デイリーアーカイブ 12月 8, 2016

マウンテンバイクに採用していたマスタッシュハンドル

いま試しているハンドルにマスタッシュハンドルがある。口髭の意味を持つマスタッシュハンドルは、普通に見ればロードバイク用のハンドルに見える。日東は二種類のマスタッシュハンドルをラインナップしていて、B307AAはハンドルの取り付け径が、フラットハンドル用の25.4mmを採用している。 形状的にはロードバイク用の26.0mmを採用するのが普通に感じるが、フラットハンドル用なのが不思議だと思っていたら、どうやらマウンテンバイクにマスタッシュハンドルを採用したものがあったとのこと。 http://www.sheldonbrown.com/bridgestone/から引用 ブリヂストンのマウンテンバイクに、マスタッシュハンドルが採用された時代があり、それもレーシング用のモデルに採用されたようだ。調べてみると理由は以下のような理由とのことだ。 日東が作ったマスタッシュバーというハンドルがあります。もともとはマウンテンバイクの24時間耐久レースのために開発されました。低速で原野をばんばん走るレースです。長くなるとポジションを可変しないといけない。ノーマルのマウンテンバイクのハンドルでは腰に来ます。いくら角をつけても可変度が少ない。そこで、腰に来る負荷を減らすために斬新なハンドルをつくりました。 当然、未舗装ですから、ドロップの前傾姿勢は不要。下りで80キロも出るはずはないですから。それよりも安定性。さらに乗車姿勢を可変できること。アイデアはアメリカの世界チャンピオンから出ました。それで何度も優勝したので、ブリジストンがハンドルも含めて完成車にして輸出。もう10年近く前(編集注 文公開時は2002年)にです。 http://www.freeml.com/travelcycling/262から引用。形状やロードバイク用のブレーキレバーを使用しないといけなかったりするのを見ると、砂利道も走れるグラベルロードバイクに合っているように感じるが、ブレーキ性能の向上や補助ブレーキレバーの登場で、砂利道ではどちらが有利か気になる所で、乗りながらどの位違うか考えている所だ。 日東 B307AA ハンドル シルバーアルマイト posted with カエレバ Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク!

八ヶ岳サイクリングでファットバイクに乗り雪道を走ってきた

3月に入り春の流れに入ってきたが、今回(2016年3月5日)は八ヶ岳サイクリングのファットバイクツアーに行き、雪道走行を行ってきました。 ファットバイクツアーは大体こんな感じ 茅野駅で待ち合わせをして車に乗り麦草峠へ。普通ならまだまだ雪がたくさんある季節なのに、今年は全国的に雪が少なく、雪の中を走るのなら相当高いところを行くしか無いとのこと。麦草峠の相当上の方まで行かないと雪は見えなく、自分が来た時はツアーができるかできないかのギリギリの時だったようだ。 レンタサイクルはKONA WO。Webカタログでは従来モデルよりもハードに使用できる設計となっていて車輪は前後スルーアクスル仕様、ファットなタイヤの装着を可能にしたり、フォークはRockShox Blutoにアップグレードできる設計なのを売りにしているとのこと。 初めてファットバイクに乗って最初に驚いたのは、2輪駆動車のノーマルタイヤ車では坂道発進できないような場所ですら、ファットバイクは発進するということ。写真のようにやや上り坂の場所で下がシャーベット状になった場所もファットバイクは普通に走ってしまう。都内で雪が降った時にニュースでよく見るノーマルタイヤで走る無謀な車より、ファットバイクは遥かに安全に走ることができてしまう。 雪の上り坂でもファットバイクは上っていくが、晴れていたので汗が出て目に入りそうになるほど。夏でよく使うHALOのヘッドバンドを持っていけば良かったと思うほどだった。 途中にある見晴らしが良いところで休憩。東京に住んでいると雪が多いと思うが、ガイドの人いわく全然少ないとのこと。雪が多い時だとこの辺りでスキーを行っている人が多いようだ。 ゴールに近づくにつれて、雪が湿っているためか上りにくくなり、途中は押す場面もあったがゴールの麦草峠に到着。本当はさらに先に行くプランもあるとのことだが、走りにくさでヘトヘトのため、下ることにした。 下りは道の違いでグリップの違いを楽しんだり、見えないギャップをいなしたり、前輪が滑っても逆ハンドルで立て直したりして、ファットバイクの走りを堪能した。 昼は一旦下に降りてラーメン店に行き食事をし、その後八ヶ岳サイクリングで美味しいマフィンとコーヒーを頂き、別のルートへ。こちらは今までの道よりも狭くて傾斜がきつく、上り坂では一旦止まると発進できず、押す場面が多かった。 景色は既に雪が少なく、春の季節がやって来る感じだった。この辺りはマウンテンバイクで走れる場所が多くあるとのことで、マウンテンバイクツアーも行っているようだ。 以下は今回のツアーの個人的な感想です。 1人1日1万円のガイドツアーは安い レンタルバイク(最新のファットバイク)と往復の送迎、予約者のみのガイドツアーで1人1日1万円は安い。因みにWebサイト上では半日プランしか無いのに、1日プランがあるのは今年の冬は雪が少なく気温も比較的高いのもあるため、1日プランができたとのこと。因みに半日プランだと、レンタルファットバイクと往復の送迎込みで6,000円。 ツアーはメールでのやり取りになるので、余裕を持ったほうがベスト サイクリングツアーを調べてみると、ネットで買い物を行うように簡単に予約できる所もあるが、八ヶ岳サイクリングの場合は、ツアーはメールでのやり取りで行うので、余裕を持って予約したほうが良いだろう。自分の場合はライディングプランをエクセルで送られてきて、これは良いと思った。 茅野という立地条件の良さ 茅野は特急電車(スーパーあずさ・あずさ)や高速バスが停車しアクセスが良い。マウンテンバイクやロードバイクなどで走ったら面白そうな場所が多く、緩い楽しみ方からストイックに楽しむひとまで様々な人が楽しむことができそうだ。 冬の天候も良く、元冬山登山家の某Y氏いわく、八ヶ岳は谷川などと比べると吹雪が少なくて天気が良い日が多いということで、ファットバイクでの雪道ライドも沢山楽しむことができそうだ。 参考:谷川岳付近の悪天候の例。冬山登山家時代の某Y氏は、東京から谷川岳に来て悪天候で山に登れず撤退を多く行っている。 ファットバイクツアーで行った時の服装は? 今回のファットバイクツアーで行った時の服装は以下のとおりです(気温は0~1度レベル?) 上下インナー:ミズノ・ブレスサーモミドルウエイト(中厚) 上:Saitoimportのウインドブレークジャケット+アウトドア用のダウンジャケット 下:ユニクロ・ウォームイージーパンツ(リップストップ素材タイプ) 雨具:L-Breath(1万円クラス) 靴:モンベルのトレッキングシューズ(ローカット) 手袋:2,000円ぐらいの裏地起毛タイプ この服装だと、晴れた時の上りでは暑くて汗が吹き出てダウンジャケットを脱ぐと少し寒い状態に。下りでは雨具やウィンドブレーカーを使用して風をシャットアウトさせないといけない。靴は雪の冷たさが無く、トレッキングシューズの効果があった。 ガイドツアー以外の事も行っている八ヶ岳サイクリング 八ヶ岳サイクリングでは蓼科、茅野、原村、富士見、北杜あたりまでを自転車と一緒に乗り、遠くへサイクリングしたい人向けのサイクリングシャトル、サイクリングシャトルサービスがついたレンタサイクル、ファットバイクだけでなくMTB、オンロードタイプの自転車によるのガイドツアー、八ヶ岳エリア以外のガイドツアーも行っているとのこと。気になるのはレンタサイクルで、最寄りの駅やバス停への送迎はレンタサイクルでもできるのかということ。こちらのページでは、最寄りの駅やバス停へのお迎えお送り(蓼科、茅野市、原村、富士見町、北杜市)と書いてあるけど、分かりにくいので旅と自転車とレンタサイクルにまとめることができない状況になっている。 早く行けばよかったと後悔するほど楽しい雪上ファットバイクツアー 自分の力で行く冒険的な楽しさと、通常の自転車では走れない場所を走る走破性の楽しさ、ファットタイヤのグリップ力のお陰で雪道をコントロールして走る楽しさがある雪上ファットバイクライド。このような、ファットバイクを雪上で楽しめる場所は、自分の知る限りでは、釧路湿原ファットバイクツアー・小谷ファットバイクセンター・八ヶ岳サイクリングぐらいで、その中で一番東京から近い場所は八ヶ岳サイクリングだろう。今回はシーズン終了直前に体験したが、もっと条件が良い日に行き何回も楽しみたいと思ったほどで、早く行けばよかったと後悔するほど雪上ファットバイクライドは楽しい。ファットバイクに乗ると早く雪が来て欲しいと願ってしまう。 (マツモトケンタロウ)