長距離も走れるスポーツ自転車用アップハンドルVeno メトロポイントハンドルバー

スポーツ自転車用のアップハンドルという貴重なハンドルの1つにVeno メトロポイントハンドルバーがある。このハンドルは実際のインプレッションがほとんど無いため、実際に購入してEscape RX3に装着して使用してみた。

スポーツ自転車用アップハンドル Veno メトロポイントハンドルバーを解説

Veno メトロポイントハンドルバーの特徴は従来のアップハンドルとは違い、握る位置がハンドルとステムを装着する位置と同じとなっている。この設計のおかげで、スポーツ自転車にアップハンドルを装着する問題の数々が解決する。

スポーツ自転車に通常のアップハンドルを装着すると、ハンドル位置が手前に来てしまいまい、マトモなポジションを取ることができない、低速時にハンドルを大きく切るとハンドルが足にぶつかる問題がある。しかしメトロポイントハンドルは、ハンドルを握る位置が基本的に通常のスポーツ自転車と同じ位置になるため、マトモなポジションを取ることができハンドルを切っても足にぶつからない。

ハンドルの握る位置は通常のフラットハンドルの場合と同じのためか、ハンドリングは非常に安定している。普通のスポーツ自転車にアップハンドルを入れるだけだとハンドリングが神経質になりやすくなる。恐らくスポーツ自転車の設計は、ステムよりも手前にハンドル位置が決まる設計になっていないからだと思う。

一方、メトロポイントハンドルバーの場合は、ハンドルを握る位置がフラットハンドルとほぼ同じ位置にあるため、フラットハンドルに近いぐらい安定したハンドリングを実現している。但しフラットハンドルは横握りのため素早いハンドル動作を容易に行えるのに対して、メトロポイントハンドルバーは縦握りのため素早いハンドル操作はそれほど上手くは行えない。

ハンドリングが安定しているので、グラベルキング26Cを装着したEscape RX3で写真のようなドロップハンドルでは躊躇する荒れた砂利道を走っても、ドロップハンドルよりも安定して走ることができる。

メトロポイントハンドルバーはハンドル手前のポジションは増えるが前方に伸ばすのは難しい。ぱっと見たところハンドル前方に握る部分は、日東RB-003のようなブルホーンバーよりも短いため、前傾姿勢とアップライトな姿勢の両立は難しい。また、設計的の関係で握る位置はアップライトになっていなくハンドルを交換しただけではアップライトな姿勢になる訳ではない。

クロスバイクをブルホーン化することができるハンドル 日東 RB006

唯一のオンロードスポーツ自転車用アップハンドル Veno メトロポイントハンドルバー

SOMA、NITTO、Velo Orange、Beamなど様々な会社が、アップハンドルをラインナップしているが、自分の知る限りだとスポーツ自転車用のアップハンドルといえるのはVeno メトロポイントハンドルバーだけで、他のアップハンドルは握る位置が手前にある旧来型のタイプが殆ど。

メトロポイントハンドルバーは、常に横握りの状態で走ることが出来るので手首にストレスがかからず、ポジションが手前に増えるため、走り始めや街乗りなど、ハンドル手前を握って楽に走ることができる。

Venoメトロポイントハンドルバーが合っている車種は、ロードバイク、クロスバイクなどのオンロード用スポーツ自転車。合っていないのはマウンテンバイクだろう。マウンテンバイクはトップチューブ長が長いためメトロポイントハンドルバーを入れてもアップライトなポジションにはならないため。マウンテンバイクには幅が比較的広いアップハンドルがそれなりにあるため、それらのハンドルを入れたほうが良いと思う。

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