マンスリーアーカイブ 10月, 2016

驚きの制限体重150kgの折りたたみ自転車 Bikefriday Diamond Llama

アメリカにある折りたたみ自転車ブランド「Bike Fraiday」は、折りたたみ自転車の世界では貴重なオーダーメイドが可能な自転車ブランドだ。通常の折りたたみ自転車は既成品を購入することがほとんどだが、Bikefridayはフレームオーダーができる貴重な折りたたみ自転車となっている。 Bikefridayの折りたたみ自転車で有名なのは、ロードバイクタイプのPocket Rocketや、ツーリングモデルのNew World Touristだが、マウンテン/ツーリングタイプのPocket Llamaが存在する。 Pocket Llamaの特徴は、折りたたみ自転車では珍しいダイヤモンドフレームを採用しているということ。通常の折りたたみ自転車のメインフレームは一本のパイプなのが多い。BikefridayではDiamond Llamaというようだ。 Diamond Llamaの一番の特徴は体重制限。通常のPocket Liamaでは、制限体重は108kg、 ヘビーウェイトアップグレードにより118kgまでの方に使用できるのに対して、Diamond Llamaは、150kgまで対応しているとのこと。ダイアモンド形状のフレームが、設計的に優秀かがわかるだろう。 因みにTern Link N8の制限体重は110kg。Bikefridayを見ると、アルミフレームでフレームが分離している横折れ式折り畳み自転車では限界なのではないかと思う。 http://www.bikefriday.tokyo/products/entry/pocket-llama-diamond-llama/

DAHONやTernの折りたたみ自転車とは思想が異なるKHSの折りたたみ自転車

折りたたみ自転車の世界で大手のブランドと言えばDAHONだろう。 DAHONの横折れ式折りたたみ自転車に乗ると、折りたたみ自転車とは感じさせないほど各部が、がっちりしているのがわかると思う。 DAHONの折りたたみ自転車に乗ると、他の折りたたみ自転車も同じような物だとおもってしまうが、実際は違うようだ。 KHS F-20T3 451を試乗したとき、DAHONとはまったく違う乗り心地なのがすぐに分かった。 KHS F-20T3には、DAHONの過剰すぎるほどの剛性はなく、どちらかというと柔らかい感覚を感じた。 KHSの多くの折りたたみ自転車に採用されている機構として、シートステーのエストラマー(樹脂製)サスペンションとチェーンステーのしなりを使用したソフトテールがある。 このしなりを活かした、稼動域が小さいサスペンションのため小径車特有の硬い乗り心地は少ないのが特徴となっている。 このソフトテールで柔らかい印象を持ったのでは?と思ったが、車体全体がDAHONよりも柔らかい印象を感じたのは、ソフトテールだけでなく他の部分もDAHONみたいな過剰剛性は無いからかもしれない。 例えばKHSのシートポストは通常のスポーツ自転車と同じくらいの太さを採用しているのに対して、DAHONはKHSよりも遥かに太いシートポストを採用している。 DAHONのシートポストが太いのは、折りたたみ時のサイズを小さくするためシートチューブを短くしたため、シートポストが長く出るための剛性と強度を確保するためだろう。 DAHON系統の折りたたみ自転車の参考画像としてTern Link N8を上げてみた。KHSと比較してシートチューブが短いのが分かるだろう。 KHSのシートポストは細いのにも利点があり、通常の大径車用シートポストラック等を装着できることがある。 また、KHSの折りたたみ自転車は、折りたたみ時シートポストが地面に設置しない構造で、フレームのボトムブラケット部にある補助スタンドが接地する構造となっている。 このため、シートポストに大型サドルバッグを装着し、シートポストの可動領域が多少変わったぐらいでは折りたたみ時に、車体が不安定になる事例は起こりにくいと思われる。 ハンドルポストも、KHSは比較的細い。ハンドルポストがびくともしないTernと比べると、KHS F-20T3 は少し頼りなく感じる。 サドルからハンドル間の長さはDAHONよりも短く、CYLVA F6F/F8Fよりも長い。 また、ステムが装備されているためステム長の変更もできるだろう。 DAHONとKHSの折りたたみ自転車はまったく違う特性だと考えるべき DAHONの折りたたみ自転車は一般的にはシティコミューターとしてのモデルが多く、KHSは趣味性が高いスポーツモデルが多い。 しかし、乗り心地に関してはDAHONは非常に硬くスポーティ感が高いのに対して、KHSは柔らかな乗り心地となっている。 折りたたみフレームやハンドルポスト関連の設計は、DAHONやTernのほうが剛性が高く扱いやすいと思われる。しかし、両車の設計のコンセプトが違うため優劣は付けられない。比較するときは、ユーザーインプレを見たり、試乗をするのを薦める。 ユーザーインプレの参考 http://omfan.web.fc2.com/folding_bicycle.htm

三年間盗難保証が付き、ますますお買い得になったBridgestone CYLVAシリーズ

ブリヂストンのクロスバイク、CYLVA Fシリーズと言えばお買い得に乗れるクロスバイク/ロードバイクとして知られている。今までのCYLVAシリーズは、ストリート系のグラフィックを採用していたが、2017年モデルからはストリート系のグラフィックは廃止し、BRIDGESTONE GREEN LABELロゴをフレームに貼り、落ち着いたスタイリングとなった。 今回のCYLVA Fシリーズで一番注目する部分は、三年間盗難補償がついたことだろう。 三年間盗難保証は、条件を満たした場合で自転車が盗難された場合、僅かなお金で自転車を手に入れることができる制度。今までのブリヂストンの自転車では電動アシスト自転車全車と、一部のシティサイクルとOrdina S5Bしか採用されていなかったが、普通のクロスバイクであるCYLVA F24に採用されたことに衝撃を受けた。 参考:各種補償制度、防犯登録 | お客様サポート | ブリヂストンサイクル株式会社 今迄のCYLVAは一年間の盗難補償しかついていなかった。それでも盗難保証自体が存在しないスポーツ自転車が殆どの中、一年間盗難保証付きの自転車は貴重だったが、その盗難補償が3年間と延長された。 この3年間盗難補償はお買上げと同一車種(生産中止又は価格変動等が発生した場合は最近似の自転車・盗難補償は1回のみ有効)を自転車は3,000円(税抜き)、電動アシスト自転車は標準現金価格の30%で代替車として購入できると、非常にお買い得な制度だ。ちなみに従来の1年間盗難補償の場合、お買い上げ車と同じ新車(生産中止、または価格変動の場合は最近似の自転車)を標準現金販売価格の60%に消費税と組立手数料(大人車2,500円(税抜き)、幼児・子供車2,000円(税抜き))を加えた価格で代替車として購入できるとなっているため、以下にお買い得な制度なのかがわかるだろう。 今回の3年間盗難補償を採用したCYLVAは、ドロップハンドルのロードバイクのDシリーズ、フラットバーロードバイクのFRシリーズ、クロスバイクのFシリーズに採用された。折りたたみ自転車のF6F/F8Fには3年間盗難補償は採用されていない。 出典:CYLVA F24|CYLVA|BRIDGESTONE GREEN LABEL   CYLVA F24 究極の初心者向けクロスバイクとなったBridgestone CYLVA Fシリーズ とにかくクロスバイクに乗りたいが、初心者にも乗りやすくてお買い得なクロスバイクが欲しいと聞かれたら、自分はCYLVA F24を薦めるだろう。CYLVA F24は5万円台のクロスバイクなので、スポーツ自転車の走りを持っているのは当然で、プラスして街乗りでも安心の装備を搭載している。 タイヤ幅は32ミリとママチャリよりも少し細いだけのタイヤ幅は、歩道の段差の通過にも安心感があり、タイヤもパンクリスクを軽減するプロテクターをタイヤに搭載している。フレームサイズは4種類と比較的幅広い身長に合わせることができる。普通のクロスバイクでは標準装備されないスタンド、ライトが標準装備されているため、後から購入しなくてもいい。 マウンテンバイク並に軽いギアがあるギア比は、きつい峠越えも苦にならず、裾が痛みにくい簡易ガードは装備されている(但し裾バンドは持っていたほうが良い)。泥除けや荷台の純正オプションがあるので快適街乗り仕様に変更が可能となっている。 部品構成も5万円台のクロスバイクには採用されにくい、シマノ製Vブレーキやボトムブラケットを採用し、3年間盗難補償で万が一の盗難にも対応可能と至れり尽くせりすぎるクロスバイクとなっている。非常にお買い得な一台でケチを付ける部分が無いほどだ。あえて言うのならスポーク数が少し少ないホイールだけだろう。 参考:CYLVA|BRIDGESTONE GREEN LABEL