デイリーアーカイブ 11月 18, 2016

24インチプチファットバイクの可能性を考える

マウンテンバイクのタイヤ・車輪の世界は複雑怪奇となっている。車輪径は26/27.5/29インチと様々な車輪径があり、タイヤ幅も2インチ/3インチ/4インチ~と選り取り見取りすぎて、何を買えばいいか分からない状況だ。 マウンテンバイクの世界では26インチ以下のタイヤやホイールはマイナーな世界となっているが、注目されるべきタイヤの規格がある。それは24インチのプチファットバイクだ。 24インチホイールに3インチ幅のタイヤを装着したプチファットバイクはマイナーな世界だが、日本ではプチファット専用のフレームが存在する。写真のTubagra Yamadoriは、里山をアクションライドするためのマウンテンバイクで、貴重な24インチプチファットバイクとなっている。 http://tubagra.com/27819/ 前にほんの少しだけ乗ってみると、小回りが効くのが面白いと思った。アクションライド系統せず普通に走る人でもオモシロイと思った。通常の2インチ幅みたいに軽快にハンドルが切れる感覚はないけど、27.5+の3インチ幅よりもハンドルの切れる感覚は重くなく、3インチ幅特有の安定性はあると思った。 通常の26インチマウンテンバイクを24インチプチファット仕様にする人もいるようだ。 http://yamandomtbmx.blog13.fc2.com/blog-category-16.html ブログを見ていると、24インチと小さい車輪径を採用しても、ファットバイクみたいに空気圧を下げて、がれ場みたいな走りにくい場所も走ることが出来るとのこと。走りは通常の26インチよりも重くなる内容となっていた。 24インチプチファットは可能性はあると思うが問題は部品。タイヤなどの車輪関連は、24インチ全体ですら供給が非常に少ない。また、注目している人も少ないため、大々的に普及するのは今のところは難しいと思う。

自転車の新たな可能性が見える電動アシスト3輪セミリカンベント TOYODA TRIKE

Velo Tokyo 2016のWebサイトでTOYODA TRIKEという自転車ブランドが出展するとあった。TOYODA TRIKEは新たなモビリティを作ると言われているコンセプトモデルを出展・するとWebに掲載していたTOYODA TRIKE。どういう自転車なのか、二子玉川に行ってTOYODA TRIKEを見てきた。 TOYODA TRIKEは前2輪・後ろ1輪の電動アシストセミリカンベントとなっている。トレッドが狭い前2輪と珍しい構造を採用しているが、前2輪機構以外も従来の自転車では無い設計を採用している電動アシスト自転車となっている。今回はTOYODA TRIKEを見たり試乗した感想を書いてみたい。 前2輪連動サスペンションフォークシステムという機構 トレッドが狭い前2輪の3輪車で有名なのはスクーターだろう。日本ではヤマハ・トリシティ、海外ではピアジオ・MP3、ジレラ・FUOCO、アディバ・AD TRE、プジョー・METROPOLIS(日本未発売)で前2輪機構を採用している。 LMWテクノロジー実証テスト - バイク・スクーター・ LMW | ヤマハ発動機株式会社では、前2輪にしたことにより、グリップ力が上がり安定性が上がる、前2輪のため1輪が滑りそうになっても、別の1輪がグリップする安定性の高さを特徴としている。 TOYODA TRIKEは前2輪がチェーンを介して連動するサスペンションシステムを搭載している。片方の車輪などが段差を捉えたとき、他方の車輪を押し下げる力が直ちに働いて両輪が常に均一に路面を捉えるとのこと。バンクするだけの前2輪システムというわけではないようだ。 ボルトオン方式のサブフレームを採用 フレームには自転車では珍しいボルトオン方式のサブフレームを採用している。これはフロントヘッド周辺部分、シートポスト周辺の白色のフレーム部分がボルトオンされている。このため用途に応じて変更ができるとのことだ。 Webサイトには書いていないが、注目する部分としてアシストユニットと車体を繋ぐアダプターもボルトオン方式を採用していることだ。その理由は後に解説する。 自動車のような直進安定性 独創的なスタイリングが気になり真っ先に試乗した(恐らく一番最初に試乗した)。Velo Tokyoのコースは狭く、直進安定性しか体験できなかったが、自動車のような直進安定性を感じた。ハンドルを握る時の感覚が、今までの自転車に乗ったことがないくらいリラックスしていてるのがわかり驚いた。個人的には一般公道で乗ってみたい。 海外展開は容易な可能性が高い理由 アシストユニットは、ディスプレイ等を見る限りヤマハ・PASシリーズを採用している。PASシリーズの電動アシストユニットは日本国内向けの物だが、TOYODA TRIKEはアシストユニットと車体を繋ぐアダプターにボルトオン方式を採用している。 このため、アシストユニットを搭載するスペースに入れることができれば、他会社のアシストユニットを比較的簡単に搭載することができるのでは無いかと思う。ヤマハ・PWシリーズやSHIMANO・STEPS等の海外用のアシストユニットを搭載できれば、海外展開は容易な可能性が高い。 海外展開について書いているのは、車体価格が高価なためなのもある。話を聞くと車体価格は30万円に抑えたいと言っていた。A2B Hybrid 24が税抜価格29万円するのを考えれば、世界的にも類を見ない独創的な電動アシスト自転車が30万円で買えるのは安い。 電動モペッドのようなユーロ系電動アシスト自転車 A2B Hybrid24を試乗してみた しかし日本国内では30万円の電動アシスト自転車を買う層は少ないだろう。このような高価な電動アシスト自転車が多く売れるのはヨーロッパ市場ぐらいなのではないかと思う。海外用のアシストユニットを搭載し海外で売るのは絶対考えないといけないだろう。 サドルの背もたれは個人的には別体式のほうが良いと感じた理由 TOYODA TRIKEのサドルは専用品で小さい背もたれが付いている。背もたれが小さいため、バックパックを装着していても乗ることができ、小さい背もたれでも安心感がある。ただ、背もたれ付きサドルは、サドルに不満を感じた時に他のサドルに交換するのができなくなる。個人的な意見としては、サドルと背もたれは別体式にすればサドルの選択肢が幅広くなると思う。但し背もたれを別体式にするとコストがかかる問題がある。 自転車を支える取っ手が欲しい 原付スクーターには駐輪時にスタンドをかけるために車体に取っ手があるが、自転車は車体が軽いためそのような取っ手は必要ではないことが多い。TOYODA TRIKEは車体が重いため、駐輪時に車体を出すなどを行う時、持ち上げるのが難しいため取っ手が欲しい。 屋根付き自転車のベース車両として理想的な自転車と思う理由 乗車姿勢が低いリカンベントは屋根を装着するモデルがある。日本ではかつて存在したTartaruga Type-Rがキャノピーシステムをオプションで存在していた。 屋根を装着すると、必然的に重心が上がり不安定になると思われるが、前2輪機構のため屋根付きによる不安定な問題も解消されるのでは無いかと思う。 電動アシスト3輪セミリカンベントのTOYODA TRIKEは、ただの面白い自転車ではなくて新たな可能性を持ったモビリティだと自分は感じた。一般公道で試乗できる機会があるのなら真っ先に行くつもりだ。 未来へ踏み出す新しいモビリティ 豊田TRIKE株式会社 https://www.cyclorider.com/archives/24167

27.5インチホイールにレフティが搭載された 2017 Cannondale Badboy

Cannondaleのクロスバイクの中でも、ストリートスタイルを採用したモデルにBadBoyがある。そんなBADBOYは2017年モデルから大きく変わるようだ。 出典:【キャノンデール2017年モデル】先行予約中です!!|Y'sRoad PORTAL 車輪は27.5インチ(650B)となり、フロントフォークはキャノンデール得意の片持ち式フォークのレフティとなっている。 写真を見る限りではフロントフォークは稼働しないリジッドフォークに見える。【キャノンデール2017年モデル】先行予約中です!!|Y'sRoad PORTALでは、上位モデルにはフロントフォークにLEDライトが搭載していて、ライトが点灯している写真もある。また、同じくレフティを搭載したストリートタイプのクロスバイクでCANVASというモデルも登場するようだ。 BADBOYとの違いは、フレームのトップチューブが地面と水平になっているホリゾンタルフレームを採用し、一部モデルでは荷台を装着したモデルもあるようだ。Quickシリーズが正統派のクロスバイクの流れなのに対し、BADBOYは一層キャノンデールらしさを出したクロスバイクとなったようだ。