版で、VACANZEのタイヤよりもランクが低い。またEscape R3は2017年モデルではKENDA K-193「KWEST」を採用している。K-193 KWESTは安価なスポーツ自転車用タイヤで、グリップしない、乗り心地が硬い、走りが重い等、一般ユーザーから自転車店の店員まで非常に評価が低い。KENDA KWESTはVacanzeのDETONATOR・ケブラービードバージョンと比較すると雲泥の差で、あえて買ってまで使うタイヤでは無いと思っている。 https://www.cyclorider.com/archives/10075 https://www.cyclorider.com/archives/15541 4万円台とは思えないレベルの走りを持っている NESTO Vacanze ワイズロード東大和でNESTOの試乗会が行われていたので、VACANZEを試乗したが、4万円台のクロスバイクとは思えない走りの良さに驚いた。少なくとも、部品を交換しないストック状態なら自分が新車購入したEscape RX4(タイヤはKENDA K193 KWEST)よりも走りは軽い。タイヤをパナレーサーグラベルキング28Cに交換したEscape RXと比較するとロードバイク風に重いギアを踏んで加速するような場合はEscape RXのほうが良いと思う。 走りはGIANT Escape R3のような軽快さに感じた。ロードバイクみたいに重いギアを使って加速するよりも、軽いギアを多用して加速するのが合っているタイプに感じた。アルミフレーム・アルミフォークなのに乗り心地は比較的良いと思ったのはタイヤが良い物を採用しているからだろう。NESTO...

装着するだけで20パーセント加速力がアップすると言われているクランク「フレキシギア」

僅かな力で走らないといけない自転車は、様々な企業が楽に走るためのを売りにした製品を提案している。今回注目する製品はフレキシギアというクランクだ。 http://free-power.jp/ このクランクの特徴は、クランク内部に配置された特殊合成エラストマーがエネルギーロスを抑えて、エストラマーの反発力をエネルギーに変換するとのこと。公式Webサイトに詳しい機構が書いていないので、CM動画を見たほうが構造がわかりやすいと思う。この構造により、約20%以上加速性アップ、膝に優しい、最高65%筋肉負担軽減するのを売りにしているようだ。 2017年5月現在は、フレキシギアは完成車のみでしか搭載されていなくシティサイクルしか搭載されていないようだ。ただ、公式Webサイトを見るとロードバイク用のクランクの写真もあるので、スポーツ車用も今後は登場するのかもしれない。 http://ecogear.info/ フレキシギアの問題点は実際に体験できる場所が非常に少ないことだろう。様々な実験結果を見ても実際に体験しないと本当に効果があるかわからない。フレキシギアの公式Webサイトのフレキシギアシステム自転車取扱店を見ると宮崎県しか無く、取扱店が非常に少ない。本気で普及させたいのなら、様々な所で試乗会を行ったり、スポーツサイクルに搭載できるモデルを登場させないといけないだろう。

24インチ折りたたみ自転車 GIANT MR4が2017年モデルで販売終了 後継モデルは?

GIANTのベストセラー折りたたみ自転車「MR4」シリーズは、24インチという通常の小径車よりも大きい車輪を採用している。ドロップハンドルモデルのMR4 Rもラインナップされており、折りたたみロードバイクとして知られている自転車だ。そんなMR4だが2017年モデルで終了するとのことだ。 http://ameblo.jp/fortunebike/entry-12265681642.html 専用冶具、モールドの老朽化により2017年モデルでMR4シリーズの販売が終了するらしい。また、機能を維持するための補修用性能部品は5年間保有を行うとのことだ。 GIANT MR4の後継車は存在するか? GIANTのスポーツタイプの小径車と言えばIDIOMがあるが、IDIOMは20インチで折りたたみ部分はハンドルステムしかなく、折りたたみ自転車ではない。 もし、GIANT MR4の後継車と言えるモデルがあるとするのなら、シルクのパーフェクトクイックとサイクルベースあさひのオフィスプレス・モバブルだと思う。 https://www.cyclorider.com/archives/17720 オフイスプレス・モバブルの折りたたみ方はMR4に似ているが、これは、MR4の設計者と同じ人が設計しているのもある。オフィスプレスモバブルとMR4の折りたたみ機構は、細かい部分が違っており、MR4では折り畳みを行う場合、奥行き方向にハンドルが出っ張るため、分割式ハンドルを採用しないと折り畳みサイズが大きくなる問題がある。 オフィスプレス・モバブルは折り畳みを行う時、ハンドルを横にすることで折り畳み時の出っ張りを少なくし、ハンドルの選択肢を増やすことに成功した。 また、MR4は折り畳み機構にマウンテンバイクみたいなサスペンションユニットが装着されているが、オフィスプレス・モバブルは折り畳み機構にエストラマーサスペンションを装着しシンプルにしている。 車輪径が700Cと大径車輪なのを除けば、オフィスプレス・モバブルはMR4の後継車と言えるだろう。因みに折り畳みサイズは、MR4は全長900mm・高さ940mmなのに対してオフィスプレスモバブルは全長1050mm・高さ950mmとのこと。車輪径を考えたら予想以上にオフィスプレス・モバブルが小さく折り畳めるように感じる。 オフィスプレスモバブル-H 700c 折りたたみ自転車 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

オンロードとダートロードを両立したアップライトツーリングバイク Rivendell Joe Appaloosa

世界でもあまり見ない量産アップライトツーリングバイクを販売しているRivendell。Rivendellのアップライトツーリングバイクは、跨ぎやすいChevoitと、マウンテンバイクのような太いタイヤを装着するのが似合っているClem Smith Jrがある。 https://www.cyclorider.com/archives/16307 https://www.cyclorider.com/archives/13979 Rivendellの代理店であるBlue Lugのサイトを見ると、新たにJoe Appaloosaというアップライトツーリングバイクが登場したようだ。 https://bluelug.com/contents/rivendell/joe-appaloosa.php Joe Appaloosaの紹介を見ると、ドロップハンドルが装着できるロードツーリングモデルのSam Hillborne、タフなイメージがあるHunqapillarの要素をそれぞれ受け継ぎ、その間を埋めるアップライトなロードツーリングバイクとのこと。Sam HillborneやHunqapillarよりもアップハンドルに適正化したフレームとなっているようだ。 Joe Appaloosaがロードツーリングバイクを売りにしているが、実は太いタイヤを履くことができる。50mm幅(約2インチ)のタイヤを装着しても泥除けが装着できる。因みに泥除けなしだと最大55mmまで対応しているようだ。Joe Appaloosaの紹介サイトでは 全体を見渡した時の印象、フレーム後ろ半分が長く伸びた姿はClem(Clem Smith Jr)の様なゆったりとした乗り味、安定感を連想させますが実際にはかなりSam(Sam Hillborne)寄り。ロードバイク程ではありませんが純粋に「スピードの出せるバイク」だと感じます。 と書いてあるため、Rivendellの他のアップライトツーリングバイクとは違うようだ。どんな走りなのか気になる所だ。

チタンフレームMTB KONA RAIZINのバイクパッキングカスタム

ロードバイクやシクロクロスバイクなどのドロップハンドル車にディスクブレーキを装着するモデルが多く登場している。 ドロップハンドル用ディスクブレーキ車の登場により、マウンテンバイクなどのフラットハンドルの自転車でも、幅広いハンドル選びが可能になった。 http://blog-movement.blogspot.jp/2015/08/neo-atb.html 写真の自転車はチタンフレームマウンテンバイクKona Raizinのバイクパッキングタイプカスタム。 一番注目する所はハンドル。多少ハの字になったハンドルは手首を拗じらなくていい大きな利点があり、長距離を走ることができる。 また、このようなハンドルは端を握るとアップライトでコントロール性を重視することが可能で、中心近くを握るとやや前傾姿勢になる特徴もある。 装着されているレバーは、Retroshiftのドロップハンドル用ブレーキレバー。ディスクブレーキのドロップハンドル車が流行したことにより、マウンテンバイクなどのフラットハンドル車でも、ドロップハンドル用レバーの装着が容易となった。 ハンドルの組み合わせによって、ドロップハンドルではなくてもドロップハンドル用ブレーキレバーが装着できるのなら、これはこれで潰しが効く。 近年の自転車の世界では、非競技用の部品や、従来の競技用自転車の流れから外れたものが多く登場しており、非競技的な使い方をする人たちに恩恵を受けている。写真のKONA RAIZINのカスタムマウンテンバイクは好例のひとつだろう。

SURLYのCross-check、Long Haul Trucker、 Pacerの違いを解説

SURLYのCross Check、Long Haul Trucker、Pacerはドロップハンドルのツーリング自転車だが、ジャンルが違う自転車として知られている。 しかしスポーツ自転車に興味がない普通の人が見る限りでは、Cross check 、Pacer、Long Haul Truckerは同じ自転車に見えると思う。 今回はSURLYのCross Check、Long Haul Trucker、Pacerの違いについて解説してみた。 SURLY公式によるCross Check、Long Haul Trucker、Pacerの違い SURLY公式サイトでは、Cros Check、Pacer、Long Haul Truckerは、このような解説が書いてある。 Cross-check、Long Haul Trucker、 Pacerのどれを買うのが良いんだ? 次のように考えてみよう:Pacerは、クラブライダー、バックパック・コミューター、砂利道レーサー向け。Pacerは他のバイクと比べてラックとか、バッグなどを取り付けるための直付け小物があんまりないし、ジオメトリーが重い荷物運搬ツーリング向けに設計されてない。従って、軽荷物を運搬して長距離を走る場合は操作しやすいけど、より重い荷物はハンドリングの妨げとなり、かかとが後側のかごに当たる可能性が高くなる。 Cross Checkは軽量用荷物でツーリングする人、かご付きコミューター向きで、どの設定にも順応性が高い商品。ツーリングと「ロード」のジオメトリーの中間だな。 Long Haul Truckerはクロスカントリーツーリング。台所の流し台を運搬できるほど、重い荷物を運搬するコミューターに向いている。何から何までいろいろなものが付いている。低いBB や長いステイはラックやバッグに最適である一方、プロ向けのオフロードには不向き。 もちろん、共通する機能は盛り沢山。例えば、どれも優れたコミューター用自転車であること。違いは、それぞれの自転車に得意分野があるだけのことかな。 http://ja.surlybikes.com/info_hole 一般的にPacerはロードバイク寄りで舗装路重視、Cross Checkはシクロクロスやグラベルロードのように砂利道もややスポーティに走れるオールマイティなスポーツモデル。Long Haul Truckerは、長距離ツーリング用の扱いとなっている。 SURLYは各自転車フレームに取扱説明書があり、ASTM規格も書いてある。 https://www.cyclorider.com/archives/18274 説明書ではPacerとCross Chrckは舗装路から公道でよくある砂利道を走ることができるコンディション2となっている。 ロードバイクのPacerでも、砂利道ぐらいは走れるようになっているのは、競技用ロードバイクとは違い、荷物も積める公道用ロードバイクというのもあるだろう。 Long Haul Truckerは荒れた未舗装路を走る、小さな障害物を乗り超えるなど、マウンテンバイク的な使い方ができるコンディション3となっている。Long Haul  TrukerはPacerやCrosscheckよりもハードに使う事を想定しているみたいだ

ベルトドライブまで選べる多目的に遊べる自転車 SOMA Wolverine

競技用自転車はその競技のために最適化された設計となっている。ブームになっているロードバイクもロードレース競技のために最適化されている自転車なのが基本だ。 趣味の自転車イコール競技用自転車がメインになりつつあるが、一部の会社は競技用ではない自転車やフレームを販売している。 有名なブランドといえば恐らくSURLYだろう。競技用自転車やフレームをラインナップしていないSURLYはヒットし、SURLYの追従者も存在する。 SURLYの自転車の中で汎用性が有り遊べる自転車と言えばクロスチェックだろう。45ミリタイヤを履くことができ、マウンテンバイク用ハブ、ロードバイク用ハブの両方のハブを装着できるなどの汎用性の高さは、色々と遊べる自転車として知られ多くの人に愛用されている。 個人的に汎用性が高く一番遊べる自転車はSURLYのクロスチェックだと思ったが、クロスチェックを越える遊べる自転車を見つけた。 http://www.somafab.com/archives/product/wolverine それはSOMAのウルヴァリン。フレームのパイプはタンゲプレステージという有名なパイプを使用していて、45ミリクラスのタイヤを装着してもOKなクリアランスを採用している。 ウルヴァリンで一番注目する部分は色々なドライブトレインに対応していることだろう。通常の外装変速機、シングルスピード、内装変速機に対応し、一般的なチェーンドライブだけでなくベルトドライブも装着できるとのこと。 ベルトドライブを入れるためには、シートステーの上下にT型のブロックが入り、ブロックを外せばその部分からフレームを曲げることなくベルトを装着できるとのこと。 ベルトドライブも付けられる、シクロクロスタイプのフレームが10万円を切る価格なので、もっと知られても良いと思うが、Soma自体かあまりないのもあると思う。 http://blog.livedoor.jp/simizucycle/archives/51460658.html http://sputnikcycle.jugem.jp/?eid=684

世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けをまとめてみた

近年の自転車のジャンルは非常に複雑になっていて、どの自転車を買えばいいかわかりにくい状況となっている。また自転車ブームによりロードバイクでも無理やり砂利道を走ったり、重い荷物を積むなど、設計者の意図から外れた使い方を推奨するメディアも存在する。 https://www.cyclorider.com/archives/9027 自転車のジャンル分けで一番分かりやすいと思ったのが、世界最大規模の標準化団体ASTM規格が定義するUSE CONDITIONSだ。USE CONDITIONSではConditions1~5まで分けていて、使用条件を解説している。これはユーザーに意図する使用条件を超えて使わないようにするためもあるが、その自転車の使用条件やジャンルがわかる副次的効果もある。自分が知る限りではTREKのbike-manual.com、Canyonの取扱説明書、SURLY、All-Cityのフレーム説明書にASTMのUSE CONDITIONSが使用されている。そこで今回はUSE CONDITIONS1~5について解説していきたいと思う。 CONDITION1:舗装路を走るための自転車 Condition1は舗装路を走るために設計され、車輪が常に路面と設置している状態にある。Canyonではロードバイク、タイムトライアルバイク、シクロクロス(個人的にはコンディション2が正しいのではないかと思う)が当てはまるとのこと。TREKでは25ミリ以下のタイヤを装着したロードバイクやトライアスロンバイク、ツーリングバイク、ビーチクルーザーが入るようだ。一般的にCondition1は砂利道やキャリアを装着して走るのは想定されていないモデルが殆どだ。 CONDITION2:舗装路+綺麗な砂利道を走るための自転車 舗装された道路に加え、綺麗な砂利道を走るために設計された自転車はCondition2に分けられるようだ。Condition1では想定されていないジャンプも15cmまでは対応している物が多い。Canyonでは公道用自転車でアーバンバイクやトレッキングバイクが該当するとのこと。TREKはフィットネスバイク、DSシリーズ、低価格のエントリーモデル用マウンテンバイク(820や3000シリーズなどのレクリエーションMTB)シクロクロス車が該当。SURLYでは同じCondition2相当のモデルでも車種によってはジャンプも30cmまでは想定した設計の自転車も存在するため、注釈は見たほうが良いだろう。 CONDITION3:荒れた未舗装路や小さな障害物乗り超えて走るための自転車 Condition3は、1・2に加えて荒れた未舗装路を走る、小さな障害物を乗り超える、散発的なジャンプを行うことができる、いわゆるマウンテンバイク的な使い方を行うためのジャンルだろう。想定されるジャンプは最高60cmが使用想定範囲となっている。CanyonではハードテールMTBやサスペンションストロークが短いフルサスペンションマウンテンバイクが該当し、TREKはクロスカントリーマウンテンバイクが該当するとのことだ。 CONDITION4:非常に荒れた未舗装路を高速走行で走る自転車 Condition4は、Condition3よりも荒れた未舗装路やテクニカルなコースを走り軽いジャンプを頻繁に行っても問題がないジャンルの自転車。クロスカントリーマウンテンバイクよりもハードに走ることが出来るオールマウンテンバイクが該当する。想定されるジャンプは最高120cmが使用想定範囲とのことだが、頻繁にダウンヒルコースなどを走るのは想定されていないとのこと。因みにあまり知られていないがSURLYのシングルスピードマウンテンバイク「1x1」もCondition4に該当する。 CONDITION5:ダウンヒルやジャンプを行うための自転車 Condition5は非常に難易度が高いダウンヒルコースやダートジャンプ等のエクストリームライドを行うための自転車となっている。一番ハードに使われるジャンルの自転車のため、説明書ではフルフェイスヘルメットや特殊プロテクターの装着を推奨している。 今まで見た中で、自転車のジャンル分けが一番分かりやすいと思ったのが、ASTM規格が定義する自転車のジャンル分けだ。日本では知られていないジャンル分けだが日本でも普及するのを期待したい。 (参考サイト) http://ja.surlybikes.com/info_hole/instructions https://www.canyon.com/ja/service/downloads/ http://www.bike-manual.com/brands/trek/om/kids/use_conditions.htm

シマノとテクトロのロングアーチキャリパーブレーキの違いはどこにあるのか?

エントリーモデルのスポーツサイクルにはコスト削減のために、テクトロやプロマックスなど、シマノ製ではないブレーキを装着するのが一般的となっている。一般的には、テクトロやプロマックス製のブレーキはシマノ製よりも効きが悪いと言われているが、どのような所に違いがあるのか http://inne.blog109.fc2.com/blog-entry-1181.html 上記のブログではシマノのロングアーチキャリパーブレーキとテクトロ製のキャリパーブレーキの比較を行っている。写真や記事を見て明確にわかるのがピボットからワイヤー固定部分までの距離が違うこと。シマノもテクトロもピボットからシューまでの距離は同じとなっているので、キャリパーのみのレバー比を適正にしているのではないかとのこと。 シマノの場合はロングアーチ用に距離を長くし適正化しているのに対して、テクトロは単純にシュー固定部分を下に延長してロングアーチ化をしたという適当さに驚かされた。因みに、ブログを見ると、テクトロからシマノのブレーキに交換したら、制動力が大きく向上しているのが分かったようだ。 低価格の商品をよく見ると適当な設計を行っている部品がある。今回のロードバイク用ロングアーチキャリパーブレーキはその一例だろう。 SHIMANO(シマノ) キャリパーブレーキ BR-R650 後用アーチサイズ 57mm SMC 枕頭ナット仕様 posted with カエレバ SHIMANO(シマノ) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

泥除けとマッドフラップは汚れを人間だけでなく自転車も守ってくれる理由

スポーツ自転車の世界では、あまり注目されない部品の一つに泥除けがある。泥除けは人間の服の汚れを付きにくくするために装着するのが一般的で、主に旧来的なツーリング自転車や街乗り自転車に装着されているのが多い。 スポーツ自転車では泥除けを装着できるモデルと装着できないモデルがわかれている。泥除けが装着できるモデルは、非競技用のクロスバイクなどのモデルが多く、泥除けが装着できないモデルは競技用のロードバイクやマウンテンバイクとわかれている。泥除けが装着できない競技用自転車でも装着できる泥除けはあるが、簡易的な泥除けなので期待はできない。 この泥除けは普通は汚れから人間を守る物だと思うのが普通だが、人間だけでなく自転車も守ってくれるようだ。 http://ameblo.jp/ordina-m3/entry-12254006395.html http://ameblo.jp/ordina-m3/entry-12254568841.html 上記のブログではOrdina M3にフル泥除けを装着している。その泥除けにさらにマッドフラップを装着しているが、マッドフラップのおかげで雪の降る中の濡れた路面を走ってもボトムブラケット付近はほとんど汚れがなかったとのこと。 自転車を趣味にしている人からすればボトムブラケットは交換は必要だが面倒な部品なのはわかると思う。ボトムブラケットは汚れが入りやすく、その汚れで漕いでいる時に音が鳴って耐えなれない事がある。自分もこの問題は何回もありメインマシンであるGIANT Escape RX4のボトムブラケットは1年目で純正からシマノ製に交換している。 フル泥除けとマッドフラップを装着してボトムブラケットに汚れがつかないのなら、ボトムブラケットに入る汚れが非常に少なくなるというのを意味している。 ボトムブラケットを長く使いたいのならフル泥除けにマッドフラップのセットを装着するのが良いはわかったが、問題は輪行などが面倒ということ。輪行を行う場合、泥除けの脱着というのは非常にやっかいで、脱着問題を解決しないと普及しないだろう。