マンスリーアーカイブ 2月, 2019

折りたたみ電動バイク「Glafitバイク」と折りたたみ電動アシスト自転車の違いを紹介

電気の力で走る電動モビリティで注目されているブランドがある。それは和歌山県にある「Glafit」。2019年1月24日にはヤマハ発動機と電動モビリティの製品開発に向けた資本業務提携を締結し、多くの人に注目されている。 Glafitの名前を一躍有名にしたのが「Glafitバイク GFR-01」だろう。GFR-01は「人々の移動をもっと便利で、快適で、楽しいものにする」というコンセプトのもとつくられた折りたたみ可能な電動バイク。電動バイクのため運転するには免許が必要だ。世の中に数多くある電動バイクが既存のガソリンスクーターを元にしたタイプが多い中、Glafitバイクは、折りたたみ自転車のように折り畳めるため、多くの人に注目された。また、日本最大級クラウドファンディングサービス「Makuake」で、1億718万円の資金調達に成功し、国内最高記録を樹立され、覚えている人も多いだろう。 Glafitバイクの一番の特徴は、折りたためるため、自動車に積める事だろう。これにより、電動バイクの欠点である航続距離の短さを、タクシーなどの車載で補うことが可能となった。 車載可能な原動機付自転車と言えば、ホンダ・モンキー/ダックス/スカッシュ/モトコンポがあったが、自動車に載せて楽しむ使い方は普及しなかった。これは、オイルとガソリンが入っているため火気厳禁でにおいがする、エンジン停止直後はエンジンやマフラーに熱を持っているため手を触れることができない、車体が重いなどの問題があったためだ。 2018年12月に東京ビッグサイトで行われた「TRAN/SUM」でGlafitバイク・GFR-01に試乗できた。今回試乗したモデルはペダルアシストのみのエコモード、ハンドスロットルも使用可能だが15km/h以上でカットされるノーマルモード、リミッター無しのハイモードの3モード仕様。TRAN/SUMでは、試乗できる場所が小さかったため、エコモードとノーマルモードのみでの試乗だった。 GFR-01を最初に見たときは、自転車にある軽快感が少ないと感じた。これは内蔵バッテリーを採用したことによりフレームが太くなっている事や、車輪にキャストタイプのホイールを使われていることもあるだろう。シクロライダーを読んでいる人なら、この電動バイクを見てGicのTRANS MOBILLY ULTRALIGHT E-BIKEを思い浮かべる人もいるが、あちらは軽快感があるカタチのため、同じ乗り物には見えない。 https://www.cyclorider.com/archives/20347 最初にペダルアシストのみのエコモードで乗ってみた。ペダルアシストのみのエコモードは、電動アシスト自転車に近いが、モーターの作動にラグがあり加速もカッタルイ。エコモードの加速だけなら、GFR-01よりも俊敏なE-Bikeが沢山ある。筆者の感覚からすると、スタートダッシュならShimano STEPS E8080を搭載したミヤタ・クルーズのほうが速いだろう。 しかし、Glafitバイクは電動バイクなので、電動アシスト自転車にはないハンドスロットルがついている。ノーマルモードでハンドスロットルを使うと、直ぐに15km/hに達するほどの加速をする。この電動バイクに乗るのなら、ペダルアシストのみのモードはおまけと考えよう。 モペッド文化がない日本でどこまで普及するかが鍵だ 筆者がGlafitバイクを一言で表すと「現時点で実現可能なリソースを駆使し、世の中に電動モビリティを説いた電動バイク。」だ。例えば折りたたみ方は、電動アシスト自転車のBenelli MiniFold16のほうが考えられており、電動バイクとしての性能はヤマハ・E-Vinoのほうが良いだろう。そんな状況でも多くの人に支持されたのは、従来のモビリティにはないコンセプトに惹かれたからだと思う。 https://youtu.be/3wQ6XPbxLW0 今後GFR-01が売れるのかモペッド文化が無い日本で、どのような立ち位置にするかだろう。 https://www.youtube.com/watch?v=r4Q5j0tRYxI ヨーロッパでは、一般的な原動機付自転車よりもスピードが出なく、ペダルをこいで人力だけで走行可能なモペッドがあった。これにより、近年まで運転免許が必要なくても運転できヘルメットなしでも走れたようだ。しかし、日本では1958年にスーパーカブが発売されたことにより、モペッドは絶滅に追い込まれた。 https://www.youtube.com/watch?v=4gs73dgk8aY スーパーカブの影響は電動アシスト自転車にも及んでいる。日本では電動アシスト自転車は、法律により複雑なアシスト制御を必要とするが、これは電動アシスト自転車=自転車の発展形と判断したのもあるだろう。一方、海外の電動アシスト自転車の法律が緩いのは、モペッド文化の定着もあるだろう。現代でもヨーロッパの一部の国では最高速度25km/hの原動機付自転車(Class2 Moped)が売られており、ヘルメットなしで走行している動画も見られる。 https://www.youtube.com/watch?v=nzcPyTHhSRw Glafitバイク・GFR-01が売れるようになるには、スーパーカブで生み出された日本の原付文化を打ち破るということだ。ヤマハ発動機との提携でどのようなモノが生み出され、日本の原付文化が変わるのか注目だろう。 https://glafit.com/

車輪と同じ大きさに折り畳める自転車「シルク・ウルトラ・コンパクト・キャンピング」

車体を小さく折りたたむことで行動範囲が広がる折りたたみ自転車は、大まかに2種類に分けることが可能だ。 1つ目は、折りたたみ時に部品が分解しないタイプ。Brompton、Dahonなど一般的な折りたたみ自転車に使われている方法だ。折りたたんでも部品がバラバラにならないため、多くの折りたたみ自転車が採用している。 2つ目は、折りたたみ時に部品を取り外せるタイプ。Tartaruga Type-S、Bikefriday New World Touristなどに使われてるこの方法は、展開に時間がかかる一方、折りたたみ時はコンパクトになるため、スポーツタイプの折りたたみ自転車によく使われている。今回紹介する絹自転車製作所 シルク・テンションUltra Compact Campingは後者に入るだろう。 出典:http://www.silkcycle.com/ 独創的な自転車で知られている絹自転車製作所。公式サイトは現在工事中だが、シルク・テンションUltraCompactCampingという自転車の分解動画が公開されている。 https://youtu.be/sYmHIBwqRkY https://youtu.be/0GfIA6RcOu4 この自転車の特徴は、縦折れ式フレームに、脱着式フロントフォークなどを装備することで、車輪サイズまで小さく折りたためる輪行式自転車。 動画や写真を見るとわかるとおもうが、フレームのダウンチューブには2本のワイヤーが使われている。この方式はSlingshotやDahonのDeltechテクノロジーで使われており、突飛ではない。しかし、折りたたみ時にコンパクトにするために採用した事例は珍しいだろう。 Silk CyclesのFacebookでは、グラベルロードやランドナー並みに荷物を積んだ状態のテンションUltraCompactCampingや、20インチミニベロタイプのUltra Compact Mini 20(406)を見ることができる。価格などは不明だが要チェックだ。 https://www.cyclorider.com/archives/33928

静岡県・伊豆の国市に サイクリスト向け宿泊施設た「コナステイ伊豆長岡」がオープン

自転車+観光に力を入れる伊豆半島。ここでは、メリダの自転車がフルラインナップで展示されている「メリダ・X-BASE」や伊豆半島の観光地にE-Bikeの充電スポットを作る、伊豆半島充電ネットワーク実証試験を行うなど、力が入っている地域だ。宿泊施設の例外でなく、古い温泉旅館をフルリノベーションした自転車宿「コナステイ伊豆長岡」が3月25日にオープンする。(予約受付は2月12日から) 「コナステイ伊豆長岡」は、自転車を持ち込めるサイクルホテル。後継者がいない廃業旅館のオーナーから譲渡を持ち掛けられ、オリンピックに向けて盛り上がりつつあるサイクリストをターゲットにし、E-Bikeを生かした様々なサイクルツーリズムの商品を開発を行い、宿泊とセットで提供する事を、今までにない旅館の集客コンセプトとして立案したとのこと。客室は畳敷きを活かしながら、インバウンドの客でも快適に利用頂けるように、ホテルライクなベッドスタイルや洋食ベースの朝食を提供する。また、2段ベッドを複数設置し、個人のお客様がリーズナブルに宿泊できるドミトリー(相部屋)も用意。館内には温泉掛け流し大浴場やお客様が自由に使えるシェアキッチン&シェア冷蔵庫(持ち込み可)、Wi-Fi、コインランドリーを用意し幅広い客層に対応している。 サイクルツーリズムに力を入れている「コナステイ伊豆長岡」は、自転車関連も力を入れている。 レンタル自転車はE-BikeのMiyata・クルーズ(40台)がメインで、その他にクロスバイク(20台) 、子供用スポーツバイクもラインナップ。レンタサイクルお届けサービスも行っている。それ以外にも、自転車預かり(月単位)、自転車洗浄、マッサージ、サイクルツアー、自転車パーツ販売を行うとのこと。宿泊客と地元客が交流できるパブリックスペースなど、サイクリストフレンドリーなサービスと設備を提供する施設を売りにしている。 【施設概要】 名称   : コナステイ伊豆長岡 住所   : 〒410-2201 静岡県伊豆の国市古奈307 サイト  : http://www.konastay.jp 客室数  : ツイン(トリプルに変更可)18室 離れ1室 ドミトリー3室(最大12名収容) 総収容人数: 95名 館内設備 : 温泉掛け流し大浴場(男女別各1) コモンダイニング(食堂) お客様が自由に使えるサイクルピット 自動販売機を組み合わせたKona’s Cafe & Bar お客様が自由に使えるシェアキッチン&シェア冷蔵庫(持ち込み可能) 全館Wi-Fi対応 空調完備 コインランドリー 客室設備 : Sartaブランドのベッド 羽毛布団 ソファ&テーブル 温水シャワー付きトイレ (一部:シャワーブース) TV 金庫 多機能ハンディ(Net接続機能 内線電話機能 外部発信機能等) サービス : 自転車預かり(月単位) 自転車洗浄 マッサージ サイクルツアー レンタサイクル レンタサイクルお届けサービス 自転車パーツ販売 レンタル自転車:Miyata クルーズ(40台) クロスバイク(20台) 子供用スポーツバイク 駐車場    :10台(先着順) イン/アウト :15時~22時チェックイン10時チェックアウト 利用の制約条件:小学生以下のお子様はドミトリーでのシングル利用不可(貸切の場合は可) 全室禁煙(喫煙スペースをロビー横中庭テラスに設置) ペットと同伴でのご宿泊はできません。 1室13,800円~(個室、平日、1泊朝食付、税別) 1名3,900円~(ドミトリー、1泊朝食付、税別)