マンスリーアーカイブ 10月, 2016

ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門が2016年10月24日発売になる

非競技者のための自転車本「ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門」が、ついにAmazonで表紙が出た状態で予約できるようになった。 ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門 posted with カエレバ グラント・ピーターセン Pヴァイン 2016-10-24 Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す 7netで探す 前回、非競技者のための自転車本「JUST RIDE ラディカルで実践的な自転車入門」ついに日本語版が発売 | シクロライダーも紹介したが、日本でも一部の人がKindleや英語版ペーパーバックを読んでいて、「自転車雑誌を3年購読するより自転車とその楽しみ方に近付く事が出来る」や、「自転車の雑誌や専門書・エッセイ等を40~50冊も読みあさったが、世間の常識に惑わされずに、自分が本当に望んでいる自転車ライフを実現したいのであれば、この本をおいて他には考えられない。」など、非常に評価が高いことで知られている。   自転車界の常識にメスを入れる 海外で話題を呼び、自転車文化に一石を投じた問題の書がついに翻訳刊行される! この10年、スポーツバイクは人気の趣味/人気のスポーツとして定着している。オランダ、ドイツ、北欧、イギリスのように、自転車が安心して走れる都市の道路の再整備は、いまでは先進国のトレードマークでもある。日本も安いママチャリの時代から脱し、最近では、少々値は張るが性能的に優れたスポーツバイクに乗る人たちの姿が日常的に見られている。気合いを入れて、ぴっちりしたレーサージャケットに、もっこりしたレーサーパンツ(通称レーパン)を履いて、ロードバイクを漕いでいる人たちの姿は珍しくない。しかし、それって本当に正しい乗り方なのか? ロング・ライドはどこまで健康に良いのか? ダイエットに良いって本当なのか? ベンディングペダルにすれば引き足も使えるなんていうのは幻想だって? そもそも自転車を楽しむのに、なんで服からアクセサリー、細かいパーツまでプロの真似をしなければならないのか? 自動車を楽しむ人たち、スキーが好きな人たち、みんなプロの真似をしていないのに、なんで自転車乗り(バイクライダー)だけが何でもかんでもプロの真似をしているのか。それってどこかおかしくないかい? 長年自転車業界で仕事をしている著者=グラント・ピーターセンがサイクリング文化の間違いを説く。自転車を乗る上でのすべての常識をひとつひとつ検証し、読者に新たな考えを巡らせる。そして、自転車生活の魅力をあらたに提唱する。 サイクリスト必読の書、ついに翻訳刊行! Amazonから引用。出版社はPヴァイン。恐らくレコード会社・出版社のPヴァインだと思われる。従来の自転車関連の出版社では無く、自転車と関係が無い出版社から出るが、自転車と関係が無い出版社だからこそ刊行できるのだろう。勿論購入してレビューするつもりだ。

ヤマハ発動機、50cc二輪はホンダと提携でOEM――電動アシスト自転車にトドメを刺されたヤマハの原付

ヤマハ発動機とホンダは50CC2輪車について提携を行うと発表した。今後、ヤマハ発動機から出る原動機付自転車(50CC)は、ホンダのOEMや共同開発を行うとのことだ。 参考:ホンダとヤマハ発、国内向け小型スクーターで提携検討 18年めど  | ロイター ヤマハの原動機付自転車が、ホンダのOEMになる原因は数々あるが、実はヤマハ発動機内にも原因がある。 それは電動アシスト自転車。世界的に競争が激しい電動アシスト自転車だが、ヤマハ発動機が世界で初めて発売した。 参考:駆動方法の主流を決めた世界初の電動アシスト自転車「ヤマハ・PAS」(シクロアシスト) 電動アシスト自転車は世界的に普及し、実質的に原動機付自転車を衰退させるほどにまで成長した。ヤマハの原動機付自転車のOEMはヤマハ内部にも一端はあるだろう。 オートバイ界の底辺の位置にあるため衰退した原動機付自転車 オートバイ業界の中でもトップクラスのヤマハが切り捨てるほど落ちぶれた原動機付自転車。世界的に50CCの原動機付自転車は売れていない。よく50CCは日本独自の規格と言っているが、ヨーロッパ圏でも50CCは存在し、原動機付自転車の免許(AM免許)は存在する。しかし、ヨーロッパでも各社の50CCは力を入れて無い。フランスMBK・BOOSTERは古いヤマハの原付(初代BWS 50)で、ホンダUKの50CCはVision 50と1種類しかない。 ここまで落ちぶれたのは、電動アシスト自転車により、道具としての価値が衰退したことと、オートバイ界の底辺の位置にあるため、お金を出し渋る層が多く高付加価値の商品を生み出すことができない、必要十分の性能は技術的に達成しているため、多くのユーザーが満足しているのがあるだろう。 ヤマハとホンダが提携することで、原動機付自転車は復活するのかと聞かれたら自分は無いと答える。 道具として電動アシスト自転車がぶつかり、趣味的な高付加価値の商品も、オートバイ界の底辺である原動機付自転車よりも、自転車界の上位に位置する電動アシスト自転車のほうが、多くのお金を出すユーザーが多いだろう。実際、ヨーロッパの電動アシスト自転車では、フルサスペンション電動アシストMTBに、ナビゲーションシステムを装備したモデルが、下手な125CCよりも遥かに高価な価格で売られている。 参考:GPSナビ等BOSCHのコンピュータがついた電動アシスト自転車 KTM MACINA EGNITION GPS ヤマハは原動機付自転車はホンダのOEMを行う一方、電動アシスト自転車はアシストユニットの開発を行い、激化する電動アシスト自転車の競争で主導権を握ろうとしている。 ヤマハ発動機は原動機付自転車よりも電動アシスト自転車を重視しているのがわかる。今後の流れを見る限り、原動機付自転車よりも電動アシスト自転車に力を入れるのは当然だろう。

自分で作れる竹フレームの自転車キット Bamboobee Bike kit

自転車のフレームに使用される素材と言えば、ハイテンスチール、クロームモリブデン鋼、マンガンスチール等の鉄系統、6061番台、7005番台アルミ素材、チタン、ステンレス、カーボン、マグネシウム、木材などと言った素材があるが、これらの素材を採用した自転車の殆どは個人で自転車のフレームを作るのは非常に難しいという共通した特徴がある。 しかし、個人で容易に自転車のフレームを作成できる素材がある。それは竹素材だ。竹フレームの自転車で有名なのはZAMBIKEが有名で、日本でも購入することが出来る。 ZAMBIKES - HOME 今回見つけたのはBamboobee Bike kit。竹フレームを作成するためのキットが一通り入っているらしく、治具もあるようだ。ネットではこの竹フレームキットを購入し自作したひとが日本にいるとのこと。 竹製フレーム自転車DIYキット Bamboobee(バンブービー) 組み立て日記 まとめ – うっきーのヤスリがけ日記 詳しい内容は上記のサイトにまかせて竹フレームキットで面白いと思った部分をまとめてみた。 竹パイプはダブルバデッド仕様と自転車専用の竹素材となっている Bamboobeeの竹はただの竹ではなかった! 竹ダブルバデッドの衝撃‼︎ – うっきーのヤスリがけ日記では、メインフレームの竹パイプに一回り細い竹を挿して接着し補強しているとのこと。いわゆるダブルバテッド仕様となっていて、このようなパイプ構造は自転車の世界でも採用されている。その辺の竹をパイプにしているのではないのがよくわかる。 フレームの接合は麻紐とエポキシ樹脂 参考:竹フレーム自転車の竹を接着して治具に組み付け Bamboobee 組み立て3回目 – うっきーのヤスリがけ日記 通常のフレームの接合と言えば、溶接やロウ付け、カーボンとエポキシ樹脂の接着が一般的となっている。竹フレームでは麻紐とエポキシ樹脂を使用するとのこと。麻紐をエポキシ樹脂に十分に浸してしみこませ、濡れた状態で接合部に巻いていく方式で、接合部は一晩も経てばガチガチに固まるようだ。接合部はミイラみたいにワイルドな感じになっていて、表面をきれいに仕上げようとしたら時間がかかり大変な思いをしたらしい。 竹パイプが割れても直すことができる 竹は比較的割れやすい問題があるが、公式動画では割れた竹の直し方を公開している。公式動画では割れた隙間に、竹を削った粉とエポキシ接着剤を混ぜたのを入れて、目立たないようにする方式となっている。 割れた竹フレーム自転車も補修出来るんだぜ。Bamboobee 組み立て11回目 – うっきーのヤスリがけ日記では、割れた部分はカーボンで巻きエポキシ樹脂で固めて強度を上げているようだ。 DIYできると言っても作るのは大変な竹フレームだが面白い 治具をきちんと組み立てないと精度がでない、エポキシ樹脂の臭い、やすりがけ等を見ると竹フレームを作るのは難しいのがわかるが、個人的には面白いと思う。因みに、参考にしたサイトで製作した竹フレームキットは新しくなり、可変式治具の採用やミニベロやマウンテンバイクの竹フレームを作れるようになったとのことだ。   参考:あの竹フレーム自転車自作キットがパワーアップして帰ってきた! 今度は5時間で組めるですと?! – うっきーのヤスリがけ日記