デイリーアーカイブ 1月 14, 2017

自転車用冬物ウェアは、ブロックテック等の一般用防風ウェアと何が違うのか考えてみた

自分は自転車用ウェアを殆ど所有していないが、冬用ウェアだけは自転車用ウェアを持っている。自分が所有している自転車用冬用ウェアはパールイズミのウインドブレークジャケットとウインドブレークタイツ(Saitoimportウインドブレークジャケットは譲渡)があり、両方共高価だが納得できるレベルの作りで愛用している。 https://www.cyclorider.com/archives/16942 パールイズミなどのブランド品は高価なのが欠点だが、今は安価な自転車用冬用ウェアも存在する。SaitoimportやWellcls等の低価格の冬用自転車ウェアが売られているため、 Wellcls 冬用サイクルジャケット 防風 ウインドブレーク 裏起毛 フリース サイクルウェア 自転車 サイクリング posted with カエレバ Wellcls(ウェルクルズ) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる ただ、サイクルウェアはいくら地味でもスポーツ用品で街中で使うには違和感があると思う人が多いと思う。最近ではユニクロのブロックテック等、防風性の高い極薄の特殊フィルムを布地と布地に挟み込み、防風・透湿素材を実現したのを売りにした日常向けの一般用防風ウェアが存在する。このような日常用防風ウェアを自転車に使う時、問題になるのはどういった部分なのか考えてみた。 風の侵入の問題 自転車で走行するとき体に風が当たるが、風が体に当たると体温が下がってしまう。そのため、通常のサイクリングウェアは袖や首部分はできるだけ風が入らないようにした設計を採用している。一方、日常用防風ウェアはデザインを優先させるためか、袖部分が空いている物が多く、袖を絞るタイプでも、簡易的な物が多い。 ウインドブレークジャケットなどの自転車用暴風ウェアは、自転車専用品のため前傾姿勢になっても背中や手首が出ない構造になっているが、日常用防風ウェアは自転車専用設計ではないため前傾姿勢になった場合、手首や背中が出る可能性がある。 背中の作りの違い 自転車用ウインドブレークジャケットには、背中の一部部分に背中のムレ防止のために通気性を高めている部分を採用している。これはパールイズミのウインドブレークジャケットは0度対応のプレミアムモデルでも採用している。 (パールイズミ)PEARL IZUMI 1500BL サイクルジャケット プレミアム ウィンドブレークジャケット 1500BL 1 ホワイト M posted with カエレバ PEARL IZUMI 2017-09-25 Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる 一方、ブロックテック等の日常用防風ウェアを多く見ると、背中にムレを抑えるために通気性がある素材を採用した物は、自分がざっと見た限りではなく、背中も防風素材を採用しているものが殆どだ。背中も防風素材を採用していると汗をかいたときの汗冷えが悪化するのでは無いかと思う。 素材の違い サイクリングウェアで有名なパールイズミが採用しているウインドブレーク素材は、ポリエステル95%、ポリウレタン5%。透湿性能(10,000g/㎡/hrs)、耐水性能(10,000mm/H2O)を売りにしている。一方、ユニクロは公式サイトでの公式のスペックは特に書いてない。パールイズミは物を選んで買うハイエンド層向けのためか素材のスペックを書いているが、ユニクロ等の低価格日常用防風ウェアは、高負荷の使い方をしないためイメージと手頃な価格を重視したのか、素材のスペックは書いてない。 また、ユニクロのブロックテック素材を採用したウェアのページを見ると気になる文面が書いてある。 この商品には樹脂を使用しています。 ・樹脂加工品は、時間の経過と共に、空気中の湿気や紫外線、熱や汚れなどにより、約3年で劣化(剥離・べたつき)します。 ・空気中の水分により劣化しますので、新品のまま収納していても劣化を抑える事は出来ません。 樹脂加工されているため、約3年で劣化すると明確に書いてある。少なくとも言えるのは、パールイズミのウインドブレークジャケットにはそのような注意事項は書いていない。 ブロックテック等の日常用防風ウェアは街乗り用で使うのがベストか ブロックテック等の防風ウェアをサイクルウェアと比較すると、日常用防風ウェアはあくまでも日常用の街乗りで使うのがベストだろう。これは、設計の時点から自転車で長距離を走るのには適していないという理由があるからだ。

電動アシストMTB「Panasonic XM1」のライバル(YPJ-XC・SHIMANO STEPS E8080)を紹介

日本初の本格電動アシストマウンテンバイク「Panasonic XM1」は、30万円以上と125ccのオートバイ並の価格ながら、発売1カ月で年間企画台数200台の受注を達成した。YPJ-R・YPJ-Cといった本格電動アシストスポーツバイクがヒットして、日本でも本格電動アシストスポーツバイクが増えつつある。 http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/10/jn171002-5/jn171002-5.html Panasonic XM1がヒットすることで、他社からも本格電動アシストスポーツバイクが登場するだろう。今回はサイクルモード2017でXM1のライバルになると思われる電動アシストスポーツバイクを取り上げてみたい。 PW-Xユニットを搭載したヤマハ・YPJ-XCはXM1をライバルにしている サイクルモードや東京モーターショーで登場した、ヤマハの電動アシストマウンテンバイクがYPJ-XC。アシストユニットは、今までは海外版でしか採用されていなかったPW-XというPWシリーズの上級ユニットを装備しているようだ。 サイクルモードでヤマハの人と話したら、ヤマハはPanasonic XM1を購入して研究して、YPJ-XCはXM1よりもよく登れる自転車にしていると言っていた。これはPWユニットを搭載したYPJ-R・YPJ-Cにように、小型バッテリー+ローパワーで滑らかなアシストとは違うかもしれない。 http://cycloassist.com/archives/1095 ユニット提供で攻めるSHIMANO STEPS E8080 サイクルモードでBESVの電動アシストマウンテンバイクに試乗してみた。BESVの電動アシストマウンテンバイクには、SHIMANO STEPS E8080が搭載されていて、XM1のように高ケイデンスで回してもアシストがかかるタイプで、XM1のライバルになるだろう。ここで注目したいのは、SHIMANO STEPSは1流の電動アシストユニットでは電動アシストユニットのみを供給するということだ。 もし、自分が買い物用等で電動アシスト自転車を買うのなら、信頼と実績があるPanasonicとYAMAHAのユニットを搭載した電動アシスト自転車に乗るだろう。注目すべき所はPanasonicとYAMAHAは日本では電動アシストユニット供給と自社ブランドの電動アシスト自転車販売を同時に行っていることだろう。これは本家の電動アシスト自転車を優先して、他社に最新ユニットを卸さない可能性があるためだ。現実にYPJのPWユニットは、日本国内では2017年11月現在他社には提供していない。他ブランドでは2016年にパナソニックユニットを搭載したBikke Polarは、パナソニックの電動アシスト自転車には既に搭載されていた最新ユニットではなく、旧式バッテリー用の型落ちユニットが搭載された事例がある。 http://cs-shinwa.sblo.jp/article/177695633.html STEPS E8080を提供するシマノは、自転車の製造を行っていないため多くの会社にユニットを卸して利益を得る必要がある。これは多くの会社にXM1クラスのアシストユニットを提供する可能性があるため、良質な本格電動アシストスポーツバイクが多く登場し市場が活性化するだろう。 Bosch Active Line PlusはXM1のライバルにならない ヨーロッパでは電動アシストユニットで有名なBoschが日本に参入した。アシストユニットはActive Line Plusという比較的低価格のユニットで、日本国内では20~30万円クラスの電動アシストスポーツバイクに搭載されるようだ。 Bosch Active Line Plusの電動アシスト自転車に乗った感想は、中国のBAFANG社んおアシストユニットに近いが、アシストオフ時にコクンとしたショックが発生する。アシストの感覚もXM1のように高ケイデンスでもアシストがかかる物ではない。日本市場ではBoschユニットを搭載した電動アシストスポーツバイクは、TREK Verve+が約20万円で購入できるが、他の電動アシストスポーツバイクは30万円クラスになるようだ。XM1が約33万円なのを考えると格下のBoschユニットを搭載した電動アシストスポーツバイクに30万円は払えない。 http://cycloassist.com/archives/1250

泥除けとマッドフラップは汚れを人間だけでなく自転車も守ってくれる理由

スポーツ自転車の世界では、あまり注目されない部品の一つに泥除けがある。泥除けは人間の服の汚れを付きにくくするために装着するのが一般的で、主に旧来的なツーリング自転車や街乗り自転車に装着されているのが多い。 スポーツ自転車では泥除けを装着できるモデルと装着できないモデルがわかれている。泥除けが装着できるモデルは、非競技用のクロスバイクなどのモデルが多く、泥除けが装着できないモデルは競技用のロードバイクやマウンテンバイクとわかれている。泥除けが装着できない競技用自転車でも装着できる泥除けはあるが、簡易的な泥除けなので期待はできない。 この泥除けは普通は汚れから人間を守る物だと思うのが普通だが、人間だけでなく自転車も守ってくれるようだ。 http://ameblo.jp/ordina-m3/entry-12254006395.html http://ameblo.jp/ordina-m3/entry-12254568841.html 上記のブログではOrdina M3にフル泥除けを装着している。その泥除けにさらにマッドフラップを装着しているが、マッドフラップのおかげで雪の降る中の濡れた路面を走ってもボトムブラケット付近はほとんど汚れがなかったとのこと。 自転車を趣味にしている人からすればボトムブラケットは交換は必要だが面倒な部品なのはわかると思う。ボトムブラケットは汚れが入りやすく、その汚れで漕いでいる時に音が鳴って耐えなれない事がある。自分もこの問題は何回もありメインマシンであるGIANT Escape RX4のボトムブラケットは1年目で純正からシマノ製に交換している。 フル泥除けとマッドフラップを装着してボトムブラケットに汚れがつかないのなら、ボトムブラケットに入る汚れが非常に少なくなるというのを意味している。 ボトムブラケットを長く使いたいのならフル泥除けにマッドフラップのセットを装着するのが良いはわかったが、問題は輪行などが面倒ということ。輪行を行う場合、泥除けの脱着というのは非常にやっかいで、脱着問題を解決しないと普及しないだろう。