マンスリーアーカイブ 6月, 2016

雨の日に自転車に乗る場合、どんな雨具が良いのかまとめてみた

雨が多い梅雨の季節に自転車に乗る場合、雨具が必要になってくる。そんな雨具には色々な種類がある。今回は自転車で使える雨具をまとめてみた。 雨具よりも防風性を重視しているヤッケ ポリエステルヤッケ 全6色 3L ネイビー posted with カエレバ トオケミ Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク! 雨よりも防風性を重視した物がヤッケ。ホームセンター等で安価に売られている。雨具としての性能は低いが、コンパクトに収納できる。安く購入できるので取り敢えず持っておくには良いだろう。少し高いヤッケは前開きタイプを採用しており、脱ぎやすくなっている。 Amazonでヤッケを探してみる 緩やかに覆える雨具と言えばポンチョ モンベル(mont-bell) トレッキングレインポンチョ FRGN M posted with カエレバ モンベル(mont-bell) Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク! ★今だけ1780円★【送料無料(DM便)】レインコート 自転車 レディース メンズ 自転車用 レインポンチョ ポンチョ 収納袋付 通学 通勤 おしゃれ レインウェア 女性用 男性用 フリーサイズ 合羽 雨合羽 カッパ かっぱ レインウエア ツバ付き 防水 防水性 送料無料 父の日 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! 通常のレインコートよりも、着やすく脱ぎやすい雨具がポンチョ。ポンチョはレインコートとは違い、腕や足は覆わないためどうしても濡れやすい。ただ通気性は良い。 自転車で使用するには注意点がある。強風であおられるた場合、ポンチョは裾が車輪と接触し、巻き込まれる可能性がある。また、風が強いと裾が舞い上がり視界が遮られることがあるので注意が必要。物によっては、通常のよりも長いポンチョも存在する。かご付きの一般自転車に使用するのを想定しているタイプで、カゴまですっぽり入るタイプとなっている。 Amazonでポンチョを探してみる 汎用性が高いレインスーツ (ミズノ)MIZUNO ベルグテックEX ストームセイバーV レインスーツ A2JG4A01 25 ブルー S posted with カエレバ MIZUNO 2015-12-09 Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク! 自分がメインで使用しているのがレインスーツ。上下別体式でどちらか一方の使用も可能。ポンチョみたいにバタつかないため、ウインドブレーカーの代用も可能で」自分も、ウインドブレーカーとして併用を行っている。街乗りからアウトドアまで汎用性は高いのが特徴。ポンチョと比べると着たり脱ぐのは難しい。ポンチョよりも構造的に通気性は低いので、防水性や透湿性が高い素材を採用している物もある。勿論そのような素材を採用した商品は必然的に高価となる。 Amazonでレインスーツを探してみる ドローコートの注意点 多くの雨具にはドローコートが装着されている。ドローコートは垂れ下がりやすいため、引っかかる可能性がある。国民生活センターでは、前かごに入れた収納袋のドローコードが垂れ下がると前輪に接触し前輪ロックや、駆動系に引っかかる可能性があるので注意しよう。 価格だけならヤッケ、短距離重視ならポンチョ、汎用性を求めるのならレインスーツ   レインスーツ・ヤッケ・ポンチョの3つを選ぶのなら、自分は価格だけならヤッケ、短距離重視ならポンチョ、汎用性重視ならレインスーツを選ぶだろう。価格だけを重視するのなら、コンビニで売られているEVA製雨具よりも使えるヤッケが良い。通気性があり脱ぎやすいポンチョは、風でバタつき防風性が低いため、自分なら短距離や街乗り重視で使う。防風性があるレインスーツは、防風目的のヤッケからアウトドア等に使用できるため汎用性がある。メインで使うのなら自分はレインスーツを選ぶだろう。 参考:自転車用レインウェアの運転への影響と安全性について(発表情報)_国民生活センター

ヤマハ製ユニットを搭載したGIANTの電動アシストロードバイク「RoadE+」とYPJ-Rを比較する

電動アシストロードバイクで有名なモデルと言えばヤマハ・YPJ-Rだが、海外でも僅かながら電動アシストロードバイクが存在する。Bosch製ユニットを搭載したHaiBike・XDURO RaceやShimano製ユニットを搭載したDe Rosa Milanino E-Roadが有名だが、ヤマハ製ユニットを搭載した電動アシストロードバイク「GIANT・Road E+」が登場した。 GIANT・Road E+はYPJ-Rと同じくヤマハ製ユニットを搭載している。そこで今回はYPJ-RとGIANT・Road E+を比較してみた。 写真で見るGIANT・Road E+とYPJ-R 出展:https://www.giant-bicycles.com/en-gb/bikes/model/road.e.2/24987/90636/ 出展:http://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/product/color/ YPJ-Rよりもカバーを多く付けて滑らかなデザインとなっている。 電動アシストユニットは、ヤマハ・YPJ-Rと同じPWシリーズを搭載している。YPJ-Rの場合は電池部分やアシストユニット部分のカバーは最小限となっているのに対し、E-Road+は、アシストユニット部は滑らかに見えるようにカバーを装着し、バッテリーの装着部もフレームと一体になっているように見える形のため、非常にまとまっている。Bosch製アシストユニットのように、滑らかな形状の一方でアシストユニットがデカいのなら、ヤマハのようにアシストユニットはエンジンのような形状を意識しコンパクトにして、カバーを装着するのも1つだろう。 フレーム設計はYPJ-Rよりも非競技向きで想定ユーザーに合っているか YPJ-Rは非競技向けで、雨の日では制動力が落ちるキャリパーブレーキに、やや前傾姿勢気味のフレーム、太いタイヤが履けないという設計となっている。YPJ-Rの対象ユーザーは非競技志向らしいが、競技用を非常に意識した車体設計は非常にチグハグしている。 ヤマハ新電動アシスト自転車YPJのターゲット設定がすばらしいw pic.twitter.com/39ZFQXAfXf — いしたにまさき(mitaimon) (@masakiishitani) 2015年10月1日 GIANT・E-Road+は、前傾姿勢が比較的緩いフレーム形状を採用し、雨にも強いディスクブレーキ、路面状況に左右されにくい32ミリ幅タイヤを装着し、さらにフレームとの隙間が大きいので、太いタイヤも装着可能となっている。フロントフォークには泥除け装着が可能な穴がある。RoadE+はYPJ-Rよりも初心者向けで、YPJ-Rよりも想定ユーザーに合っているだろう。 車体価格は約35万円 RoadE+はYPJ-Rよりもお金がかかっているが、価格差も大きい。RoadE+の一番安いモデルは£2,299.00。2016年6月12日現在の日本円に換算して約35万円と高価だ。 RoadE+とYPJ-Rの大きな違いはコンセプトだろう。YPJ-Rはロードバイクの設計を入れた電動アシスト自転車なのに対し、RoadE+はロードバイクの雰囲気を入れた電動アシスト自転車だろう。そのため細いタイヤや前傾姿勢などロードバイクの使いにくい部分を残しているのに対し、RoadE+は、ロードバイクの雰囲気を入れた一方で、タイヤはロードバイクよりも太い、前傾姿勢が比較的緩いなど、乗りやすさを意識している。現在の電動アシスト自転車は乗りやすくするための乗り物だと、自分は思っているためロードバイクの雰囲気だけの一方で、乗りやすさを入れたRoadE+を評価する。

自転車の世界ではあまり言われないが前後重量配分は重要だろう

自転車の世界で重要なことを言うのは少ない。例えば電動アシスト自転車の駆動方式の違いや、前後重量配分はあまり聞かない。特に前後重量配分について理解している人の殆どは、設計関係とインストラクターの人ぐらいで、自分みたいな素人が書くのはあまり無い。まずは自動車やオートバイの世界での前後重量配分を見てみたい。 自動車の例 自動車の世界で前後重量配分は、スポーツカーは50:50がベストといわれている。ただ、そのような前後重量配分も、どんな車でも拘ってしまうと上手くいかない例がある。 当時のホンダのアナウンスでは、このレイアウトのお陰で、前後の重量配分が50:50に出来、スポーティーなハンドリングが可能になったと言っていますが、実はFFの場合、前輪荷重を小さくするのは、危険なことでもあるのです。 車が加速する時は、必然的にフロントが浮き気味になりますが、FFの場合、下手に前輪荷重を軽くすると、その浮き上がりから、加速時にスリップを起こしてしまうのです。 事実、その軽い前輪荷重のお陰で、特に雨の日の発進時は、必ずスリップを起こしたもので、トラクションコントロールは不可欠な装備でした。   ホンダ・インスパイア/ アキュラ・ビガー ( 自動車 ) - 消え行くアメリカ車たちを追って - Yahoo!ブログから引用。前輪に荷重がかからないとタイヤがグリップしないFF車で、前輪に荷重がかからないFFミッドシップを採用したホンダ・インスパイア/ビガー。コメント欄で「友人が雨の日に事故でインスパイアを廃車にしてしまいまった。」と書いている。 オートバイから見る前後重量配分の重要性 自分はオートバイの免許は無く、教習所の体験でもまったく心が動かなかったので、乗る気は無い。ただ、牧歌的で排気量が小さくこじんまりとした第2次バイクブームよりも、世界を相手にした日本の大型オートバイを高校生が乗る第1次バイクブームが過激で面白いのでナナハン世代の記憶を作ってまとめている。今回はナナハン世代の某氏の話を使い、オートバイの前後重量配分の重要性を書いてみたい。 (ナナハン時代のオートバイについてはナナハン世代の記憶で。) ナナハン世代では4サイクル大排気量のオートバイが非常に人気だったが、価格の安さで2サイクルのオートバイもあった。その中で、2サイクル市販レーサーで有名だったヤマハは、この時代に市販ロードレース用オートバイTR-3/TD-3の公道仕様として登場させたオートバイのRX350/DX250を登場させた。 ヤマハ・TR-3 http://www.tz350.net/r5-tr3_conversion.htmから ヤマハ・RX350 装備重量160kg 36ps http://www.motorcyclespecs.co.za/model/yamaha/yamaha_rx350_sport%2070.htmから 70年代前半唯一の2サイクルレーサーレプリカのRX350は、前傾姿勢で乗るオートバイの設計だった市販ロードレーサー「TR-3」を公道用にするために、基本的な車体設計は同じのままで、前傾姿勢で乗るセパレートハンドルから、法規的な問題でCB750Fourのようなアップライトなハンドルに変更するなど乗車姿勢が変わった。某氏いわく、この後に乗ったW1スペシャルやCB500Four、XS650E、TX500と比べるとパワーは低いが、発進時に荒っぽくスロットルを回すとウィリーするというオートバイだったとのこと。 因みにMr bike bgでは、さも有難るオートバイでナナハンキラーと呼ばれていたと言っているが、TX500やCB500Fourなどに乗っていた某氏曰く、そこ迄速くなく所詮350CCとのこと。 ホンダ・ドリームCB500Four(48馬力・装備重量201kg) http://www.motorcyclespecs.co.za/model/honda/honda_cb500_four%2071.htmから引用 ヤマハ・XS650E(53馬力・185kg) http://www.motorcyclespecs.co.za/model/yamaha/yamaha_xs-2%2072.htmから引用 http://www.motorcyclespecs.co.za/model/yamaha/yamaha_tx500%2073.htmから引用 ヤマハ・TX500(48馬力・182kg) これらのオートバイと比べても、RX350はエンジン搭載位置などがやや後ろにあり、重量配分が後ろよりにあり、ウィリーしやすい理由も分かると思う。 前後重量配分が悪い例で一番わかりやすいのが、カワサキ・SS500 マッハ3。開発時のコンセプトがウィリーしやすく、ゼロヨンで速いというのを実現するために、最終的には非常に乗りにくいオートバイとして有名になった。そのため1973年付近の上野オートバイ街では、乗りやすくて速くて燃費が良いCB750FOURやCB500FOURが沢山あり、人気車で容易に購入できない価格なのに対して、マッハ3はまったく見ず、たまに見ても1クラス下の350CC車と同価格の現役不人気車となった。 カワサキ・SS500 Mach3 http://www.motorcyclespecs.co.za/model/kawasaki/kawasaki_h1%20500%2070.htmから 自転車の重量配分はどのように考えるべきか 「自転車は、乗車時は前後重量配分は少し後ろより、立ち漕ぎ時は前後重量配分は真ん中となる。」 これは、マウンテンバイクの初心者向け講習で聞いた話。この話を思い出すと、これは、マウンテンバイクだけでなく、多くの自転車でも言えることなのでは無いかと思う。因みに、自転車の前後重量配分を実測した人(車種不明)によると、人が乗った状態で、前:後=36:64との意見がある。また、自転車工学の専門書では、前後のバランスは45;55がベスト、50;50以上前に荷重が偏ると危険との意見もある。 参考:醤油29リットル 「自転車の前後重量配分」・カーボンだからできる、自分で作る自転車 2 : 自由大学 なんで、このようなことを書いたのかというと、前後重量配分は、荷物の積載や乗車姿勢、前後タイヤの極端な減り方の違い、前輪が落ち着かない、アップハンドルが通常のスポーツ自転車にあわない理由、ストライダがやたらとふらつく理由、リアセンターが短いほど良いという考えの間違いの全てに理由が説明がつくため。まずは、後ろに積みすぎる荷物をどうやって効率よく分散できるかからこの理屈を使って考えてみるつもりだ。