デイリーアーカイブ 12月 17, 2016

長距離も走れるスポーツ自転車用アップハンドルVeno メトロポイントハンドルバー

スポーツ自転車用のアップハンドルという貴重なハンドルの1つにVeno メトロポイントハンドルバーがある。このハンドルは実際のインプレッションがほとんど無いため、実際に購入してEscape RX3に装着して使用してみた。 https://www.cyclorider.com/archives/17253 Veno メトロポイントハンドルバーの特徴は従来のアップハンドルとは違い、握る位置がハンドルとステムを装着する位置と同じとなっている。この設計のおかげで、スポーツ自転車にアップハンドルを装着する問題の数々が解決する。 スポーツ自転車に通常のアップハンドルを装着すると、ハンドル位置が手前に来てしまいまい、マトモなポジションを取ることができない、低速時にハンドルを大きく切るとハンドルが足にぶつかる問題がある。しかしメトロポイントハンドルは、ハンドルを握る位置が基本的に通常のスポーツ自転車と同じ位置になるため、マトモなポジションを取ることができハンドルを切っても足にぶつからない。 ハンドルの握る位置は通常のフラットハンドルの場合と同じのためか、ハンドリングは非常に安定している。普通のスポーツ自転車にアップハンドルを入れるだけだとハンドリングが神経質になりやすくなる。恐らくスポーツ自転車の設計は、ステムよりも手前にハンドル位置が決まる設計になっていないからだと思う。 一方、メトロポイントハンドルバーの場合は、ハンドルを握る位置がフラットハンドルとほぼ同じ位置にあるため、フラットハンドルに近いぐらい安定したハンドリングを実現している。但しフラットハンドルは横握りのため素早いハンドル動作を容易に行えるのに対して、メトロポイントハンドルバーは縦握りのため素早いハンドル操作はそれほど上手くは行えない。 ハンドリングが安定しているので、グラベルキング26Cを装着したEscape RX3で写真のようなドロップハンドルでは躊躇する荒れた砂利道を走っても、ドロップハンドルよりも安定して走ることができる。 メトロポイントハンドルバーはハンドル手前のポジションは増えるが前方に伸ばすのは難しい。ぱっと見たところハンドル前方に握る部分は、日東RB-003のようなブルホーンバーよりも短いため、前傾姿勢とアップライトな姿勢の両立は難しい。また、設計的の関係で握る位置はアップライトになっていなくハンドルを交換しただけではアップライトな姿勢になる訳ではない。 https://www.cyclorider.com/archives/17337 唯一のオンロードスポーツ自転車用アップハンドル Veno メトロポイントハンドルバー SOMA、NITTO、Velo Orange、Beamなど様々な会社が、アップハンドルをラインナップしているが、自分の知る限りだとスポーツ自転車用のアップハンドルといえるのはVeno メトロポイントハンドルバーだけで、他のアップハンドルは握る位置が手前にある旧来型のタイプが殆ど。 メトロポイントハンドルバーは、常に横握りの状態で走ることが出来るので手首にストレスがかからず、ポジションが手前に増えるため、走り始めや街乗りなど、ハンドル手前を握って楽に走ることができる。 Venoメトロポイントハンドルバーが合っている車種は、ロードバイク、クロスバイクなどのオンロード用スポーツ自転車。合っていないのはマウンテンバイクだろう。マウンテンバイクはトップチューブ長が長いためメトロポイントハンドルバーを入れてもアップライトなポジションにはならないため。マウンテンバイクには幅が比較的広いアップハンドルがそれなりにあるため、それらのハンドルを入れたほうが良いと思う。 VENO(ヴェノ) メトロポイント ハンドルバー25.4 MTSL ハンドル posted with カエレバ VENO(ヴェノ) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

ビットリアのフレンチバルブコアセットは、他ブランドのチューブに使えるか

多くのスポーツ自転車に採用されているフレンチバルブだが、フレンチバルブの欠点の一つにバルブコアが曲がりやすい問題がある。空気を入れるなどで失敗してバルブコアが曲がり空気が抜けてしまう等の問題が発生する。 このバルブコア。チューブのブランドによっては、バルブコアを交換することで復活することができる物もある。バルブコアが外せるフレンチバルブタイプのチューブは、シュワルベ・ビットリア・IRC等から出ているが、バルブコアのみを売ってるブランドはあまりない。 Vittoria(ビットリア) バルブコア10個セット posted with カエレバ Vittoria(ビットリア) Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す TUFO バルブコア posted with カエレバ TUFO Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す バルブコアを売っているのは自分が知るかぎりではビットリアとTUFO。今回はビットリアのバルブコアセットのバルブコアを、シュワルベのチューブに使用してみた。 バルブが曲がっているのが、今回交換するシュワルベのチューブ付属していたバルブ。左のビットリアのバルブコアとくらべてみても大きな違いは無いようだ。因みにビットリアのバルブコアセットには、バルブコアを取り外す簡単なツールがついていた。 シュワルベのチューブにビットリアのバルブコアの装着はでき、普通に空気を入れることが出来た。基本的にバルブコアの互換性はあると思ったほうがいいようだ。また、チューブを購入する時はバルブコアを外せるタイプにしたほうが、バルブコアを曲げても直して使うことができるのでお買い得だろう。

スイングアームとフロントフォークを折りたたむ小径車 Tyrell FX/FSX

通常の折りたたみ自転車はフレームのメインチューブを折りたたむ方式を採用しているのが多く、リアスイングアームやフロントフォークを折りたたみ、車体が小さくなる自転車は少ない。 Tyrell FX/FSXはフレームのリヤスイングアームとフロントフォークを折りたたむ方式という珍しい折りたたみ自転車だ。似たような方式を採用しているモデルはいくつかあるが、Tyrell FX/FSXは、Tyrellの小径車モデルと同じスタイルとなっていて、折りたたみサイズよりも、スタイルや走行性能を重視しているようだ。 折りたたみの大きさは、通常の折りたたみ自転車よりも大きいが、ステムやハンドルは、汎用品の装着ができるので、自分に合ったポジションを作ることが容易だろう。輪行を行っている人のブログを見ると、輪行袋は通常の大径車用の輪行袋を使用している。 参考サイト:輪行準備 Tyrell Fsx: 海でも陸でも漕ぎ漕ぎ 購入ユーザーのレビューを見ると、街中を軽く走るタイプというよりも、本格的にガッツリ走るタイプだと思えばいいだろう。折りたたみ重視の車体設計では無く、走行性能を重視して折りたたみ性能はおまけのような自転車なためか、走行性能の評価は高い。 参考: ミニベロに30,000kmくらい乗った自分が折りたたみ自転車「Tyrell FX」のレビューを好き勝手にするよ(その1) ミニベロに30,000kmくらい乗った自分が折りたたみ自転車「Tyrell FX」のレビューを好き勝手にするよ(その2) すぬうじいの赤面日誌: タイレルFSX納車 気になるのは、折りたたみ式フロントフォーク。構造的に強度の不安があるがネットを見る限りでは破損の報告は無い。ただ、フロントフォークの折りたたみを使用するにつれて、折り曲げ部分のボルト穴が大きくなり、メーカー送りで修理が必要になるようだ。この場合、ボルト穴をオーバーサイズに成形し直し、対応する太さのボルトに交換する事で修理するとのこと。ボルト穴は、1サイズオーバーで修正可能だが、状態によっては、2サイズオーバーのボルト径で修正しなければならない場合もあり、その場合は、次回ガタが発生してしまった場合は、オーバーサイズボルトに変更できないため、フォーク交換となるようだ。 参考:Tyrell FX フロントフォークの修理