ある意味公道用に特化したマルキンのロードバイク Faladシリーズ

街の自転車や量販店でよく見る自転車ブランドのマルキン自転車。マルキン自転車にもスポーツ自転車はあるが、今回、新たにスポーツ自転車のラインナップにNESTOというサブブランドに編入するようだ。

参考:http://www.marukin-bicycles.com/products/active/nesto/

ラインナップはロードバイク系統のFaladシリーズとクロスバイク系統のVacanzeシリーズ。今回注目したいのはFaladシリーズでその中のFaladとFalad-Sの2車種だ。

ドロップハンドルモデルで一番安いFaladで一番注目する部分は色々な部分を初心者向けに合わせたロードバイクとなっていること。フレームはアルミフレームで立体的な形状を採用していて、フレームのパイプを見るだけだと今風の形をしているが、クロスバイクみたいにホイールベースを伸ばして安定性重視のスタイルは、競技用ロードバイクには見えない。フレームには泥除けや荷台装着用のダボ穴は当然ある。

ブレーキで注目するのは、通常のロードバイク用のキャリパーブレーキよりも遥かに大きいタイプを採用していること。実車を見た時の個人的な感想はクリアランスはEscape RX4やEscape R3(2011)よりも大きく、32~35ミリタイヤも履けそうな雰囲気だった。(実際は不明なので確認が必要)ブレーキのクリアランスが大きいと太いタイヤが履けるが、この手のブレーキはラインナップが非常に少なくアップグレードが非常にしにくい。補助ブレーキレバーを装備していて、街乗りで役に立つ。

ギア比は恐らく前50-34T、後ろはロードバイク用7速でギア比は普通の人にとっては重い。このような初心者向けロードバイクこそ3枚ギアが良いと思う。クランクには裾ガードがついていて、ズボンの裾が傷みにくいようになっている。

タイヤ径やサイズは不明。ただ写真ではMAXXISデトネイターが標準装備されていて、この手の自転車としては意外と良い物がついている。

Falad-SはFaladのフラットハンドル版でフラットバーロードと言えばいいものだと思うが、車体設計的にロードバイクでは無いと思う。

太いタイヤを飲み込むクリアランス、補助ブレーキレバー、スタンド、裾ガード付きクランクなど、街乗りに便利な部品がついているFalad・Falad-Sはロードバイクのようなキャリパーブレーキがついていて、普通ならロードバイクというだろうが、完全に競技用では無く、ある意味公道用のロードバイクの1台だろう。自動車で言うならばスポーツカーの形をした走りが良い乗用車のような物に近いと思う。ロードバイクのカッコは欲しいが実用性が欲しい人向きで、競技用のロードバイクと思って買う自転車では無いだろう。もっtも重量は付属品を除いた状態で9.9キロと、よくある変な初心者向けロードバイクとは違うのをアピールしている。実車を触った限りでは公称重量を達成できるフレームで、ラフな使い方はあまりしたくないと思った。

一番問題なのが詳細なスペックが書いていないこと。マニアのセカンドバイクや人に薦める場合、スペック表が無い自転車はどういう自転車なのがわからない。もしスペック表が無い現時点でこの自転車について購入の是非を問われたら、スペック表が無い時点で、スペック表がある他の自転車を薦めるだろう。

参考:http://www.marukin-bicycles.com/products/active/nesto/falad-2/

関連記事

編集

Eバイクや電動アシスト自転車、自動車、アクティビティなどを紹介しているWebメディア。「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自動車がよくわかる本」が好評発売中。

当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

spot_img
spot_imgspot_imgspot_img